このチャンネルでは、この世に数多ある英語学習法の中で、「英語多読こそが最強、特に中高年以降の初心者におすすめ」と一貫して主張してきました。ですが、どんなものにも強み弱みがあるとともに、向いている人、いない人が必ずいます。
普通、YouTuberは自分が主張する勉強法を否定したり悪く言うことは絶対にしませんが、黒坂はあくまで中立的な立場で視聴者に有益な情報提供をすることを最優先します。市役所の職員レベルにバカ真面目に一切のウソや隠しごとなく多読のデメリットや向いていない人についてもお話していきますので、ぜひこの動画をあなたの自己診断として参考にしてください。
目次
1章 英語多読に向いている人の特徴
まず、1章では英語多読に向いている人の特徴についてお話をします。
1.コツコツ地道に努力できる人
英語多読に向いている人の特徴1つ目は、コツコツ地道に努力できる人です。
英語多読は基礎からコツコツと少しずつ語彙を増やし、英文法の知識をつける勉強法です。その後は実践リーディングを経て「読む→聞く→書く→話す」という順番で英語4技能を育てていきます。アサガオの水やりをするノリで地道な積み重ねが好きな人におすすめです。英語多読は暴走族のような派手さはない代わりに、着実に英語力を伸ばしていくことができるのでじっくりだが着実に力を伸ばしていきたいという人にはぴったりです。
2.勉強法にロジックやデータ、再現性を重視する人
英語多読に向いている人の特徴2つ目は、勉強法にロジックやデータ、再現性を重視する人です。
英語の勉強をする上で「どのくらいの英語力の人が、何をどのくらいやればこの程度伸びる」という再現性を考えることは正直、非常に難しいです。たとえば英会話訓練については、学習者の英語力、訓練する内容、フィードバックの有無、時間、回数の違いですごく効果があったり、逆にまったく伸びないやり方になってしまったりします。
そのため、学習者に応じて有効な訓練や素材が違ってきますし、これをやって本当に力のつく訓練になっているか?について慎重かつ厳密に分析する必要があります。ですので、適当なスクールカウンセラーがいいがちな「まあ、成長は人それぞれ個人差がありますので、とにかく弊社のレッスンをできる限りたくさん受講して頑張りましょう」みたいな抽象的で何の説得力もないアドバイス頼りになり、「このまま頑張って自分は本当に伸びるのだろうか?」という疑心暗鬼と不安と心細さの中、伸びるかどうかわからない努力を大金を投資し続けるということになります。引きこもりニートの将来性に全力投資をするようなどデカい勇気が必要になるので、万人におすすめしません。
その一方で、英語多読は完全に科学的に効果が証明でき、再現性についても申し分ありません。何歳でも誰がやっても、同じテキスト、同じメソッドで取り組むことで同じような再現性が期待できます。そのため、「努力量や学習期間に対して、結果が伴っている・いない」を簡単に判断できます。黒坂も受講生の状況をヒヤリングすることで、勉強法が間違っている、いないということを非常に精度高く判断した上でアドバイスをさせてもらっています。
科学的再現性、については一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方というこちらの過去動画で詳しく解説済ですが、たとえば英単語の暗記は英語長文の文脈を反復読みすることで自然に長期記憶に保存できるといったものがあります。
そして何より「ロジカル」であることは英語の勉強をする上で非常にメリットが大きいです。ロジック、と聞くとハエのように小うるさい理屈をこねくりまわす、というイメージをする人もいますが、実際はそうではありません。
英会話のスクールカウンセラーが「まあー、そうですねー。やっぱり伸ばしたいならとにかく量を増やしましょう」とアンパンマンみたいに抽象的なことしか言えないのは、その学習メソッドにロジックがないからです。一方で英語多読ならあらゆる言語化ができます。
たとえば学習者が伸び悩んだ時、なにが問題でどうやれば伸び悩みを抜けられるのか?また、そもそもそれは本当に伸び悩みなのか?もしくは単純にやり方が間違っているので、どうやれば正しいやり方に戻れるのか?こうしたことをすべて説明可能ということです。
黒坂は実際、毎日たくさんの受講生から質問を受けてその全てに回答をしていますが、英語多読の範疇であれば「すいません、わかりません」と逃げたことは本当にただの一度もありません。全ての質問に全て明確な回答を出しています。それができる理由は多読がロジカルな勉強法だからです。
そして再現性についていえば、英語多読ほど明確なものはありません。なんせ英語多読は、YouTubeや英会話レッスン、海外留学が一般的でなかった明治時代の日本人がやっていた長い歴史のあるクラシックな勉強法です。英語多読には小手先のテクニックや派手さはありません。近道や奇策、裏技も秘訣もなく、やることはシンプルです。
3.ビジネス英語を学びたい人
英語多読に向いている人の特徴3つ目は、ビジネス英語を学びたい人です。
英語多読は大学受験、ビジネス記事、ニュースなどを学習素材として力をつけていきます。結果としてフォーマルな語彙・表現が自然に身につきます。また、多読といってもひたすらリーディングをするだけではなく、インプットした知識を出す練習をすることで英作文や英会話にも対応できるようになります。
外資系やグローバル企業の仕事の現場では、英語ディスカッションや英語プレゼンなど話し方の技術も必要となりますが、その前提には膨大な英単語やフレーズのインプットが必要で、まさにこの多読で培ったインプット力が大きな力になってくれるというわけです。
具体的な実績として、黒坂は英語多読を通じて英語力を伸ばし、アメリカの大学に会計学専攻で交換留学、その後東京で複数の外資系企業で働いてきました。今は海外のニュースや先端テクノロジーやビジネス、技術について英語で多読、多聴して時には海外企業の外国人担当者と仕事をすることもあります。
長い間、仕事で英語を使ってきた立場からすると、仕事の現場で必要なビジネス英語は英語多読で身につきます。なので、現役の英語学習者からビジネス英語へシフトした時も一切違和感もなく、これまで勉強してきた知識、スキルをそのままブラッシュアップするだけで問題なく英語で仕事をすることができました。
英語力を身に着けて将来的に英語で仕事ができるようになりたい人は、英語多読は非常に相性がいい勉強法です。
4.独学で低コスト、スキマ時間で伸ばしたい人
英語多読に向いている人の特徴4つ目は、独学で低コスト、スキマ時間で伸ばしたい人です。
多読は自分のペースで進められる学習法。英語の基礎の勉強から、実践的なリーディングやリスニング、そして英作文や英会話まですべて独学で伸ばすことができます。どんなテキストをどう使って勉強するか?というノウハウは余すことなく、動画で全公開していて必要なテキスト代はトータルでわずか1万円ほどとものすごくリーズナブルです。
加えて多読は独学でできますから、留学とかスクール通いも要らないので、忙しい会社員や使えるお金の限らえた主婦の人を中心に熱い支持をもらっています。黒坂自身、現役学習者の頃はコールセンター派遣社員をしながら、仕事以外のスキマ時間で勉強をしました。なので経済的に大金をかけられず、有り余った時間のない人でも独学で身につけることができます。この多読チャンネルの視聴者の中には、過去動画を参考に最低限のテキストを買い揃えて勉強をしたことで英検1級、TOEIC900点超えを達成した人から喜びの声をたくさんもらっています。
黒坂の多読講座では個別に質問回答をするフォローや、独学を継続するための動画や音声のコンテンツ、勉強する上で必要な動画講座などで全力バックアップをしています。もちろん多読は独学で身につけることもできますが、独学だと心細い、いざという時に相談できる頼りになる人がほしい、モチベーションの維持に苦労している人には黒坂が勉強をサポートします。興味がある方は概要欄のリンクからまずは無料講座を受講した上で、必要性を感じたら検討してみるのもありです。
5.英語系資格を目指している人
英語多読に向いている人の特徴5つ目は、英語系資格を目指している人です。
英語系資格というと、たとえば英検・TOEIC・TOEFL・USCPA・MBAなどですね。これらすべての試験には短期間で圧倒的なリーディング、リスニングをこなし、英検などはさらにライティングやスピーキングも必要となります。
英語多読はそもそも、学習素材として英語4技能をまんべんなく鍛えられる英検を使います。また、英検の上位級を取得する過程で身につけた英語力はそのまま、TOEIC、TOEFLにも活用できます。さらに身につけたビジネス英語でUSCPAやMBAといった英語で技術を学ぶ、というステップアップもできます。
2章 英語多読に向いていない人の特徴
1章までで英語多読に向いている人の特徴を話しました。ここからの2章では、その逆に英語多読に向いていない人の特徴についてお話をします。一応お断りしておくと、英語多読が合わないという方も、自分に合った方法を選ぶといいと思います。この動画では多読についてお話しをしていますが、英語学習法は一つではありません。自分のライフスタイルや目的に応じて、最適な学び方を選んでいけばいいとおもいます。その前提を踏まえて聞いて下さい。
1. 英会話スキルだけを速習したい人
英語多読に向いていない人の特徴1つ目は、英会話スキルだけを速習したい人です。
こちらのズレた努力はムダ!英会話訓練を何年しても満足に話せない理由という動画では、英会話実践訓練と英語学習の違いについて説明をしました。
結論だけ言うと、「英語力は伸びなくてもいいから挨拶程度の英会話を速習したいという人は、英語学習は要りません。いきなり英会話実践訓練をしましょう」ということでした。たとえば近く、アメリカに旅行へ行く予定があるが、その際にガイドさんに英語で挨拶を言いたい。滞在するホテルのスタッフにお礼を言えるようになりたいと考えている人がいるとしましょう。この程度の英語ならわざわざ、英単語の暗記とか、英文法の勉強をするのはかえって非効率になります。細かいことを抜きにして、挨拶はHelloといい、お礼はThank youといえばOKと丸暗記すればとりあえず目的を達成することができますね。
英語多読は長期で地道にコツコツと知識を積み上げ、英語4技能をまんべんなく身につけていく勉強法ですから「手っ取り早く挨拶とお礼だけ言えるようになりたい」というサバイバルイングリッシュでいいという人には回り道になるのでおすすめしません。
2.一人で独学したくない人
英語多読に向いていない人の特徴2つ目は、一人で独学したくない人です。
おっと、注意してください。自分が言っているのは「独学ができない」ではなく、「独学をしたくない人には向かないよ」ということです。独学は能力のように思われがちですが、そんなことはなく単なる技術に過ぎません。あなたが今のようにスマホを使えるようになったのは、スマホ教室で座学で教わったり、仲間とサークルを作ったからではないですよね?わからないながらも、ググったり適当にアイコンをタップしながらちょっとずつ独学で覚えていったはずです。たとえば医学や音楽、芸術など、人から教わる必要のある独学が難しい分野もありますが、英語の勉強はそうではないですよね?多読の勉強法を学び、空き時間にコツコツと取り組むだけで確実に伸ばしていけます。
ここでいいたいのは、あくまで「能力として独学は可能だが、自分の価値観として独学したくないという人には向かないよ」という意味です。英語の勉強の目的はスキルアップではなく、英語の勉強を通じて外国人と英会話することそのものを楽しみたいとか、学習仲間を作って人との交流を楽しむ目的ということです。最初から最後までその気になれば独学できる英語多読では、そのような人の願望を叶えることはできません。
英語多読は独学でできることがメリットであり、独学できるならそれが一番とは考えつつも、黒坂は学習仲間を作ることや勉強会のすべてを100%否定するつもりはありません。嫉妬心から足を引っ張ったり、違う勉強法で迷いが生じるといったデメリットを取り除くことができ、上手に活用すれば励みになると感じる人もいると思います。
一般的なSNSは胸糞ニュースや詐欺、フェイクニュースなど勉強のやる気を削ぐ要素に溢れていますが、こちらの過去動画で紹介しているスマホアプリは、英語の勉強仲間と励ましあえる勉強専用SNSとして活用することができるものもあります。よければ参考にしてみてください。
3.活字や読書が嫌いな人
英語多読に向いていない人の特徴3つ目は、活字や読書が嫌いな人です。
英語に限らず、世にあるあらゆる学問、教育の基本は活字を通じた文字情報処理です。どこの国でも学校では教科書を使って文字を通じて勉強をします。2006年、IT先進国スウェーデンの学校でタブレット学習を通じた映像や音声の勉強がもてはやされました。しかし、その後の追跡調査では学習効果がないどころか学力が大幅に低下したことが明らかになり、2023年に紙と鉛筆に戻したニュースが話題になりました。結局、人間が勉強する上で必要なことは紙のテキストというアナログで活字を通じた勉強がベストという結論が出ています。
しかし、世の中には「文字を読むのが大嫌い。活字には一切触れたくない」という人がいます。その人の価値観を否定する気はないですし、スキル獲得ができるかどうかはさておき、活字に触れたくないという人は英語多読にはまったく向きません。理由としては英語多読は最初の基礎学習の段階から、会話や音より圧倒的にリーディングに高い比重をおいて勉強するからです。
4.スキマ時間や学習環境の確保できない人
英語多読に向いていない人の特徴4つ目は、スキマ時間や学習環境の確保できない人です。
これは時々、動画視聴者からコメント欄で実際に相談を受けることがあるのですが、「英語の勉強をやりたいですが、育児や仕事で忙しくてどうしても15分くらいしか時間を空けることができませんが大丈夫でしょうか?」というお悩み相談です。
残念ながらそういう人のお力になることは難しいですし、むしろそのタイミングでは英語の勉強はするべきではないとすら思います。というのも、人生で英語の優先度は仕事や育児ほど高くはありません。英語は確かに人生を大きく変える重要度の高いスキルで間違いないですが、今すぐ見に付けないと人生が詰むような緊急性はありません。その一方で、仕事をやめるとその日から生活に困りますし、育児はもはや人生で最も重要な仕事と言っても過言ではありません。自分自身が主夫なので断言しますが、子供の人格形成は幼少期の親との接する時間でほぼ決まってしまいます。仕事は後から遅れを取り戻せますが、親が子供に愛情不足ですと将来、対人関係や人格に大きな悪影響を及ぼし、そうなるともはや二度と取り返しが付きません。
ですので、育児や仕事にフルコミットしてどうやっても英語の時間が取れない人は、あくまで今はその時期ではないということです。とはいえ、永遠にできないわけではなく、育児は幼稚園や学校に入ればグッと負担は減って自分の時間も作ることができます。英語だけが人生ではないので、優先度を意識していきましょう。
今回は以上です。これまでの話を聞いたら、「もう英語多読に人生をかけるしかねえ!」という気持ちでいっぱいになっていて、でも何からどうすればいいかわからないという人もいると思います。そんな人にはこれから英語多読を始める人が見ておくべき動画を用意しておりますので、概要欄からこちらの動画をご視聴の上でぜひ取り組んでみてください。
さて、英語多読は派手さこそありませんが、再現性が高く、正しいやり方を続ければ誰でも英語力を大きく伸ばせる勉強法です。ただし、向き不向きがあるのも事実。人によっては他の学習法の方がマッチすることもあります。もしこの動画を見て「自分に合ってるかも」と思った方は、まずは一歩踏み出してみてください。やってみて合わなければやめればいいです。留学やスクールと違って巨額の初期投資などもいりません。そして英語多読は学習者の努力を裏切りませんし、時間やコストの制約があってもコツコツ継続できれば必ず結果はついてきます。多読は、地味ですが確実に人生を変える英語学習法です。興味のある方は、概要欄から無料のスタートガイドをご覧ください。あなたの英語学習が、ここから新しい一歩を踏み出せることを願っています。それではまた!
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