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「日本人は貧しくなった」がまったく信じられないと思う理由

こんにちは!肥後庵の黒坂です。

「日本人は貧しくなった」

そのように言われるようになりました。この20年間で世界が大きな成長をする中、一人あたりGDPでいえば日本人はずっと足踏みを続けています。分厚い中間層が占めていた日本人はいつの間にか貧富格差が大きくなり、厚生労働省の調査によると6人に1人の子供が貧困状態だと言われています。

こんな話を聞くとますます気分がふさぎ込んでしまいそうです。ですが、私は全然そうは思えません。何がって日本人は貧しくなったなんて思わないんですよね。

 

「豊かさ=お金」ではなく「選択肢」

まず、豊かさとは何かを考えてみましょう。

「何を言っているんだ?資本主義においてお金こそが正義だろ!?」

と思われるかもしれませんね。しかし、お金だけ異様にたくさんあってもそれは豊かさとは関係ないと思います。古い例を出して恐縮なのですが、映画のタイタニックを思い出して下さい。ヒロインのローズは大金持ちと婚約をしているお嬢様、周囲が見たら「勝ち組」としか思えない彼女ですが、周囲が決定した人生のレールに嫌気がさしていました。お金はあっても自由ではなく、彼女は未来を嘆いて自殺まで図ろうとします。この状態をはたして豊かだといえるでしょうか?私の答えはNoです。豊かさとは

「(選択肢の)豊かさ」

と考えます。自分が望む人生を自由に選んで思うがままに生きる、これこそが豊かさだと考えます。そこにたとえ大金がなかったとしても、思うがままに生きることができるならばそれは豊かな人生だと言えるわけです。

 

選択肢に迷うから苦しい

今の日本は人生の選択肢に溢れています。

その最たるものが女性の社会進出ではないでしょうか?女性が経済力を持ったことで、人生の選択肢は飛躍的に広がりました。昔は親が決めたお見合いで結婚し、嫁入り先で子供を育てるという生き方がモデルであってそこから外れることは容易ではありませんでした。

ところが今は違います。バリキャリといわれて年収4桁万円を稼ぐ女性、ゆったりと気ままに生きるフリーターの女性、結婚して家庭に入りたい女性、夫と共働きで支え合って生きる女性、芸術家としてのびのびと生きる女性など様々です。どの道を選ぶのも自由です。好きでもない男性と若い時期に強制的に結婚させられていた事を考えると、これだけ選択肢が広がったことは、本来大いに喜ぶべきことなはずです。

しかし、その実態はまったく異なります。選択肢が増えたことで人生で迷い路に入ってしまう人が出てきたのです。

「結婚か?仕事か?趣味か?」

という具合に自分がどう生きるのがよいのか?周囲の視線は?両親の気持ちは?など沢山の道があることで、

「どれでも選んで良いよ」

と言われたことで迷ってしまう人がたくさん出てきたわけです。女性を例に上げましたが、男性も同じです。豊かさの功罪、というのでしょうか?このように選択肢がたくさん出てきたことで苦しむ人が増えてしまったのが今の日本です。

 

日本は頑張れば努力が報われる国

「いやいやそうは言うけど、困窮して自由に生きられない人もいるじゃないか!」
「大学に生きたくても経済的事情が理由でいけない人もたくさんいる」

そんなコメントが来てしまいそうです。それでも私はやっぱり日本が貧しいなんて思えないんですよね。ぶっちゃけ、日本ほどセーフティーネットが貼られていて、やり直しができる社会ってそうはないと思うんですよ。それは私自身がこれまで生きてきた人生でそれを体験しました。

私の実家は経済的に貧しく、大学なんてとんでもないという家でした。高卒後、5年間もニートとフリーターをしていた私ですが、一発奮起して大学に行くことを決心して、派遣で働きながら大学へ通いました。入学するまではパッパラパーでしたが、入学後は頑張ったことでアメリカの留学権を勝ち取り、生活費・学費などすべて無料でアメリカの大学で学ぶことができました。ちなみに私の弟は中卒ニートを5年やりましたが、返還不要の給付型奨学金を受け取りながら通って無事に内定を得ることができました。

日本は頑張れば誰かが手を差し伸ばしてくれる国だと思っています。今回の記事では詳しくは割愛しますが、私はフリーターから売上1兆円以上の大企業の経営企画職につきました。起業もサラリーマンを続けながら週末でスタートして起動が乗ったタイミングで会社を辞めました。学業も、キャリアも、起業もやりたい!と強く願えば叶うのがこの日本という国です。

ドイツはレール社会、イギリスは階級社会、アメリカは学歴社会などと言われ自由を謳歌しているような印象がある反面、その実態は結構窮屈な部分があるのが確かです。日本は村社会と言われますが、レール社会・階級社会・学歴社会に比べると遥かに自由度が高いと思います。

 

溢れかえる無料か格安で利用できるサービス

今はお金を使わない無料のサービスに溢れています。

数年前にハーバード、MIT、スタンフォードといった一流校がオンラインで講義を見られるサービスを開始したことで話題になりました。ネットさえあれば世界トップレベルの講義を受けることができます。英会話も昔は50万とか100万といったまとまったお金を払わないとできなかったのですが、今はSkype英会話なら数千円、いやその気になれば外国人の友達を作って無料で英会話を楽しめます。

そして無料のサービスの最たるものがインターネットです。わずか数十年前にはアメリカ大統領もできなかったことが、今は小学生でもやっています。Googleを使えば世界中の情報を瞬時に呼び寄せることができ、YouTube動画では1回数十万円取っていたセミナー動画が溢れかえって好きな時に好きな場所で見ることができます。どこに住んでいても日本の珍味を指先一つで通販で買い物ができます。PC一台でお金を稼ぎ出すことも可能です。

日本は自然が美しく、犯罪も他国に比べて圧倒的に少ない安全な国です。親切な人が多く、おいしい世界中の食べ物を楽しむことができます。

これほどいろんな選択肢に溢れ、無料や格安のお金でビジネスや情報収集ができ、食事や安全、自然を楽しむことができる今の時代のどこが貧しいのか私には分かりません。両親や社会が決めたレールしか歩めず、自分のやりたいことを押し殺して生きてきた人に比べると豊かすぎて精一杯楽しまなければ申し訳ないと思うくらいです。

黒坂 岳央

高級フルーツギフトショップ経営、雑誌・テレビのビジネスジャーナリスト、作家、講演家、投資家と幅広く活動。 元・高卒ニート&フリーターだが、米国大学留学を経て外資系勤務後に起業。 メルマガも書いてます→https://takeokurosaka.com/mailmagazine/

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