こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
英語多読の書籍を出版後、読者の方から次のような質問を頂きました。個別に返信して完結することは出来るのですが、せっかくであればこうしてシェアさせて頂くことで、他の方にも有益な情報発信と慣ればと思い、取り上げさせて頂いています。
質問:参考書はどれを使えばいい?
50代公務員の方からです。
質問内容:
英文法の書籍を検討中。本書の中では「エバーグリーン」を推奨していますが、「一億人の英文法」のどちらを使えばいいですか?
また、TOEIC英単語帳「金のフレーズ」を7割弱マスターしていますが、英単語は著書推薦を使う方がいいですか?
これからTOEICや英検の受験を検討しています。
私からの答えは次の通りです。
「英文法を学習する上で重要なのはなんといっても「理解」です。英文法の理解を深める上で、エバーグリーンも一億人の英文法も「良書」であることは間違いなく、何度も何度も繰り返し読むことで力がつくようになっています。ですので、結論としてはどちらを利用しても問題ないと思います。ただ、この2冊がまったく同じか?というとそうではありません。エバーグリーンは「受験者向け」で、一億人の英文法は「英会話向け」となっています。例えば、一億人の英文法については、speak, talk, tellといった単語を、ネイティブがどのように使い分けるのかをイメージ付きで丁寧に解説しています。日本語では「話す」としか訳されませんが、本書を読むことでしっかりと使い分けができるようになる力がつきます。エバーグリーンは受験勉強としての文法問題を解く力がつくような作りになっていると私は考えています。どちらかと言えば「読解より」となっています。
すでに一億人の英文法をお持ちのようですので、改めてエバーグリーンを購入する必要はないと思います。ぜひ一億人の英文法を何度も何度も読み直して、理解を深めてください。
そして、英単語帳についてですが、金のフレーズはTOEIC問題に特化した作りになっています。すでに英単語力をお持ちであれば、本書で紹介しているZ会出版の本を買い直す必要はありません。しかし、ゼロからスタートするつもりであれば、ぜひZ会の本を買うことを強く推奨します。Z会の本は本当に必須、頻出単語だけに絞られているので、たった2冊をマスターするだけで英語を活用して読書や英会話をする上で、絶対に必要な単語力を身に付けることが出来ます。もちろん、TOEICのスコアアップにもなるでしょう。ただ、TOEICで高得点を取るならそれだけでは足りませんので、やはり本書でご紹介している通り、たくさんの英字新聞や語彙制限本を読むのが良いと思います。
たくさん読めば、特段TOEICや英検対策などガリガリやらなくても、試験の問題形式になれるだけで高得点を取れます。頑張ってください!
TOEICの対策をガリガリやらなくてもいい
ここからは質問から外れてしまうのですが、私はTOEICをテクニック的にスコアを伸ばす必要はないと思っています。
確かに試験慣れしておくことは悪いことではありません。出題形式や、制限時間などを把握しておけば試験中に迷う事がなくなりますので、余計な失点をせずに済みます。そういう意味で、TOEICの公式問題集を1冊持っておくのはいいと思います。しかし、試験対策を指南する参考書や問題集はやたらに買ってもお金と時間のムダになります。
英語の総合力さえ付けば、対策やテクニックに頼らなくても900点くらいなら絶対に取ることが出来ます。TOEIC専用のテキストを買って問題を解くくらいなら、1冊でも多くの語彙制限本や新聞を読む方が良いと思います。
少しでも参考になれば幸いです。ありがとうございます。
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