「英語の勉強は思ったより進むのに時間がかかって、自分の才能の無さにイライラする…。」
「早く進みたいのに焦る…」
といった具合に「速さ」に不満を覚えた経験がないだろうか。
オレは2018年に英語多読の書籍で商業出版をした時から、
それなりの数の学習者の勉強を見てきた。
その経験からいうと、成長が速い英語学習者には次の3つの共通点があった。
1.余計なことをしない
2.心が強い
3.勉強するルーチンができている
上達が速い学習者はその全員がこれができているし、
その逆に遅い学習者はできてないと言い切っていい。
この記事でその共通点について理由を解説していく。
今回の話はググって出てきた情報をまとめたものではなく、
実際に自分が指導してきた「速い学習者」を見てきた肌感覚による話だ。
もしもあなたが速さに不満を抱いているなら、有益な気付きになるはず。
ぜひ参考にしていってくれ。
目次
1.余計なことをしない
まずはこれ。スピーディーに成長していく学習者たちを見ていて思うのは、
前に進むために必要な事以外、余計なことは一切しないんだ。
具体例をあげよう。過去に英検1級を学習開始後、7ヶ月で合格したとてつもない受講生がいる。
この方はまるでライオンに追われる、インパラのような速度で進んでいった。
「学習開始前からやるべきことを明確にする→開始後はその通りに進める→一発合格」
あらかじめプログラミングされたロボットのような速度で進めていた。
だからスピーディーに成長していきたければ、この受講生のように
「最初から最後まで、余計なことをせず学習メソッド通りに進める」
ということがむちゃくちゃ重要なんだ。
<参考>その受講生の合格体験記はこちら↓
逆を言えば、あなたが進むのが遅いと感じるなら、おそらく余計なことをしてしまっている。
「いやいやw あらかじめ計画通り進めるなんて別に普通じゃねえかww」
あなたはそう思って頭の中で草を生やしたかもしれない。
しかし、現実はそうじゃない。
言われたとおりに進まない英語学習者は本当に驚くほど多いし、
本人はそれに気づいていないんだ。
「英語多読はまず、英単語の暗記からスタート。最初にテキストの開拓をやりましょう」と言っているのに、
途中で飽きてしまったからか、「自分は最終的に英会話をやりたいので」と自己流で方向転換をされてしまう人。
「基礎固めは英単語→英熟語→英文法の順番で進めていきましょう」と言っているのに、
「学生時代に英文法が苦手だったので、自分は英文法からやります」と勝手に順番を変えて自滅する人。
「英単語は反復リーディング、シャドウイングを通じて、目と耳で覚えよう」と言っているのに、
「イマイチ覚えが悪いので、手書きでも書くようにします」と謎の手書き学習を追加する人。
マジでこういう人、本当にビビるほど多いからなw
…あなたは大丈夫か?
黒坂の提唱する英語多読の学習メソッドは、自分自身が英語力を身に着けた学習法で、
その方法で他の学習者もたくさん成果を出してもらっている。
数年間かけてメソッドをアップデートし続けてきたので、その学習の順番もやることもムダは一切ない。
人間の心理学、暗記における脳科学など科学的根拠も調べた上で、効率的に戦略を練っている。
黒坂が事前に入念に計算して作り上げたメソッドなので、
伝えたとおりにやってもらうのが最も効率的だという自負があるんだ。
…それなのに、初心者の段階で自己流で勝手にやり方を変えるのはおかしな話だと思わないか?
ライザップでトレーナーに「最初は3kgの鉄アレイ使え」って言われてるのに、成長を焦るあまり
自己判断で40kgのダンベル使って、重力10倍の木星に行ってトレーニングするイメージ。死ぬわ。
しかし、現実には知識が十分ついていない英語学習初心者ほど
自己判断で余計なことをしてムダな時間を使ってしまいがちなんだ。
ぶっちゃけ進むのが遅い学習者の話を聞くと、9割型余計なことをしている。
学習者の中には、
「こうした方がいいんじゃないか?」
と良かれと思って、自己判断で勝手に順番を変えたり、勉強法を変えたりしてしまう人が多い。
でも結果的にそれが効率的な学習法をわざわざ非効率にしてしまっていて、余計に時間がかかってしまっているんだ。
…いや、余計な時間がかかるだけならまだマシで、
実際には思ったとおりに進まないことに嫌気して挫折してしまうんだ。
「余計なことはしない。言われたまんまその通りに進める」
これは速く進むためには最重要項目だと思ってくれ。
2.心が強い
次に「心が強い」というのも、スピーディーに進めていく上で重要なんだ。
「でたw 昭和オヤジの根性論乙w」
と思われるかもしれない。だが、これは本当なんだ。心の強い人は上達が速い。
英語学習は知能よりメンタルが重要だ。
たとえば、速読英単語をしっかり勉強して、7-8割英単語を暗記したら、
さっさと次の英熟語に進もうと伝えている。
だが、学習者によっては、英単語にしがみついて次に進もうとしない人もかなりの割合でいるんだ。
「未知のテキストを使って、まだ勉強していない英熟語に触れ、覚えていないことを感じるのがストレスだから」
そういう理由なんだろう。オレはそういう受講生を見つけたら
「もう十分やっているのでそろそろ次に進んで」
と伝えているけど「まだ不安だから」としがみついてしまい、結果遅くなる。
なぜこういう事が起きるのか?
厳密に言えば、これは心が負けている状態なんだ。
別の言い方をすると、コンフォートゾーンから抜け出せない状態といえる。
コンフォートゾーンというのは、自分にとって心地よい空間のことなんだ。
本当は転職をした方がいいのはわかっているけど、
長年働いた会社の外側にいくのが不安で、ついついずっと同じ会社に居続けるみたいなイメージだな。
まあ自分もえらそうな事は言えなくて、最初はYouTubeデビューするのにビビりすぎて
何年も指くわえて参加を見送っていたけどなw
でもコンフォートゾーンを抜け出すことをいとわない、
チャレンジ精神の持ち主はバンバンスピーディーに進めていける。
今やっている箇所が終わったら、間髪をいれずにバンバン次に進んでいくという感じだな。
英単語を7-8割覚えたら速攻で英熟語に進むし、それが終わったら秒速で英文法に移る。
たとえるならみんなが温泉で40度のぬるま湯に1時間ずっと浸かっている中、
一人だけ80度のサウナと水風呂をひたすら往復するみたいなイメージ。
確かに未知の領域に行くのは気乗りしないよな。
せっかく反復リーディングで覚えたのに、
また新しいところに進むとゼロスタートになるから気持ちが億劫だと思う。
学生時代に英文法が分からず、トラウマを持っている人は
いつまでも英単語や英熟語を暗記している方がストレスもないだろう。
けど、前に進まないと文字通り成長はない。
心を強くするには、何度も壁を乗り越える経験が必要なんだ。
だから進むべき時には、躊躇せずにとっとと進んでくれ。
実際の受講生の事例として、こちらの方の話が参考になると思う↓
この受講生はめちゃめちゃスピーディーに進めていった方なんで。
3.勉強するルーチンができている
最後はこれ。勉強のルーチンがしっかり出来上がっている人も進捗が速い。
朝起きて出社まで勉強。
電車に乗ったらスマホいじらず、テキストを開く。
休憩時間もテキストで勉強。
退社後はダラダラ夜更かしせず、翌朝に備えて寝る。
こんな感じで空き時間をムダにせず、毎日英語学習を中心に生活を送っているイメージ。
特に平日、会社勤務がある人は電車移動や休憩時間などが決まっているので、勉強のルーチンを作りやすいんだ。
そしてサクサク進んでいく学習者はみんな金太郎飴のように、英語学習ルーチンをがっちり固めて進めていく。
毎日欠かさず勉強をしているので、当然進捗速度も速い。
それとは逆に、ノリや感情任せで勉強する人はカタツムリレベルに進むのが遅い。
なぜかというと、モチベーションがあればやるしなかったらやらない、という感じなので
気分屋でやったりやらなかったりするからなんだ。
英語学習は長いマラソンを走ることになるので、感情任せで進めてはいけないんだ。
毎日の習慣として継続するように取り組んでくれ。
あなたは歯磨きや風呂に入るのはルーチンになっているはず。
だから一日でもサボると気持ち悪くて耐えられないと思うんだ。
それと同じで、英語学習がガッチリ習慣化すれば、気持ち悪くてやらずにはいられなくなる。
その状態を作れれば、間違いなく進むのが速くなるので感情ではなくルーチンを意識して勉強してくれ。
<参考>ルーチン化を作るにはIf-thenプランニングという技術がおすすめ。
↓
以上だ。
今回の話を参考にぜひ、あなたの英語学習のスピードアップを実現させてほしい。
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