オレだ。
今回は英会話や英作文で、「veryとreallyをなるべく使わないようにしよう」という話をしたい。「ネイティブのアメリカ人も含めて、多くの人が英会話や英作文をする中でveryやreallyという言葉を正しいと思って使っている。しかし、これは間違っている」そのように断言したのは、オンラインでライティングアプリを提供する、ProWritingAidなんだ。veryやreallyを多用する人は、意味合いを強める強意語だと思いこんでいるが、ProWritingAidによるとこれはまったくの逆で「veryは意味を弱めてしまう弱い言葉なので、文中では使わないようにしよう」といっている。
今回の記事を見ていただくと、あなたがveryやreallyを多用するほど自分の伝えたい内容が弱まってしまうことを理解できる。また、それだけでなくてじゃあ具体的に、どうすれば自分が伝えたい内容を自分が思っている通りのまま相手に伝えればよいかという方法が分かるとともに、結果的にあなたの英語力を初心者レベルから、中級者・上級者レベルへとアップデートするための話をしていく。「自分なんてまだまだ英語初心者ですから」と尻込みする必要はない。この記事は初心者の人が見ることで、今後英語を勉強していく上で何が重要か?というポイントを含めて理解できるので学習効率アップや英語力アップに大きなメリットがある。また、英検準1級、1級の英作文やスピーチ問題で苦労している人にも役に立つ内容になっている。ぜひ最後まで見てくれ。
目次
veryやreallyを使ってはいけない理由
さて、まずはなぜveryやreallyを多用してはいけないか?という理由を解説したい。次のような文章を考えてみよう。
He is a very rich person.
He is a wealthy person.
違いがわかったと思う。2番目の文はwealthy(裕福)という形容詞を使っており、見る人に多くの情報を伝える。wealthyを辞書で引くと、
having a great deal of money, resources, or assets; rich.
と出てくる。お金、資源、資産を豊富に有しているという意味なので人だけでなく国に使ってwealhty country(豊かな国家)などの表現ができる。その一方で、richはもっと表現の幅が広く使える一般的なワード。
Bananas contain a rich source of several vitamines.(バナナは複数のビタミンが豊富に含まれています。)
She has a rich stock of topics for conversation.(彼女は話題が豊富です。)
みたいに使える。wealthyは主にお金に結びつく豊かさを示す表現なのに対して、richは表現の幅が広い分、読み手・聞き手が受け取る印象はかなり弱くなる。そんなrichにveryとかreallyを付けるより、wealthyと一言で表現する方が力強く、経済的な豊かさを表現することができるんだ。
この他にも
He walked very quickly towards his mother.(彼は母親に向かってとても速く歩いた。)
He dashed towards his mother.(彼は母親に向かってダッシュした。)
“Dashed “はより強く、より迫力のある動詞でこれをみた誰もが脳内で前のめりになって手を振って猛然と走る様子をイメージするはず。さらに”dashed “は “walked very quickly “と3語で表現する代わりに短く1語で表現できるんだ。
very・reallyの代わりになる20の英単語
ここからは、veryやreallyの代わりに使うべき、20の英単語を紹介したい。英語の上級者、ネイティブの中でもインテリ層ほど、veryやreallyを頻繁に多用することを避ける。これらはpaddingまたはfiller wordと呼ばれ、使えば使うほどあなたの言語能力が高くないということを相手に伝えてしまう。たとえるなら、「クッソヤバい」とか「バチクソ」とかを強意語として使う人ほどボキャ貧だと思われるのと同じ。自分もYouTubeやブログではメチャメチャ多用してるけど、さすがにビジネス雑誌とかYahooニュースの記事では使わないようにしてる。つまり、veryとかreallyといった言葉は、使う側は「強調できている」と思っているが、受け手側はそれほど強調されているように感じないんだ。
very afraid→terrified
afraidは不安や心配、恐怖といった意味合いでの「怖い」という意味で、terrifiedは「恐ろしい」でafraidよりさらに恐怖を感じている状態。つまりvery afraidの代わりに使うべき。
I was terrified that my father would find out I had lied to him.
(父に嘘がばれてしまうことが恐ろしかった)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very angry→furious
agnryは怒るという意味だが、furiousはブチ切れた状態で激怒したとか猛烈に怒ってるという意味。
Walter came home furious at something his boss had said.
(ウォルターは、上司に言われたことに激怒して帰宅した。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very bad→atrocious
badは悪いという意味だが、atrociousは凶悪、極悪とか残虐といったメチャメチャ悪いという意味。
That’s an atrocious crime
(それは凶悪犯罪だ)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very beautiful→exquisite
beautifulは美しいという意味で、exquisiteはこの上なく美しい、優雅な、絶妙なという意味。
Miller is an exquisite dancer.
(ミラーは絶妙なダンサーです。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very big→immense
bigは大きいという意味で、immenseは巨大な、甚大な、絶大なという意味。
The sets and costumes for the dance performance were exquisite.
(ダンス公演のセットや衣装も絶妙でした。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very bright→dazzling
brightは明るいという意味で、dazzlingは目もくらむような、眩しいという意味。
We walked out of the movie theater into dazzling sunshine.
(映画館を出て、まぶしい日差しの中を歩いていく。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very slow→sluggish
slowは遅いという意味で、sluggishは鈍い、活発でない、緩慢なという意味。
The children were tired and sluggish and didn’t seem interested in any of the games.
(子供たちは疲れてぐったりしており、どのゲームにも興味がないようでした。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very clean→spotless
cleanはきれいという意味で、spotlessは清潔、潔白、シミ一つないという意味。
Mother always kept the house spotless.
(母はいつも家をきれいにしていた。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very clever→brilliant
celverは賢い、brilliantは輝くように素晴らしいという意味。
I think that’s a brilliant idea.
(それは素晴らしいアイデアだと思います。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very cold→freezing
coldは寒い、freezingは凍える、凍てつく寒さ。
It was a freezing cold day in January
(1月の凍えるような寒い日でした)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very tired→exhausted
tiredは疲れた、exhaustedは疲労困憊、疲れ果てたという意味。
I was absolutely exhausted by the time we got home.
(帰宅する頃には、すっかり疲れてしまった。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very dirty→squalid
dirtyは汚い、squalidはひどく汚い、不潔なという意味。
How can anyone live in such squalid conditions?
(誰がこんな汚い場所で住めるというのだろうか?)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very dry→parched
dryは乾燥、parchedは干上がった、乾燥しきったという意味。
He raised the water bottle to his parched lips.
(彼は水筒を喉の渇ききった唇にあてた。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very eager→keen
eagerは熱心、keenは切望する、強く望む、渇望するという意味。
The government is keen for peace talks to start again.
(政府は和平交渉の再開を切望している。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very tasty→delicious
tastyはおいしい、deliciousは美味、味が良いという意味。
The apple pie is delicious with vanilla ice cream.
(アップルパイはバニラアイスと一緒に食べると美味しいです。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very good→superb
goodは良い、superbは素晴らしいとかお見事といった意味。
The meal was superb.
(食事は最高でした。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very happy→jubilant
happyは幸せ、jubilantは喜びで熱狂する、大喜びのという意味。
The fans were in jubilant mood as they left the stadium.
(ファンは歓喜に包まれながらスタジアムを後にした。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very hot→scalding
hotは暑い、scaldingは火傷するような暑さや焼けるような熱さのこと。
A cup of scalding coffee.
(火傷するように熱い一杯のコーヒー。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very weak→feeble
weakは弱い、feebleは弱々しい、貧弱なという意味。
My grandmother’s feeble now and needs someone at home full-time to look after her.
(祖母は体が弱くなったので、家でフルタイムで面倒を見る人が必要です。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
very old→ancient
oldは古い、ancientは太古の昔や、古代のという意味。
Rome is famous for its ancient monuments.
(ローマは古代のモニュメントで有名です。)
引用元:ロングマン Longman Dictionary
初心者の英会話を上級者に変える
ではここまでの話を踏まえて、初心者がやりがちな英会話を上級者レベルに添削して、ビフォーアフターを見せていこう。
I live in a very poor part of Canada.
My apartment has a very good view of the city, but my home is often very cold in the winter and very hot in the summer.
I work hard everyday so I am usually very tired.
My dream is to be very rich someday.
(私はカナダのとても貧しい地域に住んでいます。
私のアパートは街の眺めがとても良いのですが、私の家は冬はとても寒く、夏はとても暑いです。
私は毎日一生懸命働いているので、いつもとても疲れています。
私の夢は、いつか大金持ちになることです。)
この文章でveryがついているところを変えてみよう。
I live in a destitute very poor part of Canada.
My apartment has a superb very good view of the city, but my home is often freezing very cold in the winter and scalding very hot in the summer.
I work hard everyday so I am usually exhausted very tired.
My dream is to be wealthy very rich someday.
(私はカナダの貧困地域に住んでいます。
私のアパートから息を呑むような素晴らしい街の眺望を楽しめるのですが、私の家は冬は凍てつくように寒く、夏は灼熱の暑さです。
私は毎日一生懸命働いているので、いつも疲労困憊しています。
私の夢は、いつか裕福な富を得ることです。)
こんな感じ。日本語訳も合わせて変えてみたが、イメージとしては小学生の作文みたいな言葉遣いから、ビジネスマンの使うかっちりとしたフォーマルな言葉に変わったという感じだ。
今回は以上だ。この記事を見てもらって理解できたと思う。英語はただ通じれば良いのではなく、自分が伝えたいニュアンスをそのまま相手に伝えるには、英単語力が必要だということ。「oldもancientも同じ意味じゃん」などと思わず、文脈で適切に使い分けることであなたはネイティブからも一目置かれるインテリに近づけるし、自分の伝えたいニュアンスをそのまま伝えることができるようになるだろう。英単語の勉強をするのは、まさしく英会話や英作文などで伝える力をアップさせるためのものなんだ。参考になれば幸い。
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