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【集団と知性】なぜ、人は群れるとドンドンバカになってしまうのか?

「こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
■Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

「人は群れるとバカになる」という言葉があります。世の中に数多ある名言の中でもひときわ、真理の光に輝いていると感じるのがこの言葉です。なぜ人は群れるとバカになるのか?本当にバカなのか?今回はこのテーマで考えてみたいと思います。

いつもどおりTwitterでつぶやいてみました。

 

群れると思考する時間を失う

「最上の思考は孤独のうちになされ、最低の思考は混乱のうちになされる」、これはエジソンが残した言葉です。まったくその通り、最高のクリエイティビティとアイデアというものは、集団によって生み出されるのではなく、孤独の中で湧いて出てくるものと心の底から信じています。

人は本質的にマルチタスキングができません。マルチタスクをしているように思えていても、その実思考を素早く切り替えているに過ぎないという事があらゆる研究結果で明らかになっています。歴史上、現代社会ほど混沌とした情報の渦中にある時は存在せず、今ほど集中し辛い時代はありません。そんな集中することが難しい社会において、もっとも知性を高められる時間というのは一人、孤独を極めている時なのです。孤独の時間を持たず、常に集団と繋がっている人は集中するヒマがありませんから、自身の思考を磨くことは適いません。結果、孤独で思考する時間を持った人と大きな差をつけられる事になります。

四六時中、ベタベタしている人からは深い思考、見識に裏打ちされた話を聞いた事が私はありません。私は大学時代から孤独になりました。限らえた時間を1分1秒を惜しんで勉強をしていたからです。誰かと一緒にいて、つまらないと感じる話が始まるといつもその場から逃げ出し、「一刻も早く図書館にこもって勉強の続きをしたい」といつも感じていました。群れない人は忙しい人であり、群れる人は自分自身の磨く時間を持たなくても良いと思える人なのです。そんな時間を5年、10年と経過すると両者の差はもはや埋めようがないほど大きなものになってしまうのです。

 

考えずに済むために人は群れる

人が群れを好む理由の一つに、「考えずに済む」という事があげられるのではないでしょうか?

ほとんどの人は、抽象的な思考を苦痛に感じます。白か、黒かがハッキリしないことに精神的に耐えられないのです。その最たるものが「この先どう生きればいいのか?」「未来はどうなるのか?」というものでしょう。自分の人生の将来像を考えても、多くは答えを得ることができません。しかし、自分自身の将来に関心がない人など存在せず、一人になると否が応でも考えてしまいます。一人になるとついつい、将来のことを考えてしまう…。このことから逃れる一つの方法が集団に帰属する、ということなのです。その集団の母体が大きいほど、大きな船に乗っているような感覚を覚えて安心し、考えなくなってしまいます。

しかし、世界最大の豪華客船、タイタニック号が沈んでしまったように、どれだけ母体が大きいものでも沈まない保証はどこにもないのです。勤務している会社が大企業である、という事実だけで将来のことを何も考えずにいるというのは、思考を奪い取られた人なのです。思考なくて精神的な成熟はありえません。母体の大きな集団に帰属して安心して、どっぷり浸かりきった人は母体が意図せぬ方向に進むとパニックに陥ります。そこから生み出される思考とは、エジソンの言うとおり「最低の思考」というのが常なるものなのです。

 

群れる人はアバターでしか生きられない

孤独に生きている人は本音で生きています。しかし、群れる人は借り物の言動、借り物の思考で生き、本音を出すことができません。

集団に属する心地よさを感じているなら、そこで異を唱えることは自分の立場を脅かす事になります。結果として、自分の本音より集団としての意思を優先することになります。アバターというのは、集団の中で作り出される仮の姿です。本当の自分ではなく、社会的、集団的の中に身をおくのに適した振る舞いをすることになるのです。結果、群れる人はずっと本音ではなく、アバターで生活することになります。アバターですから、個性を殺し、集団の一部に溶け込みます。たとえ優れた意見が湧き出しても、集団の中でそれをいえば池に小石を投じて広がる波紋のように、集団にさざなみを立てることになります。結果、多くの場合は意見はこころの中にしまわれたまま、永遠に日の目を見ることはないのです。可視化されない意見は存在しないのと同じですから、優れた才能があっても発揮できないことになるのです。

インターネットで個人での情報を発信でき、ビジネスも極限まで細分化が進む現在、今ほど個人で勝負するべき時代はありません。いつまでも群れてアバターをかぶり続けるのを止め、孤独に思考を磨いていく時間を過ごすべきなのです。

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黒坂 岳央

高級フルーツギフトショップ経営、雑誌・テレビのビジネスジャーナリスト、作家、講演家、投資家と幅広く活動。 元・高卒ニート&フリーターだが、米国大学留学を経て外資系勤務後に起業。 メルマガも書いてます→https://takeokurosaka.com/mailmagazine/

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