今回は「自分は頭が悪いので英語ができない」と諦めている学習者へというテーマを解説します。この動画を見ることで、あなたが英語ができない理由は年齢や才能、能力の問題ではなく全く別の原因がネックで伸び悩んでいることを理解でき、具体的にその伸び悩みを解決しますのでぜひ最後まで見てください。
英語学習を頑張る多くの人が「自分は他の人より頭が悪いから英語ができない」と早々に諦めてしまいます。でも、結論を最初にいうとこれは完全に間違いです。ほとんどの人は頭が悪い、能力が低い、年齢がネックになっていると考えているポイントを誤って認識をしています。黒坂はしょうもない忖度はしませんし、頑張ればきっとうまくいくよ、さああの夕日に向かって全力ダッシュだ!みたいな薄っぺらいアホなことを言うつもりもありません。血液の代わりにオイルが流れているターミネーターみたいに正論だけを述べていきます。
目次
1章 知能が低すぎて英語ができない人はほぼいない
さて、第1章では知能が低すぎて英語ができない人はほぼいないという話をしたいと思います。
多分、PTAから怒りの苦情が来そうですがはっきりいいましょう。世の中には確かにとんでもなく頭が良い人もいれば、正直勉強というものがほぼ出来ない人がいるのも事実です。「ああ、やっぱりそうか。きっと自分は頭が悪い方に属しているんだ」そう嘆くのはまだ早い。この動画を見ている99%以上の人はどちらにも当てはまらない可能性が極めて高いです。ここからはその根拠をお話しましょう。
本当に知的レベルが低すぎることが原因で英語が身に着けられない人は、そもそもこの多読チャンネルの内容を理解できません。英語以前に日本語が分からないです。なので日本語を正しく使えている人は、その全員が正しい方法論で勉強をすれば必ず英語もできるようになります。英語という分野をまるで魔法のように神格化する人は非常に多いですが、英語なんて正しく勉強すれば誰でもできるようになる、自転車に乗る程度の技術にすぎません。
「ありがとう、を英語でいうとThank youといいます。挨拶はHelloといいます」こんな風に教わって覚えれば、誰だって英語でお礼や挨拶が言えるようになります。でも1語1語覚えるにはあまりにも膨大に数がありすぎて時間がいくらあっても足りませんね。そこで英文法を学び、英単語や英熟語を暗記という体系的に基礎を学ぶことで、語学取得にかかる時間をギュッと短縮できます。インプットした内容をアウトプットできるように場数を踏んで練習すれば誰でも覚えた英会話ができるようになります。究極的にいえば英語学習というのは「壮大なる慣れ」でしかないんですよ。高等数学や物理なんかと違って、高度な知性なんてまったくいりません。記憶力に自信がなく物覚えが悪いという人は、平均の2倍、3倍努力すればいいだけで突破出来てしまうとても優しい世界にも関わらず、面倒くさい、しんどいといって努力から逃げるのがカッコ悪いから、その言い訳として「頭が悪い、才能がないから自分に英語は身につかない」と言っているだけなんですよね。もしこの主張に異論があるなら、一定の知的水準がないと乗り越えられない英語学習のハードルを教えて下さい。英単語、英熟語の暗記、誰でも出来ますね?英文法の理解、誰でも出来ますね?つまり、英語は日本語ができる人なら誰でもできるポテンシャルがあります。
「いやでもやっぱり英語は難しい。なぜなら英語上級者でも日本語を使いこなすように英語は使えないじゃないか」と反論があると思います。これは一見、すごくもっともらしく聞こえるのですが、それでも「イコール英語が難しい」という話になりません。その理由をお話しましょう。
まず、誰にとっても母国語と比べて外国語の言語能力は確実に落ちます。これは日本人が英語を学ぶケースに限りません。母国語との距離が近くて、語彙や文法にたくさんの共通点がある言語でも同じです。たとえばフランス人やイタリア人が英語を話す場合、言語間距離が近いので日本人が英語を学ぶより早く取得できる傾向にはありますが、それでも彼らは母国語ほど流暢に使いこなしたり、完璧な発音で話すことはできません。黒坂は実際に欧州の英語話者に質問をしてみたことがありますが、とっさに語彙が思い浮かばない、正確でない英文法を使ってしまう、言いたいことが母国語ほど流暢に出せない、聞き流しをして理解ができない、アメリカやイギリス英語と遜色ない発音は出来ない、このような話をいくらでも聞いてきました。ぜひあなたの周囲の大人になってから英語に触れた英語上級者に聞いてみてください。おそらく同じ回答が返ってくるはずです。
なので、「母国語ほど流暢にできないから、外国語である英語は難しい」というのは日本人の英語取得に限った話ではないです。加えて、確かに英語力はどうやっても日本語よりも言語能力が低くなりますけど、勉強して訓練することでその差をかなりの程度埋めることができます。ちなみに各スキル別にいえば誰にとっても外国語はリーディングが最もレベルが高く、スピーキングはもっと低くなります。
ところがスキル別にしっかりと勉強をすることで、できる限り差を埋めることができます。これと同じく、母国語と外国語の差についていえば、初心者は母国語が10とすると外国語は1もない状態です。確かに外国語は母国語レベルを超えることはできませんし、母国語の言語運用能力は個人差がありますが、勉強と訓練で英語の勉強を頑張ることで、外国語レベルを7、8とドンドン高くすることができます。つまり、あなたが日本語を使いこなしている7-8割程度なら英語力を伸ばすことは知能の差に関係なく誰にでもできるという話です。
今の話は過去動画、英語4技能「読む/聞く/書く/話す」の正しい勉強の順番で解説をしていますので、詳細はぜひ概要欄のリンクから過去動画を見てください。
【最も効率的】英語4技能「読む/聞く/書く/話す」の正しい勉強の順番(リーディング/リスニング/ライティング/スピーキング)
2章 あなたが英語を出来ない本当の理由
さて、2章ではあなたが英語を出来ない本当の理由について解説をします。1章では知能指数とか、年齢、才能はほぼ関係ないという話をしました。ここからはでは何がネックで伸び悩むのか?という真の原因をロジカルに解説していきます。
1.英語学習のゴールを間違っている
英語ができない理由1つ目は、英語学習のゴールを間違っている。
英語を勉強する人に「あなたはなぜ英語を学ぶのですか?」と学習する目的を尋ねると、大抵ものすごく抽象的な答えが返ってきます。「これからの時代必要そうだから」「英語が昔から好きだったから」「英語ができれば仕事で有利だから」こんな感じです。確かに間違いとまではいいませんが、これらすべてが表面的過ぎて長期で勉強を続ける上でのモチベーションを作り出すことに失敗する可能性が非常に高いです。
たとえばこれからの時代英語が必要、という動機で勉強を始めた人は「AIの進化が著しいので職業の7割は消える」みたいな記事や動画を見た瞬間に、「それなら自分が必死に努力して英語を勉強する意味なんてないのでは?」という疑いを持ってすぐに放りだしてしまいます。その記事や動画の内容が正しいかどうかを検証したり、自分が人生を豊かにするために身につけた英語力を役立てていくプランが本当に破綻しているのか?ということを考えたり調べたりしません。元々、表面的な動機で始めたのでそこまで検証する熱もないわけですね。
それから「英語が昔から好きだったから」という理由で勉強する人は、難しい英文法にぶつかった途端に「好き」という感情が「苦痛」という感情に変わるのでその瞬間、やる必要性を失ってやめてしまいます。感情で始める人は感情で挫折します。そして感情は夏場のいちごショートケーキより賞味期限が短いので、最初は熱い気持ちで始めても3日も持たず投げ出します。
最後に「英語ができれば仕事で有利」という人は、英語学習をする過程で思った以上に長期で時間がかかることに焦りを感じて「こんなことに時間を使うなら、他のビジネススキルを身に着けた方がコスパがいい」という考えで、自分では合理的判断をして英語から撤退する、みたいなやり方で手仕舞いをします。本当は時間をかけて取得するだけの十分なリターンがあるのに、そこは確認しに行かないんですね。なぜなら始める前に本気で自分の仕事でどう活用するかそろばんを弾いてないから。
もう分かったと思います。英語を放り出す原因は、難しい英単語や英文法が使われていることに挫折したのではなく、目的が明確になっていないことでちょっとした困難や想定外に苦痛を感じて、目標達成より苦痛の割合が大きくなった時点で面倒くさくて逃げ出しているだけです。
解決方法はシンプルで目標を非常にクリアかつ明確にすることです。たとえば、現在年収400万円の人が子供が生まれ、家族を養うために200万円ほど年収を増やしたいと考えてその手段は英語で実現できる、実際に多くの求人募集で今のビジネススキルと経験に英語力が加われば十分実現可能と理解できたら、多少のことでは放り出すことなく忍耐強く英語の勉強を継続することができます。だってそうしないと人生プランがガラガラと音を立てて崩れますから死ぬ気で頑張ります。また、勤務先が外資系にM&Aされて会議や外国人上司とのコミュニケーションに英語が必要となれば、難しいとか分からないなどと言っていられなくなります。死に物狂いで英語に取り組み、そして諦めないから多少非効率でも最後は必ず身につけていきます。
こうした成功するまでやり遂げる人というのは、知能指数が高いから成功するのではなく、目標達成をするための強烈なモチベーションと解像度の高い実現したい願望を持っているからです。それにより、理解が難しい箇所にぶつかってすぐには理解できないが、どうしても目の前の目標を達成したいという意欲の強さが後押しすることで、困難にぶつかってもそうそう簡単に諦めずに粘り強く問題に向き合う、あれこれ調べたり人から教わる、そして最後にとうとう分からない箇所も克服してドンドン前進する、という突破力を持っています。
2.結果の出る努力が出来ていない
英語ができない理由2つ目は、結果の出る努力が出来ていない。
英語に限らず、世の中のあらゆるスキルは結果の出るやり方で経験を重ねてスキルアップしていくという特徴を持ちます。英語について言えば、たとえば聞き流し勉強法とか、英会話実践訓練からスタートするといった、科学的に何ら学習効果が証明されておらず、明らかに初心者に効果が出ない勉強法に飛びついてしまうケースがあります。こうなると本人がどれだけモチベーション高く努力量を投下しても、元々記憶力や理解力が抜群に優れていても結果を出すことは絶望的です。
人間という生き物は脳の構造や機能性は多少の能力差はあっても、基本的にはみんな同じ構造をしています。具体的に言えば、どんな人でも反復回数を増やすほど記憶に定着しやすくなるので反復リーディングは効果があります。また、文字情報に加えて音声情報、発生体験を経て記憶は強化されるので漫然とテキストを読むだけでなく、シャドウイングをすることで内容を頭に入れやすくなります。人間の脳は意味を介さないインプットをすると情報をノイズとして捨ててしまうので、勉強の本質は科目を問わず理解できる内容を反復する、ということが前提です。今言ったメソッドは老若男女関係なく、人間という生命体全員に再現性高く発生する現象なので、「勉強法」を理解することでムダな勉強をやめ、効果的な勉強を繰り返すことで着実に英語力を伸ばすことができます。
戦略の過ちは戦術で取り戻せない、という有名な言葉どおり、英語の勉強法を間違えると、その後どれだけ創意工夫、努力をしても後からその過ちを取り返すことはどんな優秀な人にもできません。英語力が伸びない人はそもそも、誰がやっても絶対に伸びない勉強法に手を染めているケースがかなり多いです。
3.努力量、期間が少なすぎる
英語ができない理由3つ目は、努力量、期間が少なすぎる。
これも非常に多くの人が陥っている過ちなのですが、英語の勉強をする上での必要な努力量を間違っているケースです。英語はどれだけ優秀な人がやっても絶対的に取得に時間がかかる科目です。たとえばこれが数学ならまったく話が別で、小学校低学年でもスラスラ進んで高校数学まで解いてしまう子はいます。が、英語は膨大な暗記と反復が必要なので、若くして英語ができるようになっている人は単にそれだけ何年も早くスタートした、という話に過ぎません。テレビに取り上げられるような英語が得意な子供たちの親のインタビューなんかを見ていると、幼少期から親やスクールでつきっきりで5年、10年ずっとやり続けたから子供のうちに花開いただけという話です。結局、英語の取得には年単位の時間をかけています。なんなら、子供は大人ほどロジカルな思考や効率学習ができないので、大人より時間がかかるくらいです。こうした事実を一切無視して、「英語は速習できる勉強法が存在する」と信じて、存在しない青い鳥を探し続ける人は最後にかならず高値で詐欺教材を掴まされる運命にあります。
学生時代、勉強を頑張ってやった人、高学歴の学習者は総じて努力の基準値はかなり高めに持っています。「自分は記憶力に自信がないので英単語帳のテキストを30回くらい回しましたが、もう少し回してから次に進もうと思います」と顔色を一切変えずに一般人の努力の何倍もします。
ところが学生時代勉強をサボって、社会人になって数十年来英語を勉強をスタートします、という人は努力の基準値が驚くほど低いです。「何回読んでも覚えられません。自分は頭が悪いのでしょうか?」と不安げな相談をもらうので何回やったのかを聞いたら「2回」と答えます。自信がないなら20回はやりましょうというと、「そんなにやらないとダメなんですか」と不満げな声を漏らします。加えてそうした人は速習を意識しすぎます。「たった数日でテキストを丸暗記」みたいなウソとデタラメ動画を見すぎて、世の中にとっておきの魔法があると勘違いして、1-2ヶ月、下手したら数日やって伸びなかったらその瞬間放りだします。
ここまでの話で理解できたと思いますが、今言った話に知能指数は関係ありません。仮に人生でずっと勉強をして来なかったので、そもそもあらゆるスキル取得には膨大な努力と時間がかかるという事実を知らないという場合でも、その事実を聞いて理解して考えを改めて努力の基準値を高く持って長期で学習する姿勢で取り組めばいいだけです。知能指数が云々、という話が入る余地は一切ないと思いませんか?
今回は以上となります! 「頭が悪いから英語の勉強が出来ない」という人は大きな勘違いをしています。本当に賢くないと絶対にできない勉強を知らないでいっています。たとえば国立大学の医学部受験を覗いてみれば、学習期限がなく伸びる勉強法も完全に確立されていて学習環境も極めて整えられた英語学習がいかにイージーで、むしろ知能指数や能力に恵まれない人でも平等に確実性高く取得できるスキルであることを理解できると思います。頭が悪いから身につかない、と言っている人は頭が悪いのではなく「自分は面倒くさいことを見て戦意喪失してやる前からかっこ悪く逃げている」という事実を受け止めるべきです。それはとてもカッコ悪いことですし、プライドが高い人には受け入れがたい事実かもしれません。でも、まずは正面から正しい自己認識をすることで、ではどうすれば面倒くさく感じず、長期でコツコツと勉強を継続できるか?という方法論に目を向けるきっかけになります。仕事や家庭で忙しいなら、どう時間のやりくりをすれば安定的に習慣化して継続できるか?という時間術なんかも考えるはずです。カッコ悪い自分から逃げて「頭が悪いから」という雑な解像度で蓋をしないでください。逃げることは確かにカッコ悪いですが、それだけ多くの人が面倒くさいに負けているのは事実。であるなら、あなたがここで克服できれば勉強を継続し、そして英語力を身につけることができるはずです。
コメントを残す