オピニオン

東京にいた頃は忘れていた「失われたお正月」が田舎にある

こんにちは!肥後庵の黒坂です。
本日は元旦ですね。今朝もいつもと変わらず、5時起きでひたすら仕事をしています(笑)。

さて、年末年始に街へ繰り出して東京に住んでいた頃には知らなかったお正月がここ熊本にはあります。

 

年末年始に関東から半分の人がいなくなる

東京に住んでいた頃、年末年始は世界からどんどん減っていくように感じました。職場では「良いお年を~」といいながら休みに入る同僚が増えていきます。12月中旬から下旬をピークに、あちこちで忘年会を楽しんで酔っ払っている会社員も、年末に近づくに連れて姿を見なくなっていき、お正月は電車も空いて簡単に座ることが出来ます。

「第7回人口移動調査」(国立社会保障・人口問題研究所)によると、東京圏出身者の割合は63.3%で地方出身者は46.7%、千葉、神奈川、埼玉など首都圏エリアも含めると地方出身者の割合は70%に迫ります。株式会社アスカネットが行った意識調査によると、年末に帰省する人は70.6%となっています。関東圏の人口はざっくり3,500万人で、その内2,450万人が地方出身者で、更にこの中の1730万人は帰省するわけです。通常期は3500万人の人口が帰省により1,770万人に減るので「ざっくり半分の人」が関東圏からいなくなる計算です。

こうしてみると年末の東京を始めとする関東圏に人が少ないように感じるのは、自然なことなのかもしれません。

 

年末年始に人が減る東京、増える地方

そして関東からいなくなった地方出身者は地元に帰るので、当然街の人口が増えることになります。

私は熊本で初めて年末年始を体験した時に驚いたことがあります。それは「ものすごく道が混雑する」ということです。熊本にこんなにたくさんの人がいたっけ!?と思えるほどたくさんの人がお店や道路に溢れているのです。昨日は大晦日でしたが、スーパーや道の駅は大混雑。各レジは2人体制で対応していましたが、長蛇の列をなしており買い物に随分時間がかかってしまいました。

私はそれまで国内外含めて都会にしか住んだことがないので、「年末は人が少なくなって静かなもの」というイメージを持っていました。ですが、地方に移住したことで、街にたくさんの人がいるという逆の現象を体験して驚いたものです。

 

帰省による大移動はプラスか?それともマイナスか?

日本全国規模での人の大移動、年末年始ならではものですがこの大移動はプラスなのでしょうか?はたしてマイナスなのでしょうか?

マクロ経済でみると規制はプラスに働くといっていいでしょう。「人がいるところに消費あり」ですから、交通機関を始め、食事やサービスの利用などで消費が起こり、GDPにカウントされますので経済的にはプラスになります。問題は帰省すること自体ではなく、一斉に帰省することにあると思うわけです。帰省ラッシュで交通機関は軒並み割高となり、帰省ラッシュで体力はかなり消耗します。実家に帰って家族の顔が見られ、交流ができる点は大いに楽しいのですが帰省を受け入れる側は準備がなかなか大変です。1週間ずらすだけで費用も混雑も軽減できるのですから、どう考えてもお正月時期に一斉に帰省するというスタイルは効率がよくありません。混雑時期をずらして帰省する場合でも消費が発生するので、経済的にもデメリットがないと思うのです。

結論的には帰省自体は喜ばしいことではあるものの、一斉に帰省することはお金がかかって混雑するのであまりいいことはないということです。

 

都会にはない田舎の本気のお正月

東京にいた頃、私は「お正月はいつもと変わらず、でもいつも以上にのんびり気味に過ごす」という印象でした。私は年末の時期をずらして1月末などに帰省したので「実家でお正月をのんびり」という経験はあまりありません。東京で家にこもり、夕方ちょっと買い物にいくくらいのものでした。

ところが田舎はお正月は「大イベント」という位置づけです。誰も彼もがお正月を迎えるための準備に余念がありません。一日かけて大混雑するお店で買物をして、近所や親戚の顔合わせ会やら、お正月の飾り付け、帰省する親族を迎えるためのお正月料理の準備など半端じゃありません。私は年末の仕事がめちゃめちゃ忙しかったのですが、準備の手伝いにも追われてなかなか大変な思いをしました。

しかし、大変な準備を経て迎え入れるだけあって、田舎のお正月はまさに「これぞお正月」という雰囲気に溢れています。近所を歩くとどの家もお正月のしめ飾りがあって、「本気のお正月」という感じです。意識調査を見てみるとお正月は「いつもと変わらず自宅でまったり過ごす」と答える人が増加傾向が見られます。お正月は日本の文化で特別な日と考える人が少なくなっていく一方で、田舎ではこんなにもお正月の雰囲気に溢れ、みんながお正月を堪能しているものなのか!?と思わされました。近所では凧揚げを楽しみ、親戚が集まってそれぞれの近況報告に花を咲かせてお正月料理に箸をつけます。みんなが手にスマホを持っている光景を除けば、子供の頃に見た懐かしいお正月の雰囲気がここにはあります。

非効率でお金もかかる帰省ラッシュではありますが、お正月に田舎へ移動してお正月気分をどっぷりと味わうのは悪くはありません。都会に住んでいた頃には忘れていた子供の頃に体験した昔懐かしいお正月が田舎にはあります。

 

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黒坂 岳央

高級フルーツギフトショップ経営、雑誌・テレビのビジネスジャーナリスト、作家、講演家、投資家と幅広く活動。 元・高卒ニート&フリーターだが、米国大学留学を経て外資系勤務後に起業。 メルマガも書いてます→https://takeokurosaka.com/mailmagazine/

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