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EC物販事業者は一生、Amazonの土俵から逃げ続ける運命にある

こんにちは!肥後庵の黒坂です。
最近はAmazon関連のニュースがすごいですね!新鮮な野菜や果物を届けるAmazonフレッシュが4月にサービス開始となり、オーガニック食品の高級スーパーホールフーズを今月買収したというニュースが世界中を駆け抜けました。これまではAmazonのEC部門は家電や書籍が主力商品だったAmazonですが、今後は「食品」というカテゴリを本気で取りに来ているように思えます。

私が運営する高級フルーツギフト肥後庵が注目しているのは、同じ贈答用の果物を提供している競合他社ではありません。Amazonの動向を注視しています。

 

右肩上がりのネット通販市場

私はAmazonが食品というカテゴリを狙っていると考えています。先日から始めたAmazonフレッシュも、ホールフーズの買収もその兆しです。なぜかというとネット通販の分野でもっとも伸びしろがあり、いま現在のAmazonが出来ていなかったものが「食品市場」だからです。以下は別サイトのデータを引用をして解説をしていきたいと思います!

データ引用元:【2017年版】国内EC市場のEC化率まとめ|BtoBとBtoC

ネット通販(以下EC)の分野というのは未だにずーっと拡大を続けています。次の表を見てもらうと分かる通り、EC全体の市場規模もそうですし、リアル→ネット化も拡大が続いています。文字通り、「右肩上がり」になっています。

そんな成長を続けるEC物販市場の状況はこのグラフを見てもらうと一目瞭然です。

ネット通販最強の伸びしろは「食品」

そして右肩上がりを続ける、EC物販市場の内訳を見てみましょう。次のグラフを見てください。左から順に市場規模がでかい商材です。

…これ意味が分かりますか?ファッションが一番市場規模が大きいのですが、その次に大きいのは食品です。つまり食品は、EC物販の中で2番目に売上規模がでかい分野ということです。でももっと注目してほしいのは「EC化率」という数字です。これによると2.25%となっています。EC化率というのは

EC化率とは、すべての商取引の内、電子商取引が占める割合のことを指します。
引用元:EC化率とは何なのか?~ECビジネスの可能性~

という意味です。簡単にいうと食品をネットで買っているのは売上全体の2.25%しかなく、97.75%とほとんどがリアル店舗(スーパーや百貨店)で買い物をしているということです。

もしもいまリアル店舗で食品の買い物をしている人たちが、ネットショップで済ませるようになったら…この14兆円という超巨大市場の97%のお金がそのままネットに流れ込んで来ることになります。分かるでしょうか?この意味合い。

「Amazonフレッシュやホールフーズの買収で、Amazonが狙っているのは食品のカテゴリ」というのが納得頂けたかと思います。

 

一般人には見えない未来を見ているAmazon

そうなると顔色を変えるのはリアル店舗で食品を売っているお店です。Amazonはこれまで当たり前のようにスーパーやコンビニで買い物をしてきた食品を抑えにいっています。

もちろん、ネット通販で食品を提供しているECサイトも同じです。Amazonが本気を出して食品の分野を開拓するとなると、消費者はこれまでリアル店舗やネット通販で産地直送の買い物をしていた人たちはAmazonに流れていきます。つまり、これからリアルとネットをまたいだ食品市場争奪戦が始まるわけです。

肥後庵も熊本県産の高級フルーツギフトを提供しているので、完全に無関係というわけではありません。幸い、購入頂いているお客さまの9割以上は自分用ではなく贈答用として買い物をされているので、Amazonがスーパーやコンビニに変わる食品提供をしてもただちに影響はありません。しかしながらAmazonは本当にすごい企業で何をするかまったく想像がつかないので本当に目が離せません。

将来的には飛行船とドローンを活用した「空中配送」なども考えており、その考えは私たち一般人には理解できるレベルを遥かに超えています。

【シリコンバレー=兼松雄一郎】米アマゾン・ドット・コムが飛行船と小型無人機(ドローン)を組み合わせた「最速配達」を構想していることが特許申請書類で分かった。「空の倉庫」として商品を飛行船に積み込み、空中からドローンで数分以内に注文者へ届ける。1930年代に米国で使われていた小型戦闘機を飛行船に積み込んで燃料を節約する「飛行空母」の物流版ともいえるアイデアで、都市部での大規模販促への活用を想定している。

参考:日本経済新聞「アマゾン、飛行船+ドローンで「最速配達」構想 」

少し前までは

「なにそれ?そんなのありえるわけないじゃん!」

と言われてしまいそうな「個人出版」も、電子書籍のAmazon Kindle ダイレクト・パブリッシングの登場により、誰でもお金をかけずに簡単に出版ができてしまうようにしたのもAmazonです。

 

これからも「Amazonが出来ないこと」をやっていく

私を含めた食品を扱う企業は、Amazonに対抗することはさっさとやめて彼らに出来ないサービスや商品開発をやることが賢明だと思っています。つまり

「戦わないで済む戦略」

で生き延びるわけです。

もちろん、完全無敵で敵なしのように思えるAmazonですが、彼らにも取れない市場があると思っています。それは同じ物販でも

「贈り物」

の分野です。Amazonは徹底的な合理性を追求し、低価格や便利なサービスがその強さの厳選です。しかし、贈り物の世界は合理性だけでは語れない側面があります。受け取った相手に喜ばれることを考えると、定番で人気のあるありきたりギフトが一番いいとは限らないのがギフトの面白いところです。

私は今後、海外展開や流通量が少なくて他の店舗がなかなか仕入れが出来ない商品(種なしで甘くて美味しいブラックジャックスイカなど)、心をつかむギフトサービスなどに注力していきます。手間もかかりますし、IT化しづらい側面もありますがこうしたAmazonがやりづらい、やれないことに注力し続けて戦いの土俵に入らないようにしたいと思っています。

今後も一生涯、Amazonから逃げ続ける鬼ごっこを続けていきたいと思います(笑)。

黒坂 岳央

高級フルーツギフトショップ経営、雑誌・テレビのビジネスジャーナリスト、作家、講演家、投資家と幅広く活動。 元・高卒ニート&フリーターだが、米国大学留学を経て外資系勤務後に起業。 メルマガも書いてます→https://takeokurosaka.com/mailmagazine/

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