
こんにちは!肥後庵の黒坂です。
世の中にはたくさんの書く仕事があります。
・レビュアー
・ライター
・コラムニスト
・ジャーナリスト
・ブロガー
色々とあります。私は上記にあげた書きものの仕事を全部経験してきました。細かい定義は他のサイトで詳しくご紹介しているのでお任せするとして、今回はネット記事で稼ぎたいと思っている方、興味を持っている方に向けてお金のお話をしたいと思います。
お手軽に始められるレビュアー・口コミ
さて、のっけから本音で書いていきますがネットの書き物にはレベルが分かれています。
一番手軽で簡単で物書きとしての大きな実績も必要が無いのは「レビュアー・口コミ」です。とりあえず書き物をしてお金を稼ぐ経験をしたい、という方であればレビュアー・口コミ募集を探せばすぐに見つかります。「結婚式で困ったエピソードについて書いてください」といった体験談が中心です。報酬は100円から多くても500円までというのがほとんど。どれだけ書いても実名掲載されることはほとんどないので、目に見える実績が積み上げられることのない「消費」にあたる書き方と言えるでしょう。お小遣い稼ぎに位置するもので、「とにかく書く経験を積みたい!」という人に向いている仕事です。
実績を積み上げられるライターやコラムニスト
そしてライターやコラムニスト。こちらはクレジット(誰が書いているのか?記事の文末に名前や実績を掲載)されるものです。こちらは書き手のキャリアや実績が問われ、コンテンツを持っていることが前提となります。
マネーフォワード社の「マネープラス」のクレジット
Yahoo ニュースのクレジット
言論プラットフォーム アゴラのクレジット
…この他にもメディアに記事を寄稿していますが、ライターやコラムニストではこんな感じで実名とキャリア、持っているサイトのURLがプロフィールとして掲載されます。なぜ掲載されるかというと、「その人がこの記事を書く必然性」に関わってくるからです。私の例で言えばフルーツギフトビジネスをしており、果物や贈り物、食や健康が専門分野になります。私が化粧品や女性アパレルについて記事を書いても説得力がありません。しかし、果物について記事を書くと「黒坂はフルーツギフトのビジネスをやっているから」ということで読者も意見を受け入れてもらえます。
そしてライターやコラムニストになると記事単価がアップします。報酬は1記事1000円を切ることはなくなり、仕事をもらっているクライアントの要望に応じたPR記事の執筆の場合は3000円-5000円と結構な単価になります。こうなると「趣味と実益を兼ねてネットで物書きをする」というものではなく、クライアントと共同歩調を取りながら記事を書くという「ビジネス」に昇華されます。もちろん、先ほど述べたレビュアーや口コミも企業に求められて記事を書く立派な仕事には間違いないのですが、こちらは顔出し、実名、プロフィール掲載が多いので目に見える実績として蓄積ができる「資産」になります。副業としてお金を稼ぎ、仕事の成果が次の仕事につながるのも特徴の一つです。そして見落としがちなのが本業への影響です。私はYahooニュース、グノシー、アゴラ、ZUU online、マネープラスといった様々なサイトで記事が掲載されるようになり、本業の売上に繋がっています。もちろん、記事の中でステマPRは一切していません。そうではなく、反響の取れる記事を書くことで「この黒坂という男は何者だ?」と関心を持ってもらうことで、「へえ、高級フルーツギフトをやっているのか」となり、そして売れていきます。
本業というコンテンツを持っている人は広告宣伝費ばかりにお金を使うのはやめ、ライターやコラムニストとしてデビューすることで稼ぎながら宣伝効果を得るのが有効です。
「ジャーナリスト」「記者」を名乗れる取材ライター
世の中の多くはオピニオンを書いているサイトであふれています。ですが、時々事実無根や間違った情報を出して炎上しているケースを見ることも少なくありません。また、よほど専門性や著名人に恵まれなければ、他のメディアとの差別化を打ち出すことも難しくなってきています。
情報の信頼性、データ主義で記事の品質を担保するのが取材を前提としたメディアです。実は私もそのメディアに寄稿しています。こちらは自分の書いた記事のデータ裏付けを取り、企業へ問い合わせをして広報担当者から話を聞いて記事にまとめるジャーナリスト、記者という分類となります。自分の意見や考え方だけでは完結せず、データの裏取りをするので手間や相手へのコンタクトが必須となりますが、その分単価はかなり高額に設定されています。1記事は1万円以上にアップし、記事数をこなせばかなりの収入を見込むことが出来ます。また、自分の書いた記事には責任が問われるため、ライターやコラムニストと同じく、プロフィール掲載が前提となります。
メディアに所属せずに取材、記事制作をするのはフリージャーナリストとなりますが、私もこの仕事をしています。フリーですので、本業を持ちながら空いた時に企業へメールや電話で取材を申し入れることができるのですが、相手の返事がすぐには得られず、記事の提出期限が迫ってくると原稿が進まずに落ち着かないという経験をしたことが何度かあります。ですがこのレベルになると、他の単価の高い仕事も取れるようになる上、実績のレベルも高いものになるので物書きで稼ぎたい人はぜひとも参加する意義があると考えます。
「自分のブログで好き勝手に書いている。広告を貼って収入を得ている」
という人と
「フリージャーナリストとして、取材をしてデータの裏取りをした記事を書いている」
という人ではプロフェッショナルさに大きな違いがあります。前者は言いっぱなしでも許される反面、後者は誤った情報を出すと責任を取らなければいけません。私も毎回、取材をする時にはかなり慎重に書くようにしています。
仕事の実績は見える化しよう
仕事はわらしべ長者です。物書きもそれと同じ。私も昔は1記事100円で感想を投稿するところからスタートし、今ではフリージャーナリストの立場で原稿を書いています。そこまで行き着くことが出来たのは企業に実績をPRしてきたからです。「この会社にこんな記事を書いてこんな反響が得られた」とPRすることで、ライターやコラムニスト、ジャーナリスト契約につながってきました。最近ではビジネス小冊子の執筆協力をすることで、著名な作家と連名で名前を載せてもらう仕事も来るようになりました。それにはとにかく仕事の実績を隠すことなく、見える化することです。一つ実績を得られたらそれを持って今より上のレベルの仕事を貰いに行く。それを繰り返すことで単価の高い物書きの仕事ができるようになります。参考になれば幸いです。