オレだ。
日本と韓国の間では、
「ちょww 宗教かよww」
とツッコミを入れたくなるような、異常なレベルでTOEICが信仰されている。
オレからすると、「さすがにTOEIC絶対視されすぎじゃね?」って思うんだけど、
現実的な話としてTOEICはビジネスの就活・転職で
圧倒的に信用されるから、取るしかないのが実情よね。ま、しゃーない。
だけど、もしもあなたが「試験勉強を通じて、英語力を伸ばす」をしたいなら、
絶対にTOEICではなく英検を受験してくれ。
オレからこの記事で伝えたい結論を受け取ってくれ。
↓
英検はTOEIC以上に試験対策を通じて英語力を伸ばせる点で優れてる。英検の6メリットはこれ
↓
1.英語の4技能をバランス良く鍛えられる
2.レベル分けされている
3.語彙力増強がしやすい
4.英作文とスピーチ試験は、ビジネスの現場で役立つ
5.英字新聞や洋書の読解訓練に
6.試験のフィードバックがある— 黒坂 岳央@英語多読講師・経営者・作家 (@takeokurosaka) June 7, 2021
オレは英語を多読することで、独学で英語力を身に着けた。
TOEIC985点、英検1級を取得。
米国の大学に会計学専攻で留学し、複数の外資系企業で英語を使って働いていた。
今も英語教育ビジネス、英語ビジネスジャーナリストという仕事をしている。
今回の記事は、テキトーにググって出てきたいい加減な情報じゃない。
オレ自身、英検の受験勉強を通じて英語力を大きく伸ばせた実感がある一方で、
TOEICはほとんど対策せずにほぼ満点が取れた。完全に英検のおかげだ。
けど、TOEICをガリガリ対策しただけじゃ、英検1級には100%合格できない。
つまり、「試験勉強を通じて、英語力を伸ばす」ということについては、
絶対に英検がいいってこと。ついてきてくれ。
目次
メリット1・英検は英語の4技能をバランス良く鍛えられる
TOEICは「読む・聞く」を試される試験だと思ってる人も多いけど、実はTOEICは
TOEIC Listening/Reading
TOEIC Speaking/Writing
という2つのバージョンが存在するんだ。
…だけど事実上は、TOEICは読む・聞くを試される試験になってる。
なぜって、TOEIC全体の受験者数は241万人
(2019年国際ビジネスコミュニケーション協会より)いるんだけど、
L/R試験220万人(91.2%)、S/W試験3万人(1.2%)
と、極端に「読む・聞く」試験に受験者が偏っている状態だからなんだよな。
TOEICを評価する企業担当者も、
イチイチ応募者が受験したTOEICがL/RかS/Wかなんて、
細かいことなんて絶対に見てない。
つか、TOEIC試験が複数のバージョンがあることすら、知らない人が大半だろう。
実質、「TOEICは読む・聞く力を問われる試験」になっているってわけよ。
だけど、英検は3級以上の試験だと「読む・書く・話す・聞く」の英語4技能を
バランス良く持つことが求められるんだ。
だから試験対策も、4技能をまんべんなく勉強することになる。
「オレは英語をひとかけらも話せないけど、リーディング力がバカ高い。
これで点数を稼いで合格に持っていくぜ」
英検はこういう戦略は通用しない。
読む、聞くのインプットだけじゃなくて、英作文とか英語面接の対策もするから
その過程で英語の総合力を鍛えることになるわけなんだ。
メリット2・英検はレベル分けがされている
TOEICは「1回の試験で簡単な問題と、難しい問題が混在する」という作りになってる。
たとえるなら、甘いチョコレートパフェに、
辛い鷹の爪が乗っかってるって感じにバランスの悪い試験なんだ。
ある程度の英語力がなければ、
受験しても解けない問題が多くてやる気も出ないだろうし、
試験対策もしづらいんだよな。
だけど、英検は5級から1級まで
細かくレベル分けがされている。
だから受験するあなたの英語力に応じて、受験する級を選べばいいんだ。
しかも、英検公式サイトには過去問が無料でPDFダウンロードできるから、
印刷して自宅で腕試しが可能。
「アカン…むずすぎワロエナイw」
と思ったら、レベルを落としながら適切な級を選んで
特化した受験勉強をすればいい。あらま、なんともやりやすい。
あなたの現在の英語力に応じた、無理のない英語の勉強につながるだろう。
メリット3・英検は語彙力増強がしやすい
TOEICに出題される英単語は、最重要語の4,000語あれば、
試験の95.5%をカバーできるというデータがある。
つまり、TOEIC試験には高等英単語はほとんど出題されない。
草生え散らかすレベルのクソムズい英文法もないんだ。
TOEICの出題傾向としては、難易度の低い問題を短時間で
大量に解く力を求められるってことだからな。
その一方で英検は準1級・1級レベルだと、かなり骨太な英単語がゴリゴリ出題される。
試験でも語彙問題の配点比重は、クッソ高いから語彙力を鍛える必要がある。
おっと誤解しないでくれ。
英検上位級のハイレベルな英単語は決して
「マニアック過ぎて役に立たないシロモノ」じゃないんだ。
英語を使う職場で働く場合とか、クラウドソーシングで仕事をこなすとか、
海外大学留学、英字新聞や英語ニュースを読み解く上で必須のものばかりなんだよな。
たとえば英検1級には
contingent 偶発的な
という英単語などがさらっと出てくる。
「こんなアホムズいもの使わんでしょww」
と思うなかれ、
contingency plan(災害や事故など不測の事態に備えた対策)
みたいに、バリバリ英語のニュースや企業のビジネス現場で出てくる。
その他にも、
imminent 差し迫った
という単語は、
Government issued warning of imminent threat(政府が発表した差し迫った脅威の警告)
みたいな感じで、英字新聞や英語ニュースを日常的に読む人なら、
どこの職場にもいるさえない窓際族のオッサンレベルに見慣れた光景なんだ。
英検はレベル分けがされていて、
それぞれの級で長文を通じて英単語を増強しやすい。
同じことはTOEICではできないから、ビジネスで活用する英単語力を身につけるには
英検対策がオススメだな。
メリット4・英検の英作文とスピーチ試験は、大学やビジネスの現場で役立つ
英検で出題される英作文や、二次試験では
テーマが与えられ、あなたの意見を英語で主張することが求められるんだ。
ぶっちゃけ、これはメチャメチャ英語の表現力を
鍛えてくれるチャンスになる。知ってた?
基本的に、英語で自分の意見を述べるための理想の型は決まってる。
1.意見を主張(賛成?反対?)
2.理由の根拠を説明(2-3つ)
3.意見を再主張
この型は英語で意見を求められるあらゆる場所で使える。
オレは実際にこの主張の型はガッツリ活用できると思ってる。
米国大学留学をした時に
プレゼンとかディスカッションをしたし、
外資系企業でも外国人役員を前に
プレゼンをした時や会議でも使った。
「英検は学生が受ける試験」
そう勘違いしてる人多いけど、まったくそんなことない。
むしろ、ビジネスの現場でバリバリ活用しまくりなので、
ぜひとも英検対策を通じて、英語で意見を主張するトレーニングを積んでいこうぜ。
メリット5・英検は英字新聞や洋書の読解の訓練になる
英検の準1級や1級レベルになると、
試験中の英文の元ネタが
TIMEやNewsweek、
海外の英字新聞だったりする。
つまり、英検対策で長文読解とか語彙力を身につけることで、
将来的に英字新聞を英語の雑誌、洋書を読みこなすトレーニングになるってこと。
TOEICはビジネスの現場で使われる、
簡単に書かれた書類を短時間で読みこなす力が求められるんだけど、
英検はさらにレベルが高くて、時事問題や
白黒ハッキリしない考えさせるような知的な文章が出るんだ。
個人的には英検対策をすれば、
英語力だけでなく知的な文章を論理的に読む力や、
背景知識も鍛えられてメチャコスパがいいと思ってる。
メリット6・英検はTOEICと異なり、フィードバックが得られる
ご存知の通り、TOEIC試験は門外不出。
TOEICは基本的に試験の問題が表に出ないので、
まともな品質の過去問を手に入れるのが難しい、
という他の資格試験では考えられない事情があるんだ。
だけど、英検は受験した問題を
持ち帰ることができるし、
「個人成績表」が郵送される。
「合格 or 不合格」
というデジタル的な結果だけでなく、
どのパートで何点取れたのかがしっかりチェックできるんだ。
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自分の弱点を正確に把握して、次回はそこを鍛えれば試験にも合格できるし、
英語力もアップする。サイコウ。
結論:英検は試験を通じて、英語力を伸ばせる
以上のことから、英検は試験を通じて英語力を伸ばせる作りになっているんだ。
「TOEICのハイスコアをゲットして、就活・転職有利にしたい」
って人が多いし、実際TOEICのハイスコアが取れれば有利になるのは正しい。…だけど、
「TOEICハイスコアを取るために、対策を頑張る! 英語力を高める!」
という人も割といる。
でもTOEICの受験勉強を頑張るより、
英検の対策を頑張る方が圧倒的に英語力アップにつながるのは間違いない。
英検を通じて英語力アップができれば、
ガリガリ対策せずにTOEICハイスコアは
取れてしまう。
こっちの方が断然ムダがないんだ。
見過ごされがちな英検だけど、個人的には試験を通じて英語力アップをしたいなら、
オレは断然、あなたに英検を勧める。
参考になれば幸い。
<参考>ちな、英検の合格に近づけるまとめサイトを作った。英検を通じて、英語力を鍛えたい人は必ず見ておいてくれ。
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