「頑張ってリスニングの勉強をしているのに全然伸びない…。やっぱり若くないとリスニングは伸びないのでしょうか?」
「リーディングは少しずつ力がついているのに、リスニングはなかなかスコアが伸びません…。」
この全人類70億人の悩みが、サバンナの青空を覆い尽くしている。英検やTOEIC対策をしていてリーディングはなんとかなるのに、リスニングでいつも点数が取れない、リスニングに対して勉強法が分からない、苦手意識があるという人は多いはず。そしてリスニングのお悩みについては、ほとんどが40代、50代以降の年代の人に集中している。あくまで黒坂調べだけど、20代、30代よりも明らかに多い。最初に結論を2秒でいうと「彼らは勉強法が間違っているから」というのがその理由なんだ。あなたはこの動画を最後まで見ることで、リスニングが苦手な理由が分かるだけでなく、勉強法の何が間違っていたのか?また、具体的に何をどう勉強すれば確実にリスニング力アップになるのかが全部分かる。この動画はテキトーにググって出てきたネタを集めたのではなく、黒坂が運営している英語多読スクール受講生さんのほとんどが40代・50代なので、自分がこれまで多くの受講生を指導して伸び悩みを解決させてきたノウハウと技術のオンパレードなので他の動画とは一味違うと感じてもらえると思う。40代・50代向けに作った動画だけど、もちろん、20代・30代にも役に立つ内容になっているので「テメエは黙ってリスニング力アップする方法を教えればいいんだよ」と思っている人もぜひ見ていって。
今回の動画は次の内容でお届けしよう。
リスニングが伸び悩む40代以降の特徴/共通点
原因1.基礎力がない状態でやっている
原因2.リーディングができない状態でやっている
原因3.リスニングではなくヒヤリングをしている
原因4.レベルに合わない素材を使っている
でははじめよう。
目次
リスニングが伸び悩む40代以降の特徴/共通点
まず最初に頑張っているのに、リスニングが伸び悩む40代以降の英語学習者の共通点を解説する。最初にいった通り、勉強法が間違っていることがほとんどなんだ。40代、50代になると英語の勉強の伸び悩みの理由を、自分の年齢や才能のなさを原因にする人がすごく多い。でも最初にいっておくけど、絶対音感を身につけるとか、10人同時に話しかけられても全部理解できるみたいに聖徳太子レベルを目指すのでないなら、英語のリスニングに年齢はほぼ関係ないと断言しておく。そう、英語学習と脳科学的に年齢はマジで1ミリもハンディにならないという事実があるんだ。聞いてくれ。
人間の脳は記憶力や語彙力、洞察力など様々な機能があってそれぞれの機能でピークを迎える年齢はバラバラだし、英語学習に必要な脳の機能がピークを迎えるのは50代よりずっと後の年代になるんだ。「年を取っているから英語ができない」というのは思い込みとか、都市伝説レベルの話をあたかも事実であるかのように錯覚しているけど、あなたの思い込みは超エリートが集まって研究をして出した結論より正しい自信あるか?ないよな?じゃあ自分の勘と経験より科学を信じよう。科学は万能ではないけど、あなたの勘と経験より正しい可能性は高い。今の話、40代・50代から英語の勉強はハンディにならないというものは過去の動画で解説しているので、興味があったらそれを見てくれ。それを見ればもう二度と「自分は年を取っているから英語ができない」という戯言を言えなくなることを約束しておく。
さて話を戻そう。40代・50代でリスニングが伸び悩む理由は勉強法が間違っているといった。具体的には次の章から順番に解説していくけど、本質的なことを最初におさえよう。それは「分からない状態でインプットしても無意味」ということ。「ええ?でも黒坂さん。自分のスクールの先生は”分からない内容も聞き続けていればいつか自然に分かる”っていってるよ?」って?残念、あなたそれ騙されてるわ。そのことが分かる質問をする。あなたは日本語の歌の歌詞を覚えられる?ああ、できるよな。初めて聞く曲でも何回も聞いていれば誰でも自然に暗記する。自分もアンパンマンマーチを歌えるのは、何十回も聞いてきたからだ。じゃあ質問を変えよう。あなたはアラビア語の歌の歌詞を覚えられるか?こっちは無理だよな?多分100回聞いても暗記できる気がしないはず。なぜか?それはそもそもアラビア語の歌詞の意味がわからないから。意味がわからないことを聞いても、細部まで聞き取れない。聞き取れないものを何度聞いてもいつまでも覚えられない。覚えられないことを理解することは不可能。もうわかったな?意味を介さないことを努力してインプットしてもマジで無意味なんだよ。そもそも、脳みそは理解できてなおかつ繰り返しインプットされる情報を「これは重要な情報」としてラベリングして長期記憶の倉庫に保管するけど、理解できないイミフな情報はノイズとして入り口で捨ててしまうから記憶に残らない、そもそも記憶の倉庫までたどり着かない。だからヒヤリングマラソン、みたいに聞き流しCDセットを買ってイミフなまま聞き続ける苦行に耐えても何も意味はないし、そのCDセットはぶっちゃけ漬物石の代わりか、ムカつく上司のドタマをかち割る鈍器にしかならない。そして伸び悩む英語学習者のほぼ100%が、「分からない状態で反復インプットしている」という過ちをしてしまっているんだ。そりゃあ伸びないわけだな。納得だわ。今の記憶のメカニズムについての話は、過去動画で解説しているので「リスニング以前に記憶に自信がない」って人はこちらを見ておいてくれ。英語学習に記憶力はハンディにならないという、夢と希望の詰まった動画になってる。
さて、ここまでの話を3秒でまとめる。1.40代・50代の年齢はハンディにならない。2.理解を伴わない勉強法はゴミ。では具体的にどうすればいいかを次の章から解説しよう。
原因1.基礎力がない状態でやっている
40代、50代からリスニングが伸び悩む原因その1は、基礎力がない状態でリスニングをしていることだ。英会話スクールはこういう。「日本人が英語ができないのは、インプットばかりやってるから。アウトプットが少ないと伸びません。だから当校で英会話アウトプット訓練をしましょう。今すぐお前の金をよこせ言わせんな恥ずかしい」と。冷静に考えるとこの主張はおかしいんだ。アウトプットはインプットしたことを出す行為、インプットがカスだとアウトプットも当然うんこになる。無理にアウトプットからやっても絶対に伸びない。これ日本語で考えると分かるけど、何を見ても「すげえ、やべえ」しか言えないアホな人にスピーチの練習をどれだけさせても、聴衆の心を動かす雄弁な語りは不可能だ。この場合は、まずは人の心を動かす語彙力を身につけることが必須。話を英語に戻そう。インプットをやらないとアウトプットできないという根拠をここから解説する。あなたは英会話スクールで講師とこんなやり取りをした。「えーっと、今日寝坊して会社に遅刻しましたって話をしよう。寝坊って英語でなんていうんだろう?うーん、思いつかない。しゃーない。これは飛ばして遅れたっていおう。I’m late?いや過去の話だからI was lateだな。今朝の話だからこれにthis morningをくっつけてI was late this morning.これでいこう。あ!眠いってsleepyっていうんだったな。合体させてI was late this morning because I was sleepy.これで完成や!」あなたはそういうと、講師はこう返してきた。「You should have left an hour earlier.」え?shouldの後にhaveとleftが来ただと?やべえイミフすぎワロタww 動詞の原形haveとleaveの過去形のleftがごちゃまぜになっとるやないかい!」あなたはそう思って脳内パニック状態、エヘヘへthank youと意味不明な笑いでごまかし、講師は怪訝そうな顔であなたを見つめるのであった。
はい、今の話でわかってもらえたと思う。ちなみにこれはshould + have + 動詞の過去分詞で「すべきだったのにしなかった」という意味なので、You should have left an hour earlier.(あなたは一時間早く出発すべきだったね)という話。使われている英単語はすごく簡単なのに、英文法の基礎中の基礎が分からないだけでまったく理解不可能になってしまった。英会話はスピーキングとリスニングを交代交代でやる作業になるので、相手からの会話が聞き取れない時点でgame overになる。その一番の原因は基礎力不足。「もう若くないから早く英語力をつけなければ」という焦りの気持ちがあることで、基礎をすっ飛ばしてしまう中高年は多いけどそれをすると余計に遠回りになる。まずは基礎力をつけよう。
原因2.リーディングができない状態でやっている
次はリーディングができない状態で、リスニングをやっているから伸び悩む。「は?テメエはボケ老人かよ!自分が悩んでいるのはリスニングであってリーディングじゃねえよボケ」と思った人もいると思う。でも関係大アリなんだ。なぜってリーディングができなければ、リスニングは絶対にできないから。リーディングとリスニングは、間違いなく100%絶対確実にリーディングの方が論理的に簡単という事実があるんだ。リーディングは自分のペースでじっくり読める。難しい箇所、複雑に入り組んだ箇所はじっくり丁寧に読める。何度も同じ箇所を読み直せる。でも、リスニングは音なので、聞いた瞬間から存在が消えて見えなくなる。返り読み、はあっても返り聴きは物理的に不可能。ネイティブのスピーキングする速さで強制的に耳から情報を入れられるけど、あなたの頭の理解する速度が追いつかなかったら「使われている英単語は分かるのに、全体的に何をいっているのかさっぱり分からない。ここはどこ私は誰?」と置いてけぼり待ったなしになる。
今の話を確かめる簡単な方法がある。英語字幕を表示させて英語の動画を見てくれ。字幕があるのに理解が追いつかない場合は、ネイティブの読み上げ速度に対してそもそもあなたの英語を英語のまま理解する速度が遅すぎるのが原因だ。もしくは一時停止しながら英語字幕を読んで理解できないということは、そもそもリーディングができない状態。そういう人はまだリスニングをゴリゴリやる段階じゃないってこと。まずは徹底的にリーディングをして、英語を英語のまま理解する回路、英語脳を育ててくれ。英語脳の作り方についてはこちらの動画を見てくれ。
原因3.リスニングではなくヒヤリングをしている
次に意外すぎるほど多くの人は、リスニングではなくヒヤリングをしているんだ。この違いはなんだろう?リスニングは内容理解をするために、しっかり集中して聴くことに対して、ヒヤリングは聞き流し。リスニングのイメージは英検やTOEIC問題を解く時に、集中してリスニング問題を解くというイメージ。ヒヤリングは台所で人参をトントン切りながら英語ニュースを聞き流しにしている状態。あらゆる言語学者、英語教育者が口をそろえることの1つに、「ヒヤリングは意味がない。オッサンが化粧の技術を覚えることくらい意味がない」ということ。1章で話したけど、人間の脳は理解できない情報を入れても記憶に残らず、入り口でドンドン捨てる。日本語のニュースは野菜を切りながらでもちゃんと頭に残る。なぜ?それは内容が理解できるから。じゃあ内容の理解ができない英語ニュースはどう?先ほどから何度も言ってる通り、内容が理解できないよな?記憶に残らないよな?意味ないよな?ということでヒヤリングは意味がないからやめろ。「頑張って毎日英語聞いているのに伸びない」って人によくよく話を聞くと、実は必死にヒヤリングをしていたというケース多すぎワロタ。5時間ヒヤリングするより、15分リスニングする方が伸びる。ヒヤリングはするな、リスニングをしろ。リスニングについては過去動画で詳しく解説しているので、これを見てくれ。
原因4.レベルに合わない素材を使っている
最後に「今の自分のレベルに合わない素材を使っている」という英語学習者も多い。「素材にCNN News Englishを使っています」というけど、その人の英語力を聞くとまだ英検2級レベル、TOEIC500点に満たないという場合とか、素材に映画を使っていますというけど、基礎レベルも怪しいという人は多い。もう100万回同じ話をしているけど、ここで英語が上達する条件を思い出そう。そう、理解できる素材を使わないと無意味、だったよな?身の丈に合わない素材を使うとどうなる?当然、背伸びしてるから意味が理解できない。意味ができないから頭に残らない。頭に残らないから成長の実感を感じられない。成長の実感が感じられないから、やっても意味ね~と感じてウルトラハイパー真空投げで英語学習を放り出す。うーん、これまで100億回は見てきた挫折の黄金パターンだ。
今回は以上だ。この動画ではリスニングの話を中心にしたけど、基本的に英語が伸び悩む理由はシンプルで「理解できない内容を苦痛に耐えながら無理に続けてるから」というのがその理由。理解できることを反復しよう。そうすれば、年齢に関係なく間違いなく英語力は伸びていく。そして40代、50代の人ほど「もう年齢も年齢だし」とか「早く英語力がほしい」と焦るから高望みになり、高望みになるから自分のレベルに見合わない勉強をして消耗してしまう。やめよう。いつからでも英語はできるけど、地道こそ本当の近道だ。ちなみに基礎力がない状態で何からやっていいか分からないという人のために、40代・50代のための英語学習全ロードマップの神動画を作ったので良かったら見ておいてくれ。ゼロベースからビジネス英語レベルまでブチ上げる有益すぎて後頭部から禿げ上がる勢いであることは約束する。参考になったら幸い。ほなまた。
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