「留学すれば自然に英語力が身に付く」というのは幻想

こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

「留学をすれば人生を切り開ける!人生は変わる!」
「やっぱり英語を身につけるなら留学が一番!」
「目指すは国際人!日本から飛び出して海の向こうで活躍がしたい!」

日本人はなぜ、海外への憧れと幻想を持ってしまうのでしょうか?ファッションや化粧品の広告も、日本人ではなく外国人モデルが起用されていることは少なくありません。書店へいくと英語学習本のコーナーがどでかく設けられており、所狭しと本が並んでいます(私の出した本も含めて)。。英語学習への情熱はやがて、海の向こうで暮らしてみたいという気持ちに移っていきます。

その熱い気持ちを私はバカにするつもりはありません。なぜなら、自分もアメリカの大学に留学したのは「キャリア形成上必要だから」という理由もさることながら、「アメリカで生活してみたい」という憧れもあったからです。

しかし、結論を先に言わせてもらうと、「留学しても、海外で暮らしても英語力が伸びることはありません」。それは自分自身の体験からもそういい切れますし、周囲の人たちを見ても言えることです。留学に幻想を抱いてしまったがために、無用なお金と時間と機会を失う人を出さないためにも、そしてこの記事を読んでいるあなたに正しい情報を伝えるべく、お話をさせて頂きます。

 

語学学習は自分の踏み出した歩数分しか成長しない

世の中は不公平に満ちています。生まれつき両親がお金持ちとか、優秀な遺伝子を持って生まれたとか、住んでいる環境が良いとか、そうした要素は人生を送る上での難易度に直結します。私は比較的、ハードモードに生まれてしまい、実家が貧しくて大学に行ったのも高卒後5年も経ってからでした。

しかし、どれだけ世の中が不公平にできているといっても、「語学学習」だけは本当に平等です。人によっては「いやいや、やっぱり英語の勉強はお金がかかる。お金持ちに生まれていれば留学出来るし、早期教育も受けられる」というでしょう。私も昔はそう思っていました。でも、英語学習本の作家という立場で言わせてもらえば、本当に語学学習ほど平等なものはないと思いますね。お金がなくても、優秀な遺伝子を持っていなくても、年齢や才能に恵まれなくても、英語学習だけは絶対に裏切りません。自ら踏み出した歩数分だけしか、成果を返しません。ですので、英語は頑張った人だけが報われる世界なのです。

それは留学においても全く同じことが言えます。お金がたくさんあって、好きなだけ語学留学を受けて、集中学習をしても自主的に頑張らなければ永遠に英語力は身につかないのです。本当に平等な世界だなと思います。否、お金のことを気にせずに留学に行ける財力のある人は、その余裕ゆえに「効率的な語学学習をしたい→留学へ行こう!」と誤った学習法に手を染めてしまうという皮肉さえ感じます。

前述した通り、私はお金がなかったからこそ、著書で紹介している読解を通じた英語学習で、比較的短い期間で成果を出すことが出来たのです。たとえどれだけ恵まれた環境が留学先で用意されていたとしても、自主的に前へ踏み出す歩数を重ねた人以外は決して英語力は身につかないのです。

 

英語が上達するプロセスはシンプル

そう言われてもあまり納得できないと思うので、ここで私の考える語学力上達のプロセスをご紹介したいと思います。英語力は次のプロセスを経て、血肉となっていきます。

1.良質な英語をたくさんインプットする。
2.インプットした内容をアウトプットする。

本当にたったこれだけなのです。私が提唱する多読による英語力向上の学習法は、とにかくたくさん英文を読み、短期間に膨大な英文を脳内処理をする訓練を積むというものです。後は、読解を通じて学んだ内容を書いたり話す機会を重ねるだけです。比率で言えば8割をインプットにあてて、2割をアウトプットにあてるイメージでしょうか。インプットがスカスカなのに、アウトプットの訓練をしにいってもまさにお金と時間のムダでしかありません。それは種まきをしていない土に肥料をまくようなものです。

誤解のないようにいっておくと、留学そのものがムダとは思いません。ただ、インプットは日本で出来ますからその過程を終えてから、「最後の仕上げ」として留学に行くべきだと思うわけです。高いお金と時間をかけて、地球の裏側にまでいって英単語の暗記や、英文法、発音の練習などをしても投資対効果が悪すぎるということなのです。

 

語学留学しても成長しやすい環境があるだけ

上述の通り、日本でできることをあえてベラボウに高いお金をかける必要はないと思うのです。

海外留学をしても、勉強しやすい環境が揃っている、ただそれだけです。留学を経験したことがない人は「きっと留学にいけば、日本では提供されていないような理想的なカリキュラムが用意されていて、日本で努力をするより10倍早く進むのでは?」と思ってしまうことでしょう。ぜひ、その感覚を留学経験者へ尋ねてみてください。返ってくる答えはこうです。「そんなわけがない」と。

海外留学をしてもその先に待っているのは、キラキラと輝く人生体験でも、優れた学習カリキュラムでもありません。ただただモラトリアム、私は海外に住んでいる頃、語学留学者を山ほど見てきましたが、大体行動パターンは同じでした。日本人同士でつるんで、長期観光をしているのと変わらない感じです。語学学習は一歩、また一歩と歩数を積み上げた者にしか得られる結果はないというのに、「海外に身をおいている」という事実を過信して歩みを止めてしまうのです。

確かに語学留学は英語を学ぶのに成長しやすい環境ではあります。周囲に日本人がいなければ、下手っぴな発音を聞かれて恥ずかしい想いをすることはありません。日本にいる時は見たこともないような、青い青い空と海が広がっていれば誰でも気分は開放的になります。朝起きれば、語学学校へ行き、それ以外の時間は自由です。まさに語学の勉強に集中するには絶好の環境となっているわけです。

しかし、それはあくまで「理想的な環境がある」というだけです。IT企業に務めて周囲がプログラマーだらけであれば、何もしなくても自分も凄腕プログラマーになるか?というとそうではないのと同じです。自分が頑張らなければ、どれだけ恵まれた環境であっても一歩も成長することはないのです。そして、日本にいる時にやるべきことをこなせない人は、海外に行っていきなり猛烈な努力家になることもありません。

 

電車移動中の方が、留学中より英語力が伸びた

私はTOEIC800点以上の英語力がある状態でアメリカの大学に留学し、会計学を専攻しました。毎日、夜中2-3時まで図書館にこもって膨大な宿題をこなしたことで、米国会計基準についてはものすごく力がつきました。留学前は「主目的は米国会計を学ぶことだが、副産物として更に英語力が向上すればいいな」と思っていましたが、帰国してもそれほど英語力の向上は見られませんでした。むしろ、留学前の電車移動中や、ランチタイムに必死に英語の勉強をしていたときの方が、純粋な英語力の伸びは遥かに大きかったです。

留学に夢とあこがれを持っている人に、このような話をするのはとても申し訳ないと思っています。しかし、誤った理想を持って高いお金と時間をムダにして夢破れて帰国するくらいなら、真実を伝えるのが優しさであり、有益な情報提供だと思ってこの記事を書いています。

繰り返します。語学留学をして英語力がつくというのは幻想です。TOEIC900点を取り、外資系企業でグローバルに外国人とディスカッションをしてお給料をもらう英語力であれば日本国内で働きながら十分身につきます。最短、最速、そして出来るだけお金をかけずに最高にコスパが良い英語学習法は、引き続きこのサイトでご提供します。

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