こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
やる夫は語学留学を検討しています。
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「英語力を身につけたいお…でもコツコツお勉強はつまらないから嫌だお…」
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「思いついたお!!留学だお!!”必要”こそ”学習の母”だお!」
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「善は急げだお!成田空港へいくお!!」
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「ちょっとバナナの国に留学へいくお!」
…3ヶ月後、学生寮にて…。
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「”クソワロタ YouTube オススメ”、っと」
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「…お!」
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「母の怒りの弁当にクソワロタwww なんだおこれwww マジで切れ過ぎだおww」
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「てめえ、大金かけてフィリピンまでいって何してんだボケ!!」
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「…と、ケリをかましたが実際、このような状況になっている人も少なくないぞ。英語環境を買う、というお買い物感覚で語学留学にいく人は多い。”海の向こうに行けばなんとかなる”、と思う思考停止はお金と時間のムダだ。
部屋に引きこもっていたり、日本人同士つるんで長期旅行状態になっていたり、現地の怪しい人に遊ばれていても英語力は上達しないぞ」
…という厳しい厳しい言葉でスタートしましたが、
やらないおの言うとおりで
「マジ多いパターン」なので気をつけてくださいね。
目次
英語が必要な環境=留学ではない
「アレコレ考えるのはもう面倒くさい。
コツコツ勉強もしたくない。
留学にいけばきっと未来の自分は頑張るだろう。
さあ、細かいことは考えずに出発だ!」
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こうした動機で失敗してきた人は山ほど見てきました。
私が言っている「失敗」というのは、
「英語力が身につかなかった」
という生易しいものじゃありません。
それはまだマシなパターンです。
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「大卒後、すぐに語学留学やワーホリへいったけど意味なかったわー!でもバンクーバーの空キレイだったよ」
まあ、学生の間とか、若いうちに英語力が身につかないで語学留学から帰国するのはまだマシです。
お金は失っても、人生が(悪い方に)変わってしまう事はありません。
「長期旅行のオプショナルツアー」と考えれば救われます。
そうではなく、本当にヤバイパターンは
長く続けた仕事を辞めて出発…。
婚約を破棄して出発…。
という留学へ行くことで何か大きなモノを差し出したパターンです。
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「海キレイだし、みんないい人だけど…僕の人生のリセットボタンはどこ?」
めちゃめちゃ英語力が身につけばいいのですが、
そうでなかったら留学で人生をつぶしてしまう、「自滅の道」になります。
実際、何人もの人を見ました。
27歳で出発したある女性は付き合っていた彼と別れ、
正社員で働いていた大企業を辞め、
オーストラリアへ留学。
現地でアルバイトをしたり、
友達を作ってエンジョイはしたものの、
英語力は身につかずに、ブロークンイングリッシュレベルで帰国。
その後は正社員職を求めましたが、就職はかなわず
今はスーパーのパートの職で日銭を稼ぎながら社員になる道と、
婚活に励んでいますが30歳を超え、アラフォーが見えてきた今もまだ成果はありません。
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「人生の正しい道はどこにある?」
誤解のないようにしてもらいたいのですが、
私は留学制度自体を否定しているわけではありません。
留学を上手に使えば英語力は伸ばせますし、キャリアにもプラスになります。
私は留学のおかげで東京でいくつも大企業で英語を使って働く経験ができました。
ですが、それはかなり戦略的に活用したからできたことで
「考えるのが面倒くさいし、勉強もしたくないから」
という気持ちでいけば100%失敗するでしょう。
留学はものすごく大きな買い物です。
若い人はお父さんやお母さんにお金を出してもらうこともあるでしょう。
ですので、スーパーで卵を買うような軽い気持ちでいってほしくないと思います。
お金も時間も貴重です。
失意の中で帰国する人をこれ以上出したくないので
あえて辛口の記事を残しておきたいと思います。
「留学にいけば英語を使わざるを得ないから伸びる」というウソ
「留学にいけば英語を使わざるを得ないから伸びる」
という考えは2つの意味で間違いです。
1.しょぼい日常会話なんてやっても無意味
1つ目は、英語は日常会話や英会話学校に通う程度では
役に立つレベルは決して身につかないということです。
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スーパーにいって、
レジのおねえさん「Hi! How’s it going?(ハイ!ご機嫌いかがですか?)」
あなた「Good! Thank you!(いいですよ、ありがとう!)」
レジのおねえさん「Cash or charge?(現金ですか?カードですか?)」
あなた「I’d like to pay in cash, please.(あ、現金でお願いします)」
これを毎日繰り返せば挨拶は嫌でもうまくなるでしょう。
…で、帰国してビジネスで使える英語力になるんでしょうか?
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もしくは留学先の英会話学校へいくと、次のような感じで授業があるでしょう。
先生「Hi Folks! Today, I’m gonna talk about English grammar. OK?(こんにちは皆さん!今日は英文法をやるわよ!OK?)」
あなた「OK(はーい)」
先生「Good! Let’s open your textbook to page 6(いいね!それではテキストの6ページを開けてみましょう)」
…なるほど、毎日続ければ聞き取りが上手になりそうですね。
じゃあこの経験は将来、お金に変わるのでしょうか?
無理ですね。
語学留学先では、あなたはお金を払ってアレコレお世話をしてもらうお客様です。
親切丁寧なサポーターもついて、
快適な学校生活、海外生活を送ることができるでしょう。
でも、そこで得た経験は人生を飛躍的に向上させ、
海外異文化を深く理解し、
視野を広げてくれるなんてことはありません。
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「今回の黒坂はかなり厳しい口調だな…。まあ正論だし分かる。世の中、失敗しても大したダメージがないこともあるが、長期語学留学は年単位の貴重な時間と、数百万円もの大金を使うものだから、それだけ慎重になってほしい、という彼の気持ちの表れなのだろう…。」
「留学=英語必須の環境」ではない
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留学にいっても英語力が伸びないもう一つの理由をお話ししましょう。
それは、別に留学先でも英語は使わなくても生活できるという事実です。
…だってお金があるから。
ほとんどの日本人は海外へ働きに行くために留学はしません。
ガツガツ働いてバレたらソッコーで強制送還です。
ですので、お金を準備しなければ留学ができないようになっています。
私は留学の際、「銀行口座に200万円入っています!」
という証明書を銀行で発行しました
(親戚から借りまくってなんとか見せ金を作りましたw)。
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語学留学へ行くと、あなたの想像を遥かに超えるぬるい生活が待っています。
働かなくても(つーか働けないw)3回食事が出て、
学校ではお客さん扱いです。
寮に住めば、ヨユーでひきこもりニートになれます。
それを咎める親も友達もいません。
留学中、一人で部屋で遊んでばかりだったので、
出発する前より英語力がしょぼくなって帰国する人もいるくらいです。
…いいですか?
あまちゃんな考えの人ほど、語学留学は失敗します。
日本でもガツガツ勉強しまくっていて、
それでも物足りなくて
「海外で暴れまくりたい!!」
という、肉食系の人のみが活用できるシステムであることを理解しましょう。
語学留学に必要なのは行動力と覚悟
すいません、さんざん語学留学をディスってしまいましたねw
でもそれだけダメダメなケースをたくさん見てきてしまっているので、
ついつい厳しい言葉が続いてしまいました…。
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語学留学はあまりにもヌルゲー過ぎるために、
出発前はヤル気満々でも、現地で骨抜きになって
浜辺に打ち上げられたクラゲみたいにへばってしまうのです。
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画像引用元:Pixiv 神島かのんさま
でも、語学留学でもたまに超サイヤ人ゴッドみたいになる人がいます。
それは行動力と覚悟を持った人です。
日本の現実逃避で語学留学へいっても何も得るものはありませんが、
退路を断ち、
「お金も時間も費やした。命金をかけて来ているので、空手では帰国できない!何が何でも英語をモノにする!」
という熱い想いと覚悟を持った人は強いです。
現地でも周囲がのんびりしている中、
3倍、4倍頑張る人は間違いなく伸びます。
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ヒッチハイクだけでアメリカ横断の旅に出るとか、
YouTuberもびっくりな企画を立てて実行してみるとか、
人生観をひっくり返すようなデカい経験ができれば、
それは参加した意義があるというものです。
頑張る過程で間違いなく英語力も伸びるでしょう。
語学留学は受け身になってはいけません。
チャンスを活かすも殺すもその人次第です。
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