【ペラペラ英会話のコツ】英語を流暢に話す感覚ってどんな感じ?

「ペラペラ英会話ができる人って結局、頭がよくないと無理なんでしょ?」

おそらく同じことを思ってる人が100億人くらいはいると思う。さて、ペラペラ英会話といっても、現時点で英会話ができない初心者からすると、もう雲の上の存在って感じで流暢な英会話がどんな感覚か?ってのがいまいちわからない。人間は自分ができないことができる相手を尊敬するものだけど、ペラペラ英会話できる人ってすごい!かっこいい!と憧れしまうあまり、難しいもの、自分には最初から手が届かないものと考えてしまってる。でも憧れは最も理解から遠い感情と言われる通り、ペラペラ英会話を遠い存在に感じてしまうのは良くない。実際はあなたが考えているより、ずっと身近で頑張れば十分手が届くものなんだ。うそじゃないってまじまじ。目標を正しく理解し、ゴールまでの道のりを冷静に見極め、そして毎日着実にゴールに近づく努力を積み上げていこう。

本音を言うと、空を飛ぶ感覚と目からビームを出す感覚も教えたいけど、それは次の機会に譲るとして今回はペラペラ英会話、英語を流暢に話す感覚ってどんな感じかを解説していく。あなたがこの動画を見て頂くことで、ぼやっと霧のかかったペラペラ英会話の感覚を正確に理解できる。その結果、頑張れば自分にもなんとかなりそうだという感覚を掴んでもらい、流暢な英語を話すために必要な努力とプロセスを冷静に理解することで、日々淡々と長期戦で英語学習する役に立つのでぜひ最後まで見ていってくれ。今回の動画は次の内容でお届けしていく。

1章・ペラペラ英会話の正体
2章・ペラペラ英会話の理想と現実

ではいく。

 

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1章・ペラペラ英会話の正体

なんとなく抽象的で、とらえどころのない地縛霊みたいなやつ、それがペラペラ英会話だ。人によってもペラペラ英会話のイメージがバラバラすぎるので、ここいらで国連公認、令和最新版の世界標準規格を発表する。結論、これだ。

 

【4つの条件】

1.聞き取りやすい発音

2.自然なレスポンス時間

3.1時間以上、英会話を続けられる

4.正確に伝わる

 

では1つずつ深掘りして解説していこう。

 

1.聞き取りやすい発音

まず、世の中の多くの人に誤解されてるのは「英語の発音には正解がある」って考え方だ。ちなみにもう1つは「」。世の中の英語ユーザーの8割は非ネイティブだし、アメリカ英語、イギリス英語どちらが正解なんて言えない。「発音が間違ってる」という発想そのものが間違えてる。そのセリフ、アメリカシリコンバレーの大手ITテックで活躍するインド人エンジニアにいえますか?「おい、ダルシム。お前さあ。技術力高いってイキってるみたいだけどさ、いつもヨガファイヤーのRの発音舌の巻き方が足りないと思うよw」もしも面と向かっていえないなら、それってただの発音警察だよね?やってることが私人逮捕と何も変わらない。そんな小学生がやりそうなカッコ悪いマウンティングはもうやめてクレメンス。

とはいっても、相手に聞き取りやすい発音を心がけることはマナーとして大事。おじいちゃんおばあちゃんが話す津軽弁だって立派な日本語には変わりないけど、東京で働くなら標準語を話す姿勢を見せろ、努力をしろってのと同じ。カタカナ発音の英語もそれはそれで英語には間違いないけど、聞き取りやすいと感じるネイティブはいない。なぜってネイティブも非ネイティブも日本語訛りの英語に慣れてないから。彼らが聞き慣れている発音を心がける努力はしたいところ。それができれば、結果としてペラペラと流暢な英会話に聞こえる。

 

2.自然なレスポンス時間

それから流暢な英会話には、自然なレスポンスタイムが求められる。たとえば質問が来た。Are you hungry?そこでウンウン10秒以上唸って考えていたらどう考えてもおかしいよな?いやいや、それそんなに悩むところ?もしかしたらお腹痛いの?田舎のボットン便所なの?毎回、英会話をするときのレスポンスがWindows95くらい読み込みが遅いと、会話する相手も待ち時間に疲れてしまうし、周囲から見てとても流暢とはいえないよな?理想のレスポンスタイムは1秒、長くても2秒と考えてくれ。

 

3.1時間以上、英会話を続けられる

次に1時間以上ネイティブと英会話を続ける会話力だ。海外の大学留学をしてディスカッションしたり、英語を使う職場で長時間の会議をした経験者なら分かると思うけど、1時間以上の英会話を続けるにはかなりの英単語、英熟語、英語表現を頭にインプット済で、なおかつそれをいつでも取り出せるスタンバイOKな状態が求められる。イメージ、専業でウーバーイーツの仕事やってる配達員みたいな感じだ。流暢な会話力がない人は、初対面の人にする自己紹介だけは何度も繰り返してやってきたので上手なんだけど、その後に話を深掘りしたり過去にあまり使ったことのないフレーズで会話しないといけないシチュエーションになると秒で詰む。逆に1時間以上英会話ができる力の持ち主なら、それを2時間、3時間、5時間といくらでも伸ばせるポテンシャルを持っているし、流暢な英会話力があるという証明になる。

 

4.正確に伝わる

最後に英会話の内容を正確に伝える力があること。英単語、英熟語単位だと意味はわかるけど、センテンスになると正確に伝えられないって人はすごく多い。たとえば「彼女は玉の輿に乗った」と伝えたいとする。これは難しい。玉?ball?輿ってなんやねん?すごく悩む。とりあえずしっくり来る表現でいえば、

 

She married into money.(彼女は玉の輿に乗った)

 

これだと思う。もちろん、それ以外にも良い方はたくさんあって、

 

She hit the jackpot.(彼女は大当たりを引いた)

She struck gold.(彼女は大金を手にした)

 

とかでもいい。でもmarry into、jackpotといったフレーズを知らない場合でも正確に伝える表現はいくらでもある。他にも「彼はサルマネだ!あのYouTuberの話し方をまねしてる!」と言いたい時は

 

He is a copycat, imitating the way he talks from that YouTuber!

(彼はサルマネだ!あのYouTuberの話し方をまねしてる!)

 

こういえばいいけど、実際にはなかなか出てこない。でも、常に完璧で100点満点でネイティブレベルのフレーズを出すなんてことは現実問題難しい。サルマネは英語でcopycatといって多くの場合はネガティブな意味合いで使われるけど、そこまで語彙のニュアンスへの理解が深くなくても、copycatを知らなくてもとっさに別の簡単な言い回しをすればいい。正確なニュアンスを伝える力がある人は、copycatを知らなくても次のように表現できる。

 

He is bad because he talks the same way as that YouTuber.

(彼は良くない。あのYouTuberの真似っ子だから)

 

これでも伝えたいニュアンスはほぼ正確に伝わる。彼女は玉の輿に乗ったという話なら、

 

She married a rich man.

 

これでいい。えーそんな簡単でいいの?シンプルでいいの?いいんだよ。正確に伝わる言い方なら答えは一つじゃない。まとめると、聞き取りやすい発音の練習をして、会話の時にポンポン快適な反応速度で対応して、正確にニュアンスを伝える話し方で1時間以上会話ができる状態をペラペラ英会話ができる人と考えてくれ。

 

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2章・ペラペラ英会話の理想と現実

それではここからはペラペラ英会話の理想と現実について話をする。世の中にはあまりにも「たった◯日でペラペラ英会話ができる」とか「ペラペラ英会話できる魔法、裏技」みたいな嘘とでまかせが出回りまくっている。不誠実な発信者が増えすぎワロタな状態なんだけど、実際こういう楽してすぐできる裏技や近道ばっかり探してる視聴者が多くて、そういった動画じゃないと全然見てもらえないからこそ、嘘つきと煽りタイトルとサムネイルを使う発信者がさらに増殖するという地獄のような状態になってる。つまり、視聴者は被害者でもあり同時に加害者でもあるってこと。英語講師も新規のお客さんが取れずにおまんまの食い上げは困るから、理想ばかり語って現実はコソコソ隠したがる。でもこの動画は違う。黒坂はメインの収益源になる仕事は法人で持ってるから、裏技や最短最速ばかりを求める視聴者をまるごとバッサリカットして視聴者が少なくなっても別に困ることはない立場なので、他の英語講師が言いにくいことも全部ありのままの本音をぶちまけていく。今の話を理解できた人だけこのまま見てくれ。

さて結論ペラペラ英会話の理想と現実は次の3つがある。

1.母国語のネイティブレベルには届かない
2.自分では流暢さに気づけない
3.上を見るとキリがない

ではいく。

 

1.母国語のネイティブレベルには届かない

理想は英語で気持ちよく何でもかんでもスラスラパーフェクトに話せる状態をイメージしがち。これは黒坂自身が英語学習を本気でやる前にそうなると思ってた。よくあるスクールでは「うちに来ればネイティブレベルにすぐなれるよ!インスタントラーメンよりも早いよ」とか煽ってるよな?立ち食いそばかよっていいたいわ。現実はそうじゃない。日本語と英語はやっぱり違う。幼少期からずっと海外で英語漬けとか、親が外国人とかでない限り、思春期を過ぎてから英語をスタートした人は端からネイティブレベルに届かないと割り切った方がいい。もちろん例外はあるけど、統計的確率論的には最初から目指さないほうがいいと思う。

日本語を話すのと、英語を流暢にペラペラ話す違いを一言でいうと「バリエーションの広さ」。日本語でも英語でも繰り返し同じフレーズを練習すれば、本当に才能とか年齢に関係なく誰でもセミでも流暢に話せるようになる。言葉の表現力は母国語である日本語はものすごくバリエーションが広い。なぜって、シンプルにそれだけどっぷりと24時間日本語漬けの生活を送っているからな。でも英語となると英語の情報や知識を消化した分量も、自分の口から出した回数も日本語と比べて3桁、いや4桁も5桁も反復回数が違う。

 

「飛行機で有名YouTuberを見かけて驚いた」

「機内において著名なYouTuberを偶然目撃し、驚嘆の念(きょうたんのねん)に駆られた。」

 

どちらも日本語だと意味が分かるけど、英語で同じことを話すとなると自分ができる表現力の幅がどうしても狭くなる。インプットとアウトプット量に比例するから、これは仕方がない。でも簡単な英語に言い換えれば伝えたいことは流暢に話して伝わるし、経験を重ねていく内により厳密な表現に、より表現も豊かになっていくのは間違いない。さっきの英語でいうと

 

I saw a famous YouTuber in an airplane. I was surprised.

 

こういう表現でも十分言いたいことは伝わる。

 

2.自分では流暢さに気づけない

2つ目は自分では英会話の流暢さの自覚はあんまりないってことなんだ。よく英語学習者から言われることに「ペラペラ英会話ができると気持ちいいんでしょうね。自分も早く流暢にかっこよく話せるようになりたい」と言われる。理想は自分でもかっこいい!って実感があって、パウダースノーをスキーで滑るような爽快感があるってイメージだけど、現実としては自分では意外とわからないって感覚なんだ。うっそー、そうなの?うん意外と冷静。でも他の人からみると「うおおすげえ英語ペラペラやん、かっこよすぎクソワロタ」って評価を受ける。なぜこのようなギャップが生まれるのか?その理由はキッズ携帯よりもシンプル、一言一句を脳内で英作文しているわけではなく英語フレーズを塊で話してるだけだからだ。

たとえば自動車教習所でS字クランクで3回に1回は脱輪する人からすると、スムーズに縦列駐車できる人が神に見える。後方確認やハンドルの動きや切り返しは最小限に留めて、ムダな動きが一切ない様子を見て先輩マジパネェっすとバイト先の後輩みたいな羨望の眼差しを送る。けど、縦列駐車に慣れた本人からすればハンドルを握ってレバーの切り替えやブレーキの強さなどの一連のプロセスをすべて無意識でできるまでやり込んだだけに過ぎないという感覚。お箸使えてすごいね!って褒められてもしっくりこないのと同じ。黒坂が初めて「自分は英語ペラペラに見えるんだ」と認識したのはコールセンターで働いているときだった。10代からコールセンターで働いていて、最初はまったく英語が分からなかった。けど途中、英語を独学で身につけて外国人のお客様からの問い合わせを英語で対応するようになった。

Kurosaka: Thank you for calling ABC Cellphone Company. My name is Takeo, and how may I assist you today?

Caller: Hello, this is Chris. I’m calling because my cellphone is not working.

Kurosaka: Hello, Mr. Chris. I apologize for any inconvenience. I’d be delighted to assist you with the issue. Before we proceed, may I please verify some information first? Could you provide me with your cellphone number?

Caller: Certainly, my number is 123-4567.

Kurosaka: Thank you, Mr. Chris. I have your account information. Now, may I please verify the issue by asking you a few questions?

こういうやり取りをしたら、周囲のコールセンター仲間からめちゃめちゃびっくりされた。「すげー!黒ちゃん英語ペラペラやん。Thank youだけわかったわー」みたいな反応だった。イメージ、地球人の前でかめはめ波見せたらどよめきが起きたみたいな感じだ。当時の自分としては自慢する気はなくて、とにかく目の前の外国人のトラブルを解決するために必死に対応してたので「オレ英語ペラペラ過ぎクソワロタ」とか思ってなかった。いや、本当のことをいうと実は優越感あったわ嘘ついてごめん。話変わるけど、恐竜が栄えた時代をジュラ紀というんだけど、それと同じで英語を頑張った人たちが周囲に聞こえるように英会話PRする通る道を「ドヤり期」と呼ぶ。まあ自分は早めに卒業したけど英語上級者の誰もが一度は通る道だ。

自分はコールセンターでのトークは、過去に何度も何度も同じようなフレーズと流れを繰り返しネイティブに披露してきたので、別のコールセンターに派遣されて英語を話すタイミングが来ても脳死状態でできるようになった。一部内容を変更したり、表現を変えても大本の話は頭に入っているので流暢に話せる。英会話初心者は一言一句、この英単語って使っていいんだっけ?英文法って正しい?迷いまくって時間がかかっているけど、正しい英語フレーズをそのまま頭にインプットしたら、後は何回も取り出す訓練をすることで英語センテンスを塊として話せるようになる。それが周囲から見たらペラペラ英会話に見えるってだけなんだ。

 

3.上を見るとキリがない

3つ目は上を見るとキリがないということだ。英会話の勉強をガチでスタートする前の人の理想はペラペラ英会話にたどり着くとそこで終わり、みたいにエベレスト山に登山家のように遠い道のりだけどいつかはゴールが用意されていると妄想しがち。でもそれは違う。現実にゴールはない。上へ行けば自分よりもっともっと上のレベルの人がコミケ会場にいるオタクみたいにウジャウジャいるという現実を知ることになる。これは母国語でも全く同じ。黒坂はYouTuberをやってる。自慢じゃないけどいわゆる界隈ではそこそこ無名なんだけどな。正直、YouTuberになる前は「このくらい余裕で話せるわ」と思ってた。でも見るとやるとで大違い。まず、カメラの録画ボタンを押すと緊張して一言も言葉が出てこない。ワンセンテンス話すと、もう次の言葉が出てこない。10分間話すつもりが、あれもこれもと話を数珠つなぎにしてしまって30分くらいになってしまうし、前後の話が矛盾するし、話題がいったり来たりだし、結局何が言いたいのか自分で見直してもわからないしボロボロ。今はそこそこ話し方は上達したけど、それでもテレビ番組に出てるタレントさんとかお笑い芸人のトーク聞くと、どの芸人さんも悶絶するほどうますぎて絶望する毎日。おそらく、視聴者のあなたから見ればどのYouTuber見てもどんぐりの背比べみたいに思えるかもしれないけど、YouTuber同士だとトークの技術がわかってしまう。地球人から見たらフリーザは十分強い化け物だけど、Z戦士の世界ではビルス様とかもっと強いやつらがたくさんいて絶望するのと同じ話。

 

さて、今回は英語ペラペラって状態を解体新書したけど、ペラペラ英会話を作る一番理想的な環境を話すと英語を使う仕事につくことなんだ。英語を使う仕事は日常会話と違って、ビジネス英語の表現、言い回し、専門用語は非常に幅が狭いから覚える量は限られてる。しかも、仕事で毎日フレーズを繰り返し使うからすぐに慣れる。同僚や取引先の英語の言い回しもパクリ放題なので、毎日仕事をこなす中でドンドン英語力がアップしていく。意識的に勉強しないと!と思わなくても、仕事だとやらざるを得ないから必死になるし必死になるから結果としてドンドン伸びていく。しかも英語力アップしながらお給料までもらえる最高のボーナスタイムだ。まるでラーメン屋に入ってラーメンを食べたら逆にお金をもらえるってレベルにトチ狂った世界線が待ってる。一日も早くその世界にいくためにも、まずは基礎を鍛えて実践訓練をして英語力を身に着けていこう。

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