オレだ。「英語は10000時間やれば身につく」、そう言われたらあなたは今どう感じただろうか?「んー?1万時間と言われてもイマイチよく分からないけど、なんか自分には無理そう」とか「は?テメエバカかよ1万時間とか無理ゲーすぎる。そんなにやらないとダメならもう英語はいらねえわ」おそらく、そのような絶望感を感じたはず。今回紹介する本は「英語は10000時間でモノになる」ということで、タイトルに1万時間と書いてあるよな。最初に結論を言う「大丈夫、1万時間はあなたにも無理なくできる」と。確かに「1万時間、テキストや問題集を使って勉強しろ」と言われると「はいむりぽ」と5文字で返したくなるけど、「英語と一緒に1万時間過ごしなさい」と言われると「お、おう。まあ一緒に過ごすだけなら…」となんとなくいけるかもという感覚になってくるよな?そう、今感じたその直感が答えだ。できる、大丈夫。この本で取り上げられている英語の取得方法は「ゴリゴリ英語を勉強しなさい」ではなく「日々ハードに勉強せず、自然に英語を使う、英語に触れる生活を送りなさい」というものなんだ。「ええっ?でも黒坂さん!逆にそんなゆるい感じで伸びるんかいな?」と別の不安がよぎったかもしれないけど大丈夫、この本しっかり考えられていてあなたも真似ができるようになっているんだ。
この本を一言でいうと「45歳から1万時間英語に触れ続けた著者が英語上級者になった方法を具体的に教える」というものだ。でも最初にお断りしておく。今回紹介する話は英語の完全初心者が今すぐ真似できるものではない。英検準1級、TOEIC700点以上取れる実力がある人向けというもの。「あー、それじゃ私みたいな初心者お断りなのね、自分は対象者ではないのねほなさいなら」おっと、まだ閉じないでくれ。ぜひ初心者から中級者、そして上級者まで全員に見てほしい。なぜかというと中級者、上級者の方には「いつまでもカリカリ英語の勉強をせず、日本国内で英語漬けになって英語力を自然に上げていく方法」が詳しくわかるし、初心者には「英語の勉強をするのは大体どの辺までか?」ということがわかるので、学習のゴールを決められるメリットがある。「自分が今、カリカリと英単語覚えたり、英文法頑張ったりする先に何があるか?」これがハッキリみえるメリットもある。著者は日本に住みつつ、45歳からこの方法でTOEIC960点、英検1級合格。翻訳、通訳の仕事をこなして海外の人脈がもりもり増えるという夢を実現されている。あなたが40代、50代、60代以降でも本当に真似できるのでぜひ最後まで見ていってくれ。
今回の話は次の通りだ。
「10000時間の英語」でぶっちゃけどのくらい伸びる?
英語で1万時間生活!「脳内留学」の方法は?
やっぱり一番効果が高い「英語多読」
多聴リスニング
英作文(ライティング)
英会話(スピーキング)
ではいく。
目次
「10000時間の英語」でぶっちゃけどのくらい伸びる?
最初にどんな本かをムダなくサクサク紹介したい。この本を書いた著者は45歳まで英語で10回以上挫折を経験してきた。さすがに3日坊主ではなかったけど、3ヶ月やったら投げ出すという感じだったらしい。おおー、なんか安心したな。「拙者は生まれてからずっとエリート街道なり。英語ができないクソザコの気持ちなど分からぬ」そんな上から目線のとっつきにくい人などではなく、これまた結構な挫折の達人だったご様子。膨大な金額を参考書や英会話スクールに投資してきたので、「もはやトータルでどれほど英語に投資して損をしたか怖くて計算できなかった」というんだ。そして2016年の45歳、人生最後の挑戦ということで取り組んだ方法でついに成功!開始から一年半でTOEIC960点を突破して、英検1級に合格。現在は通訳、翻訳の英語の仕事をこなしたり、海外の人脈をたくさん作ることが出来たという。そしてこれにて英語は無事卒業、なぜなら英語の夢は叶えることができて「英語学習者」から「英語ユーザー」になれたから、そういう話だ。
で、著者は洋書を多読するのが好きで、読んだ本はGoodreadsという本のSNSアプリに記録しているけど、やればやるほどドンドン読む本の量が増えていく状態だという。
年 | 冊 |
2016 | 5 |
2017 | 58 |
2018 | 80 |
2019 | 103 |
2020 | 120 |
2021 | 130 |
2022 | 140 |
直近では1年で140冊、数日で1冊のペースで1日100ページ読んでる。
結論、1万時間英語に浸かれば純ジャパの日本から出ずに日々仕事で忙しく生活をおくる人でもこのくらいのレベルになれるということが分かった。じゃあどうやってこれを実現させたのか?次の章からはここからはいよいよ秘密の方法を見ていこう。
英語で1万時間生活!「脳内留学」の方法は?
結論、「英語で1万時間生活しよう」ということ。具体的にいうと、日本語で読んでいた本やニュースを洋書や英語ニュースに変える。ニュース番組もアメリカのものを見る。スマホやPCの言語設定、SNS、検索などをすべて英語に切り替えるというもの。さらに独り言やメモ取り、書評レビューなども全部英語にして日本語を徹底的に排除するという。著者はこれを「脳内留学」といっている。「ええー?黒坂さん自分はもうとっくに脳内留学してましたよ。目の青いきれいな外国人のお姉さんとお花畑で待て待てーって追いかけっこすることを夢見て勉強してきたけど」ってそれただの妄想だw
脳内留学というのはそういうのじゃなくて、体は日本、脳だけ海外で英語状態ってこと。脳内留学の何がいいか?それは「勉強と違って続けやすい」。これなんだ。ほうほう、なるほどね。著者はこういう。「英語のお勉強は一日1時間でも続けるのは簡単ではないけど、英語生活はそこまでストレスはない。むしろ楽しい」と。ははーん、なるほど、だんだん分かってきたぞ。著者が成功したのはいつまでも英語の勉強をずっと続けていた生活をやめて、英語で生活する英語ユーザーになって成功したということなんだな。英語生活はどんな感じかというと、
・日本語になっていない海外の新刊を読める
・海外文学を原文で楽しめる
・ネットの海外情報力が高まる
・英語の仕事で稼げる
・外国人の人脈や友達が増える
こういう目に見えるメリットがあるから続けやすい、結果英語力が伸びていくという話なんだ。
「せやかて、1万時間というのはさすがに普通の人にはさすがに無理ゲーなんじゃ…」そう思ったかもしれない。ノンノン、これが意外と現実的なんだよな。じゃあ次に1万時間の内訳、根拠を聞いていこう。著者は1日6時間英語を使う生活を6年間続けて今があるという。
1日6時間*365日*6年間=13,140時間
実際には多少時間は前後するけど、6年間過ごせば誰もが1万時間に到達する計算になる。じゃあこの1日6時間ってどんな感じかというと、洋書の読書を平日2-3時間、通勤と就寝前にこなす。それ以外の時間はSNSみたりニュースみたりPCやスマホ使うなどすべてを英語でこなす。確かにみんな起床してニュース見たり、通勤の移動中にSNSしたり、職場の休憩時間に動画みたりしてる時間があるけど、これを全部英語に変えれば一日6時間英語を使うというのは全然できるな。もしも英語の仕事についている人だと、勤務時間の8時間も英語の時間にカウントしていいということになる。これ全部英語を使う時間に含めてOK。なるほど、これは行ける気がしてきた。
「でも自分はなんとか英語を使う頻度を増やそうと頑張ってきたけど、忙しいとつい英語が休み続きになっていつの間にか日本語オンリー生活に戻ってしまうけど」という人もいると思う。気持ちはわかる。最初は意気込んでいるけど、段々英語時間が減っていくんだよな。でも著者はこういう。「足し算ではなく引き算の発想を持て」と。どういうこと?算数の話?さあ、聞いてみよう。ほとんどの日本人は当たり前だけど、日本語をベースに生活をしている。そこに「英語を使う出番を増やそうと足し算の発想を持つ」だけど、それは間違いで「生活で使う日本語の出番を減らす引き算の発想を持て」というんだ。なるほど、起きている間中、生活のすべてを英語モードにすれば、日本語を可能な限り排除することができる、結果的に英語を大量に使う生活になるんだ。ははー、わかったぞ。そして英語を1万時間使うには、モチベーションは要らないという。なぜってやる気任せでは続かないから。そうではなく自然に英語の生活を送れというんだ。ドラゴンボールにたとえると、セルゲーム前に悟空と悟飯は日常生活から超サイヤ人で過ごして体を慣らしていたけど、あのイメージだ。なるほどわかりやすい。仕事も趣味も家事も生活も全部を英語にする。人間関係もオンラインでSNSで外国人と付き合う。自分が今やっている活動を見直して、一つずつ英語に置き換えていく。そこから6年過ごせばあなたも1万時間の英語ユーザーの仲間入りということになる。
やっぱり一番効果が高い「英語多読」
次は英語生活を送る上で、著者が一番効果があったのは「英語多読」だという話をしたい。といっても別に狙ってポジショントークしてるわけじゃないぞ笑 「英語を1万時間やる」というタイトルに引かれて買って読んでたら、本当にそう書いてあるんだよ。嘘だと思ったら読んでみてw まあ、過去にも紹介してきた通り、英語ができる人はもれなくみんな多読家だったということだな。ではここからはいつもの黒坂とは違った著者の視点で「なぜ英語多読がおすすめか?」という話を取り上げていく。
英語には「知識英語」と「感覚英語」があると著者はいう。なにそれ?どう違うん?見ていこう。まず知識英語というのはいわゆる、学校英語だ。文法の関係代名詞はこうで、とかこの英文はSVOCでみたいな感じ。その一方で感覚英語とは、分析的な思考をすっ飛ばして直感的に分かってしまう英語。英語学習中のあなたもお世話になった人に「Thank you.」と言われたり、初対面の相手から「Please introduce yourself.」と言われたり、手伝ってあげた相手から「Thank you very much for your help.」と言われたらイチイチSVがー、動詞がーとは考えず、一切日本語を介さなくてもわかるはず。英語力がついてくる、英語を使う時間を増やしていくとこの感覚英語の力がついて、複雑で長い英文や会話も一回サラッと見聞きして、そのまま全部理解できる状態を作れるということになる。これって日本語がわかる状態とほとんど変わらない。
そしてこの感覚英語に強くなるための方法が英語多読なんだ。実際の自然な英語長文を大量に読み続けると、イチイチ分析しなくても精読をしなくても徐々に速読になり、そして多読できるようになる。たとえば仮定法過去完了、主語+should+過去分詞、すべきだったが、実際にはしなかった。could have、must haveなどいろんなバリエーションがある。これを学校の授業で学ぶと結構ややこしい。会話で使うとなると、かなり難易度が高いよな?イマイチ、英文法テキストでやってもしっくりこない。でも海外のニュースや洋書を多読する過程では、頻繁にこの仮定法過去完了が使われる。たとえば「I shouldn’t have said that to him.(彼にあんなこというんじゃなかった。)」こういうフレーズは普通にバンバン出てくる。何回も何回も読む経験を積むことで見聞きしても即正確に理解できるし、自分で英作文や英会話をする時も一部英単語を変えてそのまま使える。
さらに英語多読で感覚英語を鍛えられるメリットは、ネイティブにとって自然で正しい英語力が身につくということなんだ。
白黒はblack and whiteが正しく、white and blackとは言わない。
犬猫はcats and dogsが正しく、dogs and catsとは言わない。
父母もmother and fatherが自然で、father and motherとは言わない。
日本人相手にも、黒白、猫犬、母父というと違和感がある、無職の子供部屋おじさんであって、子供部屋の無職のおじさんではないのと同じ。ついでにもう一つ。日本語では「美しい赤い花、赤い美しい花」これどちらでもOKだけど、英語ではa beautiful red flowerが正しい語順で、a red beautiful flower とは言わない。英語は一般的に、形容詞の順序は大きさ、年齢、形状、色、起源、材料、目的の順序になるけど、毎回この順番を頭の中で計算するのはしんどいし、英会話のテンポがナマケモノレベルに遅くなる。だけど、英語多読をする中で何回も何回も正しい語順をインプットすれば、イチイチ考えなくてもポンポン出てくるようになるし、語順が間違えていると「英語ではこういう言い方はしない」ということに気づくことができるんだ。
では次に著者の英語多読のおすすめ素材を聞いてみよう。多読の素材は内容が難しすぎるものより、少し優しめのものを大量に読むことをおすすめしている。そして「面白くない。興味が持てないものはすぐやめる。あまりに高い背景知識が必要なものは避けよう」といっている。たとえば、論理的な内容で深い異文化理解が必要のないビジネス書やニュース記事がおすすめ。後は、日本語の小説なら読みやすいと言っている。そして、著者は洋書小説も選択肢に取り上げていて、本書の中で「スラングや方言、なまり、登場人物の関係性の整理、名称の省略形を攻略しながら読め」と説いているけど、あくまで黒坂個人的には、そもそも攻略を必要としないニュースやビジネス書などを素材に選ぶ方が良いかなと思う。それに小説はかなり人を選び、日本語でも普段から小説を読んでこなかった人が、洋書の小説に突撃すると高い確率で挫折すると思う。ここは黒坂流にアレンジするのがいいかなと思ってる。そして著者は英語で洋書を多読する上で一番重要なのが語彙力という。知らない単語が1つもなければそのページは楽勝に読める。完璧な文法力がなくても、英単語さ分かれば自然に全体の意味を正確に理解する力になってくれると。だから英単語力を鍛えろと言っていて、大量のリーディングをする過程で自然に語彙力を増やせる英語多読の他にも、英検1級もおすすめされている。英検1級を取ったことない人ほど「こんな難しい英単語使うわけがないだろバカかよ」と思いがちだが、著者は英語を使った生活をする上では普通に出てくるという。これまで黒坂がいってきたことだよな?
多聴リスニング
著者いわく、多読の次に重要なのがリスニングだという。英語は文字と音を両方学ぶと、相乗効果が生まれるという。相乗効果、難しい言葉だな。頭痛がしてきたわ。大丈夫、ザリガニ相手にもわかる簡単な言葉に言い換えよう。つまり、多読をすればリスニングが伸びて、多聴をすればリーディングが伸びるってこと。理由は多読、多聴を通じて語彙力や英語を英語のまま理解できる回路を鍛えられるので、リスニングにもリーディングにも効果があるという話。そして著者は「いきなりYouTube動画とか、映画などの「本物の英語」にふれる前に教材を使え」といっている。イメージ、人生で働いたことがない子供部屋おじさんがいきなり正社員で週40時間働くと過労死するので、まずは近所のパン屋さんでゆるく午前中だけ働く経験をつもうという話。まあ、パン屋さんが子供部屋おじさんを雇ってくれるかどうかはよく知らんが。著者からのおすすめ教材はEnglish JournalやCNN English expressで自分自身これを使っていたという。ちなみにCNN English Expressは過去動画で取り上げたことがあるので良かったら見ておいてくれ。
【多聴リスニング】CNN English Expressの効果的な使い方/勉強法の完全解説講座【英検/TOEIC対策/ネイティブ英語】
それからAmazonのAudibleでビジネス書のオーディオブックを楽しむという方法もある。特にアメリカはオーディオブックコンテンツが非常に充実していて、Great Coursesという大学レベルの講義を聞けるシリーズがあって、一流大学の有名教授が1コマ1時間程度のライブ授業が収録されたものを楽しめる。アメリカは自動車社会だから、移動中にオーディオブックを聞く人が日本よりも遥かに多い。どんな番組があるかというと、High School Level – World History世界史とか、The Rise of Modern Japan近代日本の勃興(ぼっこう)、The Story of Human Language(人間の言語の物語)といった知的好奇心を満たしてくれるコンテンツが充実している。日本のAmazonのAudibleでサンプル音声を聞くことができるので興味がある人は試しに聞いてみるといい。
最後にYouTubeを使ったリスニング。毎日YouTubeを見ている人も多いと思うけど、海外の動画を見るようにすれば英語の勉強になる。リスニング力に自信がない人は、英語字幕を表示するか、最初に日本語字幕付きで視聴して2回目に英語字幕付きで見て、3回目に字幕無しで見ると勉強になると思う。黒坂からのおすすめのチャンネルを過去動画で紹介しているので良かったら参考にしてくれ。ちなみに黒坂も海外のYouTube動画は毎日見てる。
英作文(ライティング)
最後に英作文について解説しよう。著者によると、英語の4技能で一番難しいのは書くことだという。ちょっとした英文法的なミスとか、不自然な会話はスピーキングでは許されがちだけど、文章ではミスが許されない。間違いが多い英作文をすると「この人は知的レベルに問題があるのではないか?」と疑われてしまう。超「超」勉強法の解説動画でも取り上げたけど、日本語でも英語でも「話し言葉」では問題なくても、「書き言葉」には知性が全開で出てしまうし、相手も書き言葉から実力を測ろうとするのでライティングは鍛えておいた方がいい。
と、ここまでさんざんビビらせてしまったけど、英作文は英会話と違って一人でじっくり時間をかけられるし、最近ではAIの修正ツールも使える。「黒坂さん!英作文といっても何を書けばいいか分かりません!」という人もいると思うので参考までにいうと、著者は年間に100冊以上の海外洋書を読み、そのたびに書評を英語で書いている。オンラインにレビューをアップすると海外の読者や著者からコメントが寄せられ、次も書こう!読もう!というやる気が生まれるという。これはめちゃめちゃわかる。自分はYouTubeチャンネルでだけど、海外にオールイングリッシュで自分の意見を発信すると海外視聴者からコメントが来るのでそれを励みに続けている。自分の意見をSNSやレビューサイトに英語で書き込むと読んだ人からの反応もあって継続しやすいだろう。
英会話(スピーキング)
最後にスピーキング。結構面白いし、参考になる部分も多かったので著者流の英会話のコツをいくつかシェアしたい。
1.心の声を全部話す
「What is your favorite movie?(あなたの好きな映画はなんですか?)」と尋ねられたら、大抵の人はこうなる。(えー?どの作品だろう?好きな映画ってことは1つだけだよな。んー、1つに絞るのは結構難しいけどどう答えようかな。ホラー映画って答えたら悪印象を与えてしまいそうで不安だな。無難に有名タイトルにしようかな)脳内であれこれ考えまくって数十秒沈黙した後に「Back to the Future」と一言だけ答える。これでは会話は盛り下がってしまうだろう。そこで著者のおすすめとしては、この脳内の思考回路を全部口に出してしまうんだ。”Oh, which movie could it be? It’s asking for a favorite movie, so just one, right? Hmm, it’s quite difficult to narrow it down to just one. I wonder how I should answer. I’m a bit hesitant to say a horror movie as it might give a negative impression. Maybe I should play it safe and go with a well-known title.”こんな感じでそのままいう。会話の相手も思考回路を面白がってくれるし、会話を組み立てる力もついてくる。
2.オウム返し
会話相手の言ったフレーズをそのまま繰り返す、それがオウム返しだ。
Person A: “I’m thinking about going for a walk in the park.”
(公園で散歩をすることを考えているんだ。)
Person B: “Oh, you’re thinking about going for a walk in the park? That sounds great!”
(公園で散歩をすることを考えているんですね?それはとてもいい!)
このように大抵の場合は相手の言葉を肯定することになるので、話をしっかり聞いてくれて共感してくれている感覚が伝わるので「YES」と一言だけ返すより喜ばれる上にリスニングとスピーキングの練習にもなる。
3.単語が分からない時に沈黙しない
英会話をする上で、相手のいっている単語が分からなかったり、自分がスピーキングしようとしている英単語が出てこない時ってあるよな?そんな時に完全に沈黙してしまい、「返事がない。ただの屍のようだ」ってなってしまう人が大量発生していると。そこで何ていうんだっけ?にあたるHow do I say in English?を覚えておこう。後は、
I’m not sure how to say it, but it’s typically used by professional writer.(どう表現したらいいかわからないけど、それは一般的にプロの作家によって使用されるもの)”といえば相手から助け舟を出してもらえるだろう。他に言葉に詰まった時にいくつかパターンを知っておくとはかどる。たとえば、
I’m struggling to find the right words, but it’s…(正確な言葉に苦労するけど)
I’m having trouble putting it into words, but it’s…(言葉にするのに苦労するけど)
It’s hard to express, but it’s…(表現が難しいけど)
I’m having difficulty explaining it, but it’s…(説明が難しいけど)
みたいな前置きをすれば、相手との会話に便利だ。
4.スケジュールを話題にする
「やっべ、話したいネタがないわ」って時は一週間のスケジュールを話題にすると盛り上がる英会話になる。Googleカレンダーとか、スケジュール手帳を見ながら月曜日から順番に話すイメージだ。たとえば
On Monday, I had a meeting with the department head at the office to discuss our sales strategy.(月曜日は部長と会社で営業戦略についての会議をした。)
On Tuesday, I had a dinner meeting with a representative from one of our business partners in Ginza, Tokyo.(火曜日は取引先の担当者と東京・銀座で会食をした。)
The next day, on Wednesday, I attended a business seminar that I had been interested in for a while, and learned about marketing techniques.(そして翌日の水曜日は前から気になっていたビジネスセミナーに参加して、マーケティングの技術について勉強をした。)
こんな感じで体験した出来事をベースにおしゃべりをすれば、相手も「会食って何を食べたの?」みたいに話題に食いついて盛り上がったりするという。これはなかなかうまいなと思う。
今回は以上だ。1万時間英語を使う、というのはキャッチーなタイトルだけどその内容は現実的で簡単に真似ができる上に多額の費用も要らないので万人におすすめできると思う。継続する上で重要なのは、最低限の英語力。「今現時点で英文法の基礎の基礎をやってます」とか「基礎レベルの英単語を暗記してます」という状態だと続かないので、最初に伝えた通り英検準1級レベル、TOEIC700点くらいからスタートするのがおすすめだ。逆に言えば、そのレベルに達したらさっさとこの英語1万時間生活をスタートして6年間過ごすことをおすすめしたい。個人的に面白いなと思うのは、海外留学と脳内留学ってほとんど変わらないってこと。よく聞く話で「やっぱり海外にいかないと英語に触れる環境がない」というけど、それは違うでしょうと。日本語を減らし続ける環境を自分で作れば、わざわざ海外にいかなくても国内で英語漬け生活は送れる。実際、黒坂は日本の田舎の山奥に住んでいるけど、毎日仕事で英語を使い続けてる。そしてこの動画で紹介した方法に終わりはない。でも無理もない。なぜなら英語の情報は日本語だけで得られるものより質も量も多いし、英語で仕事をすればそれは飯の種になる。海外留学なんてとても現実的でない、というあなたも今すぐ脳内留学に出かけよう。ほなまた。
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