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【レビュー】ALONE アローン-砂漠のど真ん中で地雷踏んだまま、52時間耐えられますか?

黒坂岳央(くろさか たけを)だ。
■Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

日本語には「地雷を踏む」という表現がある。文字通りの意味ではなく、地雷に相当するようなマズい事態を引き起こしてしまった、という意味だ。筆者もネットメディアやビジネス誌で記事を書いているので、たまに地雷を踏み抜くことがある。これを書いているつい先月も盛大に踏み抜いて、書いた記事のまとめサイトまで作られて4桁のコメントがつく大型地雷を踏んだばかりなのだがw

 

さて、そんな地雷を踏む作品がコレ。

黒坂的感想★★★☆☆
AmazonやYahoo映画での評価は低い。確かに手放しでおすすめできる作品か?と言われれば疑問符がつく。意識が朦朧とする中、思い出と幻影に惑うシーンは多いし、ラストのオチは頂けなかった…。が、最後まで集中力を切らさずに鑑賞できて結構良かった。昼間は50度を超える灼熱地獄、夜は氷点下まで下がるという環境に身を置くものだから、鑑賞中は喉の乾きを錯覚してしまうほど。

 

あらすじ

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ざっくりしたあらすじはYouTubeのオフィシャルトレーラーを見てくれ。

 

暗殺のミッションに失敗した、若きアメリカ兵士・マイク。逃れた先が、3000万以上の地雷が埋まる地雷原だと気づいたその時、目の前で仲間の兵士が爆死。さらにその瞬間、”カチッ!”。自らも地雷を踏み、一歩足りとも動けない絶体絶命の窮地に立たされる。

引用元:Amazonの作品紹介より

 

感想

ネタバレなしで感想を伝えたい。

率直に感じたのは、「取り返しがつかない一歩」というものが世の中にはあるということ。軽い気持ちで踏み出した一歩により、主人公のマイクは文字通りその場から一歩も動けなくなる。マイクが地雷を踏む前に、一緒に歩いていた親友は先に地雷を踏み、そして命を落としてしまった。親友の命を奪い去った地雷の破壊力を目の当たりにすることで、絶対にこの1歩は動かせない。

そして自分が今いる場所は異国の地の砂漠のど真ん中。昼間は灼熱地獄、夜は氷点下の極寒地獄。オオカミや砂嵐に襲われて絶体絶命の大ピンチ。助けがやってくるのはなんと52時間後。このどうしようもない絶望感がたまらない。ほんの数メートル先に落ちている、通信機のバッテリーすら取ることが許されない。

 

みんなも地雷を踏んでいるか?

「地雷」というのは便利で快適な日本の社会にもたくさん埋まっている。それを踏んでしまったが最後、とてつもないダメージを受けてしまうような地雷があるのだ。

そのまま立ち止まっても、やがて体力の消耗で死ぬ。かといって抜け出すために一歩足を動かしても死ぬ。どうしようもないジリ貧だ。このように進むことも、戻ることも出来ない状況を「進退窮まる」というが、まさにこの地雷は現代社会そのものを表していると思う。

作中では「一歩踏み出す勇気を」と助言をしてくれる人が現れる。マイクはその言葉に耳を貸さない。「バカな。そんなことをしたら地雷が破裂して死ぬ」と言い返す。だが、地雷の中にはたとえ踏んでも不発に終わるものが7%程度ある。このまま待っているだけでも死ぬだけなのだから、勇気を持って7%の生存の可能性にかけて地雷から抜け出すのもアリだ。

人生はどこまでいっても、リスクとリターンしかない。現状維持がジリ貧なのであれば、足元の地雷の破裂を恐れずにそこから一歩踏み出す勇気を持つことが必要だ。便利な社会で生きながら、でも進退窮まる状況で懸命に生きる現代人に向けられたメッセージ、それが「地雷」なのかもしれない。

 

黒坂 岳央

高級フルーツギフトショップ経営、雑誌・テレビのビジネスジャーナリスト、作家、講演家、投資家と幅広く活動。 元・高卒ニート&フリーターだが、米国大学留学を経て外資系勤務後に起業。 メルマガも書いてます→https://takeokurosaka.com/mailmagazine/

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