オレだ。
「勉強をしていて、どうしても覚えづらい英単語があります…。どうやったらスッと暗記できるでしょうか?」
とご質問を頂いた。
よく分かる。かつて、英語学習者だったオレもそうだった。
英単語の中には一発見て覚えられるものと、
ゴリゴリ反復しても、なかなかドタマの奥底に入らないものがあるんだよな。
今ならその理由と対策を熟知しているから、
オレからあなたに解決策を提供する。受け取ってくれ。
辞書で英単語の意味を調べる時に、
・英単語…名詞、動詞、形容詞なども一緒に調べる。ニュアンスの違いもチェックする。
・英熟語…複数の単語で構成されているものは、1つ1つの単語の意味を理解する
これをするだけで、「これ前も調べたのにまた調べちゃった…。オレ頭悪すぎワロエナイ…」
という自己嫌悪を回避できるだろう。
あなたは辞書で意味を調べる時に、機械的に
「ancient=古代」ってな意味で調べていると思う。
でも、ほんの少し調べ方に一手間を加えることで、
いつまでも記憶に残り続けるようになるんだ。
ぜひ最後まで記事を見てくれ。その価値はある話をしていく。
目次
この記事の信頼性
人は実績のないやつの言うことは聞かねえ。
だからオレは自分の実績を晒す。
コレを見て、オレの話が信用に足るかどうかを判断してくれ。
↓
オレは英語を多読することで、独学で英語力を身に着けた。
TOEIC985点、英検1級を取得。
米国の大学に会計学専攻で留学し、複数の外資系企業で英語を使って働いていた。
今も英語教育ビジネス、英語ビジネスジャーナリストという仕事をしている。
別に類稀なる語学の才能なんて持ってない。
タダのオッサンの一人に過ぎない。
だが、勉強法の技術はそこそこ研究してきた。
実際、ゴリゴリと技術を活用したことで、
英語は独学で身につけられたし、かなり効率的に勉強が進んだと思う。
あなたにその技術をおすそ分け出来るくらいは知識はあるぜ。
「このオッサンの話を聞く価値ありそうだ」
と感じたら、ぜひこのまま読み進めてくれ。
英単語や英熟語の暗記は機械的に覚えるのではなく、ひと手間使って語源やニュアンスの違いを辞書で読んでおくと理解が深まる。
たとえば
get
obtain
acquire
gain
earnを「手に入れる」と機械的に覚えるのではなく、手に入れるニュアンスの違いをしっかり理解しよう。面倒でも辞書を引く!
— 黒坂 岳央@本業:主夫|趣味:仕事とゲーム (@takeokurosaka) December 28, 2020
覚えやすい英単語や英熟語がある理由
そもそも、なぜ覚えやすい英単語と、
なかなかドタマの奥底に浸透しない英単語にわかれるのか?
ここを解説していこう。
育毛剤もコレと同じで、ハゲた頭皮に染み渡るものと、
なかなか浸透せずに弾かれてしまうものとわかれる。
育毛剤と英単語の暗記が関係しているかは、オレにはわからないけど、
英単語や英熟語の覚えやすさは「馴染みがあるかどうか?」が関係していることは確かだ。
たとえば、resurgenceという
英単語の意味を問われてわかるだろうか?
この英単語は英検1級レベル、むずいよなw
ちな、この単語は「resurgence リサージェンス、再開・復活」という意味なんだ。
…と今、ここで単語の意味を教わっても、
あなたは翌日にはすぐに忘れてしまうだろう。
なぜかってこの英単語はあなたにとっては、
アフリカの国・ガーボベルデの山奥に住む原住民レベルに馴染みがないからだ。
その一方で、馴染みがある英単語は
すぐに覚えられるだろう。
たとえば、surroundという英単語。
これは「サラウンド」と発音し「囲む」という意味がある。
この単語を聞けば、「あっ!サラウンドって音響機器のサラウンドシステムのことやんけ!」
と秒速で連想すると思う。
そうだ。そのとおりだ。
サラウンドシステムとは、5.1ch、7.1chと呼ばれていて
スピーカーを前後左右に設置して音に囲まれる空間づくりを指す。
スピーカーに囲まれるから、
「サラウンド」というんだ。
このことを理解すれば、一瞬でsurroundという英単語が頭に入り、
そして簡単なことでは抜けなくなるはずだ。
I was surrounded by enemies.
(オレは敵に囲まれた)
という英文を見て、すぐにサラウンドスピーカーのことを思い出すだろう。
覚えづらい英単語1.日本語のイメージとかけ離れている
その一方で、どうしても覚えづらい英単語がある。
・日本語のイメージとかけ離れている
・同じような意味の英単語が存在する
オレが考えるに、この2つの理由があるからなんだ。
日本語で使われている英語ってあるよな?
たとえばニート。
ああ、何を隠そう、オレもいい年してニートだった。
「テメエ、今も立派に半分ニートみたいな生活じゃねえかw」
今もあなたからそうやってツッコミを受けるような
クソッタレな生活を送っているよw
さて、このニートというのはNEETと綴りを書く。
Not in Education, Employment or Training
の略で、なんと驚きのイギリス英語なんだw
だから
I’m NEET!!
オレニート!!(ドヤァ)
ってアメリカ人にいっても伝わらないことがほとんどだ。
つか、失業中って言いたければ、I’m not employedっていうのが普通なんだけどなw
さて、ニートと発音する英単語が実はある。
neatと書いて「きちんとしている」という意味があるんだ。
だから
「Chris is a very neat person. He always keeps his room clean.」
といえば「彼はとてもきちんとした人だ。いつも部屋をきれいにしている」という意味になるんだ。
だけど、あなたがニートと聞けば、とっさに
「無職で働いていないネガティブなイメージ」を連想するだろう。
だから日本人にとっては、neatという英単語がなかなか頭に入りにくいんだ。
こうした英単語の暗記は一工夫する必要がある。
覚えづらい英単語2.同じような意味の英単語が存在する
んで、もう1つの理由としては、同じような意味の英単語が存在するという事情がある。
ちなみに理由1より、こっちの方が断然切実な問題だ。
たとえば「手に入れる」という単語は山ほど存在する。
get
obtain
acquire
gain
earn
パッと頭に思い浮かんだだけでも、これだけあった。
調べればもっと出てくるだろう。
多くの英語学習初心者は、こんな感じで解釈してしまうはずだ。
↓
get:手に入れる
obtain:手に入れる
acquire:手に入れる
gain:手に入れる
earn:手に入れる
「全部同じ意味やんけぇ!!」
とな。気持ちはわかる。
辞書で機械的に意味を見て、ゴリゴリ単純記憶しようとするとそうなっちゃうよな。
けど、辞書で調べる時には英単語の持つ、
ニュアンスの違いもしっかりとチェックしておいてくれ。
これがスマホの購入時の容量選びくらい重要な話になってくる。しっかり聞いてくれ。
たとえば、さきほどの英単語の話だとこんな感じだ。
↓
get:手に入れる
obtain:(努力して)手に入れる
acquire: (価値あるものを)手に入れる
gain: (必要なものを)手に入れる
earn: (富や名声を)手に入れる
そう、ニュアンスの違いまでしっかり見ておこう。
同じ「手に入れる」ということでもニュアンスが違えば、
使い方も全然違ってくるからな。
ちゃんと意味の違いまで辞書で調べておくことで、
英語を正しく活用できるだけでなく、しっかり奥底まで暗記することにつながるんだ。
例文も一緒に調べておく
あなたは英単語の意味を調べる時に、例文も調べているか?
そう、もう1つオススメしたいのが、英単語の例文も一緒に調べておくというワザなんだ。
↓
get:手に入れる
Did you get his e-mail?
彼のEメールを受け取りましたか?
obtain(努力して)手に入れる
The play obtained him great fame.
その戯曲が彼に大きな名声をもたらした
acquire: (価値あるものを)手に入れる
Chris has acquired an English ability.
彼は努力して英語力を身に付けた。
gain: (必要なものを)手に入れる
The stock market gained 34 points today
本日、株式市場は34ポイントを得た
earn: (富や名声を)手に入れる
It is not easy to earn money.
お金を稼ぐことは簡単ではない。
こんな感じで、英単語を覚えるときには例文も一緒に調べておこう。
そうすると「なるほど、こんな感じで使うのね」と理解できるはずだ。
少し手間がかかるが、それでも機械的に暗記するより遥かに頭に残る。
動詞、名詞、形容詞、副詞を同時に調べる
さらに、英単語は「動詞は動詞の意味を調べる」「名詞は名詞の意味を調べる」
で終わらせず、「動詞を調べる時は、動詞、名詞、形容詞、副詞を同時に調べる」
ってこともやってくれ。
メンドイなクソッタレ…と思われただろう。
わかる。確かにだるい。
けど、この一手間が記憶の定着に大きな差になるんだ。
たとえば、
antiquity(名詞) 古いこと
という単語を覚えることを考えてくれ。
アンティクイティと言われても、なかなか覚えづらい。
「何やねんこいつ、oldと一緒やんけ」
と思うだろう。
けど、この英単語を形容詞で調べたらあなたは一瞬で覚えられるはずなんだ。
antique(形容詞)
どや?アンティーク、この単語は聞いたことがあるはずだぜ?
アンティークショップとか、アンティーク家具とか馴染みのある英単語に早変わりだ。
そう、1つの単語も色んな形態や発音がある。
色んな角度で頭に入れておけば、どれかが引っかかって思い出せることも少なくないんだ。
英熟語は語源を調べる
そして英熟語の暗記の技術も語っておく。
英熟語…覚えにくいよなぁ…。
アイドルに興味のないオッサンが、頑張ってAKBの全メンバーの名前を覚えるくらいむずい。
悪い、オレもAKBのことはよくわからないw
喜べ、そんな馴染みのない英熟語を覚えるにも技術があるんだ。聞いてくれ。
英熟語とは、複数の英単語がくっつきあって1つの意味になっているよな?
たとえばこんな感じだ。
wear and tear 摩耗する
sail through ~をよゆうでこなす
うん、分かりづらい。
「wearって服を着る?tearって涙?なんでそれで摩耗するやねんw」
とツッコミを入れたくなるはずなんだ。
でも面倒くさがらずに、この単語1つずつ意味を見ていけば覚えやすくなる。
wearという単語は、「摩損する」「服を着る」この2つの意味がある。
tearは「裂け目、ほころび」という意味があるんだ。
オレがこの熟語を覚えた時は、
「服を何回も着たり脱いだりして擦り切れる」
という感じで覚えた。その後、二度と忘れなくなったよ。
あとはsail throughだけど、sailは「航海する」という意味がある。
throughはくぐり抜ける意味があるから、
オレの場合は「(困難などを)うまく波乗りした→困難も余裕でこなす」というイメージで覚えた。
実際、そういうニュアンスがこの英単語にはあるだろう。
英熟語を苦手とする人も少なくないだろうけど、
こんな感じで覚えることでガッツリと頭に入って抜けなくなる。
ぜひ活用してみてくれ。
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