2025.09.23 英単語 takeokurosaka

【40代/50代】忘れない英単語の記憶習慣術ランキング！科学的に定着する暗記勉強法

今回は40代/50代必見！科学的に定着しやすい英単語の記憶する習慣術について解説します。「覚えてもすぐに忘れてショックを受けています…」「何度も繰り返しているのに定着しない…」このようにお悩みを感じている人は多いのではないでしょうか。

大丈夫、安心してください。暗記力は生まれつきの才能ではなく、科学的に証明され、高い再現性の期待できる習慣を取り入れることで、中高年からの英語やり直しでもしっかり定着させることが出来ます。これまでの動画でも英単語の記憶の技術は何度か紹介してきましたが、今回は最新の研究データや黒坂の指導経験を元に「英単語暗記学習の習慣化」を解説しましょう。

黒坂は今回紹介する習慣を使って、独学で語彙力を2万語まで伸ばしました。さらに受講生の中からは英検準1級・1級の合格者やTOEIC900点以上を突破する方も数多く出ています。つまりこれは自己流ではなく、誰にでも再現できる勉強法だと断言できます。

この動画で解説する習慣には、次の4つの特徴があります。

効果と効率が高いこと　無駄に時間をかけず、科学的に最も定着しやすい方法だけを厳選しました。
40代・50代以降の学習者にも向いていること　若い頃のような「丸暗記」ではなく、中高年の脳の特性に合った方法です。
現実的で簡単にできること　特別な環境や留学は不要。誰でも日常生活に組み込める習慣ばかりです。
再現性と科学的根拠があること　脳科学や認知心理学の研究に裏打ちされている再現性が高く、信頼できる方法です。

その観点で、すぐに実践でき、効果の高い順で1位から6位まで順位付けしました。でははじめていきましょう。

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第1位複数の教材で同じ単語に出会う仕組みを作る

暗記が上手な人は「複数の教材や場面で同じ単語に出会う」戦略で勉強します。苦手な人は「1冊のテキストで完璧を目指す」ことに固執します。

人間の脳は、同じ情報を異なる文脈で繰り返し経験することで強い記憶を作る性質を持っています。これは認知心理学で「文脈依存効果」と呼ばれる現象です。

例えば黒坂は初心者はまず速読英単語を使って、「英単語を7割の完成度で覚えましょう」と提案しています。でもこの本一冊に収録されている英単語を100％暗記しようとすると息切れします。でも7割で本当にいいのか？残りの3割もしっかり覚えてないとダメでは？そういった不安から、つい100％暗記しようと完璧主義になる人が多いですが、そんな非効率なことをしていたら暗記が終了する前に土に還ります。大丈夫、心配いりません。イマイチ暗記度合いが低い英単語については、速読英熟語やパス単、さらに過去問演習などその後の英語学習でも別々の場所で同じ単語に出会います。黒坂はその再出会いを想定しているので「7割まででいいからスピーディーに進めろ」と言っています。

なぜ「いろんなテキストで同じ英単語との再出会い」が深く長期記憶へと刻み込まれるのでしょうか？単語を複数のテキストやリスニング素材で何度も出会うと、脳内に複数の「取り出しルート」が作られて覚えた記憶を取り出しやすくなります。覚えた記憶を取り出しやすい、つまりしっかり記憶できるということです。人間の脳は同じ情報を異なる場所で何度も出会うと「これは重要な情報だ」と解釈するように出来ています。会社の同僚とショッピング先、お祭りといろんな場所で出会ったらものすごく新規感が湧きませんか？運命を感じますよね？そしてその同僚のことを強く記憶します。これと同じことが英単語の暗記でも起きるということです。

加えて、複数の教材に登場するということは「その単語が頻出である証拠」です。つまり、横断的に勉強することで自然に重要語を優先的に定着できるというメリットも得られます。これまでの話を踏まえると、テキスト1冊を完璧になるまでゴリゴリやるより、7割主義でドンドン進んでしまい、その先で何度も自然な出会いをすることでトータルで定着できればOKということです。黒坂がこれまで紹介してきた勉強メソッドもこの暗記効果を想定して戦略を組んでいます。

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第2位想起練習を習慣化

暗記が上手な人は「忘れる→思い出す」を意識して習慣化してしまいます。できない人は「忘れる」ことに恐怖を感じて、絶対に忘れない暗記を軸に勉強習慣を作ります。

心理学の研究では、人間は「忘れたことを思い出す」過程で強く記憶に刻まれることが明らかになっています。多くの学習者が「忘れるのが怖いから、やたらと短期間に同じページばかりを何度も何度も見直し忘れないようにする」という落とし穴にハマります。もちろん、テクニカルに短期間に短い間隔で反復インプットは有効なのですが、そういう人は過剰に忘れることを恐怖に感じて、とにかく一切の忘却を許さず、1つでも忘れたらそれで強い自己嫌悪に陥り、その自己否定がストレスでますます短いスパンで繰り返しすぎて一向に先に進めなくなるという悪循環に陥ります。

ですが、すでにお話をした通り、「忘れる」というプロセスを最初から受け入れ、むしろあえて少し期間を置いて反復する方が効率的です。「あー、そうだったそうだった。今見て思い出した」という具合に忘れた内容を思い出すことを想起といいますが、この想起を挟むと強い刺激で記憶定着しやすくなります。逆に忘れるのを恐れるあまりに短期スパンで反復すると、脳が刺激に慣れてぼんやり活字を眺めるだけで、テキストが目を素通りするだけになります。

実は黒坂は今、技術の勉強をして資格試験対策をしています。何度もやったのに忘れることはしょっちゅうあります。でも1ミリもダメージは受けていません。忘れることをまったく恐れていないからです。そして参考書を見て覚えていないことも、過去問で出会うとしっかり記憶に定着するというのを感じます。現在進行系で自分自身もこのことを体感しています。

忘れても気にしない。いや、むしろ忘れるプロセスを意図的にいれて、寝る前に日中覚えて忘れた単語を想起するルーティンを持ちましょう。

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第3位短時間×複数回を週スケジュールに固定する

暗記が上手な人は「短時間×複数回」を勉強スケジュールに入れます。苦手な人は「長時間ぶっ通し」でやります。

これはもう100年以上の研究で繰り返し証明されているのが「分散学習効果」です。簡単にいうと、一気に3時間やるより、1時間を3日間続けた方が圧倒的に記憶が定着します。

あなたが毎週、休日のまとまった時間に例えば5時間英語の勉強するとしましょう。実際にこれだけやれと言っているわけではないですが、まあ一例としてお聞き下さい。この場合、1冊の本を5時間ぶっ通しでやるのではなく、いろんな勉強をいろんなテキストに横断的にやるほうが効率的です。

1時間：速読英単語の反復リーディング
1時間：シャドウイング練習
1時間：文法問題を解く
1時間：英作文練習
1時間：軽い復習

このように内容も時間も分散して勉強するイメージです。初心者はまず、英単語の暗記に集中するので今言ったような分散学習はしづらいですが、中上級者の学習者はぜひこのような時間分散を意識してやってみてください。

あなたもすでにご存知の通り、勉強はやり始めの初動が一番集中力が高いのです。しかし、時間の経過とともに徐々に集中力も体力もなくなっていきますよね？そこであえて1時間ごとに学習内容を切り替えることで、毎回の学習初動で強い集中力を引き出すことができます。同じ内容、同じテキストを5時間ぶっ通しでやるより、内容を切り替えながら5時間やるほうが疲れにくく、集中力も高いので頭にも残ります。黒坂は現役学習者だった頃は、勉強に疲れたらウォーキングをしながらリスニングをしていました。外出先から帰ったら軽い運動で頭がスッキリして、また難しい英作文の練習などが出来たことを覚えています。

休日などまとまった時間がある日のおすすめの勉強法として、キッチンタイマーを使って、50分勉強→10分休憩を1セットにして、時間が来たら別のセットを開始。このようにすることで“短時間×複数回”が自動的に回ります。

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第4位苦手語だけ“目耳口セット”で使う日を作る

暗記が上手な人は「苦手語だけ“目耳口セット”で使う日」を作ります。苦手な人は「読むだけ」や「聞くだけ」に偏ります。

認知心理学の「デュアルコーディング理論」によると、複数の感覚経路で学んだ情報は記憶に残りやすいとされています。これを英語学習に取り入れましょう。

黒坂は昔、どうしても苦手で覚えづらい難解な単語は、無理やり英会話で使っていました。声に出し、耳で聞き、体を通して使うとテキストで覚えるだけに比べて格段に定着率が高まりました。例えば「contingency」という単語はイマイチしっくりこず、ニュアンスを掴むのが苦手でした。似た場面で使う単語にemergencyとかurgentがあって、イマイチ覚えられずこれらの単語を見るたびにちょっとモヤっていました。辞書ではcontingency → 「不測の事態」emergency → 「緊急」urgent → 「緊急の」と似たように書いてあったりして混乱しやすかったです。

でも実際の英会話のやり取りでスッと頭に入りました。

A: We need a contingency plan in case the supplier fails to deliver.
（仕入先が納品できなかった場合に備えて、不測の事態に対する対応策を用意しておく必要があります。）

B: Good idea. That way it won’t turn into an emergency at the last minute.
（それはいいですね。そうしておけば、直前に緊急事態になるのを防げます。）

A: Okay, let’s handle that urgent task first.
（よし、まずはその急ぎの依頼を片づけよう。）

実際には一言一句この会話をしたわけではなく、もっと長い会話の中でそれぞれ出てきたのですが概ねこのような話の流れで使いました。そうしたことで、

contingency → まだ起きていない「不測の事態」への備え（予防的）

emergency → すでに発生している「緊急事態」（即時対応が必要）

urgent → 今すぐ優先すべき案件（優先度の高さ）

このように違いを会話から学べて、英単語のテキストからだけではイマイチ分かりづらかったニュアンスの違いが深く入りました。苦手な単語は意識して「目・耳・口」に出して使う習慣を作ることで忘れなくなります。

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第5位夜と翌朝の5分を暗記ルーティン

暗記が上手な人は「夜に覚えて朝に復習ルーティン」を持っています。苦手な人は「夜のスマホ習慣で日中の記憶を上書き」してしまいます。

人間の脳は、寝ている間に短期記憶を長期記憶へと統合する作業（記憶の統合）を行っています。特に学習直後の睡眠は「学んだ内容を固定化するゴールデンタイム」です。つまり、夜に単語を覚える → そのまま寝る → 翌朝に確認する、というサイクルを習慣にすれば、驚くほど記憶が定着します。

例えば、朝に新しい30単語を覚えたら、夜に「朝やった中から10個」を軽く復習する。これだけでも記憶の残り方はまったく違います。これは「睡眠直前は記憶定着に有利」「朝は頭がクリアで効率的」という2つの効果を組み合わせたもの。忙しい社会人でも取り入れやすいシンプルな習慣です。

しかし現代人の多くは、寝る直前までスマホでSNSや動画を見て、せっかく覚えた英単語をどうでもいいジャンク情報で上書きしてしまっています。これでは脳に「重要な情報」としてラベルが貼られません。いやそれどころか、ショッキングなニュースや胸糞悪い話題で気持ちを萎えさせたり不安になったりで、せっかく日中に努力して覚えた知識を上書き保存してしまいます。仕事で使う重要なエクセルファイルを、心霊画像で上書きしてしまうほどくそったれだと気づきましょう。

おすすめは、ベッドにスマホを持ち込まない習慣化です。黒坂は時間が来ると自動電源オフにしていますし、スマホは寝室とは別の部屋に置いています。夜は「暗記のゴールデンタイム」にしましょう。

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第6位セルフテスト習慣

暗記が上手な人は「覚えた知識をセルフテスト」するルーティンを持っています。苦手な人は「覚えっぱなしで放置」してしまいます。

黒坂は反復リーディングをすることで、知識を定着化させようと提案しています。これ自体は科学的に裏付けも再現性も高い勉強法ですし、黒坂自身、また英語受講生にも同じようにやってもらって力をつけてもらっています。その一方で、この繰り返し勉強法だけではどうしてもカバーしきれない部分もあります。繰り返して読むだけでは頭に入りづらい知識、一応覚えたのだがいざテストで出てもとっさに答えられない単語はどうしても残ります。

そこでおすすめなのがセルフテストルーティンを作ることです。具体的に言うと、スマホの辞書アプリで苦手な英単語を調べた時に「リストに保存」しておきます。こうすると「まだ覚えていない英単語リスト」ができますので、週に1回、見直すルーティンを作れば、週末は苦手な単語だけにアクセスできるので大変合理的です。覚えた、定着したと思ったらそのリストから削除すればOKです。それからセルフテストのやり方として、過去問を解くのも非常におすすめです。テキストを読んで覚えた気になっても、実際に問題として出題されて解くにはさらに深い知識が必要になります。これはテキストの暗記はインプットですが、問題を解くのは覚えた知識を引っ張り出すアウトプットだからです。でもアウトプットをして覚えた知識は深く入ります。その場でマルバツがつきますから、記憶できていない知識がどれかもはっきりわかります。そうなれば例文検索や英作文などで使うなど、苦手な知識だけを深堀りしたり個別に手当てすれば確実に不明点を潰す事ができます。

さて、今回紹介した暗記習慣はどれも特別な才能や環境は必要ありません。勉強をするときの意識と習慣化づくりで今日から誰でも実行可能です。英単語暗記は「気合い」や「若さ」ではなく、科学的に正しい習慣で決まります。実際、受講生の中には40代・50代から英語を始めて、英検1級やTOEIC900点を突破した方が数多くいます。

あなたも今日から、この6つの習慣のうち1つずつ取り組んでいきましょう。英単語の暗記の苦痛と苦手意識から開放されること間違いありません。