オレだ。
「TOEICハイスコア欲しいけど…でも、難しいんでしょ?」
「なんかネイティブでも満点取れないって聞いたんだけど、TOEICやばない?」
そんなウワサがあるので、TOEICは難しいと思いこむ人が多い。
気持ちはわかるw
そら、ネイティブでも満点取れないと聞けば、
本能的にやばいと感じるのが人の心よね。
けど安心しろ。それは幻想に過ぎない。
とりま、オレからの結論を先に渡しておこう。
↓
英語ネイティブでも、TOEICで満点を取るのは簡単じゃないのは事実。けど、だからといってTOEICが難しいと思うのは間違い。
・TOEICに限らず、90点を取るのは簡単でも100点満点は難しい
・たくさんの試験問題を解くことは、英語ネイティブでも集中力が途切れる
・そもそも満点を取るモチベがない— 黒坂 岳央@英語多読講師・経営者・作家・講演家 (@takeokurosaka) March 17, 2021
オレは英語を多読することで、独学で英語力を身に着けた。
TOEIC985点、英検1級を取得。
米国の大学に会計学専攻で留学し、複数の外資系企業で英語を使って働いていた。
今も英語教育ビジネス、英語ビジネスジャーナリストという仕事をしている。
TOEICでハイスコアを取るのは簡単。
誰でも努力すればできる。
けど、よくわからないウワサを真に受けて
「TOEICは難しい」と思い込むことは百害あって一利なし。
今回はTOEICは難しいって幻想をオレが論理的にブチ壊す。ついてこい。
目次
英検、TOEFL、TOEICの中で一番簡単なのはTOEIC
ぶっちゃけいう。
TOEICという試験は、その他の英語の試験に比べて断然に難易度が低いんだ。
オレは米国大学留学に際してTOEFLを受験したし、英検も1級まで取得した。
英検、TOEFL、TOEICの
試験内容の難易度を比較するなら、
一番簡単なのは間違いなくTOEICなんだ。
これはオレの思いつきじゃなくて、どんな人が受験するのかを考えるとわかりやすいだろう。
まず、TOEFLは海外の大学留学時に、スコアの提出を求められるのに使われるんだ。
つまり、受験者は海外の大学を目指す高校生、大学生、大学院生がほとんどって話だな。
海外留学に耐えうる英語力を持っている証明をするための試験だから、
内容はアカデミックだし、英単語もTOEICに比べると断然難しい。
metalloid(半金属)
malleability(可鍛性)
abacus(そろばん)
paleontology(古生物学)
こうしたものもバンバン出てくる。リーディングもリスニングもかなり骨太なんだ。
そして英検。
こちらは英検準1級や1級といった上位級は普通の日本人は受験しない。
「英語力を高めて、ビジネスキャリアアップしたい!」
「英語が大好きだから、できるだけ高みを目指す!」
といった英語学習のガチ勢だけが努力をして合格を目指す試験なんだ。
英単語もクッソ難しい上に、英作文や英語面接までこなさなくちゃいけないんだ。
いっておくが、リーディングもリスニングもキツイときている。
TOEFLや英検は、基本的にインテリジェンスを高めたいガチ勢向けの試験なんで、
本気で英語力があるかを確かめに来るんだ。難しいのはしゃーない。
その一方で、TOEICはクッソ簡単。
「普通のビジネスパーソンが、英語でコミュニケーション取れるかチェックするやで」
という試験だから、対象受験者はガチ勢じゃないんだ。
だから鬼門、難問はないし、英単語も英検の上位級や
TOEFLに比べるとクッソ簡単なんだ。
TOEICは本質的に
「明らかなミスをしない人物か? 基礎力の抜けがないか? スピーディーに正確に問題が解けるか?」
そんな力を求められる試験なんだ。
だからある程度の英語力がある人にとっては、対策の必要性すらない。
オレの知人はイギリスの大学院を出たけど、対策無しでほぼ満点近くを取ったからな。
「100点満点」と「90点」は難易度がまったく違う
TOEICは難しい試験じゃない。それは分かる。
けど、どんな試験でも「100点満点」を取るのは簡単ではないんだ。
TOEICは1問1問がスゲー簡単な問題ばかりだ。
けど、問題数が多く、時間制限が厳しい試験なので、
スピーディーにバシバシ解かなくちゃいけない。
TOEICで満点を取るということは、出題される問題の
英単語や英文法、リスニングが完璧に網羅されていて、
尚且つ時間制限内に100%正しい回答をするってことだよな?
これは英語学習以外でも、よく言われている話なんだけど、
「0点→90点」にするよりも、
「90点→100点」にする方が難しいんだ。
9割は頑張れば誰でも努力で達成できる。
けど、1問もミスできない100点満点となると、話が全然違ってくるんだ。
TOEICが満点かどうかにこだわる人って、一部のTOEICマニアだけだと思うんだ。
そもそもTOEICが満点取れても、マジでほぼ役にも立たないんだよな。
オレ、TOEICも英検も満点取れてないけど、
英語ユーザーとしてビジネスをしたり、英語で情報収集したり、
海外投資で稼いだり、スクールの受講生に英語を教えてるけど何1つ支障ないぜw
もしも、今オレがTOEIC満点取っていても人生何も変わらないと思う。
でも、700点と900点とでは、それを聞く相手の印象も変わってくるはずだ。
だからあなたが目指すべきはあくまで90%でいい。
満点なんて、TOEICマニアだけが追求すればいい話なんだ。
英語ネイティブがTOEIC満点を取れないシンプルな理由
ここからは「TOEICを満点取るのは、英語ネイティブにとっても簡単じゃない」っつー話を語る。
このことはオレたち日本人が「日本語検定試験」をノー対策な状態で、
満点を取るのは簡単じゃないってことからも分かるはずだ。
ホイ、これが日本語検定1級の文法問題ね。どないや?
↓
可能表現を意味・用法の観点からA・B・Cの三類に分けました。それぞれの類にあげた例文を参考にして、ア~ウがA・B・Cのいずれに当てはまるかを記号で答えてください。
【Aの類】
- これは毒がなく、食べられるきのこだ。
- 【Bの類】
- ここは禁煙ではないので、たばこが吸える。
- 【Cの類】
- 彼は語学の才能があり、六か国語が話せる。
- ア、橋が架かったので、向かいの島に歩いて渡れるようになった。
- イ、あの人は、百キロの荷物が担げる怪力の持ち主だ。
- ウ、茶色く濁っていて、とても飲める水ではないと思った。
引用元:日本語検定1級文法問題より https://www.nihongokentei.jp/check/
…ああ、普通に難しいんだw
…もちろん、オレたちがガチって対策をすれば日本語検定だって、ほぼ満点は取れるはずだ。
「満点取れたら10万円あげる」
そう言われたら、あなたも目の色を変えて鬼のようにガッツリ対策をするだろう。
けど、英語ネイティブにとってTOEIC試験なんて
対策をする気力もなければ、真面目にやって満点を取ろうなんて思えない。
「クッソ問題多いやんけ…。回答するのダルいわ…」
ってなって集中力もなければ、やる気もない状態だろう。
そんな状態で受験すれば、そら満点は取れないってことなんだよな。
だから「ネイティブでも満点が取れない→TOEICは難しい」は間違いなんだ。
シンプルに満点取るためのやる気と集中力がないってだけの話。
言っておくけど、TOEICのハイスコアって過大評価され過ぎだからなw
TOEICを鬼のように対策して、満点が取れる日本人でも、
TOEIC960点くらいの英語ネイティブには、
純粋な英語力で勝負すると秒殺されるのが現実なんだ。
TOEICで満点は取れなくても、英語ネイティブは語彙力も表現力も会話力も
純ジャパとはケタが違いすぎて勝負にならんよ。
<参考>ネイティブの英語力については過去の記事で解説したぜ。
↓
今回は以上だ。
理解頂けたと思う。
頼むからビビるな。
TOEICなんてマジで大したことはないんだから。
800点、900点でいいなら、
努力すれば本当に何歳からでも
誰でも取れるスコアなんだ。
おっと、誤解するなよ。もちろん、努力は必要だからなw
ソファに寝転がって、ポテチ食いながら
対策本読むだけではさすがに900点は取れないだろう。
けど、真面目にやればいけるっつー程度の話なんだ。
得体のしれない、ふわっとしたウワサに流されず、
冷静に、論理的にハイスコアを取るための戦略をブチ立てて、ガッツリ狙っていこう。
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