【40代英語初心者向け】「思考停止で音読」は時間のムダ!効果が出る人、出ない人の決定的な差

今回は「思考停止で音読」は時間のムダ!効果が出る人、出ない人の決定的差というテーマで解説します。

 「音読は脳を活性化させるから頭がよくなる」 「黙読よりも音読の方が、記憶に残る」あなたはこんな話を聞いたことがありませんか?

結論から言います。もしあなたが、この説を信じて、何も考えずに漫然と「音読」しているなら今すぐやめてください。特に40代以上の忙しい社会人学習者が闇雲に音読ばかりしても、貴重な時間をドブに捨てることになります。ダイエットのためにダイエットコーラ飲むのと同じくらいムダです。

黒坂は音読をすべてを否定するつもりはありません。ちゃんとやれば期待できる効果もあります。ですが、それは戦略的、テクニカルに取り組んだ場合の話で、気を付けないとムダな努力になります。

今回は、なぜ、音読の多くは非効率なのか?逆に、なぜどうすれば最強の勉強法になるのか? これらを、最新の認知科学の視点から論理的に解説します。 ぜひ、最後までご視聴ください。

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1章 「音読は脳に良い」は本当か?

まず、世間で広く信じられている「音読は脳に良い」という常識。SNSでも「音読やってるけどこれいいね!」とおすすめする人もいます。ですがここで一度、本当にそうか?と検証してみましょう。

結論から先にいうと、英語の音読は正しくやれば効果はある、ですが、日本語の音読は多くの人には効果が期待出来ないというのが黒坂の意見です。それぞれ、日本語と英語の音読に分けて説明しましょう。

1.日本語の音読は非効率

そもそも音読の効果を考える上では、まず日本語と英語の音読にわけて考える必要があります。まず『日本語の音読』について。もしあなたの目的が「プレゼンの予行演習」とか「文章の暗唱」なら十分効果はあるでしょう。しかし、ビジネスや学習で『深い理解・思考力』を音読に求めるなら、効率的どころかむしろ邪魔になります。なぜなら、音読は『記憶』を強化する代わりに、思考のじゃまになりやすいからです。

東北大学の川島隆太教授をはじめとする多くの研究で、「音読をすると前頭前野の血流が増加する」ことは科学的に証明されています。おおー、それならええやん、と言いたくなりますが、ここで冷静になって考えてみてください。 「脳の血流が増えること」と、「頭が良くなること・学習効率があること」はイコールでしょうか?答えはNOです。

今の話を車で例えましょう。 ギアをニュートラルに入れて、アクセルを全開に踏み込むとどうなりますか? エンジンは唸りを上げ、ガソリンは激しく燃焼し、熱を持ちます。まさに「活性化」している状態です。 でも、車は1ミリも前に進んでいませんよね。これを「空ぶかし」と言います。はたから見れば「猛烈に走っている」ように見えても、実際はタイヤが空転して白煙を上げているだけ。F1レーサーの気分でアクセル踏んでるけど、よく見て、今あなたがいる場所はガレージの中よ。

実は、大人が簡単な日本語を一生懸命音読している時の脳は、まさにこれに近い状態です。 「音読が脳に良い」というのは、あくまで「認知症の予防」や「子供の言語発達」という「リハビリ」としての話にすぎません。お年寄りが脳トレでやるならありかもしれませんが、我々のような、現役でバリバリ情報を処理して、さらに新しいスキルを身につけたい大人にとって、「情報の理解」ではなく「声を出す運動」に脳のエネルギーを使う「空ぶかし」は必要ありません。

ドラゴンボールでたとえるとうおおおおって気を高めてるだけの状態。とりあえず髪の毛が逆だってバリバリいってるだけで、そのまま待機してると徐々に気が減っていくだけです。ザ・ムダ オブ ムダ。

では、なぜ多くの人が、効果があるのかな?と薄々不安を覚えながらも音読をやめられないのか? それは「やった感」という脳内麻薬のせいです。 大きな声を出してテキストを読むと、部屋中に自分の勉強している声が響き、身体を使っている感覚が得られます。すると脳は、「俺は今、猛烈に勉強している!」と錯覚し、快楽物質であるドーパミンを出します。 これを心理学では「能力の錯覚」と呼びます。テキストを読み終えて「ふぅ、頑張ったぜ」と満足感を得たのに、翌日には内容を忘れている。それは、あなたの脳が「内容の理解」ではなく「声を出す作業」に満足してしまったからです。

わかる。わかりますよ。 テスト勉強の前に部屋の掃除を始める人いない? 「ん?よく見ると机の角にカピカピになった砂糖の後が」 いや君、普段それまでずっとむとんちゃくでしたやん? 今やる必要ある? ピカピカになった部屋を見て「よし、今日の勉強は終わった」 いやお前始まってすらないわ! っていうのと同じです。

認知心理学には「二重経路モデル」という考え方があります。簡単にいいましょう。人間が文字を読むとき、脳は2つのルートを使っているという理論です。自動車の運転でたとえると、一般道と高速道路の2種類があるようなものだと思ってください。

1つ目は「音韻経路(おんいんけいろ)」。 これは、目で見た文字を、一度「音」に変換してから、意味を理解するルートです。子供が本を読むときや、難しい外国語を読むときはこのルートを使います。例えば、この四字熟語を見てください。

「跳梁跋扈」

パッと見て、瞬時に意味が映像として浮かびましたか? 多くの人は、一瞬文字の複雑さにウッとなり、頭の中で「ちょうりょう……ばっこ?」と音読したはずです。 そして、「ああ、悪党がのさばってる感じね」と理解した。これが「音韻経路」です。 文字の形だけでは認識できなかったものが、「音」で発音することで脳内の辞書から意味を引っ張って来られました。

そして2つ目のルートが「語彙経路(ごいけいろ)」です。 文字の形を見た瞬間、音を介さずにダイレクトに「意味」を理解するルート。いわば、整備された「高速道路」です。

たとえばこちらはなんという意味でしょうか?「黒毛和牛 焼肉定食」

いちいち「く・ろ・げ・わ・ぎゅ・う・や・き・に・く・て・い・しょ・く」なんて読みませんよね? 見た瞬間に、ジュウジュウ焼ける肉とご飯が脳内に浮かんだはずです。なんならタレの匂いまでしてきませんか?文字を一言一句よむというより、どちらかといえばこれは「映像」を見る感覚に近いです。

私たち大人は、母国語である日本語において、すでにこの「語彙経路という高速道路」を持っています。 「みかん」という文字を見た瞬間、いちいち「み・か・ん」と頭の中で発音しなくても、オレンジ色の果物が頭に浮かびますよね?レストランのメニューって読む人いますか?「メニューをみたい」、そうそう、見るって表現しますよね?メニューには長文が書いてありませんから、文字を見た瞬間イメージを思い浮かべられます。なので、本来メニューは見るものです。それをわざわざ音読するのは、「マ・グ・ロ・て・い・しょ・く・ぜ・い・こ・み」と指差し確認しているようなものです。いや、完全に不審者ですやん?

本来は見る速度のものをわざわざ読む速度へと認識速度を落としてしまう。これはせっかく開通している高速道路を使わず、わざわざ混雑した下道に降りて運転するようなものです。確かに声を出すことで内容の暗記につながるメリットがあります。ですがデメリットとしては声を出すプロセスに脳のワーキングメモリの一部が割かれるため、その分『内容を深く読んで考えるメモリ』が圧迫されやすくなります。母国語では「文章の暗記」より「文章の理解や思考」を使う場面が多いですから、音読は多くの場面でメリットよりデメリットが目立つということです。

もしもあなたが日本語で思考を深めたい、内容を深く読解したい、という時は音読ではなく黙読をするべきです。 「内容が簡単なところはスイスイ読み飛ばし、難しいところはじっくり読んで理解度を高める緩急をつけた黙読」こそが、大人が目指すべき知的生産のスタイルです。音読をすると簡単なところをスイスイ読み飛ばし、が崩れます。情報効率も悪くなります。日本語の音読は専門用語の暗記など、覚える時に使いましょう。

2. 英語の音読も「条件付きで無駄」になる

さて、ここからが今日の本題です。「日本語は黙読、英語は音読」 これが基本ルールです。なぜなら、日本語はすでに脳内に回路(ハードウェア)が完成していますが、英語はまだ回路がなく、工事中の状態だからです。だから工事として音読が必要になります。 ですが、ここにも大きな落とし穴があります。

英語なら、考えなしになんでもかんでも口に出せばいいと思っていませんか? 残念ながら、思考停止で行う英語の音読もまた、時間の無駄です。具体的に、「絶対にやってはいけない無意味な音読」の3つのパターンを挙げます。

① 意味がわかっていない単語の音読

単語の意味を知らないまま、発音だけを100回繰り返しても、いつまで経っても意味はわかりません。それはただの「発声練習」であって、「言語学習」ではないからです。意味理解が伴わない音は、脳にとってただの「雑音(ノイズ)」です。 お経の意味もわからずブツブツ唱えながらポクポク叩いているのと同じです。 いや、君、絶対ポクポクしたいだけですやん。

黒坂はこれを「オウム返し音読」と呼んでいます。 意味もわからず、ただ文字を追って、口から音を出しているだけの状態。 これは脳にとっては「右から左へ」信号を流しているだけで、知識の定着も、英語回路の構築も、何も起きていません。穴掘ってまた埋めるくらいムダ。

② ながら音読

「今日の夕飯何にしようかな…」と考え事をしながら、口だけ動かしている状態。 第二言語の習得には、脳のリソースをフル活用する「深い集中」が不可欠です。意識が他のところにある状態で回路が繋がるほど、大人の脳は甘くありません。口では英語を話しているのに、脳内で別のこと考えている状態で英語が伸びるわけがありません。

「えーっとヤマザキ春のパン祭りのシール、確か後2つダブルソフトを買えばギリギリもう1枚お皿もらえるな。帰りにコンビニよって買うか!」 いや英語に集中せえよ。

③ 完全に覚えている文章の朗読

これが一番多い間違いです。 中学の教科書など、既に暗記してしまっている簡単な文章を、スラスラと気持ちよく音読する。 これ、実は効果が薄いんです。なぜなら、「脳に負荷(ストレス)」がかかっていないからです。

筋肉と同じで、脳も「ちょっとキツイな」という負荷がかかった瞬間にしか成長しません。 知っている道を散歩するように音読しても、それは現状維持に過ぎないのです。 ダンベルの代わりに割り箸を持って筋トレしているようなものです。「おー、軽い軽い! これならいくらでも持てるわ」って、アホかって話ですよ。

ここで、「でも、プロの同時通訳者も音読練習をしているじゃないか!」という反論があるかもしれません。 しかし、彼らは「内容を学ぶため」に音読しているのではありません。「英語、日本語の発話時の筋肉を滑らかに動かすため」、つまりアスリートの「筋トレ」としてやっているのです。あなたの目的は、英語の発音のプロになることですか?違いますよね?英語をツールとして仕事やプライベートを豊かにするための道具。それなら筋トレだけを頑張るより優先するべきことがあるはずです。繰り返しですがまったくの無意味、なんていっていません。優先度の話をしています。

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2章 効果が出る人、出ない人の「決定的差」

では、40代の私たちがやるべき、「本当に効果のある英語の音読」とは何か?それは、「再現と負荷」を伴うトレーニングです。 代表的なのが「シャドーイング」です。

これは、お手本の音声を聴きながら、影のように少し遅れて発音する手法ですが、なぜこれが効果的なのか論理的に説明できますか?それは、負荷をかけ、集中力を作り出す訓練になるからです。

  1. 耳で正確な音を拾う(聴覚)

  2. 意味を瞬時に理解する(理解)

  3. 口を動かして音を再現する(運動)

この3つを、「黙読リーディングで理解できるレベルの英文」で行う。 この時、脳にはものすごい負荷がかかります。集中しないと絶対に口が回りません。 この「うわ、追いつかない!」と脳みそがオーバーヒートして、耳から煙が出るくらいの負荷。これが必要です。

もし、「いきなりシャドーイングは難しすぎる」という人には、黙読リーディングをしながらのシャドウイングを推奨します。目の前に台本があるなら、耳の忙しさはマシになります。慣れてくれば目の前の台本を閉じて耳だけを頼りにシャドウイングすればいいでしょう。

つまり、効果が出る人と出ない人の差はこんなにも大きいです。

  • 効果が出ない人: 知っている文章を、何も考えずに、楽に音読している。(リラックス)

  • 効果が出る人: 初見の文章や速い音声を、意味を考えながら、必死に食らいついて再現している。(高負荷)

音読は「練習」そのものではなく、「テスト」として使ってください。黙読で理解したつもりでも、いざ声に出してつっかえたり、感情が込められない場所があれば、そこが「あなたの脳が理解できていないバグ」です。音読は、自分の理解度の「バグ出し」に使うのが、コスパの良いやり方です。

もうわかりましたね?「音読は脳に良い」という言葉に騙されないでください。 同じ音読でも考えなしでやるのと、負荷を意識してやるのとでは天地ほど差があります。この動画で紹介したやり方を参考に力のつく英語音読に取り組んでいきましょう。

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