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「団地の子と遊ぶな」は本当に正しいのか?

こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

「団地の子と遊ぶな」という言葉があるようです。私は子供時代、大阪に住んでいて同じクラスメートで団地の子はたくさんいて、このセリフを言われたこともあります。いまは大人になり、子供を持つ親の立場になりました。今回はこの教えが正しいのかどうか?について考えてみることにしました。

 

なぜ団地の子と遊ぶなと言われてしまうのか?

そもそもなぜ、団地の子と遊ぶなという言葉が出てきたのでしょうか?まずはその2つの根拠について取り上げてみましょう。

 

所得制限がある

団地は家賃が非常に安く設定されており、ざっくり平均的な民間賃料より2万円以上安いと言われています。安く住める団地ですが、誰でも入居出来るわけではありません。入居時には所得制限があり、一定以上収入がある人は希望しても住むことが出来ないのです。それ故に、団地に住んでいる子の両親は所得が高い人はいないという事情があります。

 

ピグマリオン効果

教育心理学の世界には「ピグマリオン効果」というものがあります。これは教師が生徒への期待値が高いと成績が向上し、その逆も然りというものです。団地の子は良くないという偏見の目により、「どうせ自分は団地の子だから」と元々そうでない子に悪影響が及ぶと考えます。

 

このように団地の子が良くない、と言われる根拠は2つあります。両親の所得が低く、団地への偏見の目によって、何か一つ悪い印象を持ってしまうと、「やっぱり団地の子はよくない」とその認識が強化されてしまうと考えます。

 

統計データで見る団地の子

経済格差が高い国は、社会問題が大きいことは研究者の中でも明らかにされています。

画像引用元:学歴別「犯罪率」「飢餓率」に見る絶望ニッポン

2010年の法務省「矯正統計」によると、刑務所入所者の学歴構成は男女ともに中卒が突出しています。そして下記の学歴別の生涯年収を見ると、やはり中卒の生涯年収は大卒に比べて相対的に低いことが統計データで明らかになっています。

学歴(生涯年収) 男性 女性
中学卒 1億9400万円 1億3750万円
高校卒 2億730万円 1億4640万円
高専・短大卒 2億1450万円 1億7530万円
大学・大学院卒 2億7000万円 2億1670万円

データ引用元:ユースフル労働統計-労働統計加工指標集-2017

お断りをしておくと、私は中卒をバカにしているつもりはまったくありません。中卒の起業家でとてつもなく稼いでいる人を何人も知っています。これらはあくまで統計データの結果でしかなく、もちろん当てはまらないケースはゴマンとあることは心底理解した上での話です。

統計データ上で現れている結果だけでお話をするならば、低学歴と低所得と犯罪率には相関性は確かに認められます。団地の子の親の所得や学歴は、港区のタワマンに住んでいる人と比べると高くない傾向があるでしょう。「団地に住んでいる」という事実と、住んでいる人の所得や学歴の傾向が、付き合いを敬遠してしまう人を生み出しているのではないでしょうか。

 

それでも団地の子と游んで問題はない

色々とデータを出したりしてきましたが、結論的に私は団地の子と遊ぶことには問題はないと考えています。もちろん、自分の子供が団地の子と遊ぶことを止めるつもりはありません。

多感な時期の子供はとにかく影響を受けやすいです。お金持ちの子供は団地の子供とは育った環境が違いますから、価値観もかなり違っているでしょう。でも子供を育てるのは友達ではなく、あくまで両親です。両親がしっかりとした軸を持って教育できれば、お友達がどうであれ、一時的に少々悪い影響を受けても必ず本人の力で軌道修正されるものと考えるからです。

統計データはどこまでいっても、しょせんはデータ。その人となりが素晴らしいものであれば、住んでいる場所は関係ないと思うのです。結論的には「団地の子=遊ぶべきではない」ではなく、「遊ぶべきではない相手=付き合うな」という当たり前の話というものでした。

 

 

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黒坂 岳央

高級フルーツギフトショップ経営、雑誌・テレビのビジネスジャーナリスト、作家、講演家、投資家と幅広く活動。 元・高卒ニート&フリーターだが、米国大学留学を経て外資系勤務後に起業。 メルマガも書いてます→https://takeokurosaka.com/mailmagazine/

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