【ハイパフォーマー思考】データが示した!仕事や勉強で結果を出し続けるトップ1000人の共通点

今回は【ハイパフォーマー思考】データが示した!仕事や勉強で結果を出し続けるトップ1000人の共通点について解説をします。この動画では勉強や仕事で高い結果を出すトップエリート1000人を分析し、我々一般人が今すぐ取り入れることで高い結果を出すことに繋げられる技術を紹介しています。あなたの英語学習にも即日役に立つ話のてんこ盛りなのでぜひ最後までご視聴ください。

さて、ハイパフォーマーという言葉を聞いたことがありますか?ハイパフォーマーとはどの企業、どの組織でも継続的に高い成果を上げる人たちのことをいいます。そして彼らは一発屋、単発で成功を収めたのではなく、継続的、安定的に成功をし続けるというところがポイントです。「へっどうせ優秀な人は元々頭が良くて才能に恵まれていてオレたち凡人とは違うんだろ」みたいな反応をしてしまいがちですが、実は勉強や仕事で高い結果を出し続けるトップ層の実績を因数分解すると、その8割を普通の人が真似できます。めっちゃ簡単にいうと優秀な人達の成分をコピペできるってこと。うそやん?やるしかないよね。

この動画の参考図書はこちら。ハイパフォーマー思考です。いやあ、めちゃめちゃおもしろい。この本はよくある意識高い系、気合・根性論ではなくガッチガチの冷静な科学的分析に基づく説得力の高い一冊です。会社では自発的に仕事して結果を出す上位層が2割、言われたことはしっかりこなせる6割、そして言われてもできない層が2割いると言われています。上位層の2割、ハイパフォーマーが実践している技術を6割の層で取り入れた結果、大きな結果を叩き出したという実績があります。また1000名ものハイパフォーマーをデータ分析した上でその共通点を解説しています。

その分析対象はあの大谷翔平選手に及びます。大谷翔平選手といえば、誰もが知る生まれつきの超大天才、雲の上の神様のような存在で我々が真似できる部分なんて何一つない、天才すぎていい意味で何の参考にもならないでしょと思考停止する人は多い中、この本では冷静に因数分解して我々凡人がしっかり真似して即日結果を出せる技術に言語化しています。いやあ、すごい本です。正直、めちゃめちゃおもしろかった。

本書はビジネスの内容が中心ですが、英語学習にも当てはまる内容に変えて取り上げていきます。優秀な人は生まれつきではなく、マネして取り入れれば非常に再現性高く優秀さを作ることができるという夢と希望に溢れた話です。ではいく。

 

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>>>ハイパフォーマー思考 高い成果を出し続ける人に共通する7つの思考・行動様式 著:増子裕介さん、増村岳史さん

 

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1章 優秀な人「ハイパフォーマー」になるには?

さて、第1章では優秀な人「ハイパフォーマー」になるには?という話をしていきます。

まず、そもそも論として「優秀さって何?」ということですね。というのも、優秀さとか仕事ができるの定義ってコロコロ変わるんですよ。たとえば戦国時代で優秀な人物とは、敵を1人でも多く倒して、陣地を広げることに貢献した武将のことですね。でも時代が変わって令和でそんな暴力的な人は優秀どころか完全に危険人物として取り扱い注意のラベルが貼られますよね?じゃあ時代を変えて、昭和生まれの人が経験した日本の高度経済成長期におけるシゴデキ人間とは何でしょうか?「24時間戦えますか?」という問いに対して「Yes I can」と力強く答えられる人でしたよね。

じゃあ現代のAI全盛期の令和はどういう人間が優秀なのか?結論、それは正解がないことに問題と解決法を提案できることです。なるほど確かに。AIやロボットが活躍することが想定される今後、人間にしかできない仕事以外はほぼ無価値になります。それは歴史を見ても明らかです。明治維新の時代に、軍服や貴婦人のドレスを製造するためにミシンが普及し始め、それからしばらくはミシンを使った裁縫の仕事がたくさんありました。ミシンは全国に普及して嫁入り道具としてミシンが当たり前のようにありました。じゃあ、今の時代どれだけたくさんの日本人がミシンを使えますか?って話です。ミシンの技術はオワコン化しました。同様に少し前まであったタイピストの仕事、音声テープの文字起こしの仕事も今は続々とAIが代わりを務めるようになっていきました。昔は会議の議事録を取るのは新人がやる定番の仕事でしたが、今はドンドンAIが代わりに議事録を作ってくれるようになっていっています。でもAIはしょせんツールに過ぎず、人間の代わりに単純作業をこなしても仕事そのものを作るのは人間の役割ですし、人間にしか出来ないことはたくさんあります。ハイパフォーマーの条件の1つ目は与えられた仕事をこなすのではなく、自ら仕事を作り出し、誰かに指示されなくても自走できるスキルを持つことです。

次にOSとアプリの話をしましょう。ご存知の通り、パソコンやスマホにはOSとアプリの2つのソフトが入っています。パソコンのOSはWindowsとMac、スマホはiOSとAndroidがOSですね。じゃあアプリは何か?というとマイクロソフトのワードやエクセル、スマホなら家計簿、SNSといったアプリですね。このアプリはOSが土台でその上で動いています。そして実は人間もOSとアプリがあるって知っていました?ええ?マジかよ? 人間にとってのアプリは専門知識やスキルや経験です。これは仕事内容、業種でも違ってきますね。例えば営業マンのスキルでいえば、プレゼンスキル、交渉のスキル、海外営業なら英語で商談をまとめるスキルです。じゃあ生産部門のスキルは何かというと、在庫管理スキル、運用管理スキルがあります。アプリの話はすごくわかりやすいと思います。数値化できますし、「リスキリングで英語力を身に着けよう」とか「TOEICスコアを500点から800点にアップしよう」という話などもアプリのアップデートの話ですね。

じゃあOSは何か?というと思考や行動、価値観です。そしてこの動画でいうところのハイパフォーマーを目指す上で、実はアプリよりもOSの方が遥かに大事なのにほとんどの人は見過ごしがちです。確かに。昨今リスキリングがあちこちで言われて、会社から補助金が出てスクールやセミナーで学ぶ人もいると思います。でも、思考や価値観をアップデートしようと考える人はほとんどいません。「オレ、最近人格の劣化を感じててよ。今度アップデートするつもりなんだ」なかなかないよね? でもパソコンやスマホでOSにバグがあったり、古いOSのまま使うとアプリが正常に動作しないのと同じで、人間もOSのアップデートが必須という話です。ハイパフォーマーは常人とアプリのレベルが違うと騒がれがちですが、それ以前にOSがレベチなんですよね。

たとえばあの野球界のスーパースター、大谷選手は誰もが疑うまでもなくハイパフォーマーです。彼が生まれつき天才であり、肉体的にも精神的にも恵まれたギフテッドだから真似できる点なんてない、と考える人が多いです。でもそれは彼のアプリばかりに注目していることから生まれる表面的な発想。注目するべきは彼自身のOSだと著者はいいます。では大谷さんのOSは何か?それが彼が高校一年生の時に作成した目標達成シート、別名マンダラチャートです。画面を見てください。

この画像がマンダラチャートで、中央に書かれた目標を具体的な目標に細分化していく発想、思考を整理するためのものです。彼の高校1年生のときの目標は、プロ野球の8球団からドラフト1位に指名されること。これはとてつもなく高い目標で、それを達成するために心がけていたものがこのマンダラチャートに現れています。

個人的に心底驚かされたのが人間性と運です。プロ野球選手になるためには、野球の技術や肉体的強さだけでなく、何より人間性を高めるために人から愛され、信頼される人になる必要があると彼は考えました。そのために、思いやりや感謝の心を常に忘れないよう、具体的な行動としてしっかり挨拶をしてゴミ拾いをし、審判さんに真摯な態度を示すことを毎日やる。高校1年生の少年がドラフト1位指名を獲得するために人間性や運を意識して毎日磨き上げてきたというのは本当に驚きでしかありません。我々、いい歳をした大人はこれほど高い解像度で次元の高い人間性を目指していたでしょうか?これを見て自分も反省するばかり。16歳の少年から学ばされることはたくさんあります。大谷翔平選手が現在これほどまでに活躍してるのは、日々の努力は間違いが確固たる、OSが常に土台としてあるからというのは間違いありません。「彼は生まれつき才能があったから」という雑な解像度で片付けるのはあまりにももったいない。彼の真の凄さはそのOSにあったわけです。

ここまでの話を聞いて、ハイパフォーマーを目指すにはビジネススキルのアプリだけでなく、OSをしっかり磨き上げることが大事だとわかりました。じゃあここからは具体的にあなたのOSをハイパフォーマーするための2つの条件をお話しましょう。

1つ目はなるべく早く若い段階でハイパフォーマーOSをインストールすることです。人間のOSは読書、人との出会い、教育、仕事などを通じてインストールされていきます。そしてすでにお話をした通り、OSはアプリより重要度が高いのに我々はアプリのアップデートばかりを意識して、OSのアップデートを考えることがありませんでした。自分の思考、習慣、行動、価値観は正しい、間違っているのは周囲の人間や社会の方だと考え始めてOSのアップデートをサボる人は多いですね。そのことからも分かる通り、OSのアップデートはそもそも難しいし、間違ったOSをインストールすると後から修正は至難の業です。なので最初から正しくてきれいなOSをインストールしましょうねという話です。

これむちゃくちゃわかるんですよね。黒坂は高卒後にコールセンター派遣の仕事でぬくぬく、自分本意で好き勝手働いても時給がしっかり出る環境に慣れすぎてしまったので、その後正社員で働く時に時給思考が根付いたことでかなり苦労しました。コールセンター時代の舐めプする働き方が板についていたので、その間違った経験が足を引っ張ってしまって、仕事でプロに徹しきれず、立て続けに会社をクビになってしまいました。その後は仕事経験を経てハードワーカーになれましたが、やっぱり最初に働く会社でその後の働き方が決まってしまうことを考えると、一社目からワークライフバランスばかり意識せず、なるべく仕事に厳しくてハードワークできる会社に入ることを勧めたいですね。楽に流れるのは簡単ですが、一度楽を覚えた人がハードモードを選ぶのはめちゃめちゃ難しいんですね。

英語学習についても同じことが言えます。たとえば最初から英会話重視のレッスンを10年以上受けてしまうと、「英語の勉強=英会話の実践訓練」という思い込みが深く根付いてしまって、基礎の勉強やリーディングを軸に勉強をしても「そういえば最近、基礎ばかりでずっと英会話してないけど大丈夫なのかな?」と間違った不安が押し寄せてきます。

そして本書ではなんと、後半にすごいことが書いています。それは「英語の勉強には論理的に正しい順番がある」と説かれています。著者が海外経験なしにビジネス英語を身に付けた人たちを分析したところ、彼らはまずリーディングから英語力を鍛えて、次にリスニングに進み、英作文を経て最後に話すと明確な順番があったといっています。そして著者がその理由を掘り下げると「読めない英文は聞いても理解できない、書けない英文を話すことは不可能」と言う事実に行き着いたとのこと。ですから、「書くより話したい」「読めなくてもいいから話したい」と考えるのは、水に浮くことができないのにスイスイ泳ぎたいって言ってようなもので人体構造上そもそも不可能といっています。まさしく黒坂の主張と同じ過ぎて驚いてこの記述を3度見しました。やっぱり多読を軸に英語力を伸ばせといい続けてきたことは間違いなかったようですね。疑う人は本書を買って読んでみてください。本当にそう書いていますからw。英語多読はハイパフォーマー御用達の勉強法だったのですね。

そして2つ目、ハイパフォーマーを正しく真似ることです。バグだらけのアップデートをするとパソコンがまともに動かなくなるように、ハイパフォーマーを間違って解釈すると逆にローパフォーマーになるという話です。例えば成功しているビジネスマン、インフルエンサー、芸術家がだらしなくて奇抜な服装をしていたり、時間にルーズで約束をすっぽかす部分を真似る人っていません?「僕は優秀な人は遅刻するのが当たり前だと思うんスよね」みたいな発言を真に受けて遅刻グセがつくみたいな感じ。「いやいや真似るべきは明らかにそこじゃないでしょ」となります。真似るべきは表面的な部分ではなく、まさしく彼らのOSです。

その根拠を話していきましょう。脳科学の世界にはミラーニューロンという言葉があります。人間の脳には、他人の振る舞いを観察することで、自分もそれを追体験してるように感じる機能があります。生まれて間もない赤ちゃんは母親が笑うのを見ると、意味も理解せずに自分も笑います。これはものまね細胞とも呼ばれていて、自分が重要と感じる人物の行動を観察していると、観察者の脳もその相手と同じように活性化されます。ですので、優秀な人と一緒に過ごすと、自分も自然に優秀になるのは、このミラーニューロンの特性で説明できます。進学校、予備校にいくと息を吸うように勉強をする周囲のOSがコピーされて自分も必死に勉強するのと同じですね。

では具体的にハイパフォーマーになるための7つの共通点、技術については次の2章で解説をします。ここからの話が一番面白くなるので必ず最後まで見てください。

 

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2章 ハイパフォーマー7つの共通点

さて第2章、いよいよこの動画の本題です。ハイパフォーマーに共通する7つのポイントです。紹介する内容をもれなく、そしてこの番号を振った順番ですべて実践することであなたもハイパフォーマー英語学習者、英語ビジネスマンになれますからぜひ取り入れていってください。ではいきます。

 

1.「なんとかなる」と思ってやってみる

ハイパフォーマーになる技術の1つ目、「なんとかなる」と思ってやってみる。

あらゆるサクセスストーリーで紹介されている事例に、「まず小さくやったことが成功の入口だった」という話が非常に多いです。大谷翔平選手は高校時代、今は技術不足で出来なくても、不可能とか無理だと思ったことはなかったと言っています。未来の成長した自分ならやってのけると。

IPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中教授、彼は37歳の時に最先端科学技術 大学院大学の研究室リーダーに採用され、大学院生をリクルーティングするときに、患者自身の皮膚や体の細胞から万能細胞を作るとアピールしました。でもこの時、IPS細胞の萌芽(ほうが)すら見つかっていなかった。達成には20年いや30年、いやいや永遠にできないかもしれないと山中教授は振り返っています。でもこのドデカイハッタリをかまして大学院生の心を動かしたことで、後に京都大学での研究結果につながっていきます。

ここでの注目ポイントは、その時点の自分の能力でできる、できないを判断するのではなく、将来的な伸びしろを信じて、未来の自分にベットすると言う事です。英検1級、TOEIC900点を見て「手に入れたい」と思うのより早く、「でもこれまで何一つ続かなかった自分にできるわけない」と諦めの気持ちが生まれるかもしれません。でも、やってみないとできるかどうかなんて、わからなくないですか?英語の受講生の中でフルタイムのワーキングママで英検準1級、1級合格、TOEIC800点、900点を取った人はいくらでもいますが、みんな口を揃えて「なんとなく頑張れば伸びると思っていたけど、まさかやる前にここまで伸ばせるとは思わなかった」といいます。現在、成功して結果を叩き出した人たちも始めたスタート地点は今のあなたがいる場所と同じです。違いは一つ、未来の自分の伸びしろを信じて一歩踏み出したことです。

 

2.柔軟に方向転換する

ハイパフォーマーになる技術の2つ目、柔軟に方向転換する。

ポイント1つ目にまずやってみると言いましたが、やってみてダメだと感じたら意固地にならず、即刻方向転換すると言う柔軟な考えが必要です。

ギネス記録を持ち、通算優勝113回誇るプロゴルファー尾崎将司(しょうじ)さんはなんと、元々ゴルファーではなく野球選手でした。1964年、春の甲子園大会に出場して優勝投手になりました。甲子園で優勝したんだからピッチャーとして活躍できるはず。やってみたのですが、ピッチャーでは1番になれそうにないとわかります。なら、バッターになろうと目指します。でもバッターでも結果が出そうになかった。この時点で彼はプロ野球に見切りをつけ、周囲もびっくり仰天のなんとゴルフの世界で勝負することを決意します。このように短期間にどんどん見切りをつけて、周囲に反対を無視して自分の意思を貫いたことでプロゴルファーとして大成功します。でもずっと野球をやってきた人がいきなり方向転換でゴルファーを目指すのはすごくないですか?とんでもない勇気ですよね?

それから先ほど紹介したIPS細胞研究者の山中教授も、大学時代に熱中したラグビーを通じてスポーツ医学に興味を持ち、自ら希望して整形外科医になりました。ところが本人曰く、外科手術の才能がなかったので20分で終わらせるべき手術に2時間もかかってしまい、担当教官から「山中」ではなく「ジャマナカ」と言われてしまいます。いやひどすぎるw 臨床医の夢をあきらめて、全く違ったキャリアである研究医になって成功を収めます。

これ口で言うのは簡単ですが、なかなかできることじゃないですよ。黒坂の場合は23歳から英語を学び、途中から簿記会計を独学し、アメリカで会計学を専攻し、就職後もビジネススクールで会計の勉強を続けました。外資系企業で会計のプロフェッショナルになりましたが、独立を機にスパッと10年以上追い続けた会計を全部捨ててフルーツビジネスを始めました。しょうもない自慢をするほど脳みそ幼稚園児のつもりはないですが、2023年にふるさと納税にも出店して、同じ年に熊本県全事業者中売上1位を記録して、全国紙に取り上げられるところまで行きました。フルーツビジネス関連でこれまで地上波のテレビにも5回出演することが出来ました。

まあ今でこそなんとか飯が食えていますけど、周囲からはこの独立についてめちゃめちゃ止められました。「やめとけ。独立して食っていくのは数%だけだ」とか「アメリカにまでいって追いかけた会計という専門職、そんなに簡単に捨てるなんてもったいない」言われましたけど、今考えるとあの時スパッと捨てて良かったと思っています。ずっとやってきたことを捨てるのは勇気が入りますが、捨てないと前には進めないんですよね。

 

3.自分とは異なる価値観や文化を認め、受けいれる

ハイパフォーマーになる技術の3つ目、自分とは異なる価値観や文化を認め、受けいれる。

世界が認める黒澤 明監督の話が本書で紹介されています。彼は元々、頭角を表したのは脚本家としてで自分一人でも突出した書く力を持っています。ですが彼は勇気を持って共同執筆という道を歩みます。なぜ一人で書ける力を持ちながら共同執筆をするのか?その理由は自分一人で書いていると独りよがりになるからということです。共同執筆をすることで、自分とは違う視点を取り入れることでアイディアがブラッシュアップされることを期待して受け入れるという話です。

自分も書く仕事をしている立場なのでわかりますが、これはなかなかできることではないですよ。書く仕事は自分の魂、思いが文章に入り込みますのでとにかく他の魂を入れるとぶつかることは避けられません。実際、共同執筆はとてもフレンドリーといえるのではなく、緊張感や衝突、時には怒りの声で荒らげることもあったそうです。

それからテレビ番組の制作プロデューサーを務める山崎さんは、ベストと思ったアイディアでも何かしらの気づきや斬新なアイデアを期待してあえて馬が合わない、よそ者を企画会議に入れるといいます。その結果、アイディアがボツになることもあると言いますが、自分とは違った異論・反論を尊重する姿勢を忘れないと主張します。

これめちゃめちゃ難しいですよね。なんせSNSを見ればわかりますが、みんな自分と異なる相手を迫害、弾圧、数の力を持って力付くでねじ伏せようとしがちです。でもハイパフォーマーであり続けるためには、気の合う仲間、共感してくれる人を集めて強固な思い込みをさらに頑固にしてしまう代わりに、違いを楽しむ、異を受け入れる器を見せます。

 

4.仕事を「プレイ」する

ハイパフォーマーになる技術の4つ目、仕事を「プレイ」する。

働き方には3種類あります。レイバー、ワーカー、そしてプレイヤーです。レイバーとはピラミッドを建設するような奴隷のイメージの働き方です。雇い主に生殺与奪を握られているので、言われた仕事を必死にこなすという立場です。じゃあワーカーは何かというと、組織に属して与えられた役割を給与分全うするという立場です。レイバーとの違いは自分の意志で今の仕事を選んで働いているという点にあります。ではプレイヤーはなにか?それは仕事をする動機が自分の中にある人のことです。つまり、仕事は組織のため、同僚や顧客のためではなく、完全に自分のために働いているという感覚です。え?そんな人世の中にいるの?と思われるかもしれません。もちろん、ハイパフォーマーは一人の例外もなくプレイヤーです。大谷選手のことをベースボールワーカーという人はいませんよね?そうではなくベースボールプレーヤーとはいいます。プロ野球選手、ビジネスプロフェッショナルはみんなプレーヤーです。

アメリカのNASAの事例をお話しましょう。NASAでは数日前から続いた嵐の後始末に追われていました。たまたま仕事でNASAの視察に訪れていたジョンソン大統領は、廊下を歩いていて、1人の清掃員が床磨いてる姿に目を止めます。他のスタッフがつまらなそうに、だるそうにモップを動かしているのに対して、そのスタッフだけはとても楽しそうに丁寧に磨いていました。ジョンソン大統領はその姿に興味を惹かれ、「あなたは何をしているのか?」と彼に尋ねました。すると、彼は「私はこのオフィスの掃除を通じて、人類が月に到達するためのミッションに挑戦しています」と答えました。他の清掃員がワーカーでいる中、この人物だけはプレーヤーだったということです。仕事への取り組む姿勢は宇宙飛行士のミッションスペシャリストと変わりないんですね。この話を聞いてわかると思いますが、世の中には自分に合う仕事、面白くて素晴らしい仕事があると考えがちですが実はそうじゃない。万人に共通する、誰もがプレイできる仕事があるわけではありません。プレーヤーはどんな仕事でも意味付けをしてプレイできる場所を自分で作るということです。

英語の勉強も同じです。勉強のローパフォーマーは外部モチベーション頼みです。誰かの応援がないと勉強が始められないし、報酬がないと勉強も継続できません。でも英語の勉強の成長を実感できるのは勉強をスタートしてかなり後、遅効性で効果が出ますのでそこまで持たずにやめてしまいます。その一方で勉強のハイパフォーマーは勉強そのものから喜びを引き出すことが上手です。彼らのモチベーションは外部ではなく、内部にモチベーションを引き出すので勉強のご褒美は勉強そのものです。新しい単語を覚えて嬉しい、知らない知識が増えて楽しい。面倒くさがりの自分がもう3ヶ月も継続できていて最高。こういう感じですから、挫折するわけがなく結果を叩き出すまで継続してさらにやる気を高めます。勉強は自分で始めたものですよね?やらされ感、義務感でやっている内は成功できません。勉強をプレーしましょう。

 

5.常に学び続ける

ハイパフォーマーになる技術の5つ目、常に学び続ける。

プロ野球選手でもビジネスプロフェッショナルでも成長し続ける人は常に学び続けます。学び続けるとは、失敗した時に挑戦や考えることをやめずに試行錯誤して突破するまで諦めないということです。

ある広告代理店のプランナーの話が本書で紹介されていますが、自分を突き動かしているのは嫉妬だと言っています。他のクリエイターによる優れたコピーやキャンペーンを見て「うわーやられた。悔しい!」と感じるのと同時に、負けてたまるか!俺がもっとすぐものを作ってやる!とモチベーション高めていくという話です。

人間の行動原理は人によって様々違いますが、理解しておくべきことが1つあります。それは人間という生き物は本来、成長を楽しいと感じるということでうs.ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなどのゲームが楽しい、寝食忘れてプレーするのはなぜでしょうか?結論、成長するからです。ゲームをスタート直後は自分がするキャラクターのレベルが低いし、狭いフィールドをちょこまか動くことしかできません。戦う相手もスライムなど弱い敵ばかりです。ところが戦いを重ねて自分のレベルを上げると、強い武器や防具を手に入れて、ドンドン強い相手にも勝てるようになってきます。また、馬車や飛空艇などの移動手段を手に入れて、広大なフィールドを自由にできるようになります。こうなると楽しい。誰かに強制されず、お金を報酬として与えられるわけではないのに、寝る間も惜しんでゲームに没頭します。それは知恵を絞りながら、努力を重ねて、レベルアップを上げていくという成長プロセスが人間にとって本能的な喜びに直結しているからです。

楽に勝てるからといって、最初の村で延々とスライム戦い続けて楽しいと思う人はいませんよね?少しずつレベルを上げながら動けるフィードを広げていって、さらに強い敵に勝てるようにすることが楽しい。人生も成長ゲームです。FIREが流行っていますが、FI経済的自由はよくても、RE早期リタイヤは楽しくないです。毎日確実に年を取り続けて、世間の進歩から取り残されてただ死んでいないだけの状態、脳も肉体も老化して腐るに任せる状態で楽しいと思う人は相当才能があります。自分には絶対に無理ですね。だから結局はFIREできるようなパワフルな人間は、人生丸ごと使って成長ゲームを楽しむからFIREできるけどしないし、逆にFIREしたくて爪の先に火を灯す勢いでひたすら貯金だけをする人にはなかなか届かないという矛盾があります。

「もう年を取りすぎたので今からじゃ遅い」という人は成長や学習に見返りを求めています。でももっと本能から来る本音に耳を傾けましょう。成長や学習は人間の根源的な喜びです。報酬という外的モチベーションだけで学び続けることは難しいですが、勉強や成長そのものを楽しむようになれば人生はずっと楽しくなります。

 

6.人との縁を大切にする

ハイパフォーマーになる技術の6つ目、人との縁を大切にする。

古今東西を問わず、いつの時代でもどれほど才能に恵まれた人であっても、自分1人の力でできる事はたかが知れています。例えば、レオナルドダヴィンチやミケランジェロといった歴史的な芸術家が活躍できたのは、強力なパトロンがその裏にいたからです。モーツァルトやワーグナーといった大音楽家も、宮廷のバックアップがあったからこそ歴史を残すことの活躍ができました。逆にゴッホは理解者が弟のテオだけだったので、彼が生きてる間に経済的成功はありませんでした。世の中にいる成功したビジネスマンのインタビューにおいて、必ず出てくるのが「あの時、あのタイミングであの人と出会ったから自分はうまくいった」と言う人との出会いで人生が変わった話です。

ハイパフォーマーといえども、たった一人で成功することはありえません。結局は人との縁です。では縁を作る行動とは何でしょうか?本書によると、それは世の中に価値あるビジネスや武器になるスキルを手に入れたら、できるだけ多くの人に自分の能力をプレゼンし続けることです。確かに。この多読チャンネルは2020年から開始しましたけど、今日に至るまでとにかく自分が知っている限りの知識や情報、技術を出して出して出しまくってきました。その結果、開設した当初からは想像できないような素晴らしい人達と出会うことが出来ましたね。

 

7.物事を斜めから見る

ハイパフォーマーになる技術の7つ目、物事を斜めから見る。

これはひねくれたものの見方をしろという意味ではなく、良い部分をしっかりと理解した上で、あえて批判的な視点でさらに伸びしろがある部分を捉え直してみると言うことです。例えば落語や講談といった人前で芝居をする仕事について言えば、撮影した自分の姿を客観的に見ることによって変な癖、わかりにくい話など改善の余地がある部分を自分で気づくことです。自分ではしっかりできてるつもりでも、客観的に見るとそうではないことに気づきます。自分を客観的に見る目を常に持つ必要性は、人間は主観的な生き物だからです。

黒坂もこのチャンネルで動画投稿をしていますけど、実際に配信するまで何回か見直すようにしています。動画収録している時は「なかなかいい動画になったかな」と思っても、数日経って見直すと「うーん、やっぱりもう一度リテイクするか」ってなることもしょっちゅうあります。数日置いて自分の仕事や勉強を振り返ることで新たな気づきを得て改善を探す、それがハイパフォーマーの条件ですね。

 

今回は以上です。好むと好まざるにかかわらず、現代人のほぼすべての人は一生仕事をし続けることになります。2020年時点で70歳男性の就業率は45.7%、女性は29.4%、男性のほぼ半分、女性の3分の1が何らかの形で働き続けています。ちなみに10年前は男性が35.4%、女性が20.0%で10%ほど上昇しています。長い間働き続けるためには、昨今流行りのリスキリングでビジネススキル、アプリのアップデートが必要ですが、同時に人格、思考、行動、価値観といったOSこそしっかり磨き直す必要があります。

残念ながら身体的な老化を止める事は不可能ですが、知的体力は何歳からでも成長します。葛飾北斎は70歳を超えてから絵画表現が飛躍的に進化をしました。レオナルドダヴィンチは様々な分野で活躍をした天才ですが、30歳の頃はバイオリンに似た楽器リラの演奏家でした。しかし彼は演奏家だけで飽きたらず、当時の最高権力者であったミラノ公であるルドヴィーコに軍事技術、兵器デザイナーとして何の実績もないのに必死に自分自身を売り込んでPRしました。その後、彼は建築家として活躍し、最後はモナリザの微笑みや最後の晩餐などを書いた画家として名声を得ます。このように一生涯かけてリスキリングを続けて歴史に名を残す偉人になりました。18歳が知的ピークでそこから先は一生10代までに学んだことだけで戦うにはあまりにも人生は長すぎます。人生100年時代、40代、50代になったくらいで勉強をやめていたら速攻でオワコンになります。今後は一生涯スキルを磨き続ける一億総独学時代ですから、ぜひOSもアプリも磨いて磨いて磨き続けていきましょう。あなたの人生が輝くものであらんことを。ほなまた。

 

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