英会話は「聞く」が9割、「話す」が1割という衝撃的事実

「こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
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英語学習者の多くは

 

「とにかく英語が話せるようになりたい!」

 

と考えています。

 

「わかる~!その気持ちマジでわかる~!!」

 

「何だお!バカにしたような言い方をするお!」

 

「いやマジマジ!本当によく分かるよ。自分もそうだったからねw」

 

100%ピュアで搾りたての日本人の私たちは、

目が青くて金髪のイケメンや美女を相手に

 

「アーハン? オーイエース! アロハ~オエー!」

 

とってぶちかませたら、最高にかっけーって思いますよね。

 

…しかし、いつも通り私はまたまたあなたの幻想と妄想をぶち壊す

話をしなければいけません。

 

実は…現実的にいうと実際の

英会話の9割は聞く事が必要で、

話すことが必要な場面は

英語を使う全体の1割程度に過ぎないのです。

 

「うおー!! オイラの英語学習を全否定したお! ムカついたお! 暴走族のアンちゃんを呼ぶお!」

 

「おー?呼んだか? 今こそバス停持って暴れるタイミングと聞いて駆けつけたぜ?」

 

「うおおお!!!」

 

「いやいや、何の脈絡もなくイミフに暴れる前に話を最後まで聞いてよw」

 

今回はそんな話をします!

 

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英語は聞ければ話せる

私が尊敬をしている野口悠紀雄さんは、

英語の勉強について次のように言っています。

 

「実際の英語は話すより、聞く場面が圧倒的に多い」

「聞ければ話せるので、学習の比率は聞く方に割くべきだ」

 

この言葉を初めて聞いた私は、宇宙の全真理を一瞬で理解し、

そして次の瞬間にそれを忘れてしまうほどの衝撃を受けました。

 

「それって一周回って何も起きなかったってことかよw アホスw」

 

「おーそうだぞw せっかく宇宙のすべてを理解したが、0.01秒後に全部忘れたぞw」

 

思うように英会話ができない人の

90%は聞けない事が原因です。

 

「相手の話す内容をしっかり分かっていて、言葉だけがうまく口から出てこない」

というケースは極めてまれです。

英語の面接で

 

人事のSteveさん「Hello, Takeo! It’s nice to meet you. I am Steve Jobs, the personnel manager of *** Company.」

(うーっす! お会いできてうれぴーよ。オレはスティーブ・ジョブズってんだ。***会社の人事マネージャーをやってるよ!)

 

(ウオオー!!面接ハジマタw って、この人どこかで見たことある気がするぜ?)

 

Takeo「Hello, Mr. Steve. It’s a pleasure to be here Thank you for giving me the opportunity to meet with you today. I have been very keen to speak to you about this position.」

(うっす、スティーブさん。ここに来られてうれPよ。本日は、お会いする機会をクレクレしてくれてアザス! この仕事のポジションについてめっさ話したかったんだぜ?)

 

「日本語訳が控えめに言ってトチ狂ってるけど、気にしたら負けだお…。」

 

…いやいや、こんな完璧なやり取りなんて別にできなくてもいいんですよ。

 

この場合、スティーブ面接官の言うことがちゃんと理解して、

次のような回答ができれば十分です。

 

Takeo「Hello, Mr. Steve. I’m very glad to meet you!」

(おーっすスティーブさん。お会いできれうれCよ)

 

「…え?これだけ??」

 

「おう、これだけでいいぞ。 大事なのは完璧で長い挨拶なんかより、笑顔で元気よく話すって方だぞw」

 

相手もこちらが英語が完璧でない日本人であることは分かっていますし、

仕事は専門分野の知識や経験、遂行能力こそが重要ですから、

きちんとした意思疎通が出来るなら問題ないのです。

 

しかし、相手の言うことが聞き取れなければ、

文字通り手も足も出ない状態です。

 

話すより、聞くことの方が英語は圧倒的に重要です。

誤解のないようにお伝えしたいのですが、

もちろん英語学習を進めていく上で、最終的には会話も上達を目指すべきです。

私の提唱する英語多読も、頭に入れた英文をそのまま取り出すことで

しっかりと会話が成立する効力があります。

 

しかし、英語学習者が挨拶や

日常会話ばかり練習するのは考えものです。

 

限られた時間でパフォーマンスを最大化させるのであれば、

時間という学習資源は、話す練習より聞く訓練に割いた方がメリットが大きいのです。

もっといえば、読めれば聞く力も増すので、英語学習の時間の多くは長文読解に費やすべきです。

 

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英語は聞く場面の方が圧倒的に多い

そして英語は話すより、聞く場面の方が圧倒的に多いという事実があります。

 

「そ、そんなことはないはずだお! オイラがハーバードに留学すれば、淀みないスピーチに全員がスタンディングオベーションだお!」

 

「自分、アメリカの大学に留学したけど、話すより聞く場面の方が圧倒的に多かったよw」

 

これは大学留学でも、海外で働く場合でも同じことです。

そう、英語は話すより聞く場面が圧倒的に多いのです。

 

Embed from Getty Images

<学校での会話シーン>

・大学の講義に参加する…90分の時間の内、話を聞いている時間が9割、発言すれば話す事になるが比率は1割以下。

・通学…大学に通学する時は電車の乗車アナウンスを聞き、下車する駅を確認する。話す機会はない。

・友達…友人を作り、交流をする際は話すことになる。だが、この場合の会話も聞ければ話せる上に、多くは現地の人の話を聞く比率の方が高くなる。

・買い物…無言で商品を選び、店員さんから商品説明を受けても聞くが9割。

・アルバイト…現地でアルバイトをする場合も、話すより聞くことが多い。レジ打ちはお客の注文を聞き取る必要がある。

 

このように語学留学や、

大学への留学の際も

話すより聞く場面が圧倒的に多いのです。

 

仕事となると、確かにどうしても話さなければいけない場面は存在します。

しかし、働く上で必要なスキルは英会話より読み書きが中心です。

 

そして話すことが必要なプレゼンなども、

あらかじめ発表することを準備する事ができます。

ですので、瞬発的な英語力より、話を聞いた相手が理解しやすい論理展開や、

スッと受け入れられる資料の「準備」が重要です。

 

また、プレゼン後にリスナーからの質問を正確に聞き取る事が求められますよね?

 

このように学校での仕事でも

英会話は話すより、聞く力こそが求められるのです。

 

「自分も英語は読む、聞く事が多いかな。その次に書く、話すのはやっぱり最後」

 

「読む聞くって何をしているだお?」

 

「英語ニュースだね。投資をしているから、経済・金融ニュース記事を読んでいるし、YouTubeは海外のチャンネルをよく見ているよ」

 

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誰でも話せる、サイキョーの会話術

話すより聞くことが多いといっても、

英語で話すシーンも絶対に出てきます。

そんな時には、普段から猛烈な会話練習が必要なのでしょうか?

 

いえいえ、実はそんな事をせずとも、

聞ければ立派に英会話をするワザがあるんですよね。

 

「わかったお! アツい眼差しを向けることだお! 恋に言葉はいらないお!」

 

「アホかw それ異性間しか通じねーじゃねーかw 同性でそれやるとウホ!やらないか?(死語)になるじゃんw」

 

気になるその方法とは、「オウム返し」です。

 

これって日本語でもむちゃくちゃ使えるワザですよね?

たとえば次のようなシーンはどうですか?

 

「私、最近思い通り行かないことが多いの…。」

 

「宇宙人とか、異世界人ばっかり追いかけてるからだろw 高校生なんだから恋でもしろよ。 いつまでも・あると思うな・若さと人気。あ、五七五だw」

 

「うっさいわね! 誰もせいだと思ってるのよ! 罰金取るわよ罰金!」

 

って展開になりますよね?

 

ですので、こういうときには

とりあえず黙って話を聞いて、

オウム返しがサイキョーだと思うんですよね。

 

「私、最近思い通り行かないことが多いの…。」

 

「ああ、思い通りいかない事が多いんだね」

 

「そうなのよ。この地球上でちっぽけな存在でいたくないの。特別な存在になりたいの。」

 

「そうか。キミは特別な存在になりたいんだね」

 

これでガッツリ会話が成立しているじゃないですか?

 

ビジネス英語でも、私はオウム返し会話術を使っていました。

 

エラい人「I think this schedule might be postponed by that accident.」

(あのアクシデントのせいで、スケジュール遅れるかもしんねーな)

 

自分「Understood. You think the schedule might be postponed by that problem.」

(分かります。あの問題でスケジュールが遅れると考えているんですね)

 

エラい人「Right. So I’ll e-mail all concerning members today about reschedule」

(おう。だからよ、リスケを関係者にメールすっからよ)

 

自分「Yes indeed.」

(それいいんじゃないですか?)

 

これでビジネス英会話が成り立っていますよね。

 

もちろん、オウム返しだけでは突破できない局面はあります。

 

エラい人「What do you think of this idea?」

(オメーコレについてなんか考えあっかよ?)

 

みたいに意見を求められると、さすがにオウム返しは通用しません。

 

しかし、そのような場面は

全体の会話比率で言えばかなり低く、

また意見を言う時も

型にはめて発言すれば、突破できます。

 

別に惚れ惚れするような、名文を言う必要はありません。

 

意見を言う時は3つのキーワードを使えばよいのです。

 

「わかったお! 努力! 熱血! 友情! だお!」

 

「それ少年ジャンプの3大キーワードなw」

 

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英語で意見を言う時の三つのキーワード

3つのキーワードというのは、

 

In my opinion

YES or NO

Because

 

というものです。

 

アメリカ圏では、「自分はこう思う」という意見の主張は尊重されます。

それがどれだけ他者と違っていても、意見は意見として聞いてもらえる事が多いのです。

ですので、「In my opinion~」で始めることで

「ああ、これはこいつの意見なんだな」

と聞いてもらうことが出来るわけです。

 

そして次に、「YESなのか?NOなのか?」という方向性を示します。

YES/NOではなく、「Agree」という単語で「同意するぜ」という意思を表明することも可能です。

 

最後に「Because」です。

「自分はこう思う。理由は~」

ということでなぜそう思うのか根拠を述べる必要があります。

 

この3つを使えば、バッチリ意見を

ぶちかますことができます!

 

では実際の英文を見てみましょう。

 

「In my opinion, I agree with the plan A. Because this plan can give best performance with a reasonable cost」
(自分の意見としてはプランAには賛成するよ。このプランはパフォーマンスが良くて、コストも安いからな)」

 

こんな感じでしょうか?

全然難しくはありませんね。

 

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しめ

英語は話すより、聞く方が重要です。

相手が何を言っているのか分からなければ、

一言も返しようがありません。

ですので、話すより聞く訓練をする方がはるかに価値ある時間の使い方です。

聞ければ話せますし、話し方もそんなに難しい訓練が必要ではないのです。

 

しかし、話す訓練ばかり初心者の段階でやっても、効果はものすごく薄いです。

いくら話すフレーズを頭に入れても、

変化球には対応できませんし、繰り返しですが聞けなければ話せないからです。

 

今後も、リスニングについての記事も提供していきますので、

楽しみにしておいてくださいね!

 

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