オピニオン

「ネットのレビューを過信する人」ほど情弱な理由

こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

私はネットのレビューを見ません。★が付けられていても基本的には無視、ものを買ったり選ぶ時の判断は100%自分で考え、判断してから買うようにしています。それは自分が経営するネットショップ・肥後庵にも体現していて、あえてレビュー欄は設けないようにしています。

世の中には多数派の「レビューを書き、レビューを盲従して判断する人たち」と少数派の「レビューを書かないし、読むこともしない人たち」にわかれます。どちらがえらいのか?を論ずるつもりはありません。しかし、あまりにレビューを盲従してしまうことで、レビューを見ないこと以上に誤った意思決定をすることにつながることもあります。

 

Twitterでもそのことについてつぶやきます。

 

 

信用できるレビューは実現できるのか?

Amazonや楽天など、基本的にネットショップにおけるレビューは誰でも投稿できるようになっています。そのため、付けられるレビューの「質」はあまりにも千差万別です。

「分かりにくかったので★1つ!」
「マニュアルが英語だったのでダメだと思います!」

このような極めて主観的で、レビューをチェックする人にとってまったく有益でないものも書き込まれてしまいます。

一方、有益なレビューももちろん存在します。データや事実に基づく、冷静で客観的なコメントです。世の中のすべてについて言えるのですが、完璧なものは存在しません。そのことを踏まえて「それでも価格に見合う価値がある、ない」ということについて論ずるレビューは読んでいて役に立つレビューです。

私は趣味で映画を見るのですが、最近感銘を受けたレビューがあります。それはAmazonのタイタニックについてのレビューです。

また非常に細かい歴史的史実を再現しています。
氷山に衝突する直前、当直航海士が「Hard Starbord!」と命じます。これは日本語訳は「面舵一杯!」です。しかし映画も史実も「取り舵一杯!」でした。最初は字幕の日本語訳の間違いかと思ったのですが、史実は、そのタイタニック当時は面舵一杯は取り舵一杯のことだったのです。船内の描写も詳細に再現しています。

引用元:Amazon「タイタニック」レビューより

自分自身では決して見えなかった新たな視点を与えてくれるような、そしてもう一度作品を見直して見たくなるような素晴らしいレビューだと思います。

レビューの問題点は、質の低いもの・高いものが混在してしまうということです。レビュー投稿を一つずつ人力でチェックするとか、レビュワーの社会的地位や学歴、キャリアなどフィルタリングでもしない限りは、レビューの質を担保する方法はありません。しかしながら、それをしてしまうと、「誰でも投稿できるからこそ、レビューは信用できる」という根幹が揺らいでしまいます。

結果、信頼のおけるレビューの実現はかなり難しいと考えます。

 

★の数だけで判断してないか?

先日、私はPCに接続して使用するマイクを購入しました。Amazonで検索して上位に表示されたので、急いでいたのもあってそのまま購入しました。いつもはレビューを一切見ないのですが、たまたまチラと見てみると「コスパが良い」「価格の割に良い」とあったので、特に気にせずにそのまま購入に至りました。

が、結論を言えば大失敗でした。確かに価格は比較的安いのですが、ものすごいホワイトノイズ(サーッ…と砂嵐のような音)が入ってしまいます。これではコンテンツを制作する上で、利用者のユーザーの方に不便をかけてしまいます。すぐさまその場で、新しいマイクを探し求めました。

結局「コスパがいい」というレビューも、「値段の割に」ということでしかありません。が、私にとっては「ないよりマシだが、積極的に使いたいとは全く思わない製品」だったのです。とにかく安さを求める、趣味で使用する人には役に立つレビューなのかもしれませんが、私のようにビジネス用途で使用する人にとってはミスリードになる危険なレビューです。

 

書い直したマイクはそこそこの値段で、2万円超でした。大変信用のおける、個人的に付き合いがある友人のオススメ品です。こちらは素晴らしい製品でホワイトノイズなど一切入らず、使いやすいですし音質も抜群です。ですが、この製品にも悪いレビューが付けられています。「値段の割に操作が難しい」と★1つが付けられています。

もしも私がレビューを完全に盲従して買うタイプなら、このレビューを見て敬遠してしまっていたかもしれません。実際に使ってみると、操作が難しいと感じることは一切なく、まったく不満がありません。ですのでレビューなど気にせず、購入して良かったと感じました。

 

レビューを盲従するのは情弱

結局、レビューを全面的に信用して、意思決定をする人たちは他人の意見やレールの上でしか動けない他責思考の持ち主です。

世の中は本質的にすべて自分で思考し、判断して生きていかなければいけません。健康法や、ダイエット、勉強法に、ビジネスなどすべてについてそれは言えることです。人からそう言われたら、その通りにするというのは半分正解であり、半分間違いだと考えます。信頼のおける、実力者の言うことであればそれでも良いと思います。しかし、問題は相手が自分と異なる価値観を持っていたり、そもそも実力がない場合に起こります。

相手の力量や価値観の方向性を確認することなく、何でもかんでも他人の意見に振り回されてしまうのでは、いつまでも物事の本質を見抜く眼力を養うことはできないのです。

レビューを盲従するのは情弱でしかありません。レビューは往々にして作られるものであり、他人の色眼鏡のフィルターを通したものでしかありませんから、自分が最も求めるものを見つけるためには、やはり最後は自分自身の頭で考え、判断することが必要なのです。

黒坂 岳央

高級フルーツギフトショップ経営、雑誌・テレビのビジネスジャーナリスト、作家、講演家、投資家と幅広く活動。 元・高卒ニート&フリーターだが、米国大学留学を経て外資系勤務後に起業。 メルマガも書いてます→https://takeokurosaka.com/mailmagazine/

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