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【レビュー】ゾンビ好きも大満足の究極のホラー・バイオハザードRE:2の魅力を語りたい

黒坂岳央(くろさか たけを)だ。
■Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

自分の人生を狂わせたタイミングが何回かあったが、その内の1つが1998年に発売したバイオハザード2というゲームだ。このゲームへののめり込みぷりはハンパなレベルではなく、文字通り人生をかけてハマった。ゲームウォーカー、ファミ通といったゲーム雑誌の「やり込みゲーム大賞」「タイムアタックコンテスト」企画に応募して優勝。バイオハザードオリジナル革ジャンを手に入れるほどやり込んだ。おかげで高校にはほとんどいかなかったが。

自分を骨抜きにしてしまったバイオハザード2のリメイクが本作、「バイオハザード RE:2」だ。バイオハザード2から21年も経過して発売した本作だが、ガッツリハマり込んでしまい毎日夜を徹してプレーすることになった。

本作のレビューをここに残しておきたい。

 

黒坂的感想★★★★★

細かいことを言えば改善要望のポイントがないわけではない。だが、そんな些末な「粗」などどうでもいいと思えるほどの快作。グラフィック、サウンド、キャラクター、シナリオなどすべての面で満点の出来栄え。「リメイク」といいつつ、オリジナル作品にはなかった数多くの新しい要素もふんだんに盛り込まれており、古参プレイヤーにも楽しめる。細かい作り込みのこだわりが尋常ではなく、スタッフの本気度が伺える。特にゾンビは素晴らしい。

 

新旧の魅力が詰まった最高のリメイク作品

▲細部への作り込みと、役者さんの絶妙な声の演技で恐怖は最高潮へ

 

ゲームにおける「リメイク」というのは、「グラフィックだけ新しくなった」とか、「追加シナリオを加えた」という程度というのが、常なるものだった。新しいヒット作に恵まれず、苦戦を強いられるゲーム会社によっては過去のヒット作を最新プラットフォームで出し直すだけの「リメイク商法」と呼ばれるケースも多く、筆者の中で「リメイクとは、昔ハマったゲームをスマホなどのデバイスでやり直せる」という程度の位置づけであった。

だが、そんなリメイクへの考えを粉々に破壊したのは本作だ。大筋の部分である、「ラクーンシティに到着するとゾンビの大群に襲われ、途中で仲間と力を合わせてアンブレラの研究所を破壊して脱出」というものは変わらないが、道中のシナリオや展開、演出などは一新されている。操作性はもちろん、音声やグラフィックなどすべてが「ゼロから作り直し」という力の入れようであり、「まったく新しい作品」として申し分のない出来栄えとなっている。

オリジナルと共通している点といえば、キャラクターと大筋シナリオくらいだ。後はすべて「新作」として作り直されていて、一切の素材流用がない。リメイク、という概念を破壊してくれた作品だ。

 

「恐怖」への原点回帰

▲窓を破って次々とやってくるゾンビ…。

 

バイオハザードはシリーズごとに系統が分かれている。

1・2・3…恐怖

4・5・6…シューティング要素

7…FPS

という具合だ。3と4は別物だし、6と7も別物へと大きく進化を遂げている。正直、筆者は3から4-6への方向転換に軽い失望を覚えた瞬間はあった。確かにゲームとしては最高に面白い。だが、シューティング要素を入れすぎてしまったことによって、ゾンビは恐怖の対象から銃を使ったスコアリングシューティングになってしまったからだ。怖くない。どれだけスコアを稼ぐか?というシューティングゲームになってしまったのである。

だが本作、RE:2は「恐怖」というバイオハザードの原点に戻ってきた。PS4のパワフルで美麗グラフィックとサウンドエフェクトから醸し出される、とてつもない没入感と恐怖の世界に放り込まれ、「え?こんな真っ暗でヤバそうなところを歩くの?冗談だろ?」と思える。特にヘッドホンを装着してのプレーは恐怖そのものだ。自分がバーチャルな世界の中にいて、「後ろから足音が近づいてくる恐怖」は映画やドラマでは決して味わえないだろう。

 

▲超美麗のグラフィックが恐怖を最高に高めてくれる

 

ゾンビ好きが求めるゾンビがここにいる

世の中にはゾンビ好きな人間がいる。ゾンビマニアは結構うるさくて、「ゾンビが道具を使うのはNG」とか「走ったらそれはゾンビじゃない」といった意見にわかれる。筆者もそのゾンビ好きの一人だ。物心ついた時に親がレンタルビデオ屋で借りてきた「バタリアン」を見ていらい、すっかりゾンビの魅力に取り憑かれてしまった。

ゾンビには色んな美学が詰まっている。元々は普通の人間なのに、ウイルスの感染がきっかけでゾンビに変化するという「プロセス」がある。作品によっては徐々にゾンビに侵される恐怖と絶望を描く作品なんかもある。よくわからない、得体のしれない怪物を登場させても、ゾンビの魅力には遠く及ばない。繰り返しだが、ゾンビは元々人間、ゾンビになった後も生前の人間らしさが色濃く残っていたりして、それがたまらない哀愁を醸し出してくれる。

日本にゾンビが登場してすでに40年間が過ぎた。今でもゾンビの人気が衰えることはない。昔はスクリーンの向こう側で人間を襲うゾンビの恐怖に震えるだけであったが、今ではゲームとして登場人物の一人になってゾンビうごめく街から逃げ出すミッションを堪能できる。生きている間にそんな素晴らしい体験ができるなんて、自分は本当に幸運なタイミングで生を受けたものだと心から思う。

色々と語ったが、ゾンビが好きな人はぜひこの作品をプレーして欲しい。恐ろしくてたまらない、でもあくまで安全な場所からプレーしているということで得られるカタルシスを最高に楽しめる作品になっている。

黒坂 岳央

高級フルーツギフトショップ経営、雑誌・テレビのビジネスジャーナリスト、作家、講演家、投資家と幅広く活動。 元・高卒ニート&フリーターだが、米国大学留学を経て外資系勤務後に起業。 メルマガも書いてます→https://takeokurosaka.com/mailmagazine/

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