メディア論

Yahoo通販ステマ報道を考える~出店者ファースト?ユーザーファースト?

こんにちは!肥後庵の黒坂です。
先ほどの6月28日付の記事で、仕事をしていて朝日新聞の報道が目に入りました。「Yahooショッピングサイトは広告料を払えばおすすめ順上位表示する」というものです。

当店はYahooショッピングには出店していませんが、独自ドメインでネットショッピングサイトを運営しているのでこの報道には関心が湧きました。感じたことを書いてみたいと思います。

 

無料で不定期配信している「黒坂岳央の公式メールマガジン」。ためになる情報や、読者限定企画、セミナーのご案内、非公開動画や音声も配信します。不要な場合はワンクリック1秒で解約できますのでお気軽にどうぞ。

報道の概要

この報道のあらましについては、朝日新聞の記事を引用しながらご紹介したいと思います。

大手通販サイト「ヤフーショッピング」が、出店者が広告料を多く払う商品を検索結果の「おすすめ順」の上位にくるように優遇しながら、「広告」と表示していないことがわかった。割高な商品が上位にくることもあるが、利用者にはどの商品が広告料によって上位にきているのか見分けがつかない。専門家からは「消費者の判断を誤らせ、問題だ」との指摘が出ている。

引用元:朝日新聞「ヤフー通販「おすすめ順」、広告料払えば検索上位に」

とあります。そもそもこの「おすすめ順」という順位付けについては非公開となっています。「理由は明かせないけれども、Yahooショッピングがユーザーへおすすめだと考える順番に並べる」という機能のことで、今回は「Yahooショッピングが売りたい順に並べる」という機能であることが報道されたわけです。

 

騒ぎの原因は「おすすめ順」を信じていたユーザーを裏切ったこと

Yahooショッピングだけでなく、Amazonでも楽天市場でも同じ商品が複数の店舗から出品される状況となっています。ユーザーはお目当ての商品を検索する時に、商品名をキーワード検索するだけでなく、「売れている順」「安い順」「レビュー件数の多い順」といったソート機能を使うのが普通で、今回問題になっている「おすすめ順」でソートすることでYahooショッピングの提案を信じて買い物をしていたユーザーも多かったでしょう。

何が問題かというと、「おすすめ順=広告料を払っている店舗順」というユーザーに対してまったくおすすめでない順番にソートしていた事が明らかになったことです。通常だと、広告料をより多く支払った店舗に「広告」「PR」など表記をして販売するべきですが、一見すると広告と分からないように見せていた事が「おすすめ順を信じていたユーザーを裏切った!」ということの騒ぎになっているわけです。

 

無料で不定期配信している「黒坂岳央の公式メールマガジン」。ためになる情報や、読者限定企画、セミナーのご案内、非公開動画や音声も配信します。不要な場合はワンクリック1秒で解約できますのでお気軽にどうぞ。

Yahooショッピング側の言い分はちょっと苦しい…

Yahooショッピング側はこれに対して

ヤフーの別所直哉執行役員は朝日新聞の取材に「ヤフーショッピングはサイト全体が広告だと位置づけている。カタログなどと同じで、個別に広告と表示する必要はない。カタログのかたまりなので、ステマには当たらない」と説明する。

といっています。「Yahooショッピング全体がカタログみたいなものだから、ステマにはならない」と。でもおかしいですよね?カタログには表に「カタログ」と書いてあります。掲載されている商品の扱いに優劣があるのは、スポンサー料によって変動するのはわかっていること。でも、Yahooショッピングを「カタログと同じ」と考えて使用していたユーザーっていなかったと思うんですよね。それどころか、おすすめ順を「ユーザーである自分にとって本当におすすめだとアルゴリズムが判定した順に出してくれている」と信じて買い物をしていたユーザーを欺いてしまった形となりました。Yahooショッピングの「サイト全体がカタログ」というのはとても苦しいいいわけだと思います。

 

ステマが嫌われる理由

今回のYahooショッピングの問題に限らず、ステマは色んなところで問題になっていますよね。最近だと食べログもそうですし、過去には芸能人にお金を渡して化粧品やらを使ってもらう様子をブログに掲載してもらってPRするという手法なども同じです。

一見すると広告に見えないけれども、実はコンテンツに見せかけた広告は色んなメディアであります。書籍と見せかけた自社商品のプロモーションだったり、口コミやレビューを企業の社員が一般ユーザーに見せかけて投稿していたり…。こうした広告に見せないようにしながら、ユーザーへ自社商品のPRをするステマはめちゃめちゃ嫌われます。なぜかって実質的に消費者を騙しているわけですから、当たり前なわけです。

しかし、ユーザーも時代とともにどんどん目が肥えてきました。私は自分自身がメディアに掲載される側に立つことで、お金を払って掲載してもらうものと、無料取材で掲載してもらうものと100%とはいきませんが見極めはつくようになってきました。目先の売上のためにお金を払ってくれるユーザーの信頼を裏切ると、取り返しがつきません。この報道を見た後でもYahooショッピングの「おすすめ順」を信じて買い物をする人はほとんどいないでしょう。そのくらい大きな信頼失墜になることをしてしまったわけです。

 

「出店者>ユーザー」のYahooショッピング

言葉は変わりますが、私は「ランキング」は「おすすめ順」と同じだと思っています。

ユーザーが買い物をする時ってどうしても迷ったり、じっくり選ぶ時間がなかったりすると思うんですよね。

「あれもいいし、こっちもいい。自分では決められない!」
「細かく調べるのが面倒くさいから、人気のあるものにしよう」

ということで、最後の背中のひと押しがランキングだと思っています。ですので、このランキングはそのお店の営業マンの提案みたいなもので、ランキングに勧められるままに買い物をして不満足だと完全に信用を失ってしまうものです。

このランキングについて、Amazonは「ユーザーファースト」を徹底しています。人気ランキングの上位は決してお金を出して買うことはできず、純粋に多くの人に売れたものとなっている文字通りの意味での「ランキング」です。たくさん売れているものを買うことで、より高い確率で満足の行く買い物になるような仕組みになっているわけです。Amazonはユーザーを第一優先に考え、嘘をつくことなく正しくランキングを出しているわけです。ですので、私は高い買い物をする時にもAmazonのランキングを信じ切ってポーンと買い物をすることがあります。先日も業務用のPCを2台購入しましたが、あまり比較検討をせずにAmazonのランキング上位機種を買いましたが、人気があるだけあってとても満足しています。

Yahooショッピングはユーザーファーストではなく、出店者ファーストという事がわかりますね。

 

肥後庵で取り入れているランキング順は?

肥後庵でも1-3位までの人気ランキングを取り入れています。これは機械的に「売れている順番」というわけではなく、「お客様から高い評価を頂いたもの」「リピート率が高いもの」などを分析して出しています。決して「肥後庵が売りたい商品ランキング」などではありません。

お客様は当店のランキングを参考に買い物をされている方が多いので、今後もAmazonのようにユーザーファーストを貫き、ランキングという名の「おすすめ順」が言葉通りおすすめ順になるように心がけていきたいと思います!

黒坂 岳央

高級フルーツギフトショップ経営、雑誌・テレビのビジネスジャーナリスト、作家、講演家、投資家と幅広く活動。 元・高卒ニート&フリーターだが、米国大学留学を経て外資系勤務後に起業。 メルマガも書いてます→https://takeokurosaka.com/mailmagazine/

Related Articles

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Back to top button