「たとえ頭で思っていても口出すべきではない言葉」って世の中にはたくさんあるよな?日本語では空気読んで言わない人も、英会話だとあまりよく考えずに思ったままを口に出してしまって、知らないうちに損をしてしまう英語学習者はすごく多い。特に英会話スクールや英語を使う職場で「なんでもズバズバ好き放題言えるオレかっけー」みたいに本人は無双している気になってるけど、相手は心の中でドン引きしてるってケースはマジで多いんだ。難しいのは本人には悪気ないってこと。日本人同士だと失礼にならないことでも、日本語の感覚をそのまま英語に変えて口に出すことで、相手に悪印象を与えてしまう、結果損をしてしまうという英語フレーズはたくさんある。
今回はチャンネル登録者200万人超えの超人気海外YouTubeチャンネル、Speak English With Tiffaniから使うと損をしてしまう15個の英会話フレーズの内、黒坂自身も視聴者からよく言われる5個を厳選して輸入させてもらった。正直、この動画をみているあなたも確実に1度や2度は使っている。おそらく、動画を見ながら「うわあ、自分も言ったことあるわー」ってなると断言する。なぜ損をするのか?使うと相手にどういう印象を与えてしまうのか?こうしたこともガッツリ解説する。ちなみに英語ネイティブ相手だけでなく、日本人の英語教師や友人知人にも同じニュアンスの言葉は使わないほうがいいよ損するよって話をしていく。ぜひこの動画を最後まで見てあなたの抱える病を治療していこう。
目次
1.英語は難しい
1つ目は「英語って難しい」だ。It’s difficult!とかEnglish is difficultとあなたはいっていないだろうか?このセリフ、なぜダメなのか?理由はこのフレーズからは難しくて自分にはできる能力がない。難しいからやりたくないというネガティブなニュアンスを含むからなんだ。日本人はできないことを難しいという言い方をするけど、その感覚のままdifficultを使うと良くない。実際、自分が働いてきた英語を使う職場で、日本人ビジネスマンはIt’s impossibleとかIt’s difficult!と責任回避から日本語と同じノリでこのフレーズをいってしまう人を少なからず見てきた。でもこれはいい印象を与えないし、外国人の役員からYou shouldn’t say things like that!とかなり厳しく注意されている日本人もいた。そして損をする理由は相手に印象が悪いというだけじゃない。何度も何度も難しい難しいと言い続けると、「英語は難しいから自分には最初から無理なんだ」という強烈な潜在意識への刷り込みになってしまう。ちなみに潜在意識についてはこちらの動画がおすすめ。
アメリカ人はそういう時にポジティブに言うことを好む。たとえばIt’s challenging but we’ll give it a try anyway.(難しいけれども、とにかく試してみよう)とかIt’s challenging but rewarding.(簡単じゃないけどやる価値ありまっせ)と言う。これなら「今すぐはできないかもしれないけど、時間をかければ実現可能」という捉え方になるし、だからこそ今現在頑張っていることを一切否定しない。これを聞く相手にも特に悪印象を与えることはないんだ。
2.英語を流暢に話せません
次は流暢に話せません、I can not speak English fluently.日本人にとっては謙遜してるつもりでも、英語圏ではとってもネガティブに聞こえてしまう。canは能力的にできるという意味が込められているので、notをつけてしまうと英語を話す能力がないと言語能力を完全否定する意味に受け取られかねない。言語能力ないと認めながら、なぜあなたは英語をやってるの?という印象を与える。じゃあどういえばいいか?I’m studying English to improve my fluency(流暢になるために英語を勉強しています)こういおう。これなら何も否定してないし、まさしく流暢になるために今現在進行系で頑張っているよねとポジティブに受け取ってもらえる。
3.ネイティブのように英語を話せません
I’ll never speak like a native speaker.ネイティブのように英語を話せません、このフレーズを聞く相手にはものすごく悲観的に考えているように聞こえる。日本人の感覚からすると「まだまだ自分はネイティブほど英語がうまくないけど」という控えめで軽い気持ちでいっているつもりかもしれないけど、それを聞く相手にはそうは感じない。端から成長を諦めて悲観的、絶望的になっているという印象として受け取る人もいるだろう。これ立場を変えて考えればすぐわかるはず。たとえば努力して日本語を勉強して、必死に話そうとする外国人がいて「日本人のように全然話せません」みたいにいうと、あなたは相手をそうだ全然話せてないお前はバカだと思うだろうか?そんなことはないはずだ。難しい日本語をここまで話せるようになるなんてすごい!と考えるのが普通だ。それと同じで、英語ネイティブも発音に訛りがあるとかちょっと違うとか日本人同士でやりがちな発音警察みたいな子供じみたバカなことはしない。むしろ注意するべきは発音とかネイティブしか知らないフレーズみたいなものではなく、話の中身。もっとこっちに意識を向けてくれ。しっかりと聞く価値のある有益な話か?自分たちとは違った視点で傾聴する価値はあるか?こうした話の中身の質の方が100億倍大事。
日本語でもNHKアナウンサーみたいにきれいで訛のない発音でも、会話の中身がひたすら時間のムダなクソつまらなくて何見ても「すげーやべー」しか言えないくらい中身がスッカスカの脳みそ真空状態なら、あなたはもうその相手の話を真剣に聞こうとは思わないはずだ。その一方で津軽弁バリバリの訛りでも話の中身が面白ければ、身を乗り出して聞こうと思うはず。どこかの本で読んだけど、日本人の精神科医がアメリカの大学で英語で講義をしたけど、発音がめちゃめちゃ日本語訛りで聞きづらいけど、話の質が高いので人だかりができて講義終了後も質問責めにあったというエピソードがある。そゆこと。ちなみに黒坂自身も似たような体験があって、アメリカ留学中に現地の人と仲良くなって夜通し語り明かしたことがあったけど「オレはお前が日本人だから仲良くしているのではなく、お前と話をしていると楽しいから仲良くしなりたいと感じてこうして友達になったんだ」と言われて嬉しいと感じた経験がある。多くの学習者は気にするべきポイントが完全に間違ってる。意識するべきはネイティブのような発音なんかより話の中身だよ。発音がうまい下手なんかよりも、話がカスほどつまらなくてこいつと話すのは時間のムダと相手から思われる方が1兆倍深刻。
4.年を取っているので英語が身につきません
I can’t learn English because of my age.年を取っているせいで英語が身につきません。このセリフは何がダメかと言うと、それを言われる相手の立場で気持ちを想像すればすぐわかる。年齢という変えようがない要素を盾にできないできないと騒がれても「で?」としか返しようがないし、年を取っているからムリポダメポ、そんなことを言われるともう相手に何も有益な勉強の知識を授けたいという気持ちにはならない。だって何を言ってもどうせ自分ははなから無理って思ってるんでしょ?相手にそんな悪印象を与えてしまうこのセリフはめちゃめちゃ損をするから絶対に言わない方がいい。仮に本気で年を取っていて無理だと思うなら、じゃあなぜ今のあなたは英語学習をやろうと思っているの?最初から無理だと思っているんでしょ?じゃあやっても時間のムダじゃん?無理だと思いつつ、それでも未練たらしく諦めきれずにダラダラやっている。そんな中途半端な状態なら、まずは年をとっても英語学習は不利にならないというしっかりとした根拠を先に探して年齢は言い訳にならないって理解してから勉強する方が良くない?でもそれをする行動力はない。それでも英語はやりたい。だけど年齢的に無理なのではという不安に負けて口からネガティブなワードを吐き出すのを抑える胆力もない。そんなメンタルの持ち主が相手にいい印象なんて与えられるわけがないよね。そう、だからこのセリフは絶対に言わないほうがいいんだよ。
ちなみにその根拠については過去動画で解説した通りで、人間の脳は年をとっても語学学習で不利になることはない。ここでその根拠を説明すると動画が長くなりすぎるので割愛させてもらうけど、脳科学の世界でエビデンス付きでそのように見解が出ていて、おそらくあなたの抱いている個人の感想とか主観的な印象なんかよりよほど正確な可能性は高い。
5.忙しくて英語を勉強する時間がない
I’m too busy to find time to study English.忙しくて英語を勉強する時間がない。これも言われる側の気持ちを想像するというと悪印象しかないとわかるはず。冷静に考えてみよう。世の中にひまな人って一体、どれだけいるだろうか?一生涯働く必要がないくらい資産持ってるビジネスマンもアラブの石油王も社会を良くするために忙しく働いてる。みんな仕事や家事育児で忙しい。忙しい中でなんとか時間をやりくりしながら英語の勉強する時間を捻出して、仕事をしながら英語力アップ、家事育児をこなしながら英検合格、TOEICハイスコアゲットしている。それが社会人英語学習者の宿命だし、なんなら学生も専攻科目でしっかり単位を取るために頑張る傍らで英語もスキマ時間で頑張るというのが普通。誰もが普通に抱えている忙しいという課題を相手に見せつけて「忙しいからできないんだもん」とダダを捏ねてもアホかとしか返す言葉がない。現在、英語力を身に着けた英語学習者もみんなお膳立てされてしっかり勉強時間を確保してもらえて、みたいなわけがない。なんならこういう言い訳をする人以上に忙しい人はたくさんいる。黒坂の受講生は中高年の英語やり直し組が中心だけど、一番成功してる人の割合が高いのはワーキングママ。つまり、仕事も家事育児もこなす最も忙しい職業の人が一番成功してるってこと。英語でスキマ時間を活用して英語を頑張るというフレーズは、find small pockets of time throughout the day for English learningという。忙しいからスキマ時間で頑張らざるをえないのはあなただけではない。みんな同じ、海外も同じ。みんな忙しい。全員同じ条件で勝負している中で忙しいと騒ぎ立てる、そんな子供じみた恥ずかしい行為は今すぐやめよう。
今回は5つのいったら損をするフレーズを解説した。日頃から日本人同士でいっているノリで英語でネイティブスピーカーにいってしまうと、知らず知らずのうちに悪印象を与えて人が離れるというのはとても怖いことなんだ。よく語学の勉強は海外文化の勉強とイコールだと言われるけど、これはその通りで日本人の謙虚さとか控えめさは海外ではやる気がなく、悲観的と受け取られてしまうこともある。だから理想としては日本人同士と日本語で会話する時は平和主義で謙虚に振る舞うけど、いざ英語で多国籍の場で主張をする時はガンガン意思表示をして時には図々しいと思うくらい押しまくる強さも必要。自分も日本人相手と英語で外国人にコミュニケーションを取る時は知らない内にモードが切り替わってるってこともある。英語の勉強をやりつつ、海外文化も少しずつ見に付けていこう。
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