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お年寄りだらけのマクドナルドで見えたこれからの労働市場

こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

先日、数年ぶりに…いや10年ぶりくらいにマクドナルドへ行ってきました。高校生の時はたまに行っていましたが、大人になってからはまったく行っていませんでした。「マクドナルドは子供と学生のお店」という印象があって、今さら行くのはなんだか気後れしていました。しかし、先日いってみて驚きました!平日の午前中という時間帯だったからか、お年寄りの人が多かったのです。高齢者が集まって、ファーストフードで談笑しており、まるでサロンのような雰囲気がありました。そして店員さんも高校生バイトではなく、60歳を超えていると思しき高齢者クルーでしたね。私が知らないうちに、いつの間にかマクドナルドは私の違った雰囲気のお店に変わっていたようです。

マクドナルドですごしたひとときで、これからの日本の労働環境が少し垣間見えた気がします。

 

増える高齢者、働きたい高齢者

日本の労働力人口は高齢者が占める割合が右肩上がりに増えていきます。これからはさらに伸びていくことが予想されています。内閣府の発表したデータによると、2016年時点での労働力人口に占める65歳以上の割合は11%を超えています(画像は同サイトから引用)。一昔前は、65歳というと引退して悠々自適に第二の人生を謳歌しているという印象がありました。今では、10人に1人以上が本来は第二の人生を楽しんでいる65歳以上という数値になっています。

また、上の画像は「いつまで働きたいか?」という質問に対して、42%が「働けるうちはいつまでも」と答えています。「仕事をしたいと思わない」と答えた人はわずか1.8%という結果になっており、高齢者が持っている働くことへの意欲の高さが垣間見えるデータです。

マクドナルドではアルバイト(クルー)は、15歳以上なら誰でも働けるとなっています。積極的にシニア採用をしており、会社勤めを終えたシニア層が応募しているのです。先日、私が体験したシニアだらけの店内は、まさにこのシニア採用を経て見られた光景というわけです。

 

高齢者がいつまでも働く社会

高齢者がいつまでも働く、という言葉にはネガティブなイメージがあります。ひとつには「若者に席を譲らず、旧態依然としたワークスタイルで変革の足かせになる」という意見です。確かにオフィスワークなどは労働生産性向上が求められる側面が大きいですから、新しいテクノロジーや柔軟な発想を持ち、安く済む若い世代の方が重宝される傾向にあります。

しかし、マクドナルドのクルーのような接客業、サービス業については高齢者こそ向いている職と言えるのかもしれません。接客業やサービス業も効率性は重要ですが、マクドナルドは少々毛並みが異なります。徹底的に作業や挨拶がマニュアル化され、誰がどこの店舗に行っても同じサービスが受けられる事が同社の強みでもあります。その人の個性やオリジナリティを強く発揮する仕事ではありませんから、こうした職は笑顔で親切にマニュアル通りに対応出来る人材が向いています。特に平日の午前中といった時間帯は、主婦や高齢者以外はなかなか労働力に加わってくれる人材がありませんから、シニア層は貴重な労働力となります。

これからはマクドナルドに限らず、日本全体で労働力不足が鮮明になっています。「働き方改革」が打ち出されていますが、人口減少で国力低下を下支えするのがシニア層たちなのです。

 

地方こそ高齢者の労働力が鍵になる

私が住んでいる熊本県では、東京都比べて明らかに街を歩く若者の数が少なく感じます。渋谷を歩くと、日本が少子高齢社会に突入していることを忘れてしまいますが、こちらは働いている高齢者の姿を本当によく見かけますので、東京とはかなり違った印象があります。

そんな地方こそ、高齢者の労働力が経済力活性化の鍵になります。自分の会社でも、夏場の鉄火場では多くの高齢者アルバイトが働きます。彼らの中にはフォークリフト作業が出来たり、大きなトラックを運転する人もいて、みんな若者顔負けに一生懸命働いてくれます。彼らの存在なしには業務が成り立たないと思えるほどです。最高齢の方は70歳を超えていて、バリバリ戦力になっています。彼らは他に仕事を持っていませんから、こちらの労働需要に対して柔軟に対応してくれるので、とても助かっています。

高齢者の働き場所を提供し、労働力になってもらう事が地方にこそ求められているのです。

先日のマクドナルドでそんなことを思いました。

 

 

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黒坂 岳央

高級フルーツギフトショップ経営、雑誌・テレビのビジネスジャーナリスト、作家、講演家、投資家と幅広く活動。 元・高卒ニート&フリーターだが、米国大学留学を経て外資系勤務後に起業。 メルマガも書いてます→https://takeokurosaka.com/mailmagazine/

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