今回はホリエモンの英語学習法について解説します。え?ホリエモンって元ライブドア社長のあのホリエモン?でもホリエモンと英語って全然関係ないイメージがあるような…。そう感じた人も多いと思います。
実はホリエモン、かつて六本木ヒルズに住んでいましたが、現在はホテル暮らし。なんと一年の3分の1を海外で生活しています。ある年の年末は東京からハワイにいって、そこからラスベガスへ移動して年越し。翌週にはメキシコに飛び、さらにその翌週には、韓国へ移動という感じで世界中を飛び回って現地の人と英会話するのは日常の風景といいます。すごいね、本当にグローバルに活動しているんですね。
参考図書はこちらいつまで英語から逃げてるの? 英語の多動力New Versionという本で、一昔前に多動力が大ヒットしてそこから英語の多動力を発売、本書はその最新版です。AIの話題にも触れつつ、「これからの英語」について解説をする本です。スペシャルで超効率勉強法、を紹介するものではないですが英語の活用法についてはなるほど!と目からウロコが落ちる記述もあって参考になるので取り上げることにします。
全部で9個あります。数が多いのでサクサク解説していきます!
*下記はAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
>>>いつまで英語から逃げてるの? 英語の多動力New Version 君の未来を変える英語のはなし 著:堀江貴文さん
目次
1.英語スキルは足し算ではなく掛け算
ホリエモンの英語術その1は、英語スキルは足し算ではなく掛け算ということです。
えー?英語スキルって足し算じゃないの?そう思った人もいるかも知れません。いえいえ、実は足し算ではなく掛け算なんですよね。英語は他のスキルと掛け算することで爆発的な価値が降臨するもの。言い方を変えると、英語力だけバカ高くても、他のスキルが何もない、つまり0だと掛け算して答えも0、せっかくの英語スキルも活用しづらいという特徴を持ちます。ベストなのはあなたはこれまでやってきた仕事を英語で運用するキャリアデザインですね。
英語力の本質的価値をわかりやすくたとえるとエクセルのスキルみたいなもんですね。未だに昭和な会社って電卓を叩いて計算して、最後に部長がそろばんで数字を最終チェックする、みたいな古代文明の名残みたいな会社がありますよね?「エクセル?そんなもん信用できるか!オレはな、もう半世紀このそろばんで戦ってきたんじゃ」止めてください。後ろで新卒くんが引きつった笑いをしております。
複雑な計算や処理をエクセルの関数やマクロを使って自動化することで、会社から電卓とそろばんを手放すことが出来ます。エクセルスキルそのもので食っていくのは、パソコン教室の先生になるくらいしか道がありません。ですが、他の経理スキルとかマーケティングスキルと掛け算することで、できるビジネスマンとして活躍できますよね?英語もそれと同じで、英語の先生になる、翻訳・通訳の仕事以外は他のスキルと掛け算をすることで高い価値を出すことになります。英語で観光ガイドをする仕事も、観光ガイドという別のスキルに英語力を掛け算したものですね。
英語スキルは既存のビジネススキルに足し算ではなく、掛け算になるのでうまく組み合わせれば爆発的な付加価値を生み出すパワーになります。
2.AI全盛期も英会話ニーズは続く
ホリエモンの英語術その2は、AI全盛期も英会話ニーズは続くです。
このテーマは黒坂の過去動画でも何度か取り上げていますが、未だに「今後はAIが発達するから、英語の勉強の必要がなくなるのでは?」という震える子羊からのコメントを貰うことがあります。今回はホリエモン流の「今後AIが進化しても英会話力を磨く必要性はなくならない」を聞いてみましょう。
AIが進化しても英語の必要性がなくならない1つ目の理由は、言語の構造上の問題です。日本語と英語の言葉の構造上、AI翻訳は確実にタイムラグが発生します。「私は毎日英語勉強します」という日本語と「I study English everyday.」を比較すると、日本語の最後の「勉強します」を聞き終えないと、英語に翻訳できませんよね?Eメールみたいにリアルタイムじゃないテキストコミュニケーションだけなら、確かにAI翻訳が大活躍でしょう。でも英会話のたびにお互いが話し終えるまで翻訳を待ってやり取りするのはかなりのストレスですよね。外国人と白熱した英語ディスカッションをすると、相手が言い終わる前にかぶせて自分の主張をしてくることがあります。Let me finish「私の話を最後まで聞いてください」「私の話を遮らないでください」といって自分の話をする場面があります。そんな激しい英会話の場にしょぼい翻訳機を持ち込んで魂の乗らないコミュニケーションは想像できないですね。言葉は生きもの。話し方や感情を乗せた会話こそが真のコミュニケーションです。
さらにAIが認識できる言葉選びのスキルまで求められます。例えば「今日ご飯行かない?」というと、ご飯をライスと翻訳してしまうことだってあり得えます。AIの進化が進めば日本人がよく使う。ご飯とは食事のことだと機械が学習するでしょう。でもそれが朝ご飯なのか、晩ごはんなのかの区別はまだわかりません。正直、この程度の会話でイチイチ翻訳機を取り出して付き合ってくれる人は多くないはずです。
そしてAIが進化しても英語の必要性がなくならないもう1つの理由は、人間には自分の言葉で会話したい、話を聞きたい欲求があるからです。確かに。たどたどしい日本語でも一生懸命に涙ながらに外国人が日本語を話すなら、誰しも真剣に話を聞こうと思うものです。AIを介するとわかりやすくはなりますが、話者の感情や熱い情熱が乗ることがありません。英会話の目的は単なる情報伝達ではなく、感情の交換という側面は依然として強く、AIにその橋渡し役は難しいですね。
そもそも、コミュニケーションの本質は情報や感情のシェアにこそあります。素晴らしい発見をしたので他の人にも知ってほしい。こんな気持ちになったのでわかってほしい。人間がコミュニケーションを取りたい最大の動機はシェアで間違いありません。もしもシェアしたいことがないなら、そもそもコミニケーションを取る必要はないですよね。シェアと言うと、家族や親友でやるイメージがありますが、別に友情や絆がなくても面白い話、有益な話はシェアしたくなるものです。30過ぎると新しい友達はできなくなるものですが、シェアによって仲間は出来ます。自分と価値観があう、楽しくやり取りできる人はみんな仲間です。このチャンネルも同じです。オッサンが学んだこと、知ったことを誰かに聞いてほしくて発信しているチャンネルです。AIがあるから事足りる、とはならないです。情報や感情のシェアは人間の本能。自分の言葉で伝えることに価値があります。
3.貯金型思考より投資家思考
ホリエモンの英語術その3は、貯金型思考より投資家思考です。
「日本人は貯金好き」という話は誰もが一度は聞いたことがあるはずです。結論、この噂は本当です。今画面に出しているのは、日本銀行調査統計局が2024年8月に発表した家計の金融資産構成ですが、アメリカ、ヨーロッパと比べて現金預金が家計に占める割合は日本が圧倒的に多いことがわかりますね。最近は新NISAや円安、物価高が話題ですがそれでも依然として日本人の貯金好きは昔から令和になってもずっと変わりません。
DNAまで貯金好きの日本人は思考も根っから貯金型思考です。貯金型思考というのは、今を我慢していつ来るかわからない未来に備えて安心してしまう思考のことです。貯金型思考は先にリスクを取る、という発想はありません。だから英語の勉強も「必要な時が来たらやるよ」と言い出します。でもこれはめちゃめちゃナンセンスですよね?会社の上司が部下に英語の仕事を任せようという時、英語ができない、勉強もしてない人より、すでに英語力を身に着けた人がいたらどちらに声をかけるか?ということです。英語スキルがない人はチャンスを与えられる日はきません。この機会損失ってめちゃめちゃもったいないですよね?実際に使うチャンスが来たら英語の勉強始めよう!とする人は、そもそもチャンスを掴むことができないです。
一方で投資家思考の人は英語で成功できます。投資家の考えは常に「先払い」が基本中の基本です。英語学習は立派な自己投資、投資ですから1万円投資したら必ず1万円以上のリターンを見積ってからスタートします。たとえば英語力を身に着けて転職をしたら年収が100万円、200万円アップするなら一年間、別のことに使えたであろう時間を英語学習にあててもリターンの方が遥かに大きい、このように勉強前に損得勘定をしっかり済ませた上でスタートします。だからいざ勉強をスタートした後にはあれこれ迷うことはありません。多少苦しくても、時間がかかっても「いやこの挑戦は十分ペイできるから」と明確なゴールやメリットをイメージして、そこから逆算して現在とのギャップを埋める努力をしますので、途中でブレることもないですし、いざ英語力を身に着けて使わずじまいということがないです。
そして貯金型思考の人間がいざという時が来た時に価値がある人間であろうと考えるのに対して、今この瞬間の自分の価値を「時価総額」で常に意識するのが投資家思考です。時価総額ってなんでっけ?となった人もいるかもしれません。時価総額というのは株式市場の用語で「株価×発行済株式数」でその企業の価値を測ることですが、これを自分自身の価値で計算します。
簡単にいうとあなたの1時間あたりの価値はいくらですか?時給はいくらですか?ってことですね。計算するには年収を年間の総労働時間で割ればいい。年収600万円の会社員なら、時価総額はざっくり4000-5000円くらいです。この時給をどうやって高めればいいか?英語力を身に着けたら、具体的にどのくらい上昇するか?これを厳密にそろばんを弾くことで、時間や労力を差し出して英語力というスキルを身につける価値がありそうか?を冷静に考えて自己投資に踏み切る、という考え方ですね。
4.義務教育の英語だけでは足りない理由
ホリエモンの英語術その4は、義務教育の英語だけでは足りない理由です。
本書にはホリエモンのコメント付きで、様々な英語のプロフェッショナルのコラムがあります。その中で坪谷ニュウェル郁子さん(つぼや・ニュウエル・いくこ
)の話が印象的なので取り上げます。
英語という外国語を取得するのに必要な時間は、母国語と英語がどのくらいの距離が離れているかによって決まるという有名な話があります。アメリカの国務省は、英語話者が外国に赴任する際に日常会話ができるようになるために必要とされる時間をデータ化しています。そのデータでは母国語との距離は4段階に分類されていて、日本人が英語を学ぶ場合は最も距離が遠い第4グループに位置します。第4グループは平均して2400時間から2760時間の学習が必要と言われています。
よく、「日本の学校教育は基礎ばかり教えて英会話を教えないで英語が身につかない」という人がいますが、これ言う人は100%アホの極みと断言しますので、絶対に近づかないようにしてください。日本人の英語は英会話どころか基礎すらほとんど身についていません。でもこれは決して日本の学校教育が悪いわけではないです。これはシンプルに英語取得に必要な時間に対して、物理的な学習時間が少なすぎるだけなんですよね。
数字を使ってそれを証明しましょう。日本の公立中学では50分授業が1週間に4コマ、3年間で350時間勉強をします。高校は50分の授業が週5回で3年間で437時間、中高トータルで787時間なので1000時間にすら満たない。これでは十分英語を勉強したのに質が悪いから身につかない、というロジックが崩壊していますよね?質の話以前に圧倒的に量が足りないわけですから。質を議論するなら、まず必要な分量をこなした上でないと正当な評価はできませんよね?誰がどう考えても。 実は人間は赤ちゃんとして生まれて18歳までに母国語に63,000時間触れているといいます。しかも赤ちゃんは親から24時間マンツーマンで語学のフィードバックを受け続けます。母国語に触れている時間のわずか1.25%しか外国語を学ばないなら、どう見積っても母国語の1.25%以下の言語能力になりますよね?質以前の話です。
2024年のデータで日本で一番優秀な学生が集まる東大生のTOEIC平均スコアは688点、外国語に強い上智大学になると700点を超えます。でも、彼らは英語だけを勉強しているわけではなく、大学受験の科目の一つとして英語を勉強していますから、その後大学院に進学したり、外資系やグローバル企業に就職して英語の必要性が高まれば自分で努力してTOEIC900点以上に達する人はいくらでもいます。
つまり、学校の勉強をしっかりやる上で、さらにプラスアルファとして自分で相当量の努力してようやく英語は身につくと考えましょう。「頑張ったのに伸びません」と嘆く人に話を聞くと、わずか100時間の努力すらせずに伸びない、なぜだといっているわけですから、もっとロングスパン、1年、2年という長期で英語を勉強し続けると考えるようにしてください。義務教育の質が悪いから英会話を増やせという金儲け主義のデタラメに耳を貸さないでください。英語が初心者止まりの99%の学習者に不足しているのは、英会話の分量以前に基礎力であることを数字でロジカルに証明しました。もう迷わず、まずは基礎を磨きましょう。
5.英語が内向き思考を治療してくれる
ホリエモンの英語術その5は、英語が内向き思考を治療してくれるです。
日本人は昔からとにかく内向き志向で有名です。世界最強のパスポートを持っていながら、取得率は他国に比べて突出して低い。同じアジア人の中国、韓国人はドンドン世界に飛び出して留学やビジネスをするのに、日本人は円安もあってさらに留学生は減っています。人気ソフト、バイオハザードシリーズや、スーパーマリオで有名な任天堂の海外の販売比率が8割を超えています。でもドコモのiモード、ガラケーなどを見ればわかりますが、いいものを作れるのに日本人向けで閉じています。これは日本のマーケットの大きさが関係しています。日本は世界的に見て小国どころか明らかに大国です。日本は人口が多く、フランスやドイツなどヨーロッパ50カ国の中で日本よりも人口が多い国は一つもありません。
そしてさらに昨今、日本オワコン、日本の貧困化、と言われますが、それはあくまで平均値の話に過ぎません。日経新聞に掲載されたボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の発表によると、100万ドル以上の投資資産を保有する富裕層人口は、アメリカについで日本は世界2位です。それからイギリスのヘンリー・アンド・パートナーズがまとめた「World’s Wealthiest Cities Report 2023」によると、富裕層が多い世界の都市ランキングで東京は、アメリカのニューヨークに次ぐ世界第2位にランクインしました。カリフォルニア、ロンドン、シンガポールと比べても東京は突出して富裕層が多い。日本の貧困化云々という話はあくまで平均がそうだという話で、日本のお金持ちはさらにお金持ちになっていますし、その数も他の国よりも多い。
日本は他国に比べて人口が多く、お金を持っている富裕層もたくさんいるので、ビジネスはずっと内向きです。なぜって日本人相手に商売をするだけで十分儲かるから。昨今、中国人が日本に移住するという話がよく話題に上がります。移住を希望する人の質に変化が起きています。昔は中国人の貧しいが勉強ができる学生とか、一般的な所得水準の人が来ていました。しかし、最近は中国の富裕層がドンドンやってきている。その理由は中国は過当競争が激しく、みんな生き馬の目を抜くスピード社会で、取るか取られるかの勝負をしているのに対して、日本はあまりにもイージー過ぎるからという話です。
中国人が日本のドラマを見ると「日本人は学生が青春を謳歌して夢のような生活をしている」と羨ましがるという話があります。中国の高校は朝7時から夜21時まで勉強し、その後は自習で夜中2時まで勉強するのはまったくめずらしくありません。これが中学、高校と続き、大学でも熾烈な猛勉強が一般的です。最近ではかなり景気が厳しいので、それだけ競争をしてトップ校を出ても公務員試験の「資料コピー係」の求人倍率が1000倍超えるほど大変な状況です。それに比べれば日本はちょっと頑張れば、すぐにライバルを出し抜けるのであまりにイージーモードという話です。こうした海外の話を聞くと世界は猛烈に頑張っていることが伝わってきます。
それからホリエモンは日本人はもっと恥をかき、悔しい思いをするべきだといっています。たとえばアメリカでコーヒーを注文してコーラが出てきた体験をする人も少なくないと思います。これはコーヒーではなく、カフィと発音しないからです。「くそっ、寒い冬に暖かくなりたくてホットコーヒーを注文したら、なぜか氷を浮かべたコーラーが来やがった。悔しい…。 悔しい! 悔しい…。悔しい! だが、それでいい」悔しいからこそ、どう発音すれば伝わるのかを考えますよね。そして英語の訓練の成果が出て伝わる英語が出来た時はたまらない嬉しさになるはずです。
さらにホリエモンは「自分がバカだと分かっている人は強い」といいます。ええー?どういうこと?バカだと分かってる人は恥を恐れません。別にバカにされても「おー、よく知ってるね。そうだよ、ボクチンバカでーす」といえる。で、堂々と英語を話すから場数を踏んで上達する。日本人は間違いを恐れて発言しません。でも恥をかきたくないからと黙っている方が海外では恥ずかしい。ビジネスミーティングでは一言も発言しないと「あなたは今日、ここにいる理由はなんですか?」とか「いたんですか?気づきませんでした」みたいに嫌味を言われます。未熟でも間違いでもいいから勇気を持ってドンドン話すべきです。黒坂がアメリカ留学をした時はみんな手を上げるのですが、当たってから答えを考える学生がいてびっくりしました。でも教師も稚拙な回答を聞いてもgoodと褒めます。
繰り返しですが、英語の価値は流暢さ、発音の美しさではなく話の中身です。外国人が拙い日本語でも本質的な指摘をしていたらみんな黙って聞くでしょう?そういうことです。中身を磨くためには場数を稼ぐことが非常に大事です。
6.英語に苦手意識を持つな
ホリエモンの英語術その6は、英語に苦手意識を持つなです。
よく聞く話が「自分は英語が得意/苦手」と言った何の根拠もない視点でやるかどうかを考えることです。英語はツールに過ぎないので、やれば誰でもできます。たとえるとパソコンのエクセル操作、自動車の運転、レジ打ちと同じレベルで考えましょう。才能がないから、とか年齢が若くないからといってスマホを使わない人は誰もいませんよね?70代のおじいちゃんも孫と通話がしたくて携帯ショップに足を運んで必死に使い方を覚えます。要はやりたいか?やりたくないか?というレベルの話でしかないですね。
ホリエモンいわく、成功する人と成功しない人の差は新しいことを「できない理由」から考えるか「できる理由」から考えるのかという差でしかないといいます。そうなると能力や年齢、才能ではなく、意識の差でしかないですね。今すぐはできないことも必死になれば何とかなるものです。これはホリエモン非常に説得力があるエピソードを持っていて、起業する時にこれまで見たことも聞いたこともないソフトやプログラミングの仕事のオファーが来たら「はいできます!」と明るく言い放ち、仕事を受けてから必死にも勉強して納品したといいます。
これすごくわかるんですよね。黒坂も今やってるビジネスはもちろん、未経験の時期があったわけです。フルーツの通信販売、YouTuber、ビジネス記事ライター、サラリーマン時代には一欠片も経験も知識もなかったですね。でも今はプロとして仕事をしています。英語に苦手も得意も関係ありません。長期間の継続的な努力を差し出してでもやりたいか?やりたくないか?それだけです。
7.英語スキルが強みになる場所で戦え
ホリエモンの英語術その7は、英語スキルが強みになる場所で戦えです。
英語の勉強やスキルとして活用する話になると、「将来、海外に挑戦したい」といって目の前の仕事で英語を使おうとしない人は非常に多いです。でも日本人にとって実は世界で最も英語を活用できる舞台は間違いなく日本の日本企業です。考えてみれば当たり前の話で、英語圏で英語が出来ても何の価値もないんですよね。単にマイナスじゃないってだけ。現地では子供でも英語を話しますから。そして日本の金融系外資、IT企業では英語ができないとチンパンジー扱いになります。だから英語学習初心者がビジネス英語を身に着けたばかりだとどうしても活躍できるイメージが沸かないと思います。でも、これから海外に進出しようと考えている日系企業だとどうでしょうか?古株のオジサンたちは英語が苦手、そこへ転職することで英語ができる期待の新人という扱いになります。ちょっとくらい英語でできない部分があっても、それは走りながら鍛えていけばいいだけです。周囲は英語ができないわけですから、仕事をしながら英語を使う練習をしても許されますよね。
8.100万人に一人の人材になれ
ホリエモンの英語術その8は、100万人に一人の人材になれです。
100万人に1一人の人材なんてとんでもない!そんなオリンピックの金メダリスト級の人間なんてなれない!そう考える人は多いと思います。でもこれは掛け算を使えば一気に現実的になります。
まずは100人に一人の人材を目指しましょう。具体例をいえばビジネス英語力を持つ人材です。これなら100人に一人どころか、実際には1000人に一人レベルのレア人材になります。そうしたら、この英語力をさらに高めるので、100万人に一人レベルの英語話者を目指す、のではなく、別のまったく違う分野でさらに100人に一人の人材を目指します。たとえば、お笑い芸人の厚切りジェイソンさんはお笑い芸人、在日アメリカ人、ITベンチャー企業の会社役員、と3つのレア人材タグを持っています。この動画を見ている人であれば、マーケティングでもITでもいいので専門分野を持って10年働けば十分100人に一人の人材になれます。それに英語をかければ、100かける100で1万人に一人レベルの人材になります。さらにこれにもう1つ何かタグを作れば、1万に100をかけて100万人に一人レベルの人材になれます。
あなたは自分で思っているほど凡人ではなく、自分に取っての普通が他の人から見て非凡な才能というポイントが必ず1つ2つあります。それに英語力を掛け算すれば、レア人材になることができます。まずは自分の強みを冷静に分析し、そこに価値を感じてくれる人に上手にPRする。これがマーケットニーズを理解している行動ということですね。
9.グローバル人材とローカル人材
ホリエモンの英語術最後は、グローバル人材とローカル人材です。
世の中には2種類の人間がいます。グローバル人材とローカル人材です。そして両者の人生は全然違います。
ローカル人材は日本人全体の90%、国、地域を意識して、地元が好きでそこにあるコミュニティを大事にします。いわゆる田舎のマイルドヤンキーのイメージです。ローカル人材が大事にするのは仲間の絆であり、過去を大事にしています。
その一方で、ホリエモンを始めとする10%の人はグローバル人材です。グローバル人材はまさにローカル人材の真逆。インターネット空間を物理的な距離を意識せず、移動するようにリアルの現実世界も縦横無尽に飛び回ります。国や人種なんて一切気にしません。過去を振り返らず、未来だけを見て生きます。パソコン1台でどこでも仕事をこなせる体制を作っていて、英語ができれば全世界が人生の舞台になります。このグローバル人材の最大の特徴は「所有からの解放」です。昔は家、車、高級品など所有することが富の象徴でした。でもグローバル人材にとって大事なのはものではなく、情報です。情報は手に取ることができないので所有や管理の手間がいりません。必要な時に必要な情報にアクセスすれば手に入ります。何も自分を縛るものはなく、その時そのタイミングで有利な場所で楽しくて夢中になれる仕事にコミットできます。人が生きていく上でコミュニケーションは欠かせないので、英語力が必要になりますが逆に英語力さえあれば全世界が人生のステージというのはなかなか魅力的な提案ですよね。
今回は以上です。ホリエモンといえばバリバリのビジネスマンですが、英語学習についてもかなりビジネス色の強い話が続き、過去動画にない話が出来たんじゃないでしょうか。ホリエモンの言う通り、英語とグローバルスキルがあれば、本当に世界のどこででも生きていけます。英語はあれば得するスキル、という位置づけではなく一度しかない人生、自分の足に鎖をつけて不自由に生きることから開放してくれる必須のスキルといえます。この話を聞いてやる気が出たら今日からすぐにでも英語の勉強を始めましょう。
*下記はAmazonアソシエイトリンクを使用しています。
>>>いつまで英語から逃げてるの? 英語の多動力New Version 君の未来を変える英語のはなし 著:堀江貴文さん
コメントを残す