脳内音読という「最悪な英語リーディングのクセ」を捨て去る具体的な方法

「こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
■Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

 

英語受講生生から、次のようなご質問を頂きました。

「ブログで取り上げてもらっても良い」

と許可をもらったので、今回シェアをいたします。

↓↓

元々が読書家ではないこともあり、7回サラサラ読みでも、英語読みでも読書の際、脳内音読してしまう遅読家なので、これは読書を進めていくうちになくなるものでしょうか。意識的にやはり脳内音読を消すことに努めるべきものなのでしょうか。ネットにはいろいろ意見もあるようですが黒坂さんはこういう経験はございませんでしたでしょうか。

ご質問ありがとうございます!

7回サラサラ読みというのは、以前ご紹介したこの記事の話ですね。

勉強の天才・山口真由さんに学ぶ、繰り返し読む勉強法の超・破壊力!

2019年2月28日

 

私が推奨した課題図書もしっかり読まれていて、

本当に素晴らしい行動力のあるお方です。

こういう方は絶対に成功出来ます!

 

さて、ご質問にお答えしましょう。

 

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脳内音読のクセは捨てた方がいい

結論から先にいいましょう。

ズバリ、脳内音読のクセは早めに捨てたほうがいいです。

理由は、「遅くて時間がかかるから」というシンプルなものです。

 

日本の学校教育に慣れた人にとっては、

早い段階で音読のクセが染み付いているものです。

 

「ろくべえまってろよ。」

 

この一節を見る度、子供の頃に学校で教科書を読み上げた記憶を思い出す方もいると思います。

 

しかし、小学生時代の音読の習慣が、

日本人の読書離れに繋がっているんじゃないか?

と私は思いますね。

なぜなら脳内音読による読書は、時間がかかり、脳にも負担がかかります。

それにより本を読むことが億劫になってしまって、

気楽に楽しめる動画や音声に流れていってしまうのではないかと。

うーむ、なにげに罪深いぜ脳内音読!

 

でも大丈夫!

この記事を最後まで見て、その脳内音読クセを捨ててやりましょう!

…といっても、

 

「時間をかけて文字に接しているほど、記憶の質が高まるでしょ? 速く読んだら記憶に残らないのでは?」

 

と心配される方も少なくないと思います。

しかし、それは完全な誤りです。

漫然と、ダラダラと長時間、試験勉強をしても頭に入らないのですが、

試験前日に

 

「後8時間後にテストを受けないと…。テスト落第したらやべーことになる」

 

って状態で急いで勉強をしている時の方が、脳が覚醒してバンバン頭に入るじゃないですか?

読む時も同じです。

じっくりと、舐めるように読むことで頭に残る、というわけではないのです。

集中して速く読む方がしっかりと記憶に定着するのです。

そうなると、遅く読むのはデメリットが大きいので、

 

脳内音読クセを捨てて、読解する力をつけるべし!

 

ということになりますね。

 

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脳内音読、3つの捨て方

「オイオイ、生意気に速読語りだしちゃってよー! お前は英語の専門家であって、速読は関係ないだろ。 消毒すんぞコラ? オレの火炎放射器の燃料は満タンだぜ?」

 

と思われた方もいるかもしれませんねw

 

私はニート時代、ありまってどうしようもないくらいの時間を使って、

かなり真剣に速読を研究していた時期があります。

義務教育の知識はゼロのアホな私ですが、

昔から本を読むことだけは大好きで、

年間読書量300冊を10年以上継続し、

速読プログラムに30万円をつぎ込んだ経験もあります。

ですので、そこそこ速読については理解しているつもりです。

200ページくらいの本なら、

内容によりますが30-40分くらいで読み終えることが出来ますので、

読むのも結構速いほうだと思います。

何が言いたいかって、速読について語らせてくれってことだよw いわせんな恥ずかしいw

 

さて、ここからは

「どうすれば脳内音読を、燃えるゴミの日に捨てるのか?」

ということに答えを出しましょう。

 

「やあ、久しぶりだねw そうそう、速読ならこのセットを買うんだよw 今なら通常価格32万円が一括払いならわずか28万円! 速読を身につければ一生役に立つスキルになるよー! 買おうよ!今すぐ買おう! ほら、その財布の中に入っている楽天カードで即決済だ!ホラホラ~限定10名までなんで売り切れたら終わりだよw」

 

…大丈夫、こんな怪しげなオジサンの言うことを聞かないでも

あなたの脳内音読というクセを捨て去ることは可能です。

 

1.たくさん本を読む

まずはこちらです。

とにかく本をたくさん読みましょう。

ご質問頂いたIESP生の方は

「自分はあまり読書家でない」

と言われていますね。

 

まずはたくさん本を読むようにしましょう。

それこそがファーストステップです。

 

「量質転化の法則」

といって、量をこなせば質が高まると言われています。

速読、という読書におけるスキルを身につけるためには、まずはとにかくたくさん読むことです。

そうすることで怪しげな速読セットは買わなくても、ちゃんとスピードが上がります。

 

2.読書は脳に負担の大きい知的作業であることを理解しよう

あなたに理解いただいたい事があります。

それは

 

「読書はものすごく知的な作業だ」

 

ということです。

日本語のたった52文字で森羅万象を表す、それが活字の力です。

写真や動画、音声もそこにはありませんから、

読解力だけでなく、網膜に映らない映像をイメージする力、

洞察力や記憶力、計算力など脳をフル回転して能動的に情報を掴みに行く、それが読書という行為なのです。

動画や音声は向こうから勝手に、脳に向かって情報が飛び込んできてくれます。

ラクラクで、脳に負担もありません。

 

脳は楽が出来ますが能力開発が起きず、

動画と音声から知識を得ることになれすぎるとバカになってしまいます。

 

でも、テキストはそんな事はありません。

あなたが意識的に「この文章を読もう!」と思わない限り、

向こうから脳にやってきてはくれないのです。

 

そもそも読書は脳に負担の大きい知的作業だと理解しましょう。

ですので、なかなか速く読めない…と気落ちする事はないってことです。

 

それをうまくこなすには上述の通り、ズバリ、千本ノックです。

 

読んで読んで、そしてアホみたいに読む!読みまくる!

 

これにより、脳内に文章を高速で処理をする回路が作られます。

文章がスイスイとプリンを飲み込むように喉を奥を通り抜け、

全身に染み渡るようになります。

 

たくさん文章を読むことで、脳が文章を読解する「型」が出来上がります。

そうなると短時間で多くの知識を獲得でき、

充実感も得られて読書が楽しくなってきます。

もっとたくさんの本を読みたくなります。

この一連のサイクルで、気がつけば脳内音読のクセもなくなっていることでしょう。

 

まずは脳がテキストから情報を咀嚼する型を作るためにも、

とにかく膨大な量をこなすことです。

 

3.集中力を味方にする

脳は必要に迫られないと動かない、という怠惰な性質を持っています。

18歳から5年間、ひたすらニートとフリーターをしていた私が、

 

「やべ、オレこのまま年取ったら死ぬんじゃね?」

 

ってガクブルしながら眠れぬ夜を過ごしました。

その危機感により、突然、ドラゴンボールの孫悟飯がブチ切れて潜在能力を発揮したように、

能力が開花した、という経験が私にあります。

ですので、危機感が脳をブーストするということは、体感レベルでよくわかります。

 

脳内音読をしてしまう人は

 

「よし、30分確保したぞ。じゃあこの30分は読書をしよう~。」

 

と脳に30分間を好きに読書をさえるという、自由時間を渡してしまっているのです。

 

まずはこのやり方を変えましょう。

 

もっと脳に負荷をかけてやることです。

脳みそを脅して切迫感のある時間の渡し方をするのです。

 

「オイ!お前に30分渡す! この30分でここからここまで絶対に読め! 読まないとやべーことになるぞ?」

 

という感じです。

 

私は大学に入学してから10年の間、

年間300冊本を読むことを自分に課しました。

ほぼ1日1冊読まなければこの目標を達成できません。

英語も会計も勉強し、授業も履修し、派遣でお金も稼がなければいけませんから、

とにかく読書スピードを上げる必要がありました。

社会人になってからは仕事をして、家事をして、

土日はビジネススクールで資格の勉強をしていました。

↓(過去記事・この資格ね)

【US.CPA(米国公認会計士)最強】「英語力+専門スキル」ならアメリカの資格を取りなさい

2018年10月13日

 

読書ができる許された時間は、

昼ごはんを食べているときや、

電車に乗っている時間だけです。

 

学校や仕事の休憩時間は限られた超貴重な読書タイム。

それを積み重ねて、作り出した1時間ちょっとで毎日毎日1冊を読みきる!

 

この課題を毎日毎日クリアするために、

全身全霊を込めて本を読んでいました。

 

「今、背中のリュックに入っている本は、帰りの電車を降りるときまでに読まなければいけない(どうでもいいけど怪しすぎるなワシw)」

 

このような締切効果は、脳に危機感を与えます。

本来持っている以上の能力を発揮しないと、どうやっても目標をこなせない。

 

この状況が集中を生み出します。

 

この集中力を使うことで、脳の処理処理速度をアップさせて

脳内音読クセを追い払って速読をするということになります。

これを毎日継続することで、どんどん読解力は高まり、

文章を効率よく咀嚼する回路が作られ、

サクサク処理を進める型が出来ます。

脳内音読のクセなんて、気がついたらどこかへ雲散霧消していることでしょう。

 

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速読についてのオススメの本を紹介する

1冊、私がおすすめする速読の本をご紹介しましょう。

↓↓↓

オススメの本.速読日本一が教える すごい読書術――短時間で記憶に残る最強メソッド

この著者は速読日本一の方で、とても分かりやすく速読術が書かれています。

この1冊だけでも「速読とは何か?」「脳内音読のクセを捨てるには?」

という事が網羅されていますので、読んでおくことをオススメします。

 

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読書速度はお金をかけなくてもできる

「おー、速く読むのはメリットだらけじゃねえか。いっちょ、本格的に学ぶか!」

 

と思ったあなたに1点だけ気をつけてもらいたいことがあります。

 

それは「速読」という勉強法の世界には、

詐欺まがいの商材が少なくないということです。

 

私はまさに過去にガッツリそれを掴まされた経験がありますw

科学的根拠がない、単なる「目で活字を追うだけのトレーニング」

を推奨して、数十万円をチャージしてきます。

私が購入した商材屋はユーザーサポートを一方的に打ち切って、

会社ごと逃げました。

ちきしょー、お金かえちて…。

 

究極的に言えば、速読も英語同様、

自分で身に着けられるものだと思っています。

 

私は自分で言うのもあれですが、上述した通りにそこそこ速読ができます。

1時間あれば1冊読んで、内容を要約して人に話すくらいは可能です。

でも、別にすごい訓練を受けたわけではありません。

毎日、楽しく、忙しい日々の中で、

知識欲に突き動かされて、必死に本を読んでいたら身についたという感じです。

 

ですので、怪しげなものに手を出さず、

読むのは上記の1冊だけでも十分だと思います。

 

なんなら、

 

「よし、これから毎日忙しい中時間を作ってたくさん本を読もう」

 

という決意、これだけでもいいでしょう。

時間の成約がある中で膨大な分量をこなせば、

脳が本気になって「脳内音読をやめ、勝手に速読になる」と思っています。

 

「うおー!黒坂に騙されたお! 英語の話じゃなかったおー!!」

 

いえいえ、そうではありませんよ!

あなたは最終的に英語を使えるようになって、

今度は英文で読書、仕事のマニュアル、ネット記事を読みこなせるようになってもらいたいので、

頭の片隅に今回の話を残しておいてもらえると嬉しいです。

 

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