今回は普通のサラリーマン、主婦が取ってはいけない資格と英語系資格はどうよ?ってテーマを解説していく。「変化の激しい時代、将来不安だから強みがほしいんですわ。専門性を作るために資格を取得したいですわー」そう考える人はすごく多い。特にこのチャンネルでは英語や海外に関心が強い人が多いので「英語系資格が欲しい。いざ日本が本格的にオワコン化した時のために世界中で通用するエクスカリバーみたいな強力な資格が欲しい」って人もいる。でもでも、ネット上には「いやいや、資格なんて意味がないでしょw 実務経験が100%でしょw」みたいな資格無意味論も山ほど出てきて、それ聞いてビビり散らかして頭から布団かぶって震えてる人もいると。結局どないやねん?この疑問に答えを出す。
今回の参考書籍はこちら、佐藤 敦規(さとう あつのり)さんが書かれた45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法という本だ。資格の話になると「僕は満員電車の中だけで司法試験合格しました」とか「英単語を覚える時はしっかり睨みつけて覚えよう」ホンマかいな?と感じられる非現実的やりすぎ都市伝説が巷には多い。いやいや睨みつけて暗記とか、お前は昭和のヤンキーかよ。その点、この佐藤さんの書籍はタイトルにある通り「普通のサラリーマン」に向けてめちゃめちゃ現実路線で解説してくれている。現在、専門性を磨くために英語の勉強をしている視聴者にも役に立つ話ができるのでぜひ最後まで見ていってくれ。
それから黒坂自身、そこそこ色んな資格を取得してきた経験もあるので「ぶっちゃけ資格は意味ある?ない?」という結論を出していく。最初に結論を言うと、特別優れた才能がなく、高学歴でもない普通のサラリーマンや主婦こそ資格を取って人生有利に戦うべきだと思う。その一方で、資格スクールの養分になったり、下手したら人生オワタになるダメダメな資格もあるので、その辺りも解説していく。
今回の動画は次の内容でお届けする。
1章 「資格を取っても稼げない」は正しいのか?
2章 普通のサラリーマンが取ってはいけない資格
3章 「英語系の資格は無意味」に反論する
ではいく。
目次
1章 「資格なんて無意味!稼げない!」は正しいのか?
さて、第1章では「資格なんて無意味、稼げない」という資格反対派の意見に反論していこう。黒坂としては資格はちゃんと意味があるし、しっかり収入アップにつながると思ってる。まずはその根拠を話していく。
まずは資格を取得する2つの価値について話そう。資格を取得する価値の1つ目は、専門知識やスキルがある人材としての商品価値を高めてくれるものなんだ。商品価値なんていうと、「ええー、商品価値ってなんやねん!人間は命があるねんでワイらをパン工場のパンみたいに扱うなや!」って道徳の授業でイキり倒してた取り柄が真面目一本槍な面倒っちい人が湧きそうだけど、世の中ありとあらゆるものに値段がついているんだ。会社員の年収だってその一つ。年齢が若い、高学歴、専門スキルがある、英語が使える。こうした付加価値がたくさんある人ほど、当然に年収に反映される。逆に考えてもらいたい。あなたはふぐの調理師免許を持ってない人が出すふぐ刺し食べられますか?って話。黒坂が昨日学校の裏にある池でふぐを釣って自宅でさばいたものをあなたは食べられますか?「大丈夫大丈夫、YouTube動画見ながらしっかり毒取ったから!(キラン)」いや無理でしょ絶対。だからまずは、事実としてライバルひしめく労働市場であなたは労働力という商品であり、資格を取得するということはこの商品価値を高めてくれるということを理解してもらいたいんだ。
それから資格を取得する価値の2つ目は能力の証明になるってこと。たとえば英検1級、TOEIC900点以上を趣味で取る人はほとんどいない。多くの場合は英語を使う仕事をするとか、海外に留学したり移住したりする時に必要なスキルとして目指すと思うんだ。資格取得をするということは、長期的に学習戦略を持って仕事を続けながら時間を捻出して、試験会場で求められる水準の答えを出して合格する最後までやりきったという証明なんだよな。目標を定め、合格には何を求められるかを理解し、必要な知識スキルを身に着けて制限時間内に出し切る。これはどんな仕事や学業でも通用する能力なので自分はその能力がありますよということを資格で客観的に証明することができるんだ。
このように明確な資格取得のメリットがあるにも関わらず、世の中には「資格無意味論」がはびこってるのはなぜか?実は資格否定派の意見にも耳を傾ける価値もあるんだ。ここからは2つの資格否定者の意見を見ていよう。まず1つ目に資格はあくまでスタートラインに過ぎないってこと。英検1級取りました、TOEIC900点以上取りました。確かにすごいことなんだけど、え?ってこと。仕事は結果を出してナンボ。どれだけ難しい資格を取ろうとも会社が求めるのは、支払う給料以上にあなたがどれだけ粗利を稼げるか?これを仕事で証明するしかない。勉強をして資格を取得することと、その取得した資格を活用することはまったく別の話で別のスキルが求められるって話だ。資格を取って実務経験がない状態は、ペーパードライバーと同じ。僕、40年前に鳥取県の合宿で免許取りましてん、一回も乗ったことないけどそんな僕ちゃんがあなたの専属ドライバーになってもええですか?やめて。怖すぎる。そう、だから資格は活用して実績を積んではじめて意味があるんだ。
それからもう1つの資格無意味論、それは世の中にはクソの役にも立たないゴミ資格があるってこと。なんとなく資格って公的機関が真面目に提供してるイメージがあるかもしれない。特に酷いケースだと、一部の資格は悪徳フランチャイズ、宗教ビジネス化している。俗に言う協会ビジネス。協会は誰でも作れる。「この度、吾輩は黒坂検定、略して黒検を作ったでござる。1級取得すれば人生が薔薇色になるでござる。はい、受験料300万円よこせや」いやただの詐欺でしょこれ。「この資格取れば人生無双できますよ」って人に夢を見させて、その夢を実現するための投資という名目でお金を搾取するドラキュラのような団体もあるので要注意。まあそこまでいかなくても、たとえ取得したとしても履歴書に書くとマイナスの印象になる金ドブな資格は結構多い。それが資格なんて無意味論者の主張する材料になってる。この話は2章で改めて解説しよう。
ここまでの話を2秒でまとめる。まっとうな資格は取得する価値があるけど、ゴミカス資格は意味ないしたとえ価値の高い資格をとっても活用してナンボでっせってこと。では第2章で具体的に目指してはいけない資格について解説していこう。
2章 普通のサラリーマン、主婦が取ってはいけない資格
さて、2章ではいよいよこの動画の本題、普通のサラリーマン、主婦が取ってはいけない資格について佐藤さんの著書の主張を引用しながら解説していこう。結論次の5つのタイプがある。
1.難関資格
2.簡単すぎる資格
3.英語とITに関する資格
4.学位を必要とする資格
5.人命に関わる資格
1つずつ解説していく。
1.難関資格
普通のサラリーマンや主婦が取ってはいけない資格1つ目は難関資格だ。有名所で言えば司法試験、公認会計士、税理士あたりだ。これらの資格は3000時間以上の勉強が必要で、しかも細切れではなくまとまった学習時間の確保が必須になる。だからほとんどの人は会社をやめて専業学習者にならないと到底取得はできないし、下手をしたらそれをやっても永遠に不合格が続いた結果、とうとう撤退しましたGame Overとなれば人生を棒に振っただけになる。まさしくまごうことなき人生オワタ状態、普通のサラリーマンが脱サラをしてまで目指すのは地獄の片道切符になる可能性が高いので最初から考えない方がいい。参考までに普通のサラリーマンでなくても、難関資格には20代の若い受験生でも人生オワタへと誘う闇の引力を持っている。20年以上を医学部浪人、司法試験浪人やったけど不合格が続いて40代なかばの中年で完全撤退、でも精神世界は20代前半で止まったままというゾンビ映画より怖い話もある。こういう難関資格は取ってからも茨の道が続くので、若い時期に集中的に勉強してスパッと取る人が目指すものだと思ってる。残酷なことをいうと、そもそも普通の人が目指すこと自体が間違ってると言えるかもしれない。と、ATフィールド全開にクレームの予防線を張りまくりつつ次へいこう。
2.簡単すぎる資格
普通のサラリーマンや主婦が取ってはいけない資格2つ目は簡単すぎる資格だ。英検5級、ITパスポート、簿記3級といったものだ。ちなみにお好み焼き検定なるものもあって、国家統計局によると大阪人の取得率は99%らしい。よく知らんけど。子供部屋おじさんが社会復帰する時に簡単すぎる資格を取って人生ひっくり返しチャイナ、人生をショートカットしちゃいな!って考えるんだけど、ぶっちゃけ簡単すぎる資格はとっても時間とお金の無駄になることも少なくない。下手をしたら履歴書で書くだけ悪印象を与えてしまう可能性もある。食後に「じゃあ1000円だけちょうだい」って男性から微妙な奢り方をされた時と同じような印象を与えてしまう。微妙に奢られて借りを作るくらいなら、全部割り勘の方がまだマシだろ。結論、中途半端は良くないって話。普通のサラリーマンや主婦はただでさえ仕事や家事育児で忙しいのに、何の力にもならない資格を目指しても金ドブになるだけ。取るなら投資リターンの高い資格を狙い撃ちにしよう。しょぼい資格を4つも5つも取るくらいなら、価値ある資格を1つ取る方が遥かに役に立つ。
3.英語とITに関する資格
普通のサラリーマンや主婦が取ってはいけない資格3つ目は英語とITに関する資格だ。んー、でも正直この項目については黒坂は違った意見を持っているのだけど、一応このまま本書の主張をそのまま解説する。著者によると、英語とITは競争相手が多くて実務経験が求められるからって話なんだ。でも一工夫して会計と英語力を同時にPRでき、世界的に通用するUS.CPA米国公認会計士ならありだと言ってる。この話についてはみんな関心度が高いし、自分もしっかり説得力のある話をしたいので、次の第3章で改めてガッツリ解説しよう。
4.学位を必要とする資格
普通のサラリーマンや主婦が取ってはいけない資格4つ目は学位を必要とする資格だ。たとえば、医学部を卒業して医師を目指したり、薬学部を出て薬剤師になるって話。サラリーマンからそんな織田信長の野望レベルの大きな夢を追いかける人はそうそういないけど、20代後半くらいならやらかす人はそこそこいるって話。冷静に考えると、医学部や薬学部に入りなおすために、仕事をやめて1-2年の受験勉強、6年間かけて卒業し、数年かけてようやく仕事で一人前になれる。仕事で独り立ちするまで今の年齢から+10年間と膨大な資金が必要になる。いや、下手したら途中で資金が枯渇か、やる気がうんこになるか、親が要介護状態で断念せざるを得なくなる。どう考えても無謀すぎる。これはやめとけ。
5.人命に関わる資格
普通のサラリーマンや主婦が取ってはいけない資格5つ目は人命に関わる資格だ。大型トラックの免許を取ってバリバリ肉体労働をするのは、無理ゲーだといっている。理由としては、シンプルに運転中の事故や重い荷物の上げ下げで腰が砕けて即オワタになるからといっている。
以上5つが普通のサラリーマンや主婦が取ってはいけない資格5パターンだ。じゃあその逆に目指すべき資格は何か?というと次の条件に当てはまるものを目指せといってる。
目指すべき資格の1つ目は1000時間程度の勉強で合格できる資格だ。このくらいの勉強時間なら、忙しいサラリーマンや主婦でも現実的に取得できる。ざっくり1日3時間の勉強で1年間続ければ取得することができる計算になる。あくまで今の仕事を続けながらその傍ら空き時間で取得するからこそ、ノーリスクで資格を取得する価値がある。
目指すべき資格の2つ目は独占業務があるものだ。独占業務というとビビり散らかす人もいるけど、たとえば業務委託として今まで働いていた会社から仕事をもらうという技もあるという。社会保険労務士、行政書士、土地家屋調査士、宅建士このあたりが該当する。後は駅前の一等地にたばこ屋を起業するとかは参入障壁がクソ高いのでおすすめ。実現できるかは知らんけど。
目指すべき資格の3つ目は息の長い資格だ。変化が速すぎてオワコン化待ったなしの資格を取っても意味がないけど、長く働き続けられる仕事内容ならビジネスマンとしての寿命を伸ばしてくれるんだ。たとえば英語系資格なら勤務先の仕事を英語でこなしつつ、副業で翻訳や字幕入れの仕事、英語を教える仕事ができる。また、脱サラ後や副業で書籍の著者や講師、講演家としてデビューできる可能性もある。
ここまでの話で目指すべき資格、そうでない資格は明確にできたと思う。残る話は「英語系の資格ってどうよ?」って疑問だよな。その話は次の第3章で解説していく。
3章 「英語系の資格は無意味」に反論する
さて、第3章では「英語系の資格は無意味」に反論したい。著者だけでなく、世間的に「英検やTOEICを取っても仕事では使えない」といった意見は多い。でも正直、それは机上の空論感が否めなくてそうした意見を持つ人の半数以上は英語力がなくて、実際に英語で仕事をしたことがない人の意見だと思ってる。なぜなら少なくとも黒坂は英語の資格が直接仕事でものすごく役に立った経験をたくさんしてきたし、英語系資格を取った受講生やこの動画の視聴者も同様の事例はたくさんあるから。
それを証明するために、まずしたい話は資格は2つの価値があるってこと。1つ目は資格そのものが役に立つ市場価値。医師免許がないと医療行為はできないし、運転免許がないと運転はできない。でも英語の資格はないとできないことはなにもない、故に意味がないという論法で攻めてくるけど本当か?といいたい。確かに英語資格はふぐの調理師免許と違って免許ではなくあくまで資格。それがないとできないことはないけど、それだけで価値がないとは言い切れない。たとえば英語を教える仕事をする時に英検もTOEICも何もとってない人と、英語系の上級資格を持ってる人ならあくまで条件面だけで勝負するなら後者の方が明確にニーズが高い。上級資格を取ることができる能力を客観的に証明できるからな。よく「TOEICは錯覚資産。実際に英語力がある証明にはならない」という人がいるけど、現実問題としてTOEICのスコアで採用が決まる場面はあるのでたとえ錯覚という指摘が正しいとしても、役に立つ実態はあるという話。仕事をする上で一番重要なのは信用。実力はよくわからんけど、とりあえず採用して仕事をさせてみようなんてポテンシャル採用は20代で終わるので、普通のサラリーマンや主婦は能力を証明するために英語系資格の取得をする価値はあるという話だ。
資格が持つもう1つの価値は、資格を取得する過程で必要な知識やスキルが身につくってこと。どちらかといえばこちらの方が価値が高いかもしれない。たとえば英検1級に合格するためには、1万語以上の語彙力、海外の英語ニュース、英語雑誌から抜粋したリーディング問題、英語の音声ニュースのリスニング、短時間で論理的に自分の意見を英作文で主張することと、2分間英語スピーチをする能力が必要になる。これら全部のパートでまんべんなくスコアを取るには網羅的に勉強をして、試験では何を求められているのかを理解する能力に加えて、試験の要求水準と現在の自分の実力との乖離を客観的に把握して必要な努力を長期的に積み重ねることで合格する。試験に合格するまでのプロセスで身につく英語力は相当にハイレベルだし、先程いった通り英語圏のニュースや記事を原文で問題として出題されるので、資格取得後はそのまま英語で専門知識を学んだり、英語のニュースやドキュメントを読んだり聞いて理解することにつながる。黒坂は複数の外資系企業で外国人社員や役員と一緒にプロジェクトを進める仕事をしてきたけど、英検1級対策をする過程で身につけた英語力に何度も助けられた。なので、英語系の資格は無意味、って言われてもそれはあなたが英語で仕事をしたことがないから知らないだけじゃないんですか?もしくはあなたが英語資格を活用するスキルがなかったからじゃないんですか?って言いたくなってしまう。
今回は以上だ。まあ色々話してきたけど、資格に対して過剰な期待も過小評価もするべきではなくて、自分がどんな仕事で何をしたいか?という自己内観が一番大事だと思ってる。ここがズレている状態で闇雲に世間で有利だと言われる資格を目指しても最後までやり抜く馬力も出ないし、仮に合格しても上手に活用するだけのパワーも出せないと思う。つまり、まずは仕事ありきで資格はそのやりたいことを実現させたり、補助ツールとして活用する位置づけで考えるべき。間違ってもこの資格さえ取れば自分はバラ色の人生が待ってるという脳内お花畑はダメ出し、最初から資格なんて無意味、働いたら負けかなと思ってる、ベーシックインカムはよって姿勢もダメだと思う。参考になったら幸いほなまた。
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