今回は楽しく上機嫌に英語の勉強をする技術について解説をします!あなたはこの動画を見ることで、イライラ不機嫌に勉強していた英語を、ワクワク楽しく上機嫌で勉強できるようになります。挫折率が減り、学習効率も上がります。
さて、突然質問しますが、あなたは英語の勉強を上機嫌にやっていますか?同じ勉強でも不機嫌にするのと上機嫌にするのとでは全然パフォーマンスが変わってきます。英語の仕事をする上でもやっぱり不安や不機嫌にやるより、笑顔で機嫌良さそうにするほうがいいに決まっていますよね?英語学習の成功を考える上で生まれつきの語学の才能とか、年齢ばかりを気にする人は多いですが、もっと気にしないといけないのは機嫌です。うわー、まさかの機嫌だったのか。そしてなんと、ご機嫌は記憶力や理解力と違って自分で好きにコントロールすることができます。
この動画の参考図書はこちら。吉川充秀(よしかわ みつひで)さんが書かれた「自分で自分の機嫌をとる習慣♪」という本です。いやあ、この本面白い。絶対最後まで見てほしい。黒坂はこれまで数多くの習慣について解説をしてきましたよね?仕事からの帰宅後に上手に勉強を継続する帰宅後ルーティンとか、土日祝日サボらすに朝から勉強のスタートダッシュを決める習慣、時間効率を高めるタイムパフォーマンス習慣、略してタイパ習慣なんかもありましたね。そして今回の上機嫌習慣は正直、見落としてた。そして自分もたくさん出来てなかったところがあった。
この本の書き出しは「人間の幸せとは上機嫌のことである」と言う痺れるセリフから始まるんですよ。「いやいや英語の勉強と機嫌って何にも関係ないですやん」とか「黒坂よう、そりゃあお前みたいにノーテンキだったらオレも笑うだろうさ。でもな、毎日ヘトヘトになるまで嫌な仕事で働かされて、そのわずかな合間に勉強をしても伸び悩む苦しみの中笑うなんて無理無理。笑って成功するならオレも笑いたい。でもな世の中はそんな風に出来てねえんだよ」待て待て、どうか落ち着いてください。興奮してつばがこちらの顔にかかっております。落ち着いてね。 確かにそういいたくなる気持ちはすごくわかるけど、実は関係大アリ。幸せとは上機嫌であるといいました。そして同時にこうも言える。上機嫌で英語の勉強ができれば挫折知らずで成功できると。え?本当に?はい、本当です。上機嫌で楽しく勉強してる人が挫折なんてしないでしょ?たしかにね。
本書は主に上機嫌と人生の幸福、そしてビジネスに絡めた話が中心ですが、この動画では内容を英語学習に落とし込んで解説をしていきます。1章ではこの著者が上機嫌を科学する専門家であり、どのような経緯でそんな考えに行き着いたか?2章ではそもそも、なぜ上機嫌であることが人生や英語の成功に大事なのか?そして3章からは具体的に上機嫌になるための技術を余すことなく解説していきます。ではいく。
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目次
1章 上機嫌を人生目標にした著者のびっくりヒストリー
さて1章ではまず、この著者がどんな人で、どのような経緯で「幸せとは上機嫌である」という結論を出したのかを見ていきましょう。それを理解することで、説得力がまったく違ってきます。
著者の吉川さんは群馬県太田市の3人兄弟の真ん中として生まれました。人生最初のライバルかつ大きな影響を与えた人物、それは末っ子の弟でした。ええー?普通、影響を与えた人物って歴史の偉人とか憧れの先輩とかそういう人じゃないの?違う違う。この弟さんが歴史上の人物に引けをとらないすごい人だったといいます。弟はイケメンで学力優秀。特に学力が半端じゃない。なんと、小学校5年生で英検2級、中学1年生で英検1級に合格して当時の最年少記録を更新。その後は現役で東大医学部に合格、医者として働きはじめたそうです。
おいおい、待ってくれ。完全に規格外の夜神月ですやん。そんな弟が兄弟にいたらどう?どう考えてもコンプレックスになりますよね?「なにくそ負けてたまるか!」夜神月相手にそんな負けん気が出るはずもなく、著者は弟と違ってビジネスの道を選びます。実は彼の実家は普通のサラリーマン家庭ではなく、喫茶店を経営していたのですが、著者が中学2年生の頃から実家の店で時給300円で働き、やがて経営に携わるようになりました。それがまた普通じゃなくて、なんと売上不振だった店を繁盛店に変えて、家族全員の大学の学費もこの売上で賄うという離れ業をブチかまします。どうなってるの?このハイスペ一家?黒坂の実家も駄菓子屋さんでしたがずいぶんと差をつけてくれるじゃないですか。
著者はその後、あの名門の横浜国立大を卒業しますが、どうにも横浜の都会暮らしが肌に合わずに愛する地元、群馬に戻ります。そしてスーパーの鮮魚担当として働いて日々魚をカットする仕事をします。でもね、やっぱり収まらないんだよね。商売人の息子には脈々とビジネスマンの血が流れているものなんですね。彼は途中から父親が始めた古本屋の経営に携わり、24歳で自分の店の利根書店をオープン。開業半年で月商1,000万円を達成、26歳で3店舗を展開して年収5,000万円を達成して高額納税者で自分音名前が乗るという経験をします。いやいや、すごくない?東大医学部に現役合格した弟くんもやばいけど、著者も十分モンスター級の結果を叩き出してますやん、とツッコミを入れたくなります。
その後も破竹の勢いでビジネスは急拡大していきますが、人生観を変えるきっかけになったのがコロナ禍。ステイホームで改めて未来を見つめ直すきっかけになって、48歳で社長を辞任して49歳でフルFIRE。以降は自由な生活を楽しんでいるといいます。え?じゃあ今は何をして過ごしているの?当然その疑問が湧いてくるわけですが、それがゴミ拾いといいます。え?ゴミ拾い?そう、ゴミ拾い。ゴミ拾いは自主的にやっているだけで、誰かから給料をもらうためではありません。時には海外でもゴミ袋を持ってゴミ拾いをしています。その量たるや中途半端じゃありません。9年間で126万個ものゴミを拾ったというガチ勢です。著者いわく、何のためにゴミ拾いをやっているのかというと上機嫌になるためにといいます。どういうこと?黒坂も最初読んだ時はわけがわかりませんでした。いやいやお金をもらえないのに、ゴミ拾いなんてむしろ不機嫌になるでしょ?そう思ったかもしれない。その謎についてはこの後解説をします。ついてきてください。
2章 上機嫌で人生の成功を約束する理由
次、2章では上機嫌で人生の成功を約束する理由について解説をします。そもそも、なぜ上機嫌であることが大事なのか?上機嫌は英語の勉強の成功はもちろん、幸せに生きるという人生そのものの目的を達成する力があるのか?これを考えてみましょう。
著者は幸せの専門家として2005年から研究を続けてきました。膨大な書籍やセミナーを通じて「どうすれば人は幸せになれるのか?」についての情報を集めて研究すればするほど、幸せの本質が分からなくなっていったといいます。幸せはあまりにも人それぞれ感じ方が違って複雑、掴み所がない曖昧なモヤがかかっているように感じてくる。確かに。色んな考え方、価値観を持った人と交流するのが楽しい、面白いと感じる人がいる一方で、家族以外の気を使う他人と一緒にいる時間はとにかく苦痛、色んな感じ方があります。上司や取引先といく高級料亭は味なんてしないのに、彼女と行くファーストフードはなんとおいしいことか。加えて幸せを考えることが難しいのは複数の条件が必要ということです。仕事を充実させたくてハードワークをすると家庭を犠牲にする。じゃあ家族を優先すると仕事のライバルに先を越される。家庭も仕事も頑張ってやりくりすると今度は病気に苦しむ。なんだこれ。何かを得れば必ず他の何かを失うじゃないか?我々は幸せになるために、一体どれほどの犠牲を払い続けなければいけないのか?幸せになるのは本当に難しい。著者は幸せについて考えれば考えるほど頭が混乱してきたというのがよくわかります。そうそう、そうなんだよ。幸せって難しい、多くの人はこう考えているはず。
しかし、ゴミ拾い活動を通じて、ようやくあらゆる万人に当てはまる幸せの作り方の答えにたどり着きます。それこそが「上機嫌になれ」という提案だといいます。人の価値観、幸せの形は様々です。しかし、上機嫌な時、すべての人は確実に幸せを感じています。たしかにね。気の合う友達と一緒に楽しい話をしてごきげんな時は誰だって幸せ、平日の仕事をすべてやり終えて部屋で一人、静かにお酒を片手にお気に入りのソファで楽しみにしていたドラマや映画を見る、そんなごきげんな一時こそ至高の時間という人もいるでしょう。プロセスは違えど、上機嫌であるならすべての人は幸せを感じます。加えて上機嫌を保つことはものすごくシンプルで簡単です。仕事や勉強で満足するには誰もが認めるでかい結果を必要とすることが多いですし、なんなら業界No.1になっても今度は2位以下の下剋上が不安で不幸になったりします。でも、上機嫌は違う。他人は関係ありません。現在の自分の機嫌を良くすることだけに集中すればいい。
英語の勉強で言えば、みんな誰もが認める大成功ばかり夢見ます。英検1級合格、TOEIC満点を取る。いやいやそこで止まらないから苦しいんですよ。「じゃあ次はネイティブに遜色ない美しい英語の発音を手に入れたい、海外の名門大学で修士号、いや博士号を取得したい。それでも足りない。まだまだ足りない」そうやって欲は永遠につきません。心から楽しんでいるなら自分は何もいいませんよ。強欲は大いに結構。でもそういう人の顔を見ると、苦痛に耐えるようなしんどくて不機嫌な顔をしています。これじゃいつまでも不満足で不機嫌、足りない足りないまだ足りない、そういいながら気がつけば棺桶に片足を突っ込んでいる。そんな人生は苦しいばかりで矛盾しています。え?だって矛盾していませんか?人生を豊かに楽しくするために始めた英語の勉強だったのに、なぜか人生は不機嫌で苦しみに満ち溢れているんだから。確かに。
でかい結果ばかり考えず、もっと頭を使うことそのものの喜び、英語に触れていることの純粋な面白さに集中しましょうよ。正しい方法論で勉強しているなら、理論上昨日より今日、今日より明日と着実にレベルアップしています。なら喜びましょうよ。成長を。「3ヶ月でこんなに英単語覚えた自分すごいのでは?」とか「これまで何一つ続かない自分が、もう2ヶ月毎日勉強をしている。これは素晴らしい!」「今の発音ちょっとネイティブっぽく言えたぞ、うれしい」こうでしょう。だって英語学習って成長ゲームでしょ?足りないものばかり数えて不機嫌になるのをやめて、増えているものを数えて上機嫌に勉強しましょう。そうじゃないと続かないですって。
このYouTubeチャンネルも同じです。やるからには業界最高の英語チャンネルを目指すぞ!要らない要らない。そんなダルいことやっても自分が不機嫌になるだけ。なんで登録者が伸びないんだ。この動画の良さがわからないなんて視聴者の目は節穴かよ。絶対にそうなって不機嫌になります。そして無理に伸ばそうとして煽りサムネイルとか、トレンドネタばかり連発すると伸ばすことが第一義的な目的になって、本来自分がやりたい自己実現とドンドンかけ離れていきます。義務感、我慢、やらされ感のトリプルコンボからの永遠に終わらない苦行。自分は一体、何のために独立したんだっけ?そんな仕事絶対にやりたくありません。
ここですべてを告白します。このチャンネルの最大の目的はズバリ、黒坂の自己満足です。ええー?そんなんでいいの?いいんですよ。だってこれは自分のチャンネルですから。黒坂が日々、勉強をしたり学びを得たことに共感をしてもらうチャンネル。確かに他のチャンネルより規模は小さいけど毎日楽しいですよー。自分が興味関心、好奇心に引かれて「聞いて聞いて、またまためっちゃ面白い本を見つけたから自分の話を聞いて」これで数千人の人に見てもらえるなんてどう考えても幸せ過ぎるでしょ。見た人からいいねがついてコメントも来る。もう最高ですよ。毎日ご機嫌にならないわけがない。「弊社のマーケティングチームがこちらのチャンネルを伸ばすコンサルを…」やめてやめて、いらんいらん。余計なことしないで。せっかく今楽しくやってるんだから。無理に伸ばさんでいい。自己満足なんだから。
誰もが人生で生きている時間は限られています。その限られた時間をできるだけ上機嫌の時間が長ければ長いほど、幸福度の合計も確実に高まります。英語の勉強もやっている時間を上機嫌にするか、イライラ不安に押しつぶされそうに不機嫌にするかで挫折率も学習パフォーマンスも大きく変わってきます。じゃあ具体的にどうすれば上機嫌に勉強ができるのか?その謎は次の3章で解説をするのでついてきてください。
3章 上機嫌に英語の勉強をする技術
さていよいよこの動画のメインテーマ、3章では上機嫌に英語の勉強をする技術について解説をします。数が多いので順番に解説をしていきましょう。
1.執着を手放す
上機嫌に英語の勉強をする技術の1つ目は、執着を手放す。
多くの人は上機嫌とは何かを尋ねると、鼻歌交じりでるんるんスキップしている状態を想像します。でも、宝くじにあたりでもしない限り、なかなかそんなラッキーが毎日降臨することはないですよね?でも本当の上機嫌とはそういうものではなく、その正体を言語化すると「何にも囚われず、執着していない状態」ということです。逆に不機嫌な状態とはこの真逆、「心が囚われていて執着している状態」です。確かに。
不機嫌に英語の勉強をする人はまさにこれです。土日に朝から勉強をすると「これだけ頑張って成果が出なかったらどう責任を取ってくれるんだ」謎に憤ってイライラしています。「おいおい、早起きして3時間勉強してこれしか進まないのかよ。オレの腐った脳みそどうやってるんだ。ゾンビでももう少しマシな思考ができるぞ」このように結果への強い執着を感じます。やめましょう。ね、しんどいだけ。結果に期待せず、執着を手放せばごきげんに勉強できますよ。土日に朝から勉強をすると「ああ、他の人はまだグーグー寝ている早朝、小鳥のチュンチュンさえずりを聞きながら知的活動をするなんて幸せだなあ」こうしましょう。
英語の勉強の習慣の成功、それは最初から高い結果に期待しないこと。これは過去動画から一貫していい続けてきましたよね。あの本田圭佑さんは「毎朝5時から英語」に挑戦していて、歯磨きや洗顔レベルにインプットされているといいます。でも彼は決して順風満帆というわけではなく、正直、一年に何回もマンネリ期が来るといいます。これホンマにオレの英語力は成長してるんかな?って。今日は辛いなって日もあると。でも単なる作業としてでもいいからとにかく続ける。結果の質の良し悪しを気にせず続ける。そうじゃないととても継続はできない。365日完璧な結果を出し続けられるほど強い人間なんていません、と。
大事なことなので繰り返します。英語の勉強の習慣化をする時は最初から高い期待をしないでください。まず継続。継続することそのものに価値を置いて勉強をすれば上機嫌で勉強ができますし、正しい方法論で勉強を継続すれば必ず伸びます。伸びれば自信がついてさらに上機嫌に勉強ができます。
2.先義後楽主義で生きる
上機嫌に英語の勉強をする技術の2つ目は、先義後楽(せんぎこうらく)主義で生きる。
先義後楽せんぎこうらく主義というのは著者の造語ですが、先に義務を果たして後で楽しいことをするということです。世の中はこの逆をやる人が大変多いので不機嫌になってしまうといいます。
たとえば重要な仕事を残したまま海外旅行に出かけるとイマイチ楽しめませんよね?ナイアガラの滝を見ていても、美しい湖にやってきても頭の片隅にずっと仕事のことがまとわりついて本気で楽しくない。せっかくお金と時間をかけて旅行に来ているのに不機嫌になる。これはしんどい。仕事をサボって遊びに行っても「今日サボった分、明日は大変になるな。上司から嫌味を言われるかな」とか考えるから面白くないですね。でも先に仕事という義務を果たした後なら、何の後腐れもないから全力で旅行を楽しめます。不機嫌さなんて完全に消し飛んでご機嫌になります。
英語の勉強でも全く同じです。ほとんどの人はやるべきことを後回しにして、いきなりやりたいことばかりやります。語彙力アップ、英文法の勉強は単調で地味でつまらないから、楽しげな外国人ネイティブと英会話からやり始めます。でも頭の片隅ではずっともやもやが残ります。「今の会話が聞き取れなかったのはやっぱり語彙力不足のせいかな?」「ちょっと複雑な話になると単語はわかるのに、全体の意味がぼやけるからやっぱり英文法やらないとな」思ったように伸びずにイライラ、レッスン代の無駄になっているのではと不機嫌が降臨します。だからこそ、最初に基礎という義務をやりきってしまえばいい。単語も文法も基礎レベルには終わりが決まってますから、そこをクリアしたら思う存分実践的なインプット、アウトプットができます。義務を果たしているので罪悪感なしで基礎力不足が足を引っ張らないのでご機嫌でいられます。
3.ネガティブな感情は全部出し切る
上機嫌に英語の勉強をする技術の3つ目は、ネガティブな感情は全部出し切る。
過剰なポジティブシンキング本とかには「ネガティブな感情は上手にポジティブな感情に変換しろ」と書いてあることが多いですね。たとえば人から見下されて傷ついたら「あの人はああいうものの言い方しか出来ないのか。気の毒な人だ」と解釈するようにと指導されたりします。でも本書は違います。特に家族間についていえば、腹を立てたらその都度、怒りの感情を出してもいいといいます。ええー?それでいいの?だがそれでいい、といいます。どういうことか?
何よりも常に上機嫌を優先する著者いわく、ネガティブな感情を我慢することが不機嫌を生み出すといいます。なるほど。それなら選択肢は2つ。その場から逃げるか、相手とぶつかるといいます。他人は変えられませんから合わないと思ったらさっさと撤退すればいい。著者も愚痴不満が多い人がいたら、即場所を離れます。でも、同じ屋根の下で生活する家族はそうはいきません。家族とぶつかったら我慢せず、子どもとは子どものような喧嘩をすることもあるといいます。でも多少ぶつかってもそれ自体は悪いことばかりではありません。相手の触れてはいけない価値観とか距離感も掴めますから、同じ喧嘩はしなくなります。何より怒りの感情も都度解消していますからわだかまりもありません。
英語の勉強でもこれは大事です。といっても悩み相談と称して愚痴不満をひたすら聞く相手にぶつけてストレス解消をしろといっているわけではありません。しんどくてつらくてと相談相手にお気持ち表明全開で行くのは単なる愚痴不満、八つ当たりですから聞いている相手に不機嫌が伝染して嫌われるだけです。そうではなく、イマイチ学習法が腑に落ちていなくて漠然とした不安を抱えていたり、伸び悩みにイライラしている箇所があれば一人でじっと悩んでいるのではなく、上手に言語化して相談をすればいい。感情を抜いて問題や課題を事実ベースで相談するなら、相手は喜んで真剣にアドバイスをしたくなるものです。相談されて嫌がられる理由のほとんどは、課題解決を目的とした相談ではなく、自分の愚痴不満を相手にぶつけて自分の不機嫌を相手に渡す迷惑行為をしてしまっているからです。
伸び悩みが辛くてイライラします。うちのワンちゃんに八つ当たりしてこの間、バリカンで丸坊主にしてやりました。いやそういう負の感情全開で行くのではなく、「現在、このような進捗状況にあります。自分ではこのくらいの反復で覚えられると思っていましたが、実際にはその2倍くらい反復して覚えている状況です。やり方に問題点はありそうでしょうか?」こういう感じです。課題が解決できれば不安も消えてご機嫌に勉強が出来ますから、困ったことは都度解消するようにしましょう。
4.シャンパンタワーの法則
上機嫌に英語の勉強をする技術の4つ目は、シャンパンタワーの法則。
グラスを積み上げているシャンパンタワーってありますよね?シャンパンタワーは普通は1番上のグラスから注ぎます。でも、日本人は一番下の段から注ぐ人が多いと言うんですよ。世のため、人のために自分や家族を犠牲に社会に貢献することが尊いとされる空気ってありますよね?。しかしそうではない。本来、理想の親切心とはシャンパンタワーと同じ。真っ先に自分のグラスに注いで、溢れた分を愛する家族に。次に友人、最後に社会という順番が理想ですね。
英語学習と何にも関係ないやんけと思うかもしれませんが、そんなことはありません。英語の勉強の目的を「日本を良くするために」と言い出す人がいますけど、残念ながらそうした立派な大義名分で勉強を始めてうまくいった人見たことがないですね。なぜならいざ苦しい局面にぶつかった時に、自分のために頑張ってないと馬力が出ないから。おそらく、そういう人は「自分のために勉強をする」と宣言して、退路を経つ覚悟がないと思うんですよ。だからしんどいと「事情が変わった」といい出してすぐ逃げる。
それよりも「昔バカにした奴らを見返してやりたいから」とか「ハイスキルを身に着けて収入を増やしてモテたいから」みたいに自分の欲求にストレートに頑張る人の方が圧倒的に強い。自分のために勉強をスタートして尻尾巻いて逃げるのはカッコ悪いことは自分も分かってるからきつい局面でも挫折しづらい。そしてそういう100%自分のために頑張って英語力を身に着けて夢を叶えた人は、次に周囲の仲の良い親友とか家族に幸せのお裾分けをしたいといい出します。これぞシャンパンタワーの法則です。
結局、人間は自分が幸せじゃないと周囲に尽くすことなんて出来ない生き物だと思います。黒坂は自分が十分過ぎるほど満たされてご機嫌になれたからこそ、次は家族に愛情で包み込み、そして自分を信じてついてきてくれる受講生の成功を純粋な気持ちで応援したいと思っています。もしも自分がまともに飯が食べられず、睡眠不足の状態で、家族とも毎日喧嘩ばかりという生活を送っていたら、今やってるこのチャンネルは即刻消します。愛情とか他者貢献の気持ちというのは、自分や家族が十分幸せでそこから溢れた分を周囲に還元できるものです。なのでまずは自分自身を満たすことを恥じずに、自分のために英語の勉強をしてください。
5.気分転換より機嫌転換
上機嫌に英語の勉強をする技術の5つ目は、気分転換より機嫌転換。
よく「気分転換をしましょう」って言われますけど、著者は「機嫌転換をしよう」といいます。一体、何が違うんでしょうか?気分転換は好きな音楽を聴く、映画を見るといった行動ですよね?確かにこうした行動で機嫌が変わることもあります。でも、状況によっては音楽を聞いても映画を見ても仕事や勉強がうまくいってない時は、うまく気分転換って出来なくないですか?あるある。音楽が耳に入ってきても上司の怒鳴り声がずっと消えなくてずっとモヤモヤしてる時ってあるよね。
じゃあどうすればいいかというと、機嫌転換です。機嫌転換は不機嫌を上機嫌に変えるための活動です。気分転換はある種の誤魔化しであるのに対して、機嫌転換は直接不機嫌を解決します。具体的にいうと、No.3で話したネガティブな感情を出してしまえというのもその一つ。相手に嫌なことを言われたなら、自分も許される範囲で言い返してもいい。「そんな言い方ってなくない?そんな言われ方をしたらこちらも気分が悪いよ」このくらいは言い返してやりましょう。確かにそれで相手もカチンとくるかもしれませんけど、言わせっぱなしじゃなくて最低限言い換えしたらスカッとする、こういう話です。
英語の勉強でわからない箇所が続いてイライラする、不安が押し寄せてきて不機嫌になったら気分転換しても根本解決しませんよね?なら、これを解決してしまいます。わからなくて不安になるなら、調べたり人に聞いて完全に疑問を解消する。ちょっと調べてわからないからまあいいやその内、これをするとずっと頭の片隅で未解決事件として残り続けるので完全に解決するまで取り組みます。その結果、不明点がわかれば不機嫌はご機嫌になります。もしくは「今の段階でこの内容は完全理解しなくてもいい」と一旦、課題として認識するのを止めてしまう。黒坂はいつもいってきましたよね。とりあえず7割主義でそこまでいったら次へいこうと。イメージ、時効を迎えて事件として取り扱うことを止めてしまう感じですね。たとえば、英文法の解説を読んでどうしてもしっくりこない箇所があって、それが頻度があまり高くなくて大学受験をするわけでもないなら、いっそ今は理解を諦めて優先度の高い項目を学ぶのもありだと思います。
6.上機嫌言葉を使う
上機嫌に英語の勉強をする技術の6つ目は、上機嫌言葉を使う。
なんとなく自然に口から出る口癖って実はとてつもなくでかい力を持っています。口から出た言葉は誰よりも自分の耳がしっかりと聞いていて、口癖を繰り返すことで自己暗示がかかり、心の状態や行動に影響を与えることがあります。今の話はスピリチュアルじゃなくて、脳科学の見地から効果が証明されたサイエンスの話です。お硬い論文なんて引用するまでもなく、簡単に分かる話です。たとえば愚痴不満を言うと、話せば話すほど当時の様子を思い出してイライラして怒りが増大することってありますよね?黒坂の場合はセミナーで熱い激を飛ばしている時に、ドンドン自分のテンションと体温が高まっていって冬でもジャケットを脱ぎたくなりますw つまり、普段の口癖のいい、悪いで上機嫌、不機嫌が決まってしまうということです。
具体的にどんな言葉があるのか?上機嫌言葉は「ありがとう」「きっとできる、大丈夫」「楽しみ」こうしたポジティブな言葉で、その逆に不機嫌言葉は「最悪」「どうせダメ」「なんで自分ばっかり」こうした後ろ向きな言葉ですね。たとえばお天気の話題ってみんな良くするよね?「今日は暑いね」その次に続く話は「いやあ、朝から30度超えてるなんてうんざりだわ」「最悪だよ。この暑さで夕方から土砂降りだって。また蒸すよね。あーあ、さっさと夏終わらないかな」大体こんな不機嫌言葉じゃない?自分も聞いている周囲も不機嫌になります。そういう人は冬も寒いから乾燥するからダルいだのどうのと、とにか口を開いて文句を言わせるとアメリカ大統領並の雄弁なスピーチをします。これは本当に良くない。
現実はさておき、口癖なのでポジティブな言葉を使っておきましょう。「いやあ今日も暑いね。カラッと晴れて気持ちいい。やっぱ夏はこうでなくっちゃ」「こう暑いとかき氷がおいしいね」じゃあ冬はどうする?「寒い日は鍋がおいしい」とにかくいい言葉をいっておけばいいんですよ。そしてとにかく具体的に感謝の言葉を使って使って使いまくる。「これおいしいねえ。疲れているだろうにおいしいごはんをありがとう」「この間は英語を教えてくれてありがとう。助かったー」ありがとうありがとう。とにかくありがとう。お礼は何度言われてもしつこく感じません。出し惜しみせずバンバン使っていきましょう。
英語の勉強をする時も上機嫌言葉を使いましょう。勉強が終わったら「今日も一日勉強をすることができた自分はえらい」「今日は30個単語を覚えたぞ、素晴らしい」これでいきましょう。間違っても「まだまだこんなんで調子に乗るようでは先が思いやられる」とか「全然大した事ない」なんて言わないでくださいよ。
7.著者がゴミ拾いを頑張る理由
上機嫌に英語の勉強をする技術の7つ目は、著者がゴミ拾いを頑張る理由。
さすがにこれは英語の勉強と関係ないんじゃ…いえいえ、大アリなんですよ。ここを解説していきましょう。冒頭にお話をした通り、著者は誰に頼まれたわけでもなく、お金をもらうわけでもなくゴミ拾いをライフワークとして頑張っています。なぜか?それこそが上機嫌になるためです。
上機嫌でいるには気持ちの余裕が必要です。そりゃうんこ漏れそうな状態で特急電車に乗ってご機嫌に慣れる人なんていないわけですね。だからとにかく余裕が大事。そして気持ちの余裕を持つには自信が必須です。自分は価値のある人間だという気持ちですね。本来、自信は別に根拠なんていりません。オレは最高にイケてる。私は人から愛されている。そう思って自信に溢れている人は素敵ですよね。でもほとんどの人は根拠を求めます。最高にイケてるからには、誰もが認める高収入であらねば、とか誰からも愛されるには相応の美女なんでしょうねと自分に大きな根拠を求めます。でもそんなことをいい出したらみんな自信をなくします。なんなら平均より収入が多かったり美人でも、上には上がいると自信をなくします。つまり、他人との比較をして自分が上、周囲は下というしょうもないことを止めない限りは、永遠に自信なんて手に入りません。また、仕事で言えばよしんばある程度の高収入を受け取っていたとしても、「自分はこの対価に見合う価値を提供できているのだろうか?」と考え出します。お金というわかりやすい数字の尺度がある間は他人との比較の呪いから抜け出せないんですよね。
じゃあどうすればいいか?結論、その答えがゴミ拾いということです。ゴミ拾いはボランティア活動です。お金をもらうことはできません。で、あるがゆえに誰がえらいとかすごいといった数字の比較が起きません。だって年収対決はあっても、ゴミ拾い対決なんてないから。そもそも、比較以前にゴミ拾いというボランティアをやる人が世の中にほとんどいません。もうどうやっても他者比較なんてできない。ということは?そう、親切心100%でゴミ拾いをする自分を素敵、えらいと思えるという話です。そしてこれが自信を作る。
これは著者の思い込みのようでていて実はそうじゃない。千葉県市川市の中学校で講演をした時、教頭先生がこう言っていました。「今の子供たちが自己肯定感が低いのは学校の現場で大きな問題になっている」と。しかしこうも言います。「ですが、ボランティア活動をする子供たちは、総じて自己肯定感が高い」と。自己肯定感って他の人が大絶賛、拍手喝采をするような偉業を一発成し遂げて満たされるものではなく、実は小さな小さな成功を数多く積み上げることで作られるんですね。ゴミ拾いをする。トイレの汚れをさっと拭き取る。外食時に店員さんが片付けをしやすいようにする。ホテルに宿泊した部屋をなるべくきれいに使う。小さな自己満足の親切のリピート回数が多いほど自分を好きになっていけます。
なるほど、ここにゴミ拾いの理由があったんですね。見返りがないならやる必要ないじゃないか?いえいえ、実はすでに十分見返りを受け取っていたという話です。誰よりも著者自身が上機嫌というお返しをもらっていたんですね。
さて、今回は以上です。この本はすごく良かったですね。なるほどね、人生は上機嫌でいる時間を増やすゲームだったのかと。確かにそうです。生きている時間が苦痛に耐える、我慢するばかりなら手元に少々お金があっても何も楽しくもなければ嬉しくもないですからね。そして機嫌よくしろという提案は、どことなく周囲の人を幸福にするために無理に笑え、みたいな印象がありましたが、実は誰よりも自分の人生を幸せにするためにご機嫌で過ごしなさいということなんですね。この本を読んで自分は大いに反省しました。人生を楽しく生きるというモットーでやってきましたが、瞬間的に出来ていなかったこともたくさんあってそこに気づきを与えてもらって本当に嬉しい楽しいありがたいという気持ちでいっぱいです。英語の勉強はできればやりたくないけど、必要だから仕方なくという気持ちではなかなか最後まで走り切ることは難しい。でも考え方、見方を変えましょう。英語の勉強は自分の意思で人生を豊かにするために始めたのだから、基礎の勉強もインプットも大事な過程であり、自分の人生を良くしてくれるありがたいものだと。そう思えば、知識を与えてくれるテキストを尊いと思うことはあっても、退屈な時間を強制させる嫌なやつだなんて思いませんね。今日からご機嫌で生きていきましょう。何より、自分のために。最後まで見てくれてありがとう。ほなまた。
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