オレだ。
「TOEICハイスコアさえあれば人生イージーモードになるのに…!」
「英語の勉強をしているからには、いつかはTOEICのハイスコアがほしい」
そう考える人は多いよな。
気持ちはわかるよ。
英語学習者なら、誰もが憧れるTOEICのハイスコア…。
きっとこれがあれば人生はサクサク進めるだろう。
今回の記事で言いたいことは、サクッと次のとおりまとめた。
↓
ぶっちゃけ、TOEICは日本最強の「錯覚資産」だと思う。
あくまで「錯覚」だから、ハイスコアがあるだけで「この人はきっと優秀な人だ」と相手から過大評価されるって話。
…だがそれでいい。元々、世の中はおかしな矛盾だらけだし得するなら使わない手はないよな。だから取っておこうTOEIC!
— 黒坂 岳央@本業:主夫|趣味:仕事とゲーム (@takeokurosaka) March 18, 2021
オレは英語を多読することで、独学で英語力を身に着けた。
TOEIC985点、英検1級を取得。
米国の大学に会計学専攻で留学し、複数の外資系企業で英語を使って働いていた。
今も英語教育ビジネス、英語ビジネスジャーナリストという仕事をしている。
ハッキリいって、世の中はTOEICを過大評価しすぎ。
けど、それで得をするのも事実だから、
この記事では「相手を合法的に騙すためにも、TOEICを取ろう」という話を語りたい。
目次
錯覚資産ってなに?
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「錯覚資産」
とは、「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」という
書籍で紹介された概念なんだ。
※この書籍メチャ売れているようだが、オレは読んでない。ぶっちゃけ良書かどうかはわからんw
林修先生の番組で取り上げられ、一気に広がった「錯覚資産」という言葉。
「本当の実力なんてねえ、誰がわかるかって問題があるんですよ」
林先生はテレビ番組でそう言いながら、世の中は実力より錯覚させることで
成り立っていることを熱弁したんだ。
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ああ、たしかにそうかもしれない。
たとえば、大卒ってだけで世の中の多くの人は
「まあ、最低限仕事できる力はありそうだな」
と思い込んじゃう。
けど、会社で色んな人に揉まれて働くと、
中卒でもむちゃくちゃ頭が良くて仕事デキる人はいるし、
難関大卒でもまったく仕事ができない人もいることに気づくだろう。
だからこの場合も、
「大卒」は錯覚資産の1つと言えるんだ。
実際の実力とは関係なく、相手は勝手に大卒というだけで評価される。
おかしいよな、こんなの絶対に間違っている。
けど、短時間でその人の実力を見抜くことなんて
誰にもできないのだから、世の中はこれでまかり通っているんだ。
おかしいし、矛盾してるけどこれに乗っかっていこう。
「TOEICハイスコア」は過大評価されすぎている
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そしてこの錯覚資産なんだけど、正直なところTOEICのハイスコアホルダーって
「オイオイ、異常なまでに過大評価されているよな」
って思うんだ。
一応、オレもTOEICハイスコアホルダーって称号を持っているけど、
「これでガチの英語力が分かるか?」
って問われると、全然当てにならないと思っているからなw
<恐ろしすぎるTOEICの真実>
・TOEICのハイスコアと知能の高さには何の関係もない。
・一定レベル以上の英語力はTOEICではまったく分からない。
・ある程度のスコアまで対策はかなりキク。
・日本と韓国でしか流行ってない、じぇんじぇんグローバルじゃない試験。
・TOEICを重視するのは「英語力がない企業」(例外あり)。
こんなところだろう。
おそらく、TOEICをこれから頑張りたいと思っている人にとっては
「うせやろ…」
とビビりまくる真実だったに違いない。
サーセン、でも本当なんだこれ。
TOEICのハイスコアと知能の高さには何の関係もない
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「TOEICハイスコアホルダー=賢い」
そう思っている人はすごく多い。
まあ、たしかに高学歴の人の方が、そうでない人より平均スコアは高いので
そう思い込んでしまうのも無理はないだろう。
けど冷静に考えてみてくれ。
本当にそんなことはないんだ。
運転免許証の試験だって、多分だけど高学歴の人の方が合格率は高いと思うんだ。
けど、運転免許証の試験に知能の高さは関係ないよな?
あの試験はしょせん、運転の知識を問うものに過ぎないんだ。
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TOEICも運転免許証の試験とそこまで変わらない。
ただ、高学歴の人の方が大学受験とかで
英単語や英文法の勉強の完成度が高いってだけに過ぎないんだ。
元々、TOEIC自体がその人のインテリジェンスを測る作りになっていないからな。
極端なことを言えば、勉強をしたことがない原人のようなアホでも、
ガッツリ対策して頑張るなら、努力だけでTOEICで900点は取れるって話。
一定レベル以上の英語力はTOEICではまったく分からない
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この事例はオレ自身の目で嫌というほど見てきた。
ある一定レベル以上になると、TOEICではその人の英語力は全然分からない。
外資系企業で働いていた時期、
フロアの半数以上が外国人だった環境にいたけど、
TOEIC900点オーバーの2人は、まったく英語力が違った。
一人はアメリカ人と紛うレベルの英語ユーザーだったけど、
もうひとりは早口のネイティブ英語を頻繁に聞き落とし、スピーキングはしどろもどろ…。
そのくらい違った。
「英語の4技能が使える」ってのは、TOEICじゃまったく分からないって話。
<参考>より詳細はこちらの記事で語っているので、よかったら見ていってくれ
↓
ある程度のスコアまで対策はかなりキク
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TOEICはシューティングゲームみたいなものなんだ。
シューティングゲームって、ゲームが上手な人がプレーしたら
初回でもかなりいいところまで進めるだろう。
TOEICもそれと同じで、英語力が高い人は
対策なんてしなくてもサクッと900点は超える。
つまり、本来は英語力さえあれば「対策」なんて野暮なことは要らないっつー話だ。
…けどな、それでも対策は
かなりキクのは間違いない。
この対策ってのは問題の傾向と練習を重ねることで、
「知識だけ」で突破できる問題も多いってことなんだよな。
ぶっちゃけ、英語力は関係ない。知ってたら点数取れちゃう問題もあるって話。
日本と韓国でしか流行ってない、じぇんじぇんグローバルじゃない試験
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「TOEICは海外の団体が制作した試験だから、グローバルに通用する資格」
なんて思ってしまう人がいるけど、まったく違う。
TOEICって言葉自体、
日本と韓国くらいだ通じるのは。
アメリカの大学に留学する時は、TOEICなんて持っていっても通用しない。
この場合に提出して評価してもらうにはTOEFLが必須。だから、
「将来は海外でボーダーレスに働きたいから、TOEICを頑張りたい!」
というのはズレた頑張りになる。
「意中の女性を振り向かせたいから、オレの強さをPRしたい! あ、そだ! 店員さんにはオラオラ系で対応したろww」
ってくらいズレてる。
この場合、当たり前だけど店員さんに横柄な態度を取ることは、
強さではなく、バカさを露呈するだけになるのは言うまでもない。
TOEICを重視するのは「英語力がない企業」(例外あり)
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ぶっちゃけ「TOEICをあまりに神格化する人」は英語力がない人だけだと思う。
本当に英語力がある人は、TOEICに頼らず、もっと信頼性のおける
英語の使用実績、経験を問うはず。
だから転職面接で人事面接担当者が、
「ちょww TOEIC900点とかマジワロタwww あんたヤベエやつじゃんww うちこいよww」
って、大草原生やす場合「むしろそんな会社はやめとけ」といいたい。
なぜって、そんな会社に入っても、あなたが考えているほど、
職場で英語力は活用できない可能性がある。
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本当に英語をバリバリ使い倒す職場であるなら、
入社後に「実はそこまで英語できまへん」というリスクを回避するためにも、
英語を使える人事担当者を置いているはずなんだ。
そして英語上級者ほど、TOEICスコアを盲信したりはしないんだ。
オレはTOEICのスコアが900点超えていても
「この人はビジネス英語が完璧だ」なんて全く思わないし、
その人の英語力を測るならTOEICじゃなくて、
英語の実務経験や経験をしっかり見るだろう。
実際、オレは過去に転職面接をしてきたところで、
バリバリ英語使いまっせ、という職場では
TOEICスコアじゃなくて、過去の英語使用経験を問われたり、
英語面接を課せられてきたからな。
<参考>英語面接については、この記事で詳細を語っているので参考にしてくれ。
↓
もちろん、この話には例外がある。
だから100%絶対そうだとは言えない。
けど、概ねそうした傾向はあるのは間違いない。
それによしんばTOEICハイスコアが評価されて入社できても、
そこでポンコツっぷりを露呈してしまうと、
今度は試用期間中にクビになるリスクが出るだろう。
TOEICで合法的に相手を騙せ
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散々、TOEICなんて当てにならねえと語ってきたけど、
ぶっちゃけ、世の中はTOEICで評価されるのは間違いない。
目の前の人間がTOEIC900点を取っていたら、
「でも、この人本当は英語しかできない仕事は無能な人物かもしれない」
とは思わないだろう。
どちらかといえば、
「すげー! 英語得意なんすね。マジパネェ」
とビビられるんだ。
元々、世の中なんておかしなことだらけだ。
だったら、合法的に勝手に勘違いしてもらえる
TOEICでハイスコアを取って、人生無双するほうがシンプルに得するって話。
TOEICで合法的に相手を騙していこうぜ。
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