オレだ。
「TOEICでハイスコアもほしい！ 英語ペラペラになりたい！」
そう言ったお声を頂くことがある。
まあ、気持ちはよく分かる。両方良さげよね。オレも昔は欲しかった。
けど、地に足のついた現実的な話をするなら、
一気に両方を手に入れようと欲張らないでくれ。
とりま、ゴタクを抜きにしてオレからの結論を先に渡しておこう。
↓
TOEICハイスコアと、ペラペラ英会話力は完全に別スキル。故に「両方欲しいから、一気にゲットしちゃお🥰」って思うのはNG。
TOEICは「読む」「聞く」力が必要で、英会話は「聞く」「話す」力が必要。
まずは自分が英会話とTOEICのどちらが必要なのか？これを冷静に考えよう。
— 黒坂 岳央＠英語多読講師・経営者・作家・講演家 (@takeokurosaka) March 17, 2021
オレは英語を多読することで、独学で英語力を身に着けた。
TOEIC985点、英検1級を取得。
米国の大学に会計学専攻で留学し、複数の外資系企業で英語を使って働いていた。
今も英語教育ビジネス、英語ビジネスジャーナリストという仕事をしている。
今でこそ、英会話力とTOEICスコアの両方をゲットできたけど、
「同時に入手しようとは思わない方がいいよ」
って自分自身の体験からも思う。
しっかりと解説するんで聞いてくれ。
目次
![](https://takeokurosaka.com/english/wp-content/uploads/2020/03/33.gif")
「私はいつになったら英語ができるようになるの？」
「こんなに頑張っているのに、まだできないなんて…」
そう嘆いているあなたの気持ちはハゲるほど分かる。
オレもそうだった。
あなたを英語ペラペラにするのは、語学留学や英会話スクールではなく、
「英語多読」だ。
「英語で人生を変えたい人」限定で動画講座を受講してくれ。
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TOEICと英会話で求められるのは別スキル
まず、ハッキリさせたいことがある。
それはTOEICと英会話で求められるのは、別スキルってことなんだ。
厳密に言えば、TOEICには2種類ある。
・TOEIC Listening & Reading
・TOEIC Speaking & Writing
TOEIC S&Wを受験すれば、英会話力を問われるだろう。
けど、日本人のTOEIC受験者はほとんどがTOEIC L&Rで、
TOEIC S&Wは100分の1もいないんだ。
だから「TOEIC=L&Rバージョン」という前提で話を進めるけど、
この試験でハイスコアを取るには「読む」「聞く」ができればおｋってことになる。
だけど、英会話力を高めるには「聞く」「話す」というスキルが必要になる。
「話す」というスキルはTOEICのスコアには1ナノメートルも関係がないから、
別物だと思って取り組んでくれ。
「TOEICハイスコアもほしいし、英語ペラペラになりたい」
そんなよくばりセットが欲しい人は、冷静に考えてどちらが必要なのかを考えてくれ。
「私はいつになったら英語ができるようになるの？」
「こんなに頑張っているのに、まだできないなんて…」
そう嘆いているあなたの気持ちはハゲるほど分かる。
オレもそうだった。
あなたを英語ペラペラにするのは、語学留学や英会話スクールではなく、
「英語多読」だ。
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TOEIC900点ホルダーでも、ネイティブの英会話には通用しない
ぶっちゃけ、世の中はTOEICハイスコアホルダーを過大評価しすぎだと思う。
TOEICの試験は英語の基礎力があって、
しっかりとしたインプットをしてきた学習者にとっては、
かなり簡単に感じてしまう試験なんだ。
しょせんは英語のコミュニケーション力を測るための試験でしかない、
人工的に作られたものにすぎない。
本番の英語環境が海での遠泳だとすると、
TOEIC試験は足のつくプールで泳ぐくらい違う。
けど、外資系企業やグローバル企業で働いたり
海外の原文で情報収集したり、クラウドで稼ぐと分かるけど、
ネイティブが使う生の英語は、
TOEIC試験とはかなり違う。
スピーキングも速い。
英語ニュースは、TOEICのリーディングで出てくるような簡単なものばかりじゃない。
だから試験を上手に解ける人でも、本番の英語環境だと全然通用しないってことはあるあるだよな。
オレは米国大学留学の経験があるんだけど、
大学の講義は1コマ1時間近くあったり、中には1時間半以上のものもある。
この時間中、ずっとネイティブのスピーディーな英語を聞くことになる。
TOEIC試験の1問数十秒、数分間のリスニングに慣れて正確に問題を解ける人でも、
1時間半もの長丁場で専門英語の講義を受ける環境に放り込まれたらキツイだろう。
TOEICの試験でハイスコアが取れることと、
生のビジネス英語の間には割とでかい隔たりがあるんだ。
オレは毎日、ビジネスや投資で大量の英文を読んでいたり、
海外企業からクラウドソーシングで仕事を受けることがあるけど、
そこで読むビジネス文章は文法的に正確でなかったり、
略語が使われているのは普通なんだ。
専門語も調べながら読んでいたりするからなｗ
「TOEICは人工的に作られた試験」
これを忘れないでくれ。
難易度の優しい、でも大量の問題を正確にスピーディーに
解くことを求められるものでしかないんだ。
「私はいつになったら英語ができるようになるの？」
「こんなに頑張っているのに、まだできないなんて…」
そう嘆いているあなたの気持ちはハゲるほど分かる。
オレもそうだった。
あなたを英語ペラペラにするのは、語学留学や英会話スクールではなく、
「英語多読」だ。
「英語で人生を変えたい人」限定で動画講座を受講してくれ。
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ネイティブとの「流暢なペラペラ英会話」に必要なスキルとは？
その一方で、ネイティブと英語ペラペラのビジネスコミュニケーションをする上で、
必要なスキルはどんなものだろうか？
まずは強力無比なリスニング力！
これに尽きる。
「英語ペラペラ＝流暢なスピーキング力」
そう思い込む人は多いけど、
会話はキャッチボールであることを忘れないでくれ。
一方的に流暢に話せても、相手のいうことが聞き取れないなら会話は成り立たないんだ。
英会話ペラペラの状態を成立させるには、
兎にも角にも、相手の言っていることを理解するための
「英語を英語のまま理解できる回路」を育てることが必要なんだ。
オレが普段から「とにかく多読しろ」と主張しているのは、
この英語を英語のまま理解する回路を作るためなんだ。
つまり、英語多読は英語ペラペラにおもくそ関係しているっつー話。
＜参考＞過去記事でクッソ詳しく語っている。
↓
そして、英単語の語彙力も必須。
語彙力は「知っている」「知らない」の二元論でしかないんだ。
つまり、知っていれば分かるけど、知らないと手も足も出ないっつー話。
語彙力が不足している人は、頻繁に相手の言うことが理解できないので、
とても会話が流暢にはならない。
だから語彙力は
「たくさんあればあるほどいい」
って話になるんだよな。
＜参考＞語彙力の重要性とガツガツ手に入れる方法。
↓
「私はいつになったら英語ができるようになるの？」
「こんなに頑張っているのに、まだできないなんて…」
そう嘆いているあなたの気持ちはハゲるほど分かる。
オレもそうだった。
あなたを英語ペラペラにするのは、語学留学や英会話スクールではなく、
「英語多読」だ。
「英語で人生を変えたい人」限定で動画講座を受講してくれ。
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最初に英語学習の目的を決めてくれ
色々と語ってきたけど、オレからあなたに伝えたいのは、
「何のためにTOEICを取りたいのか？英語ペラペラになりたいのか？」
これをガッツリ勉強する前に決めてくれって話なんだ。
＜参考＞英語学習の目的を決める上で役に立ちそうな記事がこれだ。見ておいてくれ。
↓
たとえば、あなたはこれから国際結婚をして、
結婚相手の英語圏の国に移住して生活をするって話なら、
TOEICをやる必要性は1ミリもないだろう。
英語圏の国では、TOEICスコアなんてカスほど役に立たないからな。
この場合はTOEICなんてやるより、
結婚相手と英会話がスムーズにできるよう鬼のように勉強をするべきだよな？
「うちの会社は来年から外資系に吸収された。課長職以上はTOEIC800点以上を取れ。でないと降格する」
その逆にこんなことを言われたら、英会話なんてやっている場合じゃない。
この場合は、徹底的にTOEICのハイスコアを取るしかないんだ。
以上だ。
TOEICが必要ならTOEICをやればいいし、
英会話力を高める必要があるならそっちをやればいい。
一番ヤベエのは、何も考えずに
「将来、きっと必要になりそうだから」
「かっこいいから英会話できるようになりたい」
的な考えで、パンケーキに乗っているふんわりクリームレベルに
ふわっと英語の勉強することなんだ。
間違いなく、金と時間をムダにすることになる。
一度しかない貴重な人生を有意義に過ごすなら、
まずは英語で何をしたいのかを今一度冷静に考えてくれ。
名前は黒坂岳央（くろさかたけを）だ。
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