新卒でいきなり外資系入社しない方が良い3つの理由

こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

「外資系って中途採用がメインと聞いていたけど、実際には新卒採用もやっているんだけど?」

そんな疑問を見かけることがあります。実際、私も最初に入社した会社は外資系でした。しかし、新卒採用をやっているところもあるにはありますが、いきなり新卒から外資系に行くことはオススメしません。新卒はまず、日系企業へいって仕事のいろはを学んでから転職で外資へ行くことを強く推奨します。その理由を3つお話したいと思います。

 

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理由1.2-3年かけて育てる日系

日系の大企業へいくと新卒にものすごく優しいです。学校のように2-3年かけてきっちり育ててくれます。

新卒入社をした人から、「新卒採用と中途採用が合同で研修と歓迎会があったけど、先輩社員は新卒をお客さんのように優しく、丁寧に取り扱ってくれた」と話をされたことがあります。

「ゆとり世代は優しくしないとすぐ辞めてしまう」

という誤った認識が広がっているせいか、入社した新卒を以前よりさらに親切丁寧に扱う傾向があるように思えます(3年以内離職率については、昔からあまり変化がないことがデータに現れています)。

日系入社の新卒は2週間もの間、おじぎやビジネスマナー、電話のとり方に加えて、敬語の使い方、更には英語研修まであるところもあります。現場に配属されても、お目付け役となる先輩社員もいますし直接関係ない部署の人までかわいがってくれるケースもあり、本当に新卒に優しい文化があるもんだと思いますね。

 

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「自分のことは自分で」の外資系

ところが、外資系はそんなことはありません。最低限、業務上必要な研修はあるにはあります。システムなどの使い方を教わらないと、非効率ですからね。でもいちいち細かいビジネスマナー研修とか、お世話係もいなかったりします。

社名を出すことは出来ませんが、すごいところだと10人採用し、研修後に業務理解度テストが設けられていて、スコアが低い新人を容赦なくクビにして、残ったのは半分以下…というケースが現実にあることを知っています。

これって大量採用、その中から有能なやつだけを残して後はいらんって感じじゃないですか。

「ついていけないヤツはいらない」
「必要なことは自分で身に付けろ」

このような文化の外資系もあるので(日本企業のようなところもありますが…)、いきなり厳しい環境に行くよりも、まずは親切丁寧に教わる環境からスタートしたほうがいいと思います。

日系は2-3年かけてじっくりと育ててくれますので、特に大企業で下積みを経験した人を高く評価するという外資系人事もあるほどです。良くも悪くも、外資系は与えられた仕事は自分の責任で対応する力が求められます。

「俺は他の人間とは違うんだ」
「厳しくてもどうでもいいから、とにかく短期間で力を付けて市場価値を高めたい」

というテストステロンレベルが高い肉食系の人には、新卒で外資系へ行ってもいいかもしれませんね。

 

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理由2.日系は福利厚生が手厚い

新卒採用は日系も外資もそこまで給料の差はありません。しかし、日系の大企業は給料以上に福利厚生がとにかく手厚いところもあります。

日本の大企業の手厚い福利厚生
住宅手当や社宅(月10万というところも)

持ち株会、財形貯蓄、企業年金

カフェテリアプラン

社内に売店・コンビニ

労働組合

マイカー融資

家族手当

国内外の大学院進学(MBAなど)

あまりにも手厚いので、「薄給だけど住宅手当が良すぎて辞める決断がつかない」と嬉しいのか悲しいのかよく分からない悩みを相談されたこともあったほどです。

外資系で必ず用意されている手当てといえば、交通費くらいのものではないでしょうか?(アメリカだと交通費も出ないところもありますが)

 

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理由3.優しい人が多い

会社で働くことはビジネスですから、仕事が出来ない人間に残る場所はないはずです。…本来は。

ですが、日本企業の場合は仕事が出来なかったり、落ちこぼれた人間を即クビにされることはありません。やれ「研修を受けてもう一度勉強だ」とか「他の部署にいってみましょう」とかとにかく優しい。

外資系の場合、「こいつはパフォーマンスが出せないな」と認定されると、会社によっては本当にすぐにクビになってしまいます。実際にバシバシとクビになる会社も見たことがあります。以前パフォーマンスを出せていた人が調子を落としていたら、「今はスランプなのかな?」と逆に心配したくなるものですが、外資の場合はそこはドライです。新卒だからといって手取り足取り優しくはないのです。

 

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外資は実力を付けてからいくところ

なんだか「外資系は良くない」みたいに聞こえてしまったかもしれませんね(笑)。

外資系は仕事が出来る人には本当にいい環境だと思います。私もまた会社員として働くことがあるとすれば、日系ではなく絶対に外資系へ行くでしょう。しかし、一部の肉食系でガリガリ働くタイプの人を除けば、新卒で働く会社は外資系より日系の方がいいと思います。日本人が日本の教育文化で勉強をして、日本の労働文化で優しく丁寧に教わる、というのが一番自然な流れで無理がないと思います。

私は外資系は一人前に仕事が出来る実力を付けてから、その後で行くところだと思っています。

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