オピニオン

北朝鮮ミサイル発射以上に、はるかに害のある不安と怒りの感情

こんにちは!肥後庵の黒坂です。
北朝鮮のミサイル発射が世間で大きな問題となっていますよね。彼らの動向が気になって、テレビやネットのニュースをしょっちゅうチェックしていませんか?そして

「くそー!北朝鮮め!!日本を危険に晒すなんてケシカラン!今すぐミサイル発射をやめろ!!」

と腸がグツグツと煮えくり返っているところへ、今度は核実験をしていると思われる地震波が伝わってきたと聞けば

「ムキー!!もういい加減にしろ!!」

といよいよ怒髪天を衝く形相になっていませんか?

私は北朝鮮のミサイル発射事件については、最初の頃は少しニュース記事を読んでいましたがもう見るのをやめました。というのも、実はミサイル発射問題はそのニュースを見ることで精神的に大きな被害を受けていると考えるからです。こうしたネガティブなニュースは見れば見るほど、私たちの心を蝕むものでハッキリいって百害あって一利なしでしかありません。

 

他人の感情に無防備な脳

私たち人間の脳にはミラーニューロンという神経細胞があると言われています。ミラーニューロンとは、1996年にイタリアのパルマ大学のジャコモ・リッツォラッティたちによって発見され、ものすごく簡単にいえば「感情を伝達する機能」みたいなものです。

次の画像を見てください。この写真はマカクザルの新生児が人間の表情を真似している様子を撮影したものです。


画像引用元:Wikipedia「ミラーニューロン マカクザルの新生児が相手の表情を真似ている。」

人間がぺろっと舌を出したら、猿も同じように舌を出していますよね?これと同じことが感情レベルで起こっているといいます。例えば、飛行機の到着が遅れると空港は次第にイライラした空気に包まれます。実際、私は成田空港で飛行機が遅延した時に、近くの人がイライラした様子で

「ちきしょー!飛行機が遅れているんだよ!!ムカつくなー!!」

と声を荒げている様子を見て、私もイライラしてしまったという経験があります。

「そのイライラする気持ちよく理解できるわ。くそー、早く飛んでくれよ」
「いや、でもそんなに周囲に聞こえるような声で怒らなくてもいいじゃないか!」

と心が乱されてしまいました。人の感情は伝染するといいます。ディズニーランドやUSJといったテーマーパークへいくと、理由はないのに自然にウキウキした気持ちで気がつけばスキップをしてしまっている、というのはポジティブな意味合いでミラーニューロンを通じて周囲のワクワク、楽しい感情が伝わってきたものだと考えます。そして脳のミラーニューロンはものすごく無防備で、ノーガードな状態です。ネガティブなニュースを見てしまうと、無抵抗に嫌な感情を覚えてしまいます。

 

繰り返しネガティブな情報を入力する危険性

そして極めつけはこのネガティブなニュースは、今四六時中報道されているということです。脳は繰り返し入力される情報を重要視する性質を持っています。何度も嫌なニュースを見ることで、強烈な長期記憶に刻まれてしまうことはよくありません。

「日本は北朝鮮を始めとする諸外国によって、危険に晒されている」
「核攻撃を受ける脅威がある」

そんな考えが深層意識に染み込んでしまい、その結果として本来は平和で豊かな日本に住んでいることをありがたいと思う以上に、

「こんな国に住んでいることは危ない」

といった誤った考えに支配されてしまいます。それも無意識レベルで不安を覚えてしまうので、これは厄介です。

 

ミサイル発射を意識して何かメリットがありますか?

外交や大きな権力を持たない私たち一般人がミサイル発射のニュースを聞いて、何かメリットがあるでしょうか?何もないですよね?

「使っているミサイルはどこまで飛んで、どんな破壊力を持っているのか?」
「どこどこの国に経済制裁の協力を要請する必要がある」

そんなことを聞かされたり、考えたりすることで未来を変えることができるでしょうか?何も変わりません。日本にミサイルが命中して甚大な被害が出ない限りは、どうでもいいことじゃないですか。むしろ、平穏で穏やかな日常に

「ミサイル発射が怖い」

というネガティブな感情が入り込むことで、不安を感じたりする方がミサイル発射の事実より遥かに害悪と考えます。周囲の子供を見てください。北朝鮮のミサイル発射に怯えているでしょうか?

「そんなことより今夜のHIKAKIN動画だ!」

と”今”を見て元気に生きているじゃありませんか?そう、考えても仕方がない”ミサイル発射後のIFの未来”に頭を悩ませるより、もっと重要な事が目の前にあるはずです。それは仕事のことだったり、家族のことだったり人によって答えは異なるでしょう。

大人が不安を感じたり、嫌な気持ちを抱えているのは

「これが起こったらどうしよう?」

という大抵の場合は起こり得ないIFの未来のことばかりです。皮算用をしても心を疲弊させるだけだと私は思いますね!

世間を騒がせているミサイル発射問題に意識が向かうのは無理からぬ事です。ミサイル発射というのは大変な脅威ですから、本能が「危険だ!」とガンガンと警鐘を鳴らしてしまうので、振り向かずにはいられないわけです。でも振り向きたくなる欲求をグッと踏みとどまって、日常のやるべきことに意識を向けられることこそが私たちが持つべき心の強さであり、今必要なことだと思うわけです。

それに北朝鮮のトップに対しての最大の攻撃は「無関心」だと思いませんか?ミサイル発射をされても日本人は平気な顔をしている、ミサイルの迎撃能力よりよほど彼の心に刺さるアタックだと個人的には思います(笑)。

黒坂 岳央

高級フルーツギフトショップ経営、雑誌・テレビのビジネスジャーナリスト、作家、講演家、投資家と幅広く活動。 元・高卒ニート&フリーターだが、米国大学留学を経て外資系勤務後に起業。 メルマガも書いてます→https://takeokurosaka.com/mailmagazine/

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