オピニオン

「イクメン」という言葉で悦に入るパパが見落としていること

世の中で「イクメン」という言葉が使われるようになってから男性が仕事をしつつ、家事や育児に励むことが珍しくなくなってきましたね!というのも、男女共働きがスタンダードとなってくることで、男性も女性同様に厨房に入り、子供の相手をする必要性が出てきたからです。

「共働きで稼いでほしい。でも家事と育児はやってくれ」

ではさすがに女性側に負担が大きすぎる話ですからね(笑)。イクメン男性が珍しくなくなってきたことは、男女共働きの流れに連動したものだと考えています。

 

「僕はイクメンという言葉が嫌いだ」

この間、ビジネスで一緒になった方と飲み会の席で育児の話になりました。

これを言うと手前味噌でおこがましいのですが、私はかなりのイクメンパパなのではないかと思っていました。料理は1回で3品くらいガッツリ作って家族に食べてもらっていますし、買い物、洗濯、掃除、子供を公園で遊ばせるなど主婦業を頑張っている…つもりでいました。

ところが一緒に飲んだ方はこういうわけです。

「僕はイクメンという言葉は嫌いだ。その言葉自体がすでに“家事、育児は本来女性がやるもの”という考えに立脚したものだから。今の…そして、これからの時代は夫婦共働き、夫婦育児がスタンダードなのだから、どちらかに家事育児の比重があるような表現は好きではない」

と。

それを聞いた私はしばらくの間、言葉が出てきませんでした。自分なりに頑張って子供の世話や食事を作っていたつもりで、これまで「仕事も家庭もよく頑張っているね」と言われてきたので少しだけショックを受けました。ですが、よく考えてみれば彼はもっともな事を言っています。今は女性もバリバリ働いて、家事育児を頑張っている人はたくさんいます。でもそんな女性は

「家事、育児を頑張ってるよ」

なんてわざわざ主張しません。黙々と頑張っているわけです。そこへ考えが行き着いた時、私はちょっと恥ずかしい気持ちになってしまいました。

「自分は男性としてはすごい頑張っているんだ!」

というちょっとしたおごりがあったことに気づきました。それに自分が好きでやっていることをわざわざ主張するなんてとても子供じみています。そこに気づかせてくれた彼の言葉にはとても感謝です。

「誇らず、偉そうぶらず、すました顔でこなしている方がよっぽどかっこいい!」

今はそんな風に考えるきっかけになりました。

 

「イクメン」という言葉は今だけ。やがて消えていく

男性が家事育児をやる、という話になると

「それはえらい!うちの旦那は全然やってくれない!」
「いやいや、男性も料理を作るのが普通の時代なんだよ」

みたいに意見が分かれることがあります。前述の通り、私は

「イクメンなんて当たり前だよ。わざわざ口に出していうことじゃないよ」

と言われてしまったわけですが(笑)。「おそらく」なんて言葉を使うまでもなく”男性の家事育児参加”については今が過渡期なんですよね!その内、

「男性は仕事だけ?何いってんの?家事育児を女性に押し付けるのか?」

という意見になっていくと思います。これは私個人の意見や願望というより、時代の流れで誰にも止めることは出来ないと考えます。家事、育児を頑張る男性をイクメンと呼ぶのは今だけで、この内この言葉は消えていく運命にあるでしょう。

 

「専業主婦の容認派 VS 否定派」は落ち着いてきた

ちょっと前までは”専業主婦”というのはものすごく物議を醸すキーワードでしたよね?
※注意:以下は私が専業主婦はOKとかNGといっているわけではないので、念のため。

「今の時代に専業主婦はありえない!共働きでないとこの先何があるか分からないじゃん!」
「専業主婦というのは男性が狩りをして、女性が村を守っていた時代から来ているものだから、本来のあり方なんだ」

と容認派と否定派がつばぜり合いをしていました。ですが、今は

「専業主婦じゃないとダメだ!」

と声高に言う人は昔に比べると明らかに激減しましたね。また、このように言う人がいたとしても昔は

「何を言っているんだ!」

と怒り心頭で猛烈に攻撃をする人がいたものですが、今では

「まだそんな事をいっている人がいるのか(笑)」

と時代錯誤だという見方をする人が多いように思えます。昔は結婚すると子供が産まれる前でも専業主婦をする人が多数派だったのですが、今はそうではありません。これと同じことがイクメンにもこれから起こるだろうと私は考えているわけです。

今やイクメンはすっかり受け入れられ、そしてこれから当たり前のスタンダードに移行していくでしょう。会社も社会もそのスタイルを理解し、容認して、受け入れられる体制へと変化していくと考えます。そんなことを思わされる出来事でした。

黒坂 岳央

高級フルーツギフトショップ経営、雑誌・テレビのビジネスジャーナリスト、作家、講演家、投資家と幅広く活動。 元・高卒ニート&フリーターだが、米国大学留学を経て外資系勤務後に起業。 メルマガも書いてます→https://takeokurosaka.com/mailmagazine/

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