オレだ。
「中高年の英語やり直し組だけど、学生時代のように勉強できず悩んでいる」
「年齢を重ねたせいか、勉強してもなかなか頭に入らない。やっぱり年をとると勉強できなくなるのかな?」
こんな感じで不安を感じているそこのあなたに伝えたいことがある。聞いてくれ。
英語の勉強をする上では、実は「純粋な英語力」を追求するだけでは成功は難しい。その他にも「成功に必要な自信の作り方」とか「勉強を継続して習慣化するための技術」なども一緒に身に着けてもらいたい。これは過去動画でずっとお話してきたよな?そしてここに新たに学ぶべき科目を追加したい。それは「脳の理解」これなんだ。えー?また新しいこと学ぶの??英語だけでもしんどい!面倒くさいよやりたくないよー!ってええい!おだまりなさい。ゴキジェット食らったゴキブリみたいにジタバタ暴れる前にどうか冷静に聞いてくれ。Before you start to panic, you’d better calm down.英語で「餅つけ」という意味だ。脳のお勉強、実はめちゃめちゃ楽しいし面白い。It’s super exciting.いやそれだけじゃない。実は勉強をすると脳のことを何も知らないでやるより、英語の勉強が断然楽になるし、楽しく感じる。うっそー?脳の勉強するだけで英語が楽になるなんてある?ウソじゃねえってマジマジ。だから英語学習を楽をしたい、楽しくやりたいって人は絶対見ていって。この動画を見れば「歳をとったから英語はもうできないのかな」とは二度と思わなくなる。
今回は加藤俊徳(かとう としのり)さんの書かれた「一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方」なんだ。これまで加藤さんの本をすでに2冊紹介してる。
【40代大人からの独学】英語の勉強が得意になる脳の作り方解説【あなたの頭がもっと冴える! 8つの脳タイプ 加藤俊徳さん】
【脳の名医が教える すごい自己肯定感】40代/50代の英語やりなおし組が途中で挫折しない自信を作る方法 著:加藤俊徳さん
英語の勉強が得意になる脳の作り方と脳の名医が教える すごい自己肯定感。今回で3つ目。脳のお勉強をすることで、あなたが持っている能力をMAX最大限に引き出せるんだ。食材本来の味を引き出す塩と同じ。 正直、ほとんどの人は本来持っている脳の力の30%くらいしか活用できていない。これはエアコン切り忘れて長期旅行いくくらいもったいない。ちゃんと脳みそをしっかり活用していこう。本書の中で著者はこういってる。「10代の若い学生時代と、40代以降の大人は違った勉強法で英語しなさい」と。さらにこう続ける。「40代以降は学生時代よりも勉強に最適な脳になってる。多くの人は英語の勉強して暗記したことが覚えづらい、覚えたものを思い出しづらいのは、老化現象じゃなくてむしろ脳が進化したから。進化した脳を正しく使えば、大人からでもちゃんと勉強できるよ。だから脳の仕組みを理解した上で学び直そう」ってさ。うわあ、めちゃめちゃ希望に溢れまくってるよな?「諦めないで。夢はいつからでも追えるよ!さああの沈みゆく夕日に向かってオレたちと全力ダッシュだ!」こういう適当ぶっこいてる意識高い系の薄っぺらい話と違って、著者は脳の専門家だ。科学的根拠とエビデンス、1万人以上脳を見てきた本物の医師からの提案なんだ。あなたがこの動画を見るメリットは、学生時代と中高年からの脳の使い方の違いについて理解できる。英語学習をする上で、できるだけ苦痛の要素を取り除いて代わりに楽しく前向きに勉強できる方法と、英語学習に特化した脳の使い方も分かるのでぜひ最後まで見てくれ。さあ見ていこうぜ。
今回の動画のお題目はこちら。
1章・学生の勉強法、大人の勉強法
2章・大人の英語学習者は脳の役割を理解しろ
3章・英語の知識を長期記憶する5つのコツ
4章・得意な脳のタイプ別の勉強法
ではいく。
>>>一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方(著:加藤俊徳さん)
目次
1章・学生の勉強法、大人の勉強法
最初にあなたに知っておいてもらいたいことがある。それは大人の脳には学生時代にはない強みがあるってこと。うっそー?おっさんの脳みそって冷蔵庫の奥で忘れ去られた干からびたチーズみたいになってると思ってた。なんかイメージと違うな、話を聞いていこう。あなたがすでにうっすら感じている通り、それは「大人になると勉強することが面白いと感じる」ってこと。わかるー!確かに。学生時代は勉強がクソッタレに苦痛でしかなかった人は多い。英語学習はなんてただの地獄。政治経済なんて堅苦しい話どうでもいい。それよりカラオケでオールだ!スイーツ食べ放題だ!ディズニーランドでティックトックだって人は多い。でも大人になってからは急に世の中や社会の仕組みに興味を持ったり、英語の勉強を頑張る人は増えるよな?不思議ー。昔は全然勉強に興味なかったのに、勉強して知識を入れるって面白い。「興味があるし面白い→学ぶのが楽しい→もっと深く学びたくなる」こういう循環が生まれる。最高。だけど、現実は思ったようにはいかない。興味はある。好奇心で勉強するけど、イマイチ頭に入らずにすぐ挫折する。なんでだろう?興味はあるのに。その理由は10代までと大人とでは脳の作りが変わるからなんだって。うわあ。そんなの誰も教えてくれなかったよ?今日から脳みその作りが変わりましたって教えてくれなかったよ?でもいい、大丈夫。今から変えていこう。
さて、学び直しをする多くの大人が口を揃えて言うセリフは、「老化したから物覚えが悪くなったり、暗記した英単語が思い出せなくなった」これだよな?たしかにー。脳の老化する理由を「年をとると脳細胞が減るから」と主張する人がいる。事実として脳細胞は歳を重ねると減っていき、ニューロン(神経細胞)は、1日に10万個も消えて一度消滅すると二度と復活しない。うわー、大変だ。脳みそが減る、10万個ってヤベえよ減っていくぅ!と不安になってパニックを起こして、近所のスーパーに神経細胞を探しにいく人もいる。昨日スーパーで行列が出ていたのはこれが原因だったのか。でも待ってくれ、スーパーに神経細胞は売ってない。確かにどんな人でも1年365日、クリスマスもお正月も毎日着実に脳細胞は減っていく。「うわもうだめぽ。そりゃ年をとるとアホになるよな。勉強できなくなってしまうのは納得したよ」という人もいるだろう。だけど、気落ちする必要はない。クールになれ、クレバーに考えれば脳細胞の減少は別にビビる必要はないんだ。さて、人間の脳細胞が最も多いのはいつだろう?やっぱ10代でしょう?いや、やっぱり20代がピーク?違う違う、答えは0歳の乳児期。え?そうだったの?1日でパンパースを10個は消費する赤ちゃんと脳の勝負をしてあなたは負ける気する?いやないない。さすがに赤ちゃん相手ならオーバーキルできるわ。だから脳細胞が多い=有利ってことじゃないんだよ。なるほど、よくわかった。大事なのは数ではなく、質。質ってなんやねんと思ったと思うけど、それは脳細胞同士をつなぐネットワーク、これが大事なんだ。人間関係でたとえると分かると思う。はじめまして、しか挨拶したことがない人と100万人つながるより、困った時は気持ちよく助け合える10人の親友がいた方が遥かに価値が高いってのと同じだ。
著者は1万人の脳を見てきたと言ったけど、ある時80歳の患者がやってきて脳をチェックすると明確に衰えがあったという。その80歳の患者はドラムを叩く習慣を開始した。80歳からドラムってすごいよな?自宅でもひたすら練習を続けた。その結果、1年後に再び脳の運動をチェックするとなんと激しく活性化していた。つまり80歳でも脳を使えばしっかり成長したってこと。そう、脳は一生成長する。逆に使わないとドンドンだめになる。40代、50代以降は脳の分かれ道。日々、脳を使う習慣を持っている人は中高年からも右肩上がりになるけど、まったく脳を使わず面倒くさがって頭を使うことをサボってばかりの人は右肩下がりになっていく。あなたはどっちになりたいだろうか?いや聞く必要はないよな。だから脳をガンガン使って右肩上がりでいこう。そういう話をしていく。
「せやかて黒坂さん、自分は中高年からの英語やり直し組なんですが、英語を勉強していてやっぱり学生時代と比べて覚えが悪いと感じるんだけど」それに対して著者が答えをくれている。聞いてみようじゃないその答え。「衰えは年齢のせいじゃない。むしろ脳が成長しているからそう勘違いしてしまうだけ」という。ええー?どゆこと?学生時代より脳が成長してるなんてある?見ていこう。高校生くらいまでの脳と、大人になってからの脳は働き方がガラリと変わるんだ。学生時代とまったく同じような勉強法をしても、大人の脳には向いてないというんだ。だから学生時代と同じやり方で勉強するな、と。なるほど、老化ではなく脳の使い方がミスっていたということなんだな。脳科学的には、20代までの脳は未完成。足を作る前に出撃したガンダムのジオングと同じ。だけど、若い時は体力があって勉強しろという学校からの強制力もあった。学生は勉強をしやすい最高の環境がお膳立てされていたので「学生時代は勉強ができた」と錯覚していただけなんだ。
学生時代の得意科目、それは「単純暗記」だ。若い脳は単純暗記がすごく得意なんだ。Apple=りんご、とか終戦は1945年とか神経衰弱みたいに単純暗記力だけいえば大人は敵わない。でもこれは能力が高いというより、人生経験が浅いからそうなるってだけの話。若いから、見るもの聞くものなんでも「はじめまして」で脳にとってはすごく新鮮で強烈に印象が残るから全部頭に残りやすい。学んでいる内容が正しいか?間違いか?を疑うこともないし、頑固な思い込みや偏見もないからありのまま吸収できる。10代の脳は暗記特化型なんだ。でもこの脳の作りは10代で終わってしまう。10代までの脳は単純記憶が得意だけど、30歳以降は10代になかった能力が高まっていく。それは「理解する力」なんだ。大人の脳は暗記モードから思考モードへと変化する。10代までは「よくわからないけどとりあえず丸ごと覚える」という力技的な暗記だったけど、大人の脳では「理解する→覚える」という流れになるんだ。
具体例をあげていこう。10代の若い脳では、「会社の人間関係の適切な距離感」とか「社会人に求められること」とかは知識として丸暗記しても、深く理解できない。でも、大人になり人生経験が増えていく中で、言語化し辛い空気感や、微妙な距離感などは段々わかってくるよな?他にも「英語の重要性」を10代は「いい学校へいくために有利になる」くらいのぼんやりモザイクがかかったような浅い理解しかないけど、酸いも甘いも噛み分けた大人なら心の底から英語の重要性は理解できる。学生に「忖度」という意味を教えても「他人の内心や真意を推し量ること」と辞書的な丸暗記しかできない。これを無意味記憶という。とにかくゴリ押しで暗記するってノリ。しかし、これが大人になると「忖度って、会議で上司が部下のアイデアを自分の手柄のようにいっているけど、その場ではメンツを潰させないために何も言わないっていつものあれね」みたいに自分の職場での経験に絡めて理解して始めて頭に入る。英単語もゴリ押しで覚えるのではなく、長文文脈を通じて暗記できる。これを意味記憶とかエピソード記憶という。この脳の作りの変化のギャップが「学生時代に比べて老化して脳が衰えた」という勘違いが生まれる原因なんだ。
このように長期記憶、判断力、決断力などは大人の方が能力が高い。脳は各機能でピークを迎える年齢がバラバラで、総合的に見て脳全体の力が最も高くなるのは、40代後半から50代でこの時期は学びに最適な時期という話なんだ。ええー?50代だからもうむりぽと思っていたけど、実は最高にイケてるタイミングだったの?そう、脳は新しい学びやスキルアップを「楽しい!もっと学びたい」と快楽に感じる。だから学生時代は勉強が嫌いだった人も学び直したくなるのは、脳が活性化している証拠だと言えるんだ。
2章・大人の英語学習者は脳の役割を理解しろ
さて、ここまでの話で中高年はむしろ、学び直しに最高のタイミングということ、それから学生と大人では勉強法を変えろという話を理解できたと思う。それじゃ次は大人からの勉強法を最高にイケてるものにするために、脳の役割を理解していこう。んなしち面倒臭いことが必要なの?ああ必要だ。あなたはサッカーでいう監督だ。監督だから脳みそが最高に性能を発揮する役割を考えて指示を出す必要がある。サッカーのチーム配置はどうしよう?ゲームメーカーのキャプテン翼くんと岬くんはミッドフィルダーに配置して、攻撃力が高い日向くんをフォワード、ディフェンスはボールキープ力のある松山くん、ゴールキーパーは鉄壁のガードを誇る若林くんに配置するみたいなイメージ。、「うちのチームは攻撃力を高めにしたいから、とりあえず全員フォワードで。ゴールキーパー若林くん、お前何ゴール前に引っ込んどるねん!さっさと前にいけや。全員攻撃に参加だ」脳の役割を理解しないまま勉強するのは、こういう指示を出す監督くらいアホ。これでは一人抜かれたら即オワタなザルすぎるチームが出来上がるだけだ。だからちゃんと脳の役割を勉強していこう。
さて一口に「脳みそ」といっても、実はパソコンとかスマホみたいに色んな機能がたくさん詰まっているんだ。脳を会社にたとえると、物事を決断する意思決定を司る「思考型」が社長さん。社長の右腕となる役員が「理解系」。思考系と理解系の2つがうまく連携することで大人の勉強がうまくいくんだ。中高年からの勉強でなんか記憶力が落ちたなと感じるのは、学生時代と違って「記憶系」が単独では働きづらくなるからだ。でも先ほど言った通り、脳の機能を高めるには神経ネットワークを上手につなげること。つまり、脳のチームプレイは年をとるごとに上手になる。どうすればいいか?それは「感情系」と「伝達系」を一緒にチームに入れて働かせればいいんだ。感情系はできるだけ怒りや悲しみなど感情の起伏が起きないように、冷静に穏やかに勉強をして「伝達系」はアウトプットを増やすと効果がある。なるほど、確かに冷静に考えれば大人の勉強が難しいのは、会社勤務をしたり家事育児などで感情が揺さぶられる中で勉強することになるから、記憶系と感情系のチームプレイがうまくいかず、パフォーマンスが落ちていたのか。部長のケツ拭きさせられて怒り狂ってる時に勉強が捗るわけないもんな。よく分かる。学生時代は、机に向かってゴリ押し一夜漬けスタイルでテストを乗り切っていた人も多いと思う。でも大人からの勉強法では同じやり方は通じない。単純暗記力は大きく落ちているので、上手に脳機能同士を連携プレーさせて最大限力を引き出す使い方をするということなんだ。具体的には3章から解説しよう。
さて、英語の勉強は記憶してナンボのゲームだ。英単語の暗記、英文法の理解、そして膨大な多読を経て英語を実践で血肉化することをひたすら繰り返す。インプットの下地ができたら、英作文やスピーキングなどのアウトプットを経て完成という流れ。この全体像の中で記憶の重要性は半分以上を占める。そんなクソ重要な記憶を高めるにはどうしたらいいか?それは脳の中の「海馬」を上手に活用しろって話だ。海馬は記憶する上で重要な役割を果たしている。イメージ、脳の中には巨大な倉庫があってどの情報を入れて、どの情報を入れずに捨てるか?という門番をしているのが海馬くんの役割だと考えてくれ。海馬がこの情報は重要とか、好きとか楽しいといったポジティブな感情を抱くと、長期記憶の倉庫にブチ込む。何こいつすげーワガママな老害ジジイみたいなやつじゃね?そう、記憶できるかどうかは海馬くん次第だ。つまり、上手に海馬を騙せば英単語でも英文法でも長期記憶にバンバン放り込むことができるってこと。だから海馬とはケンカせず、むしろ海馬の靴を舐めてご機嫌をとって長期記憶をやっていこう。その逆に「なんでなかなか覚えられないんだよ。自分はアホか」とネガティブな感情で暗記の勉強をしたり、海馬を理解しないまま情報を無理に入れようとしても海馬の機嫌を損ねて一向に長期記憶の倉庫に入れてもらえないんだ。特に海馬はストレスに弱いから、会社やプライベートで辛かったり怒りを感じながらでは頭になかなか入らない。結論、英語学習は海馬をハックするゲームみたいなものなんだ。
じゃあ具体的にどうすれば、バンバン長期記憶に英語の情報をブチ込んでいけるか?その具体的な技術について次の3章で解説していく。3章からがこの動画で一番重要な話のオンパレードになるのでしっかりと付いてきて欲しい。
3章・英語の知識を長期記憶する5つのコツ
さてここからは英単語や英文法などの知識を長期記憶する効率的な勉強法について解説をしていく。
1.反復
まずは反復。脳は繰り返し同じ内容がインプットされると「この情報とは何度も出会うということは重要なやつや」と認識され、そこで始めて長期記憶に入る仕組みになってる。これは心理学でザイオンス効果(単純接触効果)と呼ばれて、恋愛や人間関係、ビジネスでも活用されてる。マメに連絡を取る男がモテるのは、女性とのコミュニケーションが多いほど親密さが高くなるから。飛び込みの営業マンをうざいと感じる人は多いけど、「挨拶だけ」と何回も挨拶をするうちに「そういえばこの間、おばあちゃんから大量のおはぎが届いたけどよければ食べていく?」と少しずつ相手に親近感が湧いてくる。新聞の折込チラシのお店を何回も見ているうちに、少しずつ興味を持って来店してしまうということが起きる。これらは全部、「何度も出会うと好きになる」という脳の機能を活かしたコツと言える。黒坂のYouTube動画も初見でめっちゃハマる人は少ないけど、いくつも動画を見て何度も話を聞いていくうちに「最初はマリアナ海溝に住んでるケッタイな生き物みたいなやつだと思っていたけど、なかなかええこというやんけ」と気に入ってくれる人が出てくる。それと同じ。英単語や英文法の知識は、1度や2度アタックするだけで覚えられると思わない方がいい。いつも言ってる通り、何回も何回もスピーディーに出会う回数を増やしていって自然に頭に入れる。これが最も脳に負担がないし、脳の記憶のメカニズム上ベストな勉強法といえる。
脳科学的に視覚系、聴覚系、感情系の脳は、情報を重要性に応じてえり好みする機能がある。脳が本気で記憶するモードになるタイミングは、自分の生死に関わるような重要な状況の時とか、強い興味がある、好きなもの、何度も繰り返し遭遇する情報などでスイッチがONになる。確かに。これ全部身に覚えがあるわ。車にぶつかりそうになってヒヤリとした体験ってずっと忘れないし、人生の分かれ道になりそうな重要な意思決定をする時もいつまでも覚えてる。街なかで多くの人で混雑している時でも自分の好きな友達とか知り合いは一瞬で見つけられたり、騒がしい場所でも知ってる人の声が聞き分けられる。うわあ確かにめっちゃ選り好みしてたわ。ここまで聞くと理解できた人もいるはず。つまり、英語の勉強をする上では、重要英単語や英文法の事項と顔なじみになっておくってこと。顔なじみで親しみを持っているというのは、つまり好きになるってことなんだ。自分は英検の勉強をしている時、文で覚える単熟語(当時はプラス単熟語という名称だったけど)で覚えた英単語が、本試験で出題された時は「おいお前生きとったんかワレェ!会いたかったぞ!」とまるでイスラエルの街なかで学校のクラスメイトに再会したような感覚になった。
顔なじみになるためにも、とにかく反復が基本中の基本ということを忘れないようにしよう。
2.暗記のゴールデンタイムは夜
脳は睡眠中に「短期記憶」と「長期記憶」を取捨選択する作業をする。夜、寝ている間に夢を見る原因は、日中の記憶を整理する過程で映像化されるドキュメンタリー映画状態だからなんだ。だから夜寝る前は強烈に記憶に焼き付くショッキングな映像とかは見ない方がいい。理想的には日中勉強したことを夜に復習してそのまま寝る。自分の場合は電車の移動中に速単を勉強して、夜もう一度復習してそのまま寝るように心がけてた。これが最も記憶として定着しやすいんだ。暗記のゴールデンタイムは夜だ。
3.理解する
これは過去動画でいつも言ってきたことだけど、英語の勉強は「理解した知識を反復インプットする」これが鉄の掟だ。その根拠を冷静に考えればすぐ分かる。我々が日常生活で、見たり聞いたりしたことをすべてインプットして記憶に残していたら、あっという間に脳の記憶容量はいっぱいになってしまう。たとえると、スマホで常に高画質録画しっぱなしで生活をしていたら、一瞬で容量がいっぱいになって、それ以上録画できなくなるのと同じ。人間の脳は容量がいっぱいにならないように、無意識で必要な情報とそうでない情報を一瞬で取捨選択して重要な時以外は録画モードをOFFにしてしまうんだ。理解できる内容を勉強している時は録画モードがONに、理解できないまま退屈さに耐えてやっても脳の録画モードはOFFのままなので時間のムダになるってこと。つまり、理解できない内容を反復しても時間のムダ。だから勉強する時は必ず、理解を伴いながら勉強しろという話だ。
この話を理解してもらえば「分からなくてもひたすら英語を聞き流しリスニングをすれば、いつか自然に理解できる日がやってくる。だから当社の聞き流し教材を30年フルローンで買いましょう」とか「海外に身を置けば毎日、英語のシャワーを浴びるので楽して英語が身につきます」という話が全部デタラメだと理解できるはず。黒坂の受講生の中にはアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、香港、韓国、その他色んな国で年単位で生活してる人がいる。仮に海外に身を置くだけで自然に英語が身につくという仮説が正しいなら、わざわざ速読英単語を使って勉強する必要なんてないはず。でもみんな口を揃えるのは「海外にいるだけでは英語力は身につかないんですね」ということ。これは基礎力とかインプットが十分でなく、海外でいくら大量に分からないまま英語のシャワーを浴びても力がつくないって状況証拠だよな。でも海外にいるとか、リスニングを多聴のすべてを否定しているわけではないよ。ちゃんと理解を伴った状態ならしっかり伸びるよってこと。
4.長時間連続より時間を分けろ
学生時代は勉強が本文だし、若さゆえの爆発エネルギーがあり集中力も高いので8時間、10時間勉強できる人もいる。だけど、大人はそうはいかない。ただでさえ仕事や家事育児で疲れている状態である上、体力と脳体力は同じエネルギー源なので、体が疲れると勉強もできない。
おすすめしたいのは、連続ぶっ通しで何時間も疲れを我慢してやるのではなく、時間をわけて取り組むのがいいってこと。これまで英語学習で成功した受講生で「勉強に集中できる恵まれた環境で、長時間ぶっ通しでやって成功した」という人はほぼ見たことがない。逆に仕事や家事育児で忙しいけど、早朝の出社までの時間、電車の通勤時間、昼休憩時間中など、とにかく空き時間をかき集めてそれぞれの時間で短期集中で勉強して成功した、こういう人ばかり見てきた。その逆にリモートワークに変わったことで、通勤時間や昼休みに勉強するルーチンが崩されて、トータルの空き時間が増えたのに勉強時間が減ってしまったという相談はかなり受けた。大人からの勉強は連続で集中するのに恵まれない環境ではあるけど、むしろその環境を逆手に仕事や家事育児を同時並行してうまくやれるケースが多いんだ。
「締め切り効果」といって期日が間近に迫っている状態だと、人間は高い集中力を発揮する。結果として脳の長期記憶の奥底までブチ込めるってこと。
5.アウトプット
最後にアウトプットだ。英語の勉強、というと机に向かって参考書をひたすら読み続けるインプットを想像しがちだ。確かに初期の段階ではそうなってしまう。いつも言っている通り、アウトプットはインプットしたことを出す行為だから、インプットがないと何も出すものがなくアウトプットはスッカスカになる。中身空っぽで練習してもクソほど意味がない。だからまずはインプットをしっかりするべきで、一生初心者止まりの英語学習者はインプットがろくにできてないのに、アウトプットばかりやろうとして失敗してしまうんだ。
いつも黒坂がいっている通り、最低限英語力を手に入れたらさっさと英語で仕事をしよう。いつまでも勉強せず、仕事をする中で、英文の資料を作ったり、Eメールやビジネスチャット、英語会議をすれば、学んだことがドンドン定着して英語力が伸びていく感覚が自分の経験であったけど、本書を読んでこの答え合わせをしたような感覚になったな。英語学習や読書なども、ずっとインプットするだけではなく、アウトプットをすると劇的に記憶に定着しやすいというのは間違いない。黒坂は日々、読書をしたりネットの記事や動画で学びを得たら即記事や動画にアウトプットしてる。でも読んだり見たりしたすべてをアウトプットしているわけではなく、インプット止まりのものもある。インプットして終わりにしたものは、後で学んだ内容を忘れてしまうことがあるけど、記事や動画にしたものはいつまでも頭に残っているし、部分的に忘れていても見直せば100%思い出せる。自分の場合は学んで終わりにすると頭に残らないので、無理にでも記事や動画にして記憶に残るルーチンを作ってるのかもしれない。
4章・得意な脳のタイプ別の勉強法
英語の勉強をする上で、知識は主に視覚と聴覚を通じてインプットする。味覚と触覚、嗅覚はあまり使わない。そして人によって視覚と聴覚どちらが得意か?がわかれるんだ。
視覚系が得意な人は、文字による情報が入りやすい。このタイプは勉強メソッドを学ぶ時はブログ記事を読み、YouTube動画からは入りにくいという特徴がある。自分も完全に視覚系タイプで、英語の勉強だけでなくあらゆる分野の情報収集はできるだけ、音や映像ではなく読書を通じてしたいと考える。YouTube動画しかない場合は仕方なく見るけど、ブログ記事や読書を通じて学べるものがあるなら断然読む方が好きだ。アウトプットも話すより書く方が得意だという感覚がある。
その一方で聴覚系が得意な人は、文字より音を通じて学ぶ方を好む。勉強法を学ぶ上では、本や記事を読むよりYouTube動画とか音声を通じた学習をする方が頭に残りやすい。世の中を見渡してみると、視覚系より聴覚系が得意な人の方が圧倒的に多くてざっくり8割くらいは聴覚系だと感じる。読書で勉強する人は少ないけど、動画から学びたいという人の方が遥かに多いことからも分かる。
さて脳の作りを勉強する、一見すると英語学習とは関係がなく時間のムダなように思えるかもしれない。だけど、英語学習は脳を使って行う活動なので、ちゃんと脳の使い方を理解しておくことはむちゃくちゃ重要だ。めちゃめちゃ黒歴史なんだけど、オレは昔今の奥さんと知り合ったばかりの頃、相手に振り向いてもらおうと考えて彼女をゲーセンに連れていき、パンチングマシーンをやった。強くてかっこいい!と思ってもらえるとゴリラみたいな発想だった。でも彼女にゴリラ押しは通じなかった。後から教えてもらったけど、これは完全に失敗で「暴力的な人という印象を受けた」と内心ドン引きしていたのだと教えてもらった。自分はその後、女心を必死に勉強して家庭料理を振る舞ったり、さり気なく重い荷物を持ったり、話を聞いて共感したりして結婚にこぎつけた。知識は力なり、ヤンキーしかいない底辺工業高校出身でも勉強すればゴリラを卒業して人間になれる。英語学習もゴリ押しとか力技でやろうとせず、脳みそを勉強して無理なく自然に英語が継続できる力を持とう。最後に一言、「オイApple!iPhone15はUSB-Cケーブルになったのは嬉しいけど、純正マウスとキーボードはライトニングケーブルのままだぞ」。ほなまた。
>>>一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方(著:加藤俊徳さん)
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