茂木健一郎氏の「脳を活かす勉強法。「多読」」を多読講師が解説する

オレだ。

 

脳科学者で有名な茂木健一郎氏は、

英語学習についてもいろいろなメディアや書籍で

 

「英語力アップしたければ、こうやるんやで」

 

と主張されている。書籍だけでも、

 

・「赤毛のアン」で英語づけ

・5歳までにやっておきたい 英語が得意な脳の育て方

・脳がワクワクする「語学」勉強法 (PHP文庫)

・最強英語脳を作る (ベスト新書)

 

これだけ数々と出版されているんだ。

また、YouTube動画で「英語多読」についてお話をしている。

 

結論から言うと、茂木氏の言う通り

あなたが英語力アップしたければ、

英語多読を実践して取り組んでくれ。

 

結論

オレからこの記事で伝えたい結論を受け取ってくれ。

 

オレは英語を多読することで、独学で英語力を身に着けた。

TOEIC985点、英検1級を取得。

米国の大学に会計学専攻で留学し、複数の外資系企業で英語を使って働いていた。

今も英語教育ビジネス、英語ビジネスジャーナリストという仕事をしている。

 

今回の記事は、テキトーにググって出てきたいい加減な情報じゃない。

オレ自身が英語多読を通じて、英語力を手に入られたし、

今は英語多読のオンラインスクールでたくさんの受講生さんに

多読で英語力を伸ばしてもらっているプロの立場なんだ。

 

オレより英語力が高い人は、ざっくり300億人はいそうだけど

英語多読については多分、誰よりも詳しいはず。

あなたが聞いて価値を感じる話をしていく。ついてきてくれ。

 

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英語ができない人は、圧倒的にリーディング不足

茂木氏のこの主張、「英語ができない人は、圧倒的にリーディング不足」は

もっと広く知られるべきだよな。本当に禿げ上がるほど同意するしかない。

 

巷では「もっと会話を中心にしよう」とか「ネイティブはこんな表現を使う」といった、

お花畑をスキップ状態な、小手先テクニックばかりありがたがる風潮はホント残念に思う。

 

ぶっちゃけ、日本人の英語力が低い理由は、

小手先の技術云々じゃないし、日本の義務教育のあり方とか、教師の質以前に、

本質的な部分は「圧倒的に分量が少なすぎる」という、

ミジンコの細胞レベルにシンプルなんだよな。

 

メンタリストDaigoさんの著書「科学的に正しい英語勉強法」では、

 

「中学・高校の6年間で読む英文は、洋書のペーパーバックの半分ほどのわずか113ページ分しかない」

 

と言っている。

 

「頑張っているのに英語力が伸びない」

「義務教育の英語学習は間違っている」

 

とかいう以前に、そもそも努力の分量少なすぎるって話だよなw

 

書籍1冊も読んでいないのに、「英語ができない」というのはちゃんちゃらおかしな話よ。

 

「筋トレを1週間やったのに、マッチョにならない」

「1ヶ月勉強ガチったけど、東大に落ちた」

 

たとえるならこれと同じレベルの話。

 

茂木健一郎氏は、高校3年間で英語原書を30冊くらい読んだと言ってる。

さすがにそこまでやれとは言わないw

けど、あなたはもう少し読む努力は絶対的に必要なんだ。

 

<参考>そもそも、努力が圧倒的に足りてないって話はこの記事で深堀りしてる。

【長期思考のススメ】英語学習で成功するのは「やめない人」である

2021年6月7日

 

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たくさん読めば、英語ができるようになる

日本人の成人なら、ほとんどの人が文章を読める。

あなたもこのクソブログの記事を読んでいるくらいだから、

文章が読めているはずだ。

 

日本人なら大人になるまで膨大な数の本を読む。

うちの子供は絵本だけど、1年間で何百冊も読んでいる。

 

「マックに来たら、マックポテトを注文する」

 

これと同じレベルで、その人の言語力は読書量と比例するんだよな。

 

その一方で識字率が低い国の人々は、本を読む機会がゼロだ。

まったくない。その日の飯を買うためにひたすら労働漬けの日々だ。

当然だけど、本をまったく読まない人は語彙力が乏しいから

相手の話を正確に理解できず、自分の気持ちや伝えたいことも正確に伝える力がないんだ。

 

「こいつムカついたわ」

 

と思ったら、冷静な話し合いで解決する代わりに、コブシで語り合うしかないだろう。

あなたもいわゆる「肉体言語」というワードを、小学校の道徳の授業で覚えたはずだ。

 

日本人の識字率がほぼ100%なのは、

義務教育で半ば強制的に本を読ませているからなんだ。

 

そんな日本人も、英語となるとほぼ無読に等しい状態。

 

99%の日本人は、一生で英語の本1冊分すら読まないからなw

そら、英語ができなくて当たり前って話で。

 

「英語を多読すれば、英語力は伸びる」

 

今ならあなたもこの茂木氏の主張は響くはず。

小手先のテクニックばかりを、ひたすら追いかけ続ける人はしっかり覚えておこう。

 

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現代は英語に触れられる環境が整った時代

茂木氏は動画の中で

 

「現代はインターネットが普及したことで、誰英語の本でも無料で英語に触れられる時代になった」

 

と言っている。これはよく分かる。

オレはインターネット黎明期である、Windows95の時代からPCを触りだした。

 

現代は英語を勉強しようと思えば、

ものすごく恵まれている時代なんだ。

 

昔は英語に触れようとすると、書店で難しい洋書を買ったり、

コストをかけてケーブルテレビを引いて、

海外のニュースを視聴するくらいしかなかった。

だけど今はどうだろうか?

 

あなたがこのブログを見ている、PCかスマホを使えば、

英語のブログやYouTube、Twitterなど

いくらでも無料で英語の情報に触れることができる。

 

人間、恵まれすぎると自分の置かれた

ありがたみに気づけないものなんだよな。

 

明治時代の日本人なんて、ネットもないし語学留学も、英会話スクールもなかったんだぜ?

 

仕方がなく、英語多読をして英語力を伸ばしていたんだ。

夏目漱石、伊藤博文、野口英世といった偉人は英語力を多読で伸ばしたんだ。

 

胡散臭いまがいモノの学習法や、効果のない間違った学習法がなかった分、

もしかしたら明治時代の方が、英語を勉強しやすかったのかもしれない説、ワンチャンあるよなw

 

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英語多読で英語原文を読むことの高い価値

そしてITや投資情報など、変化が早い先端の情報ほど

英語の原文に触れる価値が増していくんだ。

 

たとえば、投資については日本と海外のTwitterで、かなり捉え方が違うのは印象的だな。

オレは海外のTwitterアカウントを中心に、投資情報を追いかけているからそれがよく分かる。

 

一例を出すと日本人はネガティブな部分に強く反応しているのに、アメリカ人は真逆なことが少なくないんだ。

 

日本人のアカウントの日本語情報だけを追っていると、

どうしても同じ考え方に偏ってしまいがち。

けど、海外の意見も取り入れるとまったく違った見え方になる。

 

<参考>英語原文の情報の違いについては、こちらの過去記事でさらに深堀りしてるよ。

【体験談】日本に住む純ジャパ学習者が「海外に行かずに英語の必要性」を作る3つの具体的方法

2021年5月6日

 

そしてこれは過去記事でも述べたけど、

 

英語圏のWeb情報は日本語より情報の量も質も高い。

 

英語で情報に触れる優位性は、昔よりむしろ今の方がさらに高まっているわけなんだ。

 

<参考>英語と日本語の情報格差については、過去記事を見ておいてくれ。

【英語力で人生に差がつく】英語・日本語の情報の質と量は10倍以上違う件

2019年8月2日

 

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「私はいつになったら英語ができるようになるの?」
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英語多読のメリットは、リーディング力アップだけではない

そして茂木氏は何かと誤解されがちな英語多読について、

 

「英語多読は単にリーディング力アップだけじゃないよ」

 

と熱弁を振るっている。まさしくその通り。

 

英語多読をしてもリーディングしか伸びない、

と勘違いしている人は多いけど、それは違うんだ。

 

日本人の間でも、本をよく読む人とまったく読まない人との間では、

語彙力や情報の処理能力、言語能力やコミュ力に雲泥の差が出てしまう。

 

たとえばコレを見てくれ。赤ワインだよな。

 

さて、あなたはこれが何色に見えるだろうか?

 

Aさん「赤! シャア・アズナブルもビビるほどの赤! 赤すぎで草生えるww」

Bさん「熟成された赤レンガ色と、クラシックな深みのあるえんじ色のブレンドカラー」

 

とでは、それを聞いた相手の印象はまったく違うと思わないか?

 

さて、今度はこのワインを飲んでみよう。…どんな味がしただろうか?

 

Aさん「うますぎワラタww」

Bさん「紙やすりを舌の上に乗せ、ギシギシするような迫り来るタンニンの苦味と、フレッシュなレモンの一番搾りがほんのり感じられる味わいだ。後から時間差で舌先にぶどうの甘さが広がるのがたまらないおいしさである。」

 

やっぱりそれを聞く相手の印象は違ってくる。

「文章を読む」という行為は、その人の言語能力全体に影響するんだ。

 

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英語多読をやることで、英会話もできるようになる

逆に言えば、英会話の実践訓練だけをひたすらやり続けても、

永遠にペラペラと伝えたいことを英語で話すことはできないだろう。

 

その理由はミドリムシの細胞レベルにシンプル。

 

「英会話(アウトプット)」とは

「読む・聞く(インプット)」を

頭から取り出す行為だよな?

 

これはあなたもよく分かっているはず。

で、英語を多読するということは、

インプットだから頭の中にアウトプット時に取り出すものを作る行為なんだ。

 

英会話実践訓練だけをやっていても、永遠にペラペラ話せるようにならない最大の理由は、

取り出すものがない状態で、一生懸命取り出す練習をしているから。

 

Did you sleep well?

(昨日は良く眠れましたか?)

 

という機械的に覚えた英語フレーズは言えても、

 

I didn’t sleep well last night, but I think I’m gonna make it tonight.

(昨日はよく眠れなかったのですが、今日は大丈夫そうです)

 

はとっさに英作文して口から出せない。

 

他人が考えた、場当たり的な英語フレーズを、

機械的に口から出す練習だけを1億時間やっても、

あなたは永遠に自分が言いたいことを言えるようにならない。

 

だからこそ、まずはしっかりとしたインプットを英語多読でやることで、

最終的に英会話力もアップするって話につながるんだ。

 

ちな黒坂の英語多読メソッドでは、英会話の実践訓練をドッキングさせることで、

英語4技能「読む・書く・話す・聞く」をまんべんなく伸ばす指導している。

 

だから英語多読をすることで、英単語・英熟語やリーディング力だけじゃない。

英会話力や英作文力の向上にもつながるんだ。

 

<参考>英語多読については、永久保存版のまとめページを作っているのでこちらを見てくれ。

英語多読の完全マップ 独学&低コストで1年後に英会話ペラペラになろう

2019年9月1日

 

今回は以上だ。

数え切れないほど、海外情報や論文を読みこなしているであろう、

茂木氏も英語多読を強く勧めているのは納得感があるよな。

 

英語多読という学習法は、「聞き流すだけ」とか「海外生活をすれば自然に英語が」とか

おちゃらけたオママゴト英語学習者に氷水をブッかけるような提案だろう。

 

冷や水を浴びて目が覚めた人は、今日からでも遅くはない。

着実に英語力をつけていく努力を積み上げていってくれ。

 

今回は同氏の主張を補足する形で語らせてもらった。

参考になれば幸い。

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