今回は英語の勉強効率を高める休憩の技術というテーマで、上手な休憩の方法について解説していく。あなたは「休憩中、自分はサボってるという罪悪感に襲われる」と思ったことはないだろうか?いや答えなくても良い。答えは知ってるから。絶対にある、そうだよな?休憩はなるべくしない方がいい。なぜなら休憩は何も生み出すことはない非生産的な時間であり、ムダだから。そう思っている人は多いと思う。でもはっきりいって多くの人は休み方を誤解して休憩を取ってしまってる。そのせいで休みたくて取った休憩で余計に疲れるという矛盾に苦しんでいる。先日から日本ホコタテ協会から立て続けに状況の是正をしろとクレームが入っているので、休憩難民を救うためにこの動画を作った。
さて、休憩についての有名な本といえば、「世界のエリートがやっている 最高の休息法」と「シリコンバレー式 よい休息」、この2冊は抑えておきたいところ。はっきり本音を言わせてもらうと、自分はこの手の「シリコンバレー流の~」とか、「一流が実践している共通の~」みたいなシリーズが好きじゃない。いやはっきりいってむしろ嫌い。キャッチーなフレーズ使ってるけど、中身は大したことないものが多い。表面だけキラキラしてるけど中身スッカスカ。全身ハイブランド人間と同じ。でもこの本は違った。面白い! 自分自身、休憩といえば昼寝くらいしか考えてなかったので、嬉しい楽しい発見の連続。働き方の本は世の中にたくさんあるけど、この本は「戦略的休息」という我々がこれまで見落としてたことを教えてくれる。今回は英語学習をするあなたに役に立つ内容を厳選して取り上げていく。
あなたがこの動画を見るメリットは、英語の勉強効率を高めてくれる休憩の技術を理解することができる。また、英語以外の仕事や家事育児、日常生活から疲れを解消することができるのでぜひ最後まで見ていってくれ。この動画は次の内容でお届けする。
1章・正しい休憩と間違った休憩
2章・英語学習を効率化する休憩の技術
ではいく。
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>>>世界のエリートがやっている 最高の休息法 著: 久賀谷 亮 さん
>>>シリコンバレー式 よい休息 著:アレックス・スジョン-キム・パン さん
目次
1章・正しい休憩と間違った休憩
さて、第1章では正しい休憩と間違った休憩について解説する。
いきなり喧嘩を売るようなことを言うけど、多くの人は間違った休憩をすることで余計に疲れてしまってる。えー?そんなことってある?いやある。たとえば勉強や仕事に疲れたらスマホで動画見たりSNS見たりしてない?。うわーしてたわ。これはシンプルに目も脳も酷使する。確かに。ぼんやりニュース見てる人多いけど、活字を読んでるという点で仕事のドキュメント読むのとやってることは変わらないよね。
まあここまではどこでもよく見るネットニュース系の記事のあるある話だと思う。でもこの動画はここからが面白い。2冊の休憩本によると、仕事や勉強の反対語は休憩ではないんだって。えー?どういうこと?だって仕事をするの反対は仕事しない、じゃないの?だっていつも僕私の上司は「おい、休んでいるヒマがあったら働けよ」って怒るよ。休憩中だけど周囲の目が気になっていまいち本気で休めない。日本のサラリーマンには休憩忖度ってのがあるんだよ。そう考える人が多いと思う。でも実は休息中も人間は仕事や勉強をしているのと同じ状態なんだ。うわあこれ盲点だったわ。理由はシンプル、仕事中に活動する脳の領域と、休憩中に活動する脳の領域は違う。なるほど、休憩中は脳の活動がストップしていたと思ってたけど、実は休んでいる時も脳が働いていたんだな。仕事や勉強をやっている時は活動モードのスイッチを押して、休憩に入ると別のモードに切り替わるスイッチを押すってことか。ちなみに休憩中に入るモードをデフォルト・モード・ネットワークという。このモードに入ると、脳は入力された情報を整理を始める。わかるー。これさ、自分めちゃめちゃ思い当たる節あるんだよ。いいアイデアって休憩中とか散歩中とか温泉入ってる時に来てたわ。工場の流れ作業とかだと話は別だけど、お客さんの気持ちを掴むためのプレゼン資料作ったり、イケてる動画編集をしたり、心を動かす作文をしたりとクリエイティブな仕事をする時はアイデアとか自由な発想がめちゃめちゃ重要になる。だけどそれは仕事や勉強中には出てこない。意識的に休憩を入れてディフォルトモードネットワークにモードを切り替えてアイデアの降臨を待つということが必要なんだ。これって実質仕事じゃない?
さらにさらに、休憩本によるとここで衝撃的な事実が明らかになった。それはボーッとして何もしなくても実は休めてないんだって。うそー?さすがにそんなことってある?あるんだって。実は先程いったディフォルトモードネットワークは、脳はぼんやり過ごしている時に情報整理活動をしているといったけどその時にも脳はエネルギーを使ってる。たとえると車のアイドリング状態。車は停車中もエンジンが動いている時もガソリンを使ってるって知ってた?エアコンをOFFにして1時間アイドリングすると約780ccのガソリンを使う。1時間半で1リットル以上になるから、一歩も進んでないのに100円以上損してるってこと。アイドリングもったいねえ。これは脳も同じで、ディフォルトモードネットワークのアイドリング状態だと、60-80%エネルギーを使ってるらしい。うわ、なにそれSGDs的にめっちゃ良くないやん。仕事や勉強を離れてふと一息ついた時に、漠然とした将来不安に襲われることってない?あるある。あれはディフォルトモードネットワークが情報整理をした結果、「この先どうやって生きていこうか」「英語をどうやって活用していこう」という問いが浮き彫りになった結果なんだって。なるほど、確かに情報の渦で頭の中グチャグチャではこれからの人生どう生きるか?なんて思わないよな。あれは脳が情報の整理をしてくれたから湧き出た感情だったんだ。じゃあどうすれば本気で休憩できるのか?結論、脳のアイドリング状態であるディフォルトモードネットワークを止めろ。えー、でも暴走機関車とは違って緊急停止ボタンとかないですやん。どうやって?その答えが瞑想だというんだ。瞑想!なるほど。
GoogleやAppleといった世界トップ企業ではマインドフルネスと呼ばれる瞑想を積極的に取り入れていることは、意識高い系の人なら聞いたことがあるはず。瞑想って何のためにやってるの?空中浮遊ですか?いや、脳のアイドリングをストップするためにやってるんだって。知らなかった。つまり、人間は意識しなければ本気の休息はできないってこと。ボーっとしても休めない。でも黒坂さん、職場で瞑想とかさすがにできないっすよ。僕私はダルシムとはちゃいますねん。そう思う人も多いと思う。大丈夫、休憩の技術は瞑想だけじゃない。2章からしっかりやり方は伝える。
ここまでの話をまとめると、仕事や勉強中は情報処理モードになってる。休憩時間にスマホを見たりぷち仕事をすると情報処理モードが継続されてしまって、アイデアや奇抜な発想が出てこなくなる。休憩時間にあえて何もせずボーッと過ごすと今度は情報整理モードに切り替わってその時間で暗記や文法の勉強などインプットした情報が整理されて定着する。だから休憩時間に脳の情報整理を邪魔しないことが大事。でも、ディフォルトモードネットワーク状態でもエネルギーを使って疲れてしまうので、活動を強制停止する必要があるって話。じゃあ具体的にどうすればいいか?次の2章で詳しく解説する。
2章・英語学習を効率化する休憩の技術
さて、第2章入っていこう。ここからは英語学習を効率化する休憩の技術について解説する。ここからの話がこの動画で一番大事な話をしていくのでぜひ最後まで聞いてほしい。結論、休憩の技術は次の通り。
1.全力休憩
2.時差ルーチン
3.四時間のゴールデンタイム
4.長さより回数
5.散歩
6.昼寝
7.時短
8.バカンスを取れ
ではいく。
1.全力休憩
1章で伝えた通り、仕事や勉強の休憩時間は本気で休もう。スマホを見ない。ちょっとした作業みたいなぷち仕事もしない。何もしない。えーでもそれってヒマですやん?否、脳の中は忙しく入力された情報を整理するために動き回ってる。仕事中なのよ。だからじゃまをしないで。一番英単語の暗記にいいやり方って「寝る前に英単語を覚えて、朝起きたら復習をする」って話があるけど、実はこれめちゃめちゃ理にかなってる。寝る前に暗記のインプットをして寝てしまえば、途中で新たな情報のインプットをせず寝ている間に情報を整理する。起きたら整理した情報をダメ押しでインプットすることでしっかりと定着するんだって。なるほど、わかりやすい。
2.時差ルーチン
一言でいうと、いつものルーチンを1時間、もしくは2時間ズラしてみよう。たとえば会社通勤。都心に住んでる人にとってはこの世の地獄だと思う。朝起きて頭がはっきりしないうちから、すし詰め状態の電車にイワシ缶みたいに詰め込まれる。特に雨の日は濡れた傘が引っ付いたり、外は寒いのに暖房が入ってて隣のオッサンの背中を流れる汗がピッタリくっつく。ヤバすぎる。マジで無理。会社についた頃にはヘトヘト。そういう人も多いと思う。でも通勤ラッシュを避ける簡単な方法がある。始発電車に乗れ、これで行こう。どれだけ混雑する路線でも始発は空いてる。なんなら座れる。座れるからゆっくり本を開いて勉強しながら会社に到着。オフィスには誰も来てないのでまったりコーヒーを入れて鼻歌混じりに仕事をしよう。もしも早朝すぎるとオフィスに入れないということなら、近くのカフェで勉強をして過ごせばいい。そしてお昼ごはん。普通に12時にいくとどこも混んでるし待たされるし食べ終えたらすぐ出ないとダメ出しでとにかく気が休まらない。だから1時間早く行こう。早朝に出社してるからお腹も早く空く。11時ちょうどに出てもいいんじゃない?ゆったりと休める。シフト勤務の人なら土日ではなく、平日に休みを取ろう。平日昼間ならどこも空いてる。みんながやってるのに無理に合わせる必要なんてない。とにかく時差。一人サマータイムを導入しよう。
3.四時間のゴールデンタイム
誰しも一日の中でゴールデンタイムを持ってる。そう、多くの場合はそれが朝時間だ。
英語力が一番伸びるのは早朝/朝イチの「ひとり時間」が人生を変える 著 キム・ユジンさん(朝活/モーニングルーティン/習慣)
早朝は午後や夜と全然違う。ズバリ神時間。物理的には同じ時間のはずなのに、とにかく質が違う。激安チェーンと高級寿司くらい違う。同じマグロとは思えないレベル。黒坂の場合はとにかく朝が大好きで、早朝はクリエイティブな作業をする。でもゴールデンタイムはたったの4時間しかない。チャンスは朝だけ。朝起きたら記事を書くけど、午後からは不思議と全然記事が書けない。何度も書こうとしたことがあったけど、書いても見直しても全然内容が面白くない。原稿の質が低いから、結局翌日ほとんど書き直しになる。だから朝起きたら書く仕事以外は絶対にしない。だから朝を制するものは人生を制する。ガブリエル・ガルシア・マルケスという小説家が同じようなことをいっていて、小説家になったばかりの時に一日中書いていたけど、午後や夜書いたものは翌朝書き直すことが多かった。だから朝しか書かないという。なるほど。
4.長さより回数
休憩はまとまった長い休みを入れるのではなく、こまめに小休止を取る方がいい。以前、この動画で紹介したポモドーロテクニックというのがある。キッチンタイマーを使って25分仕事や勉強、5分休憩を繰り返すやり方。
https://takeokurosaka.com/english/efficient-study/ways-to-study-english-12-hours-a-day/
これって何がいいかというと、強制的に休むことにある。5分の休憩は絶対に守るから、疲れる前に休む。病気も治療より予防が大事って言われてるよな?休憩も同じで疲れたら休憩、ではなく疲れる前に休みを入れて疲れを感じることのないようにしたいね。
5.散歩
軽い運動、散歩をしよう。英語学習者は歩きながらリスニングをしろといってきた。その意見は今も変わらないけど、本当に脳が疲れてリスニングも苦痛という時はただ歩くことだけに集中しよう。最高の休息の1つが歩くことなんだ。音楽家のベートーヴェンは散歩中に田園という交響曲を作った。画家の歌川広重(うたがわ ひろしげ)の傑作「東海道五十三次」は徒歩での旅で出会った風景の描写が元になってる。ドイツの哲学者カントも散歩好きで有名。えー?散歩って疲れない?違う。体は疲れても脳の休息になるから散歩をしよう。
6.昼寝
キタコレ。最強にして至高、もっともシンプルな休息が昼寝。日本の会社ではなかなか昼寝に対する偏見の目が厳しいところもあるけど、アメリカではパワーナップといってGoogle、Apple、Microsoft、NIKEなどの世界的企業では、オフィスに仮眠スペースがあって昼寝の効果に注目が集まってる。昼寝中は新たな情報が入ってこないから情報整理をして、外部の情報を遮断できる。だからしっかり休める。ただし、20分以上の仮眠は深い睡眠に以降して起きぬけに頭がボーッとしたり夜の睡眠の質に影響するのであくまで短時間の睡眠に止めよう。
黒坂は連日、疲れを感じることが多くなったら昼寝してる。毎日暑くて体力の消耗が激しい猛暑の場合は、夜少し睡眠時間が少な目にして、昼間は布団の上で横になって子供に負けないレベルで本気で寝てる。でも起きた後はまるでもう一日朝が始まったと感じるレベルに頭がスッキリして元気全開になる。昼寝は一日のリセットボタンだ。
7.時短
時間を減らせば成果が上がる。もちろん、元々の勉強や仕事の時間が短いなら時短の必要はないけど、体力の限界を超えて常にへとへとになりながら自分の体にムチをビシビシ打って無理に頑張ってる人っていない?これは仕事内容にもよるけど、ちゃんと休まないとミスが多くなってそのチェックや修正が入るから余計に効率が悪くなる。そういう人は思い切って仕事や勉強の時間を減らして、時間単位あたりの質を高めることを意識してくれ。作業時間を減らした分、休憩にあててパフォーマンスを高めよう。
黒坂は起業した直後はやることが山ほどあるというのもあるけど、仕事をしない時間を作ることに罪悪感があった。疲れてもオロナミンCを一気飲みして頑張ってた。最近はやめた。頑張って仕事をして適度に休憩を取って、それでも疲労を感じたらその日は店じまい。目を閉じて15分ゆっくりすることもあるし、気分を切り替えてゲームしたり漫画読んだりして過ごす。別に買うものもないくせに、スーパーやショッピングモールをウロウロしにいってムダに地方の特産品コーナーで衝動買いすることもある。疲れたら無理しない。お刺し身の上にタンポポ乗せる仕事みたいに流れ作業だと効率は大して落ちないけど、クリエイティブな仕事は疲れたら何もできなくなるので思い切って時短を受け入れる。その代わり、働いている間は全力で頑張って結果を出す。
8.バカンスを取れ
日本は祝祭日数世界1位で、世界平均より6日も多いと言われてる。株式市場も頻繁に祝日で止まるので、外国人投資家から不満の声が出るほど。労働時間もバブル期と比べると働き方改革とかワークライフバランスでものすごく減った。日本人は勤勉という言葉があるけど、今や世界には日本人によりはるかに労働時間が長い国はいくらでもある状態になった。いやそれはサービス残業がカウントされてない、みたいな意見もあるけど状況は海外も同じ。特にアメリカのホワイトカラー・エグゼンプションの仕事についている人は日本のブラック企業社員も真っ青なレベルに長時間労働してるし、自宅でもむちゃくちゃ仕事してる。
そんな休日が多い日本だけど、ヨーロッパみたいにバカンスはない。3連休はちょこちょこあるけど、結局休みが3日だと思いっきりリフレッシュできるほどの長さではなくて「あまりはっちゃけすぎると連休明けに響く」と家でまったり海外ドラマ見て過ごす人も多いと思う。だから意識的にバカンスを取ろう。えーでも会社の同僚に恨まれるしって人もいると思うけど、休日忖度を無視して取ってみようぜ。もしかしてあなたがビビってるほどのことではなく、意外と理解してもらえるかもしれんよ。まとまった休みを取ると、今後の生き方とかこれまでの人生の振り返りをして今のうちにやってくべきことを考えるようになる。忙しく過ごしている中でゆっくり今後の生き方とかはなかなか考えられない。だからまとまった休みを取って、しっかり休んで、人生を振り返る。英語力を身に着けたらどう活用していこうか?そんな休暇を意識的に作ってみよう。
今回は以上だ。この動画を見る前のあなたも休息の重要性については頭では理解していたと思う。
・睡眠は大事
・運動することは良いこと
・昼寝はパフォーマンスを高めてくれる
・休憩は大事
あなたもよくわかってる。じゃあ尋ねるけど、今いったことのどれだけ実践できていただろうか?睡眠は大事、わかってるけど寝る前にスマホで良質な睡眠をぶち壊してなかった?運動しないとなと思いながら運動してなかったよな?周囲の目を気にして昼寝してなかったよな?休憩は大事と言うけど、休むことへの罪悪感で余計に疲れる作業してなかった?でもこの動画でわかったと思う。仕事や勉強と同じくらい「休憩」は大事。疲れたら休もう、休憩は罪悪感ではない。休憩は仕事や勉強と同列に並べるべき項目だった。仕事ができない人とか、勉強してるけど成績が伸びないガリ勉タイプって休憩してなくない?してなかったんだよ。その逆に文武両道で何事も卒なくこなす人、結果を出す人、みんなしっかり寝てるししっかり休んでる。そう、実は休憩は仕事だった。それがわかったら早速戦略的に休憩を取り入れていこう。ほなまた。
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