【初心者必見】英語イマージョン学習にまつわる4つの誤解

今回は【初心者必見】英語イマージョン学習にまつわる4つの誤解というテーマでお話をします。

最近、動画の視聴者から「英語イマージョンについて黒坂さんの意見を教えて下さい」と問い合わせを立て続けにもらうようことがあり、英語イマージョン学習は大変注目を浴びていて、小学生から駄菓子屋のおばあちゃんまでハマっていると。そこで今年もノーベル平和賞受賞を狙う立場としてはここらで英語イマージョンについて解説をすることにしました。

さて、最初に英語イマージョン学習は効果がある?ない?を迷っている人も多いと思うので最初に答えをいいます。結論、英語イマージョン学習は正しく取り組めば高い効果は期待できる!だが、条件があるということです。えー?何その奥歯にイカ焼きが挟まったような言い方。

本当は一言でズバッと「効果がある、もしくはない」とだけ言えればいいんですけど、ちゃんと丁寧に解説せずに一言だけで答えを投げてしまうと、雑な解像度で力のつかない英語学習で時間をムダにする人が大量発生してしまうと感じます。なので結論もこのように条件付きで、という言い方になります。

実際、英語イマージョン学習で伸びたのでおすすめと言っている英語上級者の中には、まったく再現性のない間違ったアドバイスをする人も非常に多いです。

「え?でも英語上級者がいうなら信用していいんじゃないの?」

あなたは今、こう思ったかもしれませんが、こうした間違ったアドバイスをする人は英語中上級者レベルに到達してから英語イマージョン学習をして更に伸ばしたのであって、英語イマージョンだけで伸ばしたわけではないんですよね。

でも本人は別に英語教育者ではないですから、その違いを自分でもメタ認知が出来ておらず、自分は英語イマージョンで伸ばしたと主張します。なので、こうした間違ったアドバイスを鵜呑みにすると時間のムダになります。

この動画チャンネルの視聴者にそのようなムダはさせたくないので、この動画1本見てもらうだけで英語イマージョン学習について正しい理解ができるようにしています。

では前置きはこのくらいにして始めていきましょう。

 

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英語イマージョン学習にまつわる4つの誤解

この章では英語イマージョン学習にまつわる4つの誤解について解説をしましょう。では始めます。

 

誤解1.初心者向けの勉強法

誤解の1つ目は、初心者向けの勉強法ということです。

英語イマージョンとは、要するに英語漬けということです。海外ドラマや映画を見る、大量にニュース素材をリスニングする、海外へいって外国人と膨大な英会話をこなす。こうした英語に触れる時間を増やすことで、英語力を伸ばすというコンセプトがこの英語イマージョンですね。たまにイルージョンと間違える人がいますが、それはマジックです。イマジンと間違える人には「節子、それビートルズや」とツッコミを入れます。

さて、この動画チャンネルの長年の視聴者ならわかると思いますが、今言った英語漬けをすることで効果を出すには基礎やインプットが前提ということです。英語の勉強は「質×量」で決まります。つまり、質の高い学習を場数を踏むことで大きく伸ばせるということですね。

ところが、英語学習初心者の抱える問題は「質」を高くすることが出来ないということです。英語学習初心者はたった一行の英語を読むだけでも頻繁につまります。「この英文の主語と動詞って何?」「whichってどう解釈すればいい?」、英会話でも似たようなもので「まったく聞いたことない英単語と思ったけど、実はものすごく初歩の英単語で聞き取れないことに絶望した」「言いたいことの10分の1もスピーキングできない」。こんな感じですから、とても英語をイマージョンしても10聞いて1すら受け取れない状態になるのは目に見えています。

大人になった人間の脳は「理解できる内容でなければ、情報のノイズとして捨ててしまう」という機能性があります。脳科学の話ですから、基本的に人間である以上、例外はありません。つまり、学習の質が非常に低い状態で大量の英語情報のシャワーを浴びても、肝心の質が低い、つまり吸収率が低いのでやった分がまったく身になりません。時間効率が極めて悪いので、素直に基礎やインプットを学んだ方が遥かに合理的というのが黒坂の結論です。

こういう話をすると想定される反論が「いや、日本でも小さな子供が勝手に英語の小説や海外動画を見てグングン成長する事例があるじゃないか」「ネイティブはみんな子供が自然に英語を伸ばしている」というものです。もう5年も動画チャンネルを運営していると、どんな人からどんな反論が来るかすぐわかりますw

まずは1つ目、日本の子供の中には英語イマージョン学習でドンドン英語力を伸ばす事例がある、について反論しましょう。確かにいるかいないか?という二元論だけで言えば答えはYESです。世の中にはとんでもなく語学の分野で優秀な人がいて、彼らはまったく未知の単語や英文を見ても、規則性や法則性を導き出し、前後の文脈から意味のある情報として引き出す能力を持つ人は確かに存在します。

こういう一部の天才的な人は、幼少期から洋書の小説を読み解いて、独学だけでグングン英語力を伸ばしていって小学生で英検1級とかTOEIC900点とか取ります。でも、そんなことができるのは1万人に1人もいませんし、自分もあなたも間違いなくそれには該当しません。もしもそれが出来ているなら、あなたはとっくに英語学習で成功しているはず。でもそうでないですよね? 初心者は初心者にあった地道な基礎学習からやるべきです。

英語イマージョン学習は基礎やインプットを学び終えて、学習の質が高くなったタイミングで取り組むことで初めて高い効果が期待できるものであって、初心者がいきなり手を出しても1ミリの成長もできずに撃沈します。もしも仮に英語イマージョンが初心者に効果があるなら、数十年前にすごく流行った聞き流しリスニング教材で成功者が生まれまくっていないとおかしいですよね?で、実際にそういう事例はあったのでしょうか? 現実にあったのは、ろくに効果がないのに大げさにセールスをした詐欺商材だ、金返せ!という返金騒ぎだけです。この状況証拠だけで結論は出ています。

そして2つ目の「ネイティブの子供は英文法を教わらず、英語イマージョン学習で英語を身に着けている」ということについての反論です。まず母国語と外国語は獲得プロセスが全く違います。英語イマージョン学習に興味を持ってこの動画を見ているような学習者にとって、英語という言語は母国語ではなく外国語。取得するプロセスが異なる母国語と外国語を同じ土俵で並べて比較できるはずがありません。加えて、ネイティブの子供は自然に英語を伸ばしている、といっても彼らは24時間365日両親や教師がつきっきりで何年も英語のフィードバックをし続けてようやく、少しずつ言語能力を伸ばしているという現実があります。以上の状況を考えると、日本人である我々が外国語である英語を僅かな期間、海外ドラマや映画を見たくらいでネイティブの英語力向上ができるわけがない、という話になります。

もしも反論があるという人はぜひ、論理的な科学的根拠と、再現性を示す状況証拠を添えていただければと思います。

 

誤解2.楽しく楽して効率的に身につく

誤解の2つ目は、楽しく楽して効率的に身につくということです。

英語イマージョンはいわゆる、英語漬け、多読多聴のことですね。英語イマージョンの素材には海外ドラマや映画といった娯楽を使うことで、楽しく、そして楽して自然に伸びるという意見が非常に多いです。この意見については過去動画で論理的に否定しています。

【初心者は騙されるな】海外ドラマや映画を見る勉強法では英語力は伸びないと証明する(Netflix/フレンズ/リスニング/スピーキング)

そもそも英語に限らず、どんな分野でも人間が成長する上では「楽しさや楽さと効果」は冷静に切り離して考える必要があります。混ぜるな危険です。そして多くの場合、楽しさや楽さと効果はむしろ逆相関関係にあることが多いです。何その逆相関関係って?そう思った人も大丈夫。小学生にもわかるように解説します。

たとえばダイエットを考えてみてください。ダイエットの成功で楽にできる、楽しくできるものは存在するでしょうか?答えはNOであることは明白ですよね?太ってしまう理由はシンプルで、適正体重より多い原因は摂取カロリーが消費カロリーより多いということだけです。この場合は、食べ過ぎを控えるか、運動を増やすしかありません。そしてどちらの方法も必ず苦痛を伴います。そうですよね?運動しない人が汗をかく運動は苦痛ですし、思い切り食べていた人が食べ過ぎを控えるのもまた苦痛です。

英語について言えば、今の自分にはない知識や技術を訓練や反復によって身につけていく連続です。英単語を覚える、リーディング力を高めるには英語長文を繰り返し読むことが必要ですし、リスニングもライティングもスピーキングも同じです。そのプロセスが楽である。たとえば、スイスイわかる、できるという状態は伸びるのか?ということを考えてみましょう。楽にこなせるということは、すでに熟練した範囲をなぞっているだけに過ぎません。

確かに反復回数を重ねればドンドン熟練して楽にこなすことが出来ますが、一定ラインに到達したらいつまでも同じコンフォートゾーンにいるのではなく、そこから出て今の実力より負荷のかかる少し上のレベルに行く必要があります。そして少し上のレベルに身を置くのは必ず苦痛を伴います。それは筋トレで10kgのダンベルを卒業したら、次は12kgのダンベルに手を出すようなもので、いわゆる成長痛です。

実力より上の英語は知らない単語があり、難しい構文で構成され、分からない部分も増えます。しかし、その苦痛を受け入れて反復する過程で、やがてその上のレベルも楽にこなせるようになります。そうなったら更に次のレベルへ進みます。

英語の成長はこの連続でしかありえません。英語ネイティブにとってもそれは全く同じです。学生時代、友達や教師との会話だけで良かったのが、社会人になると不特定多数の人や年代やバックグラウンド、文化の違う人とも交渉やプレゼン、ディスカッションができるだけの言語能力に磨く必要があります。実際、アメリカの大学ではビジネスライティングやプレゼンテーションスキルを伸ばす授業が多く開講されています。それはたとえ英語ネイティブであっても、成長には負荷や苦痛が確実に伴うということを意味します。

昭和の気合根性論をいうつもりはありませんが、ひたすら楽で楽しいメソッドばかりを追い求めると、その代償として非効率、伸び悩みを必ず受け入れる必要があります。まったく伸びないとまでは言いませんが、コスパはめちゃめちゃ悪くなります。そして英語学習者にとっては、未知の英単語を覚える苦痛よりも、時間や努力を差し出しても相応の成長が得られない苦痛の方が遥かに多いはず。あなたは楽に取り組めるが、その代わりに成長速度がむちゃくちゃ遅くなる学習メソッドを受け入れられますか?答えはもう出ているはずです。

以上のことから、楽して効率的に伸びるということは矛盾していると主張します。

誤解3.基礎やインプットなく伸ばせる

誤解の3つ目は、基礎やインプットなく伸ばせるです。

これはすでにお話済の部分とも重なりますが、英語イマージョンは応用でありアウトプットを多く含みます。海外ドラマや映画を見て理解するには、時に政治問題や異文化理解力も求められます。そうなると英語力プラスアルファの能力が必要になります。

基礎がやインプットがろくにない状態で応用やアウトプットをやっても効果がないとはいいませんが、非常に効率が悪くなります。繰り返しですが、人間の脳の機能として「理解の伴わない内容はノイズとして捨てられる」というものがあります。何を言っているのかよく理解できないけど、大量に見続けていれば慣れてきて自然にわかる日がやってくる、といった非常に浅い表面的な意見を見ることがあります。でもそのいつか来るかもしれないマジックの到来を信じて見続けるのは苦痛ですし、「分からない苦痛に耐えるこの時間は本当に報われるのか?」という不安に耐えられるメンタルはほとんどの人には期待できません。

それなら、素直に基礎やインプットをしっかり鍛え、分かる状態を作ってから英語イマージョン学習をすることで確実に伸ばすメソッドで取り組むべきだと思います。

 

誤解4.速習ができる

誤解の4つ目は、速習ができるです。

英語イマージョン学習は速習できると考える人も少なくないようですが、これは完全に間違っていると否定します。海外大学留学や海外就職をした経験者ならよく分かると思いますが、たとえ英語の基礎やインプットなどの下地がしっかり整った状態で渡航して英語のシャワーを浴びたとしても、英語力にまったく不自由ないと実感するレベルには年単位の時間がかかります。

黒坂は外資系企業で外国人と一緒に一日中英語漬けで仕事をしていました。配属当初は、英語力不足というより専門知識や技術不足でかなり苦戦してしまい、毎日終電まで働き、時にはオフィス近くのホテルに宿泊して頑張りました。仕事に余裕が生まれるようになったのは1年以上先のことで、それまでは会議やプレゼンのたびに不安で不安で仕方がなく、会議室に入る直前までブツブツと独り言のように練習をしていました。1年がすぎるとようやく仕事に慣れてきて、プレゼンも笑顔でジョークを飛ばすくらい余裕になりましたが、毎日平日8時間以上働き、土日も空き時間に勉強しても慣れるのは時間がかかりました。

「そんなに時間がかかるなんてお前は本当に不器用で無能だな」と言われてしまえば確かにそうなのかもしれませんが、でもほとんどの高度専門職や言語能力の向上にも似たような時間がかかるものだと思っています。当時、仕事に苦しんでいた初年度に「秘密の速習法があるよ」なんて言われたとしたらムカッと腹を立てていたと思います。そんな方法あるわけないがなこのクソ詐欺師が!と叫んでいたでしょう。誰が何をどうやっても、英語力上達には時間がかかります。そしてそれは英語イマージョン学習で取り組んだとしても全く同じことが言えます。世の中に魔法はありません。

 

今回は以上です。地味な基礎学習や反復訓練からの逃げの手段として、楽して身につきそうな英語イマージョン学習に飛びつく人が後を断ちません。ポテチかじりながら残業なしの単純作業で年収1000万円くれる会社が世の中にないように、楽して身につく英語学習も存在しません。先ほどいった通り、人間の成長には必ず苦痛や負荷を伴うのが前提ですので、楽と成長は矛盾してるんですよ。「お前の話し声うるさいよ!」って大声で注意するくらい矛盾しています。

そして最近イマージョン、イマージョン言われていますけど、これって多読多聴そのものなんですよね。ただ言葉を変えただけで、なんとなく有り難みが増す、みたいな言葉遊びはやめましょう。ブラック企業をアットホームな職場とごまかすみたいなもんですよ。英語にマジックはありません。初心者は基礎とインプット重視、中上級者は負荷をかけながら地道に英語の使用経験を増やしていくことしか英語力を伸ばす方法はありません。

参考になったら幸いです!

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