「こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
今回の記事からタメ口ではなくなり、ブラックジョークも消え、
より快適になりました!
「お買い物が便利になりました!」
と書いてある、スーパーやショッピングサイトみたいな感じです。
「今後も一緒についてくるときっといいことあるお! 黙ってオイラについてこいお!」
「いやあ、やる夫にはついていかないほうがイイんじゃねーか? ロクでもないところに連れて行かれそうだし」
やる夫「どういう意味だお!」
やらないお「むぐぐぐ…そのまんまの意味だっつーの!」
さて、前回のアンケートにはいろんな要望が寄せられました。
「なるほど、読者さんはそういう事を希望されていたのか!?」
と驚くものもありました。
今回から寄せられたものの中から、
ドシドシご回答出来ればと思っております!
・英語の発音をどのように身に付けたのかをブログで取り上げてほしいです
今回はこのご要望についてお答えします!
「英語の勉強をするからには、きっちり発音がキレイになりたいお! やっぱりカッコいいお! モテたいお!!」
「オメーの狙いは一番最後だけだろ…。」
まあ、当然そう思いますよねw
英語を勉強する以上、発音はカッコいいに越したことはありません。
目次
英語の発音記号
さて、「英語の発音」という話をすると
まっさきに出てくるのが「発音記号」です。
こういうやつ。
↓
▲小さな「ェ」の後に「ア」と続けて発音
▲あまり口を開かずに、喉の奥で「ア」と発音します。
※発音希望について、参考になりそうなページをご紹介します。
↓
http://www.langland.co.jp/english/column/column07.php
「やばい…一気にやる気が失せたお…スゲー面倒くさそうだお…」
「分かる…確かに面倒くさい…」
はい、いつもみんなにボコられているやる夫ちゃんですが、
今回ばかりは私もやる夫の考えに同意します。
確かに英語の発音記号をみっちり勉強をして、
その真髄を理解することをムダだとはいいません。
しかし、それをせずともキレイで流暢な英語の発音は可能です。
はい、私も「面倒くさそう」という理由もあって、
発音記号をフルシカトしてきましたw
「なんだお! そんなお前から学ぶことなんてないお!」
はいw 多分そういうと思っていましたw
もちろん、私は生粋の日本人であり、
幼少期の頃に海外にいたわけでもなく、
23歳まで英語を1ミリも勉強したことがなかったので
「ネイティブと同じ完璧な発音」はできません。
しかし、今回の記事で紹介する独学による練習を重ねるだけで
この程度の発音は出来るようになりました。
↓
もちろん、私も日本語訛りはどうしても抜けませんw
でも、中学生の先生が話す英語よりは
ネイティブスピーカーに伝わりやすい発音だとは思っています。
「それにしても、学校の英語の先生って、頑なに日本訛り全開の英語だよな。なぜなんだろう…」
「やっぱり恥ずかしいんじゃないかなw」
そもそも「英語の発音練習」ってものすごーく難しいと考えられがちですが、
私は「日本語の方言」を身につけるようなものだと思っています。
「英語には日本語とはかけ離れた音が含まれているお!? 発音記号極めなきゃ無理じゃないかお?」
ええ、確かに日本語と英語の音声はかけ離れています。
それは否定しません。
やっぱりかけ離れた発音の言語を取得するのは、
似たような言語を取得するより、難しいのは事実です。
関東圏に住む人が「津軽弁」を流暢に話すには
二泊三日でねぶた祭りに参加するくらいでは、まあムリゲーでしょうね。
▲青森のねぶた祭り。行ったことないからよくわからんけどw
でも、だからといって複雑で難解な発音練習なんて必要ありません。
やることは極めてシンプル、
成果の出る訓練をコツコツ積み上げるだけです。
最初は補助輪をつけなければ乗れなかった自転車も、
何回も転びながら練習をすればいつかは乗れるようになりますよね?
まあ、それと同じ程度のレベルと思ってください。
本当ですよ!
マジでそんなに難しいものじゃありませんw
具体的なやり方は後述します。
発音記号をキッチリ真正面から勉強する必要はないよ
学問の良いところは学習しやすいように整理され、体系化されていることです。
算数であればまずは「1+1=2」を勉強してその次に2ケタの計算に移りますよね?
国語であればまずはひらがなを勉強して、その次にカタカナを学びますよね?
英語のお勉強も同じです。
学校のお勉強では、広ーく、とにかく取りこぼしなく、
キッチリと網羅的に学べるようになっているわけです。
ですので、
「これ学校で学んでいないから、わからないよ…」
ってならないようになっているわけです。
でもね、この”網羅的”ってのがちょいとした落とし穴です。
そう、やりすぎのムダになっちゃうよってことですよ。
気をつけないといけないことがあります。
真面目な人ほど、真正面から取り組んで
何でもかんでも全部完璧にやろうとしてしまうことです。
世の中、出来て困ることは一つもありません。
ノラネコの鳴き真似がすごくうまいとか、
円周率を100ケタ暗記しているとか、
これらは出来て得なんてないけど、
別に損もすることはないじゃないですか?
しかし、だからといって何でもかんでも身につけようとするのはダメですよね?
なぜなら人生は有限だからです。
重要度の低いものは見送って、
限りある時間やお金を自分にとって
重要性の高いことに費やすべきじゃないですか?
▲木の幹と葉っぱ、まずは重要な「木の幹」を抑えることが重要だよ!
「英語の発音記号を理解できる」
「筆記体を書ける」
これだって出来ないより出来る方がいいんですよ。
でもね、何事も木の幹のように主要な部分と、
枝葉の部分みたいな些末な部分があるなら、
まずは重要な木の幹から取り組んでいくことで
ゴールまで大幅にショートカットって出来ますよね?
▲本質を見失うなよ!
英語学習で言えば、木の幹は
「英単語」
「英文法」
「英文読解」
を集中的に学習することです。
これらは木の幹に当たる部分ですから、
もしも出来なければ、英語学習全体に影響が出てしまいます。
一方、発音記号を完璧に理解するとか、
筆記体をきれいにかけるってのは
枝葉の部分にあたります。
最悪、出来なくても大きな問題にはならないわけです。
実際、著書でも発音記号についてはまったく触れていませんし、
私も発音記号は全然やっていませんよねw
結論:発音記号は別にやらなくてもいい。
というのが私の考えです。
英語をキレイに発音するために理解しておくこと
本質的には英語も日本語も、
発音を身につけるプロセスは同じです。
「耳から正しい発音の音声を聞き、口から出す練習をする」
これをひたすらやるだけなんですよね。
デスクにかじりついて、
発音記号を覚えて、
いつまでもカリカリ問題を解く必要なんてありません。
集中して英語の音声を聞き、ひたすら発音する練習をする…。
「英語の発音を上達するには、これ以外に何も必要ない」
と、そう断言しましょう。
「いやいや、流暢に英語を話せても発音下手なヤツいるお! 自分は上手になりたいんだお!」
「日本人が聞いて”あー、これ日本人の発音だわ”って思われないような、上手な発音は専門的な発音訓練が必要なのでは?」
とそう思うでしょう?
ね、やっぱりそう思うでしょう?
なるほど、そう思う気持ちはよくわかります。
英語の発音が上手なのは、
若さとか才能だとか、幼児期の英語環境とか思っていませんか?
今、あなたは「ぐさり」と来たはずなんですよ。
図星ですよね。心の奥底でそう思っていたでしょう。
でも違います。
本質はそうではありません。
ズバリ、英語の発音を良くするには
「発音を良くしたいという、強い意欲」
がものすごく重要だったりします。
「ハァ!?やる気で英語の発音が上達するなら苦労しねーよ!」
とそう思われたかもしれませんね。
はい、気持ちは分かります。
でも、”意欲による差”を甘く見ないでください。
何事も意欲で決まってしまう部分はかなり大きいです。
私の経営する会社の従業員の内2人は熊本生まれ、熊本育ちではありません。
この2人は東京、神奈川から結婚を機に熊本県へ移住してきました。
内1人は元々・関東人と思えないほど流暢な熊本弁を話します。
でも、もう1人は何年も住んでいるのに、まったく熊本弁を話せません。
(ちなみに私もまったく熊本弁を話せませんがw)。
2人とも生粋の日本人であり、元・関東人なのに、
なぜこのような差が生まれるのでしょうか?
それは「熊本弁を話せるようになりたい」
という意欲を持っているかどうか?
それでこの違いが出てしまっているのです。
だってそうでしょ?
熊本弁をまったく話せない移住者も、
心から「自分も熊本弁を話せるようになりたい!」
と思えば人によって上達速度に差はあるかもしれませんが、
絶対に出来るようになるはずなんですよ。
要するに「気持ちの問題」ということですよね。
英語も同じです。
知っている人に、10歳で親の仕事の都合でシアトルへいき、
30歳になるまで20年間住んでいた帰国子女がいます。
当たり前ですが彼は英語をとても流暢に話せます。
TOEICも満点です。
でも、発音はものすごくヘタです(笑)。
彼の話す英語は、あなたが耳馴染みのある、
「日本語訛りの英語」そのものです。
でも別に彼は気にしていません。
一度発音について言ってみたら、
「言葉なんて伝わればいいじゃん!」
と返って来ました。
一方、日本から一歩も外に出たことがなく、
英会話スクールにも通わず、
それなのにメチャメチャ発音が上手な人がいます。
彼らの英語を目を閉じて聞くと、
まるでネイティブが話しているとしか思えないほどの美しさです。
分かりますね?
英語の発音を良くするためのファーストステップ、それは何より
「英語をキレイに発音したい!」
という強烈な意欲を持っているかいないか?
ということなのです。
英語の発音を良くする超シンプルな勉強法
さて、ここからはいよいよ
「具体的にどうすれば英語の発音練習が出来るのか?」
ってお話をします。
上述の通り、
英語の発音をキレイにするには、
何よりも「英語の発音をネイティブに近づけたい!」
という強い意欲が必要です。
ですので、
「最低限伝わればいい。特段、発音まで頑張る気はないや」
って人には必要ないかもしれませんw
さて、英語の発音練習をして上達する方法…それは、
シャドウイングをしてください。
これが私からの答えです。
シャドウイングというのは、英語の音声を耳で聞き、
そこから少し遅れて自分も発音をしていくという発音練習です。
↓(イメージ)
耳に入れた英語を間髪をいれず、すぐさま口から出して発音をする…。
このシャドウイングを続けると、次のようなメリットが生まれます。
1.ネイティブのような発音になる。
2.英会話の練習になる。
一つずつ解説をします。
1.ネイティブのような発音になる。
シャドウイングを続ければ、
ネイティブのようにキレイな発音になります。
人は耳から音を理解するように出来ています。
耳に入った音を発音して、自分の耳で聞いて、
そして合っているかどうかを確認し、調整しながら
本来の正しい発音へと近づけていくわけです。
「うーむ、耳に入れた英語を発音する練習をすると上達する…てのは本当なのか?」
まだ、腑に落ちないあなたに、納得してもらうための実例をご紹介しましょう。
「大人になってからの難聴者」は、
健常者と同じように日本語の発音ができます。
幼少期の頃は発音練習をしていたので、
耳が聞こえなくなってしまっても発音が出来るんですよね。
じゃあ、「幼児期からの難聴者」の場合はどうなるでしょうか?
下記は幼児期から難聴者になった方の発音です。
↓
…どうでしょう?
日本に生まれ育った生粋の日本人でも、
「耳に音を入れない限り、完璧な日本語を発音できない」
というのがお分かり頂けたと思います。
シャドウイングでは、とにかく耳から大量の英語の音声を入れ、
聞こえて来た通り、とにかく発音練習をします。
最初は舌がうまく回らず、5分もするとヘロヘロに疲れてしまいますが、
継続すればドンドン流暢に、そして長時間やっても疲れなくなります。
私は発音の練習をシャドウイングでしか訓練をしたことがありませんが、
やればやるほど上達したので、間違いなく効果の出るメソッドです。
2.英会話の練習になる。
そしてもう1つのメリット、
それは「シャドウイングは英会話の練習にもなる」という点です。
そりゃそうですよね?
「よく使うフレーズ」
を繰り返し発音練習することで、
いざ、本物のネイティブスピーカーと話す時には
そのまま使うか、もしくは一部単語を入れ替えれば
完璧な英会話が成り立つわけですから。
私が外資系企業で外国人役員やコンサルタントと、
プレゼンやディスカッションをする時には
「NHKラジオ英会話」のフレーズが大いに役立ちましたね。
なんせ毎日練習していたものを、そのまんま浸かっていたのでマジで楽ショーでした。
↓(NHKラジオ英会話を使った英会話練習は過去記事を参照してね!)
「やりすぎのムダ」には気をつけて
英語の発音は練習するほど上達しますし、
周囲からも「カッコいい!」と言われて気持ちよくなれますから
ついつい本気になりすぎてしまうこともあります。
実際、私も一時期ものすごくシャドウイングにハマって、
発音練習をしていたことで、アメリカ人からも
「Your pronunciation is great!」
と言われた事が何度もあります。
しかし、気をつけてもらいたい事があります。
それは「英語の発音練習はホドホドでいい」ということです。
英語の発音をいつまでも練習するより、
その時間と労力を使って単語を1つでも覚え、少しでもリーディング、ライティング、
英会話を上達させる方に費やしてもらいたいのです。
その方が圧倒的に経済的な価値があります。
発音が上手であることに越したことはありませんが、
やりすぎても、かけた時間ほどのリターンが得られません。
英語学習は最短撮影距離でゴールを目指してください。
やりすぎのムダに気をつけ、
でも気持ちよく発音が出来るくらいには上達すると良いでしょう。
もしも疑問点などがあれば遠慮なく、コメント欄へお願いします♪
以前のアンケートに関する質問をブログで取り上げていただいてありがとうございます。
私は、黒坂さんの著書に出会うまで色々なノウハウ本を読んできました。その中には、発音記号そのものを理解しないとネイティブの発音を聞き取れるようになれないと書いてあるものも多くありました。
そのため、今回の記事に書かれていたように、発音が上手になりたいという強い意志を持って、ひたすらCD音源をじっくり聞いて、シャドーウィングするというやり方には少し驚きました。
速読英単語、英熟語の付属のCDを利用してぜひ実行してみたいと思います。
また分からないことがありましたら、質問させてください。
宇田さん
いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます!
>発音記号そのものを理解しないとネイティブの発音を聞き取れるようになれない
うーむ、その主張をすべて読んだわけではないのですが、
この一文だけについていえば、あまりそうとは思えませんね。
実際、私は発音記号をまったくやりませんでしたが、
少なくともTOEICや英検などの試験は取れましたし、
アメリカの大学、外資系企業で多国籍の外国人とコミュニケーションをする上で
何も問題にはなりませんでした。
とはいっても、私はドラマや映画などの、
若者スラングや隠語混じりの英語を
「100%完璧」に聞き取れるわけではありませんけどね
(これは聞き取り能力と言うより、文化理解とかスラングの問題が大きそうですが 笑)。
>シャドーイング
はい、こちらについて
より深掘りした記事を書こうと思います!
よろしければ、そちらもぜひ見てみてください。
引き続きよろしくお願いします!
黒坂