今回は【大人の学習者にも使える】子供に実践的な英語力をつけさせる勉強法というテーマで話をしていこう。ちなみに大人の英語学習者にもそのまま役に立つ内容なので、ぜひお子さんの有無に関係なく最後まで見てくれ。さて、このチャンネルは中高年のサラリーマンや子育て主婦の視聴者が多いんだけど、「愛する我が子に英語力を授けたいザマス。とりあえずスクールに放り込んでるけど全然勉強してくれなくて悩んでいるザマス」とか「自分が英語で苦労したから子供には英語力をつけさせたい」「今後の日本の未来が不安だから、世界に通用する人材にするために」みたいに、子供に英語力を身に着けさせたいけどうまくいかないお悩みを時々もらうことがある。
2024年2月に学研教育総合研究所が発表した小学生白書Web版の調査結果によると、小学生の習い事の1位が水泳27.0%、2位が塾19.3%、3位が英会話15.4%になってる。ちなみに数年前まで英会話はずっと2位だった。とりあえず子供の英語教育に関心高い親はすごく多いってこと。受講生から個別相談を受けることがあるので、いっそしっかりまとめた動画を作ろうと思って出来上がった。
黒坂も自分の子供に英語を勉強させて、最近力がつき始めた。今年4月から小学2年生になったけど、現在中学1-2年レベルを勉強して今は英文法も勉強してる。今年は英検受験をさせようと考えていて、今後も長期的には英語スピーチコンテストの出場、北海道のニセコ留学も計画してる。本人は人前で話すことや作文が好きみたいなので、将来的に自分の主張したい内容を英語で話すYouTuberデビューするのを手伝ってもいいと思ってる。まあいまいったことは現時点でぼんやり考えているだけですべてはこれから様子を見ながらじっくり決めていくけど。
本人は英語に非常に前向きで自主的に毎日英語を勉強してる。毎日、勉強した内容を「英語話すから聞いて」と自分にチェックを求めてくるようになった。まだまだ流暢に英語ペラペラとはいかないし、洋書をスイスイ読むとかでもないし、面倒っちい英語警察はあーだこーだ文句をつけてきそうなレベルではあるけど、本人が英語に高い興味と向上心をつけてくれたので自己満足的に子供の英語教育には成功したと思ってる。なぜなら現時点で完璧でなくても、このまま勉強を続ければこの先ほぼ確実に実践的な学業やビジネスに通用する英語力に育つのは確定的だから。
自分の子供を自慢したいわけではなく、現在お子さんに英語力を授けたいけど苦労している視聴者のヒントになればと今回自分の経験を踏まえて勉強法を解説したい。あくまで黒坂家の勉強法だけど、あながち的外れでもないと思う。今回は次の内容でお届けする。
1章 間違いだらけの子供の英語の目標設定
2章 子供の伸びしろを潰す親がやりがちなNGな英語勉強法
3章 子供の英語を伸ばす親の教育法
ではいく。
目次
1章 間違いだらけの子供の英語の目標設定
さて、1章はじめていこう。まずは間違いだらけの子供の英語の目標設定ということで解説していく。「おーっほっほっほ、君たちの教育方針は間違っているのですよ。ドーン!」笑ゥせぇるすまんから言われたみたいにムカついた人もいるかも知れないけど、まあ落ち着いて聞いてくれ。正直、子供に英語力をつけさせたい親は、高い確率で目標設定が正しくないのでそのまま続けてもうまくいかないのでは?と感じることが少なくないんだ。でも大丈夫、間違えていてもすぐに軌道修正すればいい。そもそも、正しい目標設定とはなにか?ここを考えていこうよ。まずはよくある間違っていると感じる目標設定は何があるのか?
・発音をきれいにしたいから歌を聞き流しする。
・ペラペラ流暢な英会話フレーズを話せるように訓練する。
・幼い子供の耳は柔軟なので、早期教育で洋楽をエンドレスリピートで無理やり耳に英語の歌をねじ込んで英語耳を作る。
こういった目標設定だ。ええーっ、めっちゃめちゃやってしもうてますやん。そう思った人もいるかもしれない。人それぞれ目的は別々なので好きにすればいいけど、個人的にこうした英語学習がうまくいくとは思えないし、実際こうしたやり方で成功した事例をまったく知らない。なぜそう思うのか?理由はシンプル、手段が目的化して本来の目指すべき目的を見失ってる。つまり多くの子供に英語教育をする親の最大の失敗は、目的がないまま英語をさせている。
・きれいな英語の発音を整えたい→それなんのため?答えられない
・ペラペラ英会話ができるように→それなんのため?どこでどう活用するの?答えられない
・英語耳を作る→なんのために?答えられない
そういうこと。親が子供に目的を示せない理由は、親が英語が身につけることに失敗してどこを目指せばいいかよくわかってないんだ。「今後は英語がますます必要になりそうだからー」みたいにぼんやりした地縛霊レベルの目標でしかない。そうそう、よく考えたら目標なかったわー!ってうんうんうなづいている人も多いハズ。でも安心して。自分はちゃんと知ってるから。ここからはお子さんが目指すべき目標をバシッと自分が示して見せる。
さて、いろんな親がいろんな価値観で子供に英語をやらせたいと考えているけど、本質的、あくまで本質的な目的はただ1つ。それは我が子に幸せになってほしいってこと。幸せという言葉は抽象的なので具体的にいうと、人生の選択肢を増やし、強く生きるための力を授けること。これじゃない?人生で幸せになるためには、厳しい競争と変化の時代に対応できる強い人間になるということ。そういった世界の中で英語は力になる。英語力、という言葉にも力が入ってる。では力になる英語とはなにか?それは道具として役に立つ、より具体的にいうと学業やビジネス英語のことなんだ。
海外の高校や大学に留学しても落第せずに単位を取得して卒業できる。ビジネスでは英語を使う環境で他のビジネスマンと対等に渡り合える。こうした英語ビジネスコミュニケーション能力を身につけることは確実にお子さんの人生を良くしてくれる。つまり、英語で歌が聞き取れるとか、きれいな発音ができるといったふわふわパンケーキみたいにけったいでよくわからん目標ではなく、人生を豊かにしてくれる役に立つ実践的な英語力の取得を目的にするべきだ。これを身につければ子供は社会で強者になる。強者になれば結果として幸せになる確率が高まる。もちろん、人生は複雑系なので無条件100%ではないものの、弱者より強者になることで人生の選択肢が増える確率が高まるのは間違いないし、英語力はあって困ることはなにもない。だったら身に付けさせようよ。
自分は海外留学したり、外国人ビジネスマンの子供とも交流した経験からいえる。たとえばアメリカの大学に留学する中国人、韓国人は英語の発音は完璧でない人も多い。訛りが強い人も少なくない。おそらく、日本人英語警察からすると「おかしいなあ。ネイティブはこんな表現はしない」「あれれー、発音がイマイチなっていないねえ」みたいなおいしんぼの海原雄山みたいな老害が大量に湧いてくると思う。だけど、発音が完璧でなくても、英語警察が満足するようなペラペラでなくても、アメリカの大学で堂々と意見を発言して教授から高い評価を得たり、ちゃんと仕事をこなして本国で稼ぐより10倍の給料でドルを稼いでいるならなんの問題もないと思わない?大事なのは周囲の日本人の保護者にドヤることや、英語警察に評価される英語ではなく、道具として役に立つ実践的な英語、本人が人生の選択肢を広げて幸せを掴むための英語だと思う。
抽象的だった英語を取得する目的を、NHKクローズアップ現代にしたところで次の話にいこう。
2章 子供の伸びしろを潰す親がやりがちなNGな英語勉強法
さて、2章では子供の伸びしろを潰す親がやりがちなNGな英語勉強法を解説する。いるいる、いるんだよー。良かれと思って子供の可能性を夏場のそうめんにいれるごまみたいにスリ棒でゴリゴリ潰す親が非常に多い。やめてクレメンス。でも本人に悪気はないんだよ。愛する子どものために、良かれと思って必死になる。でも必死になるほど、子供の可能性を潰してしまう。おいおい、伸びる方法を知りたいんだけど?そうなっていると思う。待ってくれ。伸びる方法はちゃんとこの動画の3章で伝える。だけど、それよりインパクトがあるのはいかに親が子供の足を引っ張らないかの方なんだ?頼むから子供に薬と毒を同時に与えるな。毒のほうが作用が強い。だからこの2章で何が毒かを伝える。3章で薬を渡す。大丈夫大丈夫!回避する方法は楽天カードの審査くらい簡単。今から話すことを理解して、しなければいいだけ。この章で話すことは次の通り。
NG1.英語の勉強を強制する
NG2.環境整備ができていない
NG3.親が英語の伸ばし方を知らない
NG4.ペラペラ英会話、ネイティブ英語が目的
NG5.速習でやらせようとする
ではいく。
NG1.英語の勉強を強制する
子供の伸びしろを潰すNG英語勉強法の1つ目は、英語の勉強を強制する。その最たるものが「勉強しなさい!」これなんだよな。悪い教科書としては、ドラえもんに出てくるのび太のママ。宿題しなさい、勉強しなさい、どれだけいってものび太は遊んでしもうてますやん。あなたはのび太のママになってないか?確かに勉強しろと声がけすれば、子供が小さい頃はしぶしぶ動くんだよ。おやつあげないよ。ゲームさせないよ。ヒトラーも腰を抜かす恐怖政治をしいている親もいると思う。でも冷静に考えてみよう。勉強を矯正してできるようになる?あなたも子供の頃同じ環境だったのでは?で、あなたはできるようになった?うん、ならなかったんだよね。それなのになぜ不幸の再生産をする?多くの親が誤解しているけど、子供に特別能力なんてない。子供は未熟な大人。子供より論理的に思考し、必要性にかられて勉強できるはずの大人も強制されて勉強できない。子供はもっとできない。
目指すべきは英語を自主的に自ら進んでやる状態。一番やばいのは、好奇心が育つ前に勉強しなさいと声がけしてしまうこと。「いまやろうと思ってたのに言われてやる気がなくなったー!」こう返ってくる。そうなればやる気は10カラットのピンクダイヤモンドからうんこに変わる。大事なことだから何度でも言う。子供の意欲を潰す一番効果的な方法は無理やり強制すること。
NG2.環境整備ができていない
子供の伸びしろを潰すNG英語勉強法の2つ目は、環境整備ができていないこと。勉強は高度な知的作業なので、環境整備が何より重要。パチンコ店、キャバクラの中で勉強できる人いる?「うおお、これが三単現のSかー。え?確変モードきたー!うわあああ。He playではなくHe playsになるって?んなもんどうでもええわい。確変!確変!」絶対ムリですやん。
そこまでいかなくても、家の中はずっとテレビがついていて、親がハナホジしながらダラダラ過ごしてる中で「おーい、勉強しろよー」って言われても、いやいや説得力なさすぎワロタ。あなたは上司がハナホジしながら腹で過ぎでポテチかじって「仕事がんばれよー、将来がかかってるぞー。キリキリ働けよー。どうでもいいけど、このコンソメパンチ味うますぎで草ー」って言われてやる気が出るだろうか?どう考えてもムリポですやん。やっぱり、周囲が必死に仕事をしている空気感の方がやる気が出るんだよ。子供が自然に勉強したくなる環境整備を整えよう。
NG3.親が英語の伸ばし方を知らない
子供の伸びしろを潰すNG英語勉強法の3つ目は、親が英語の伸ばし方を知らないで指導する。めちゃめちゃやりがちなパターンとしては、キャッチーでCMバンバン打ってるスクールのいうことを鵜呑みにして「じゃあうちの子をお任せします」ってなること。有名なスクールだから、最短最速で学べるから、英語漬け環境だから、ゲーム感覚で学べるから。子供が飽きたら、イナゴが食い荒らす畑を移るように次から次へとスクールを渡り歩き、その度にメソッドがコロコロ変わる。ボクシング習わせて、次はムエタイやらせて、空手させて、最後に柔道させたからこれで最強の格闘家の誕生やー!ってなるかい!頭の中ハッピーセットかよ。子供はその度に勉強のルール、優先順位が変わるので混乱する。かわいそう。すべては親が英語の勉強に対する理解がないのが原因。
そしてこの視聴者からすると信じられないかもしれないけど、英語を指導するスクールの教師自身も伸ばし方を知らないケースも多い。そんなことってありえるー?全然あるよ。自分は子供を英語の塾に通わせてるけど、塾の先生は「きれいな発音が出来てました」「会話が上手」「字が綺麗」といったズレたフィードバックばかりしてくる。いやいや大事なのはそこじゃねえよって話だよ。自分は英語を意味を解してリーディング出来ているかを見てるからそこを重点的に見てくださいと伝えた。でも先生が自分に発音のことばかり褒めてくる事情ってわかるんだよな。なぜって多くの親がそれを聞いて喜ぶと考えているからだ。英語の基礎を身に着けさせる段階で発音ばかりに気を取られるのは、手段が目的化してしまってる典型的なミス。思考停止でスクール任せにするのではなく、親がしっかり伸びる戦略で舵取りをしてあげる必要がある。
NG4.ペラペラ英会話、ネイティブ英語が目的
子供の伸びしろを潰すNG英語勉強法の4つ目は、ペラペラ英会話、ネイティブ英語が目的になっていること。これはNGの3番に通じるところもあるけど、ペラペラ英会話やネイティブ英語を目的にして失敗する。できるだけ英語をたくさん話せる環境に放り込んだら自然に身につくのでは?こういう発想になって会話偏重のスクールに放り込まれたり、下手したら海外留学に連れて行かれて差別されたり英語が分からなくて帰りたいと毎日泣き続けるかわいそうな子どもを生産してしまう。
でも1章で話した通り、目的を間違えると手段も戦略も何もかもズレてしまう。英語はあくまで人生の選択肢を広げるツール。エクセルやワードの訓練と同じ。しょせん英語はコミュニケーションの道具に過ぎないのだから、人生の選択肢が広がることに直結する使い方として磨く必要がある。そのためには学業やビジネスで使える英語にすることを目的にリードしてあげてほしいんだ。発音が完全でなくても、海外の大学留学やビジネスの現場で通じる方が絶対にいい。発音はとてもきれいだけど中身スカスカのパッパラパーで「あいつ英語力とプライドだけはエベレスト山だけど、ぶっちゃけ全然仕事できねえよな」みたいな英語屋さんより、実践的な英語の方が遥かに価値が高いし、何より大事な子供が将来幸せになる可能性が高くなると自分は思う。今いった英語だけ得意だけど、仕事がぜんぜん出来ない英語屋さんを外資系企業でそれなりの数実際に見てきた。日常会話の英語だけはうまいけど、会議やプレゼンはまるで通用しない。英語は身につけて終わりではなく、活用するところまでで完了するってことを忘れないでくれ。
NG5.速習でやらせようとする
子供の伸びしろを潰すNG英語勉強法の5つ目は、速習でやらせようとする。幼少期は外国語取得のボーナスタイムきたー!一日も早く英語を身に着けさせよう!確変やー!と考えて焦って速習させようとする親は多い。いやいやパチンコじゃないんですから。また、そこまでいかなくても最短最速でサクッと身につく魔法の勉強法みたいなキャッチーなメソッドを子どもにさせる親もいる。なんでも言うことを聞く子供の内にサクッと速習できれば財布にも優しいという考えもあるかもしれない。
でもハッキリいう。誰がやろうが外国語学習は絶対的に時間がかかる。子供なら早く身につく、というのは完全に幻想。子供の内に高い英語力をつけている子は、幼少期から何年も何年も膨大な反復や練習を積み重ねた結果早く始めた分はやく身についたって話に過ぎない。必要な学習の量は変わらないんだよ。むしろ、下手に速習に手を出すとすぐ結果が出ないと成果を焦ってあれこれメソッドに手を出して子供は振り回されて挫折するだけ。じっくり腰を据えて勉強しろというのは親だけでなく子供の勉強にもそのまんま当てはまる。
3章 子供の英語を伸ばす親の教育法
3章 子供の英語を伸ばす親の教育法を始めていこう。さて、ここからがこの動画の本題中の本題になるのでこれまで以上に真剣に聞いてくれ。ここからは子供の英語を伸ばす親の教育法について解説していこう。少ないサンプル数になるけど、自分の子供はこの方法で主体的に英語を勉強を楽しんで継続して力をつけているし、自分が知る高い英語力を身に着けた子供もすべからく共通しているので的外れではないと思う。この章で話すことは次の通り。
コツ1.子供より親が英語を勉強しろ
コツ2.親は上司ではなくプロデューサーであれ
コツ3.勉強好き、英語好きにする動機づけを
コツ4.子供が賢くなる質問をしろ
コツ5.能力ではなく行動を褒めろ
ではいく。
コツ1.子供より親が英語を勉強しろ
子供の英語を伸ばすコツの1つ目は、子供より親が英語を勉強しろってこと。まずは何と言っても一番効果があるのは、子供にやらせるよりまずは親が英語をやること。子供は驚くほど親の背中を見ているんだ。どこの家庭の子供も親が夢中になっていることに興味を持つものなんだ。
自分は自宅と事務所を借りてそこで仕事をしているけど、子供は「パパの書いた記事、今日アクセスランキング何位?」って聞いてくるし、英語の動画を撮ったのを見直してたら「今のI’m gonna make itわかる。うまくいくって意味でしょ?」とか「今のafraidってどういう意味?」って聞いてくる。一緒にアメリカ映画を見たら「ニューヨークとサンフランシスコってどっちがビル多いの?」と聞いてくる。自分がPCでニュース記事を読んでいるのを後ろから見て「パパ、僕この単語知ってるよ」といってくる。妻と仕事の話をしていたら「夜も会社を開けたらもっと売れるんじゃない?」とか「この資料整理手伝いたい」といってくる。とにかく親が夢中になってるものに子供は興味を持つ。黒坂が海外留学先で知り合ったアジア系の留学生と話をすると、「親が外交官の仕事をしていて父親が毎日英字新聞を読んだり、海外の仕事の話を聞いて興味を持った」という人とか「小さい頃に家に外国人をホームステイで受け入れて仲良くなる経験をして海外に興味を持った」という人と何人も話をした。
そしてスクールや塾に全部お任せで後は放置プレーではうまくいかない。子供は頻繁に不明点で詰まる。今、子供は英文法に入ったけど三単現のSと複数形のSの違いが理解できず、塾の説明や解説文を読んでもわからなかった。そこで自分が説明して分からない壁を突破させた。おそらくそのまま放置していたらわからずに躓いたままだったと思う。後は、メンタル。子供は精神的に未熟なので分からない、難しいからやりたくないと言い出す。でも自分は毎日言い続けた。「いやいや分からないからこそいいんだよ。勉強はわからないことをわかるようにする作業だよ。むしろ、全部わかる簡単すぎる勉強なんて時間のムダと思わない?逆に聞くけど、問題集が全部1+1しかないものをやって楽しいと思う?勉強はゲームと同じ。ゲームは少しずつ難しくなっていくから面白いでしょ?勉強も同じだよ」こういう趣旨の話を毎日毎日言ったら最近変わった。難しいからやりたくない、が口癖だったけど、難しいからこそやる価値がある、さあ頑張るぞと本人が自分で言いだした。子供のメンタルサポートは親しかできない。
コツ2.親は上司ではなくプロデューサーであれ
子供の英語を伸ばすコツの2つ目は、親は上司ではなくプロデューサーであれ。親は子供にとって上司役になりがち。勉強しろ、宿題もうやったのか?出来てない?はよやらんかい3秒以内で!こういうノリだよ。自分が昔読んだ記事で印象に残ったのは「僕、お父さん大嫌い。なぜかってお父さんが会話に入るといつも家の中が会議室みたいになるんだもん」というものだった。今いったことをやっていないか?子供の成長を願って親心でガミガミいったり、命令口調で強制させたくなる気持ちはわからなくはないけど、子供にも自我があり自立心がある。一緒にいるとストレスマッハでハゲ散らかすマイクロマネジメントな上司になるのではなく、子供を主役に後ろから支援するプロデューサーが理想だと思ってる。
自分は子供を意識的にプロデュースしてる。親戚が集まる食事の場では、乾杯の挨拶を子供にさせてる。事前に挨拶文の原稿を自分で作り、何度も話す練習してもらって本番を迎える。本人は毎回緊張してるけど、「素晴らしい挨拶だった!」と親戚から拍手をもらうと照れながらもとてもうれしそうにして人前で発表する楽しさを経験させてる。一度やらせたら楽しかったのか、次も自分がやると言うようになって、毎回集まる度に原稿を作って練習をして本人が自主的にやってる。
自分は今年、もしくは来年早々に子供を英検受験させるつもりだけど、これも成功体験を積ませる一つ。子供に下手に負けグセや自己肯定感を下げさせないように受験する時は確実に合格できる状態までやり込んだ上で本番に臨ませる。いつ受験させるか、どこまでやり込むかも自分がプロデュースして、子供に着実に成功体験を積み重ねるようにしてる。
コツ3.勉強好き、英語好きにする動機づけを
子供の英語を伸ばすコツの3つ目は、勉強好き、英語好きにする動機づけをしろ。大人と子供の勉強の動機づけの違いがある。大人は必要性が効く。英語を勉強すれば転職して収入アップ、海外留学で人生の選択肢を広げられる。でもメリット全押しは子供に通用しない。じゃあどうすればいい?結論、短期的に手に入る英語のご褒美を与える。
自分は子供と映画やゲーム。まずは日本語吹き替えのものを見せて、内容が理解できたら次回以降は英語版を見せてる。I got this. I’m gonna make it.(大丈夫)という意味とか、Now we’re talking(そうこなくっちゃ)というフレーズを子供は覚えたのは映画やゲームから覚えた。本人は気に入ったセリフをひたすら真似してる。エンタメを楽しみながら反復するのですぐに身につく。誤解のないようにいっておくと、自分は映画を通じて英語力を身に着けようという目的ではなく、あくまで英語に興味関心を持ってもらうための施策としてやってる。英語そのものだけでなく、海外文化も積極的に学ばせてる。たとえばアメリカ映画を見たらアメリカ人の食習慣、住んでいる街、親子の関係性や学校生活などたくさんの文化のシャワーを浴びることになる。入口がお勉強、ってなるとつまらなくなるのでエンタメを入口にして興味関心を育てるのを先にしてる。
後は正解を増やす作業を繰り返すこと。英語の歌を聞き流しとか英語漬け環境にさせる欠点は、子供にとって何もかも分からないことだらけになること。どれだけ子供の頭が柔軟でも分からないだらけのものはつまらないし、理解を介してないので知識として積み上がらない。それは大人も子供も変わらない。でもわかることを積み上げる作業は楽しい。最初はわからなくてもわかるようになっていく過程は誰にとっても楽しい。膨大な分からないものの中からわずかなわかるものを育てるより、すべてわかる知識の面積をドンドン広げて成長する実感を得るほうが楽しい分、継続できると思ってる。
コツ4.子供が賢くなる質問をしろ
子供の英語を伸ばすコツの4つ目は、子供が賢くなる質問をしろ。これは英語に限らないけど、子供が問題がわからなくて躓いた時は、「なんでこんな簡単なものがわからないの!」ってブチギレるのではなく、賢くなるチャンスと捉えて本人が賢くなるような質問をするのが効果的なんだ。たとえば、問題を間違える最大の理由は読解力が不足していることにある。何を質問されているか?を見落としてしまい、問題の形式を見た瞬間に過去に説いてきた問題の解き方をそのまま当てはめて、思考停止で答えを出してしまうことがよくある。そんな時、自分が子供に質問するのは「この問題って結局、何が言いたいと思う?」ってこと。これを投げかけることで、子供は自分が何を問われているのかを立ち止まって冷静に考えることになる。よくよく問題文を読み直してみると、自分は問われていることと違った答えを出している。そこに気づけば誤答した問題も次は正解する。これを繰り返すことで、毎回問題文をちゃんと読むようになるし、常に自分は出題者から何を問われているのか?を意識するようになる。これって社会に出た後もめちゃめちゃ必要になること。過去動画、【読解力を鍛えるコツ】英語の長文リーディング問題をスイスイ読む勉強法で解説した通り、読解力は大人でも25%がない。今後、英語の勉強で長文リーディングを読む訓練に入ってく過程で何を問われているのか?を意識する訓練につながる。
コツ5.能力ではなく行動を褒めろ
子供の英語を伸ばすコツの5つ目は、能力ではなく行動を褒めろ。「なんでこんな簡単なものができないの!」「あなたは頭がいいのできっとできるよ」こんな言葉を子供にかけてないか?実はこれ、呪いの言葉だと思ってる。こうした本人の能力に言及するコメントはたとえ褒め言葉でも良くない。確かに褒められると自己肯定感を高めることができるが、新しい挑戦をして分からないこと、出来ないことにぶつかると自分の能力を否定することになるので新しい挑戦しなくなる。
なので、できてもできなくても頑張った行動を褒めるようにしよう。自分は漢字ドリルや計算ドリルを解く子供に対して「よくこんな短時間で解けたな」「全問正解して頭が良い」みたいな褒め方はしない。そうではなく「春休み中、時間を工夫してコツコツ最後までやり遂げてえらい!」と必ず行動を褒めるようにしてる。
今回は以上だ。世の中にある幼児教育系のスクールは自社のお客さんを増やしたくて、親の英語コンプレックスを刺激し「臨界期を超えると二度とネイティブ英語は身につかない!幼児教育は早くしないといけません!」と焦らせてきたり、画期的なー、とか科学的根拠に基づくメソッドがーと英語漬け環境を高額で販売しようとする。自分はそうしたメソッドすべてを検証したわけではないけど、でも状況証拠で判断できる。仮に画期的なメソッドがあるとすれば、世の中令和キッズは英語が得意な子や若者で溢れかえっていないとおかしいけど、そんなデータはない。だから結論はもう出てる。どれだけもっともらしいことをいっても全ては再現性、再現しないことをどれだけありがたがっても意味がない。不誠実はスクールは糾弾されるべきと考えるが、手を変え品を変え今後もドンドンそういうものは出てくるのでいたちごっこになる。一番の自衛策は親が英語勉強し親が正しい指導で導いてあげればいい。子供にとって世界最高にして唯一の教師は親。まずは親自身が英語力を高めることがファーストステップだ。愛する我が子に英語力を授けられるかどうかはあなた次第だ。ほなまた。
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