
こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
私はフルーツギフトのネットショップ、英語学習ビジネスなどを運営しています。これらのビジネスの売上の大部分を占めるメイン顧客は「40代以降の女性」です。もちろん、中には20代・30代の若い層もいるにはいますが、多くは中高年層なのです。
高級フルーツや英語教育(英語多読が中心)といったコンテンツは、あまり若い人には関心がありません。これらのビジネスはどちらかといえば地味で目立たず、硬派なイメージを持たれることが多いのです。結果、40代以降のお客様にご利用頂いています。
世の中はそれとは真逆のトレンドがあります。
「若者にウケるか?」
「若い人をターゲットにせよ」
といったメッセージが発せられているように感じます。「若者はInstagramやティックトックを使っている!ビジネス用途でこれらのツールを使え!」と言わんばかりです。が、私はこれまでも、そしてこれからもそのトレンドには乗らず、あえて中高年以降のお客様をメインターゲットとしていきたいと思っています。それにはいくつか理由があります。
Twitterでも思うところをつぶやきます。
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企業は若い人を取り込もうとマーケティングをするが、逆に中高年を対象としたビジネスこそおいしいと思う。自分は若者のお客様もいなくはないが少数派で、一番多いのは40代以降の女性。
自分が提供するビジネスが「お金はあっても時間がない」という中高年層にマッチしていると考える
— 黒坂 岳央社長@起業家・作家・講演家・投資家 (@takeokurosaka) September 29, 2019
中高年は人口が多く、お金を持っている
このようなことを言うと、お叱りを受けてしまうかもしれません。しかし、ビジネスをする上では「お金を使うターゲット層を狙う」というのは重要な考え方だと思います。たとえば、小学生や中学生のように、「そもそもお金を使えない」という人たちをターゲット層にできるのは、ユーチューバーや激安ファースト店などかなり限定的です(彼らの両親をターゲットには出来るかもしれませんが…)。
私が取り扱ってる商品・サービスに激安のものはありません。一番安いものでも、フルーツギフトで3,000円以上はしますし、中には4万円以上するギフトもあります。これまで生き残ってこられたのは、そのような高めのものを買ってくれる顧客がいるからです。決して若者を下に見てるわけでもありませんが、若者がフルーツギフトで何万円も使うというインセンティブが働くことはないでしょう。しかし、中高年であれば、話は違います。結婚をして贈答用が必要になったり、親戚が増えたり、お中元・お歳暮といった贈り物にも関わってきます。そうしたギフト用途で肥後庵をご利用頂いています。
また、法人様が相手になると一気に100件以上の注文が入ることも少なくありません。また、会社によっては販促キャンペーンの景品などに選んでもらうと、安定的に大型の注文が入り続けるサイクルを持つことも可能です。
お金を持っている層をターゲットにすることで、ビジネスになるのです。人口のボリュームゾーンも若者より大きいという事情もあります。
時間がない人をターゲットにする
人は年齢を重ねるとどんどん忙しくなっていきます。私は20代の頃は会社員をしており、遅くまで仕事をしていました。その時はその時で「自分は結構忙しい」と思っていました。しかし、当日は独身で子供もおらず、会社が終わればそれ以外の時間は全て自由です。土日も完全に自分のものにできます。しかし、30代になり経営者という立場になると一気に忙しくなってしまいました。今では24時間、365日、私に休みの日はありません。
朝5時から夜10時まで起きてる間中、ずっと仕事や家事をしています。元旦の日も朝から夜まで、いつもどおり働いています。私のように経営者でなくても、30代以降は結婚したり子供が出来たりで、一気に忙しくなる人もたくさんいると思います。仕事も中堅クラスとなり、責任のあるポジションを任され、長時間働いている人もたくさんいるのではないでしょうか?
私がターゲットにしているのは、独身で比較的自由な時間が多い若者というより、「お金には少し余裕が出てきたけれども、時間がない」というお客様です。経営しているフルーツギフトショップには、他店と比較させない工夫を随所に張り巡らせています。購入に際して、なるべくあれこれと迷って頭を悩ませずに済むように工夫をしています。それにより、ショッピングサイトに流入して、わずか10数分前後でで買い物を完了するという「スピード購入」が半数以上を占めているというデータが取れています。
お金を持っていても時間がない、という人は多いですのでいかに時間をかけさせないかということを意識して取り組み、おかげさまで今日までやってきました。
いつの時代も若者が主役です。それはよく理解しています。でも、ビジネスをする上でお客様は若者だけではないと思うのです。