あなたは英語力を活かして、働きたいと思っているはずだ。
その気持ちはよく分かる。
せっかく苦労して英語力を身に着けたなら、
それを仕事で活用してお金を稼げたら最高だよな。
でも今はまだ英語の勉強中で、英語で仕事となると
とてもそんなレベルには手が届かないとビビっていないだろうか?
また、ビジネスレベルの英語となると「英検1級」「TOEIC900点」くらいないと、
その土台に立てないと及び腰の人もいるはず。
…実際のところ、どうだろうか?
そして仕事内容も気になるよな。
「英語を使う仕事」といっても、単純作業ではなく、
「できれば仕事をしながら英語力を伸ばしつつ、専門知識も身に着けてさらに収入アップにもつなげたい」
そんな欲張りな人もいるはず。
安心しろ。
「英語力を活かして仕事をしたい!」
と夢を膨らませまくってる人に向けにこの記事を書いた。
テキトーにググって出てくる表面的な話や、綺麗事や忖度は一切なしだ。
時には厳しくも、夢と希望を持つことができる現実的な話のみを詰め込んである。
この記事であなたが学べる内容をざっくり話すと、
英語力を活かす仕事の見つけ方、キャリアアップの戦略を中心に話したい。
また、それだけでなくホワイト企業を見つけ、英語力を活かす求人の見つけ方、
さらに面接の突破術なんかもボリューム満点に盛り込んだ。
自分で言うのもなんだけど、結構価値の高いと思ってる。
さらに、オレがあなたのキャリアを診断し、
無料でアドバイスするサービスも特典としてつけてある。
応募方法や条件など、見落としのないようにぜひ最後まで見ていってくれ。
さて、グダグダ長い前置きはダルいのでサクッと行こう。
ズバリ、あなたがこの記事を読む価値があるかどうかは
このリストで診断できる。見てくれ。
↓
・英語力を活かしてグローバルに働きたい。
・外資系企業やグローバルな環境で働く経験を得たい。
・ブラック企業ではなく、ホワイト企業で長期的に働いていきたい。
・市場価値を高めて高収入、高待遇、社会的ステータスを高めたい。
・日本だけでなく、海外でも通用するグローバルな人材になりたい。
一つでも当てはまるならガッツリ読んでいってくれ。
それから「今すぐ転職や就職する予定はないけど、いつかは…」
って思っている人にもぜひ最後まで見てほしい。
「有事に向けて平時に備える」という言葉がある通り、
人生はいきなり予想だにしない出来事がある。
いきなり勤務先の業績が傾いたり、
結婚して家族を守らないといけなくなったり人生には「まさか」がある。
そうした有事に備え、平時に力を蓄える意味でも、この記事を読んでおく価値はある。
目次
お前の話、信じて大丈夫?
ここまで話を進めてきたけど、多分あなたはオレの話をどこかで疑っていると思う。
「こいつの言うこと信じて勉強して大丈夫なのかよ? つかあんた誰w」
そんな感じでイマイチオレを信じきれない部分があるはずだ。
まあ分かる。世の中にはテキトーなやつは多い。
ましてや仕事をするとなると、下手をすると経歴に傷がついてしまうし
簡単にやり直しが効かないから慎重になるのもわかる。
なので、オレの経歴を少し晒す。それを見て信じていいかを決めてくれ。
ダラダラ長いのは好きじゃないと思うので、サクッと箇条書きにした。見てくれ。
・英検1級合格済、TOEIC985点取得
・アメリカの大学留学(会計学専攻)
・複数の外資系企業勤務、グローバルプロジェクトチームで一日中英語を使って仕事
・英語多読のオンラインスクールにて、受講生に海外就職、外資系就職や転職を成功させた
なんとなく自慢げに感じたらサーセン。そういうつもりはまったくない。
オレは別に賢い人間でもないし、決して大それた人物ではない。
だけど、これまでの経験や知識をあなたに渡すことで、
就職・転職に役立ててもらうことはできると思ってる。
よかったら話を聞いてくれると嬉しい。
1章・英語力を活かす外資系企業の就職・転職のメリット・デメリット
まずは英語力を活かせる、外資系企業の仕事へ就職、転職をするメリットとデメリットをお話したい。
いっておくが、グローバルな環境で働くことは決していいづくめとは限らない。
当然デメリットもある。
あなたにやってもらいたいのは、メリット、デメリットを
冷静に比較した上で挑戦してくれってこと。
他のブロガー、YouTuberの中にはメリットばかりPRして
よくわからない転職エージェントへ誘導して紹介料を得ようとする人も多い。
けど自分はそういうことをするつもりはない。
自分自身の体験を踏まえて、真実だけを冷静に語っていく。
まずはメリットからいこう。結論、6つある。
メリット1.高収入、高待遇
まずはなんといっても「高収入で高待遇」という点を推したい。
もちろん、傾向としての話であって
「英語を使う仕事すべてが、英語を使わない仕事より高収入・高待遇」なんて言わない。
けど、往々にしてこの傾向は強いと言い切っていいと思う。
特にあなたが持っている専門知識と英語力を組み合わせた場合は、
そうなる可能性が高いと言える。
その理由としては、
1.英語力のある人材が労働市場に少ない
2.国際ビジネスをする企業ほど利益率が高く体力がある
というものなんだ。
世の中は「希少性」で値段が付く。その辺に転がっている石は値段がつかないけど、
ピカピカ光る硬い石はダイヤモンドと言われ、目ン玉飛び出るほど高額の値がつく。
人材も同じで、誰でもできることには価値がないけど、
他の人ができないことをあなたができるなら、あなたには高い値が付く。
英語というスキルもその一つ。
仕事で英語を使える人材は少数はなので、
当然待遇が上がるというシンプルな話なんだ。
それから国際ビジネスをするような企業ほど、傾向として収益率が高い。
具体的にそれがわかるデータが有る。
ROE(自己資本利益率)といって、
「企業が自己資本をいかに効率的に運用して利益を生み出したかを表す指標」で比較した場合に、
これまでアメリカやヨーロッパ企業は日本企業に比べて、利益率は常に高い。
画像引用元:経済産業省「事務局説明資料」より https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/sustainable_kigyo/pdf/001_05_00.pdf
このことから言えることは、英語力を活かせる外資系企業の方が、
国内だけでビジネスをする日系企業より利益率が高いってこと。
利益率が高いので、たくさん余った利益を給与に反映させことができるだろう。
サラリーマンのお小遣いも、高収入なほど多いってのと同じ話だ。
結論、高収入・高待遇を求めるなら「英語力を活かす仕事に就く」を考慮する価値はあるだろう。
2.仕事を通じて英語力アップ
その次は仕事で英語力を活かせば、日々仕事をする中で自然に英語力アップができる。
この強力すぎるメリットは理解しておいてくれ。
オレは過去に会社員の立場でいろんな仕事をしてきた。
・通訳、翻訳
・財務会計(仕訳入力、未払金管理、決算書作成、連結決算など)
・管理会計(財務諸表分析レポーティング)
・米国本社からのシステム導入プロジェクト
・チェンジマネジメント
こうした仕事では毎日、英語を使うことになった。
社内で使用するシステムは当然だけど、Eメール、会議やプレゼン、国際ビデオ通話なんかも全部英語。
時々、社内でのランチ会や立食パーティーなんかのイベントも実施されたけど、
たくさんの外国人社員やコンサルがいたので、当然コミュニケーションは英語だった。
英語学習者は自腹を切って勉強をしているのに対して、
英語で仕事をすればお給料をもらいながら英語力を伸ばせる。
しかも、働いている期間中はすべて「ビジネスキャリア」として市場から評価される。
いいことづく目だ。いつまでも一人でガリガリ勉強するのはもったいないので、
一日も早く英語を使って働いた方がいいだろう。
3.ホワイト企業に行きやすい
会社員の立場にある多くの人の望みは
「ホワイト企業で働きたい」というものだろう。
・高収入、高待遇
・人間関係が良好
・ムダな残業や休日出勤がない
・将来性がある
・社会的ステータスが高い
こうしたものだろう。
英語を使う仕事で、大手企業にいけばこれらの願望は全て叶う。ソースはオレ。
転職時に年収は200万円以上アップしたし、数え切れないほどの「○○手当」があった。
繁忙期を除いて月の残業はゼロ。
高学歴、高キャリアの社員ばかりで、彼ら/彼女らの人柄は穏やかでいい人が多かった。
大企業なので安定もしていて、知名度も高く、友人からは羨ましがられたよw
別に自慢するつもりは1ミリもないけど、いい会社だったし今でも感謝の気持ちは忘れていない。
せっかく同じ時間働くなら、できれば居心地の良いいい会社で働くべきだと思う。
そもそも、なぜホワイト企業は従業員を大事にするか?この理由を理解しておいてくれ。
それはズバリ、従業員を手放したくないから。
スキルが高い人材は世の中に数が少なく、一度採用したら長期的に働いてもらわないと
企業側も採用費や教育費をかけた分、損をしてしまうからなんだ。
結果、ホワイト企業は居心地を良くして定着率を高めようとする。
これは日本でもアメリカでも全く同じ。
自分を大事に取り扱ってもらうためにも、
英語力という価値の高いスキルを付けてホワイト企業を目指そう。
4.次の転職も有利になる
英語力を活かして、高キャリアになれば次の転職も有利になる。このメリットも見逃せない。
オレは過去に何度か転職をしてきたけど、そのたびにキャリアアップになるように
履歴書を意識して転職をしていた。なので、万が一今の仕事に何かあっても
「いざとなれば転職すればいい」という精神的な余裕があったな。
結果的に、最後に働いた外資系企業の後は起業してしまい、転職はしなかったけど
「いざとなったら次に行けばいい」
という精神的な余裕があった方が絶対にいい。
その逆に「この会社に切られたら人生終わり」
みたいにしがみつくのは辛い人生になるから要注意だ。
5.国際感覚が身につく
これは意外と見過ごされがちなんだけど、
実は英語力を活かして外国人と働くことで、国際感覚が身につくというメリットもデカい。
日本に住み、日本人同士で、日本語で仕事をする間は想像もしなかったような学びがたくさんある。
具体例を出すと、オレが働いていた米国企業で学んだことに「仕事は結果が全て」という重みを心底理解したことだな。
当時、オレはチェンジマネジメントという国際ビジネスプロジェクトの管理部門にいた。
いろんな部署に人に「いついつまでにこれを提出して下さい」とお願いして回っていった。
日本人社員は一度言えば、必ず期日までに提出してくれたけど
インド人やフィリピン人の一部の人は全然出してくれない。
「何度もお願いしにいったらウザがられるかな?」と気を使っていたら、
何の前触れもなく帰国してしまい、自分がその尻拭きをすることになった。
それからは、どれだけウザがられても目当ての仕事を得るまでは相手に食らいつくようにした。
結果、オレは相手に一目置かれてちゃんと期日までに提出してもらえるようになったんだ。
他にも言い出したらきりがないほどたくさんの学びがあった。
こうした「外国人と働く上で必要なビジネス感覚」は一生モノの経験になる。
お金を出して買うことができないので、仕事を通じてバンバン経験を積み重ねていこう。
6.脱サラ後もキャリアが役に立つ
あなたが一生、会社員でキャリアを追求する生き方をするのではなく、
どこかのタイミングで脱サラをして、
会社経営者かフリーランスで生きていくつもりなら喜んでほしい。
英語力を活かす仕事のキャリアは脱サラ後も活きる。
オレ自身の話をすると、仕事を通じて高めた英語力を使って仕事をして海外企業から収入を得ていたり、
英語学習法の内容をまとめて書籍出版をしたり、オンラインスクールで英語を教えている。
また、過去のキャリアを見て、ビジネス講演の依頼も来たりする。
これらは「会社で英語を使って働いた経験が一切ありません」ということでは、
出来なかったことばかりだ。
ビジネスキャリアは起業後もムダにならない。
以上が英語で仕事をすることのメリットだ。
どれもものすごく価値が高いものばかりだと思ってる。
英語で仕事をする3つのデメリット
さて、次は英語で仕事をすることのデメリットを話していく。
ここからはあまり他のブロガー、YouTuberは話さないことばかりだけど、
真実だけを語っていく。
1.外資系に行くと日系の大企業には二度と行けない
まずはこれ。
基本的には外資系に行くと、その後のキャリアは外資系が続きやすいんだ。
だから、「自分は絶対に日本の大企業で働きたい!」と思っているなら、
特に若さがPRできる新卒での就活では、外資系は選ばない方が良いだろう。
なぜそうなるのか?これには2つの理由がある。
1つ目は働き方が違うって理由だ。
一口に外資系と言っても、いろんな会社がある。
まるで日本企業のような雰囲気な会社もあれば、
社内公用語が英語という日本に住みつつ、海外にいるような感覚になる会社もあるんだ。
今回はバリバリ英語を使いまくる外資系という想定で話を進めるけど、
こうした企業で求められる働き方は日本企業とはかなり違う。
「メンバーシップ型雇用」と「ジョブ型雇用」というキャリアの考え方でこれを説明しよう。
日本の大企業はジョブローテーションをする。数年ごとに部署異動があり、様々な部署の仕事を経験。
結果、その会社では「大ベテラン社員」という感じになるわけだ。
日本企業では、幅広く業務を経験させ、ジェネラリスト社員を増やす「メンバーシップ型雇用」が多い。
しかし、アメリカ系の企業では「ジョブ型雇用」を採用しており、
職歴ではなくその人個人のスキルが評価される仕組みとなっているんだ。
イメージとしては、たくさんの椅子(仕事)があって、その椅子に座る人を募集している感じ。
その椅子には紙が貼られ、そこにはジョブディスクリプションという募集要項が書かれている。
年収とか待遇、必要なスキルや経験、英語力という具合だな。
そのジョブディスクリプションに書かれた条件を満たす人が座ってという感じ。
スキルアップをすることで、自主的によりグレードの高い椅子に席替えをするイメージを持ってくれればいい。
このように日本の大企業と外資系とでは、出世や評価についての考え方が全然違うんだ。
あなたが外資系企業で英語力を活かして活躍したいなら、
メンバーシップ型雇用ではなくジョブ型雇用を前提にキャリアを考えてくれ。
仕事や転職を通じて、自分の専門分野やスキルを高めて市場価値をアップさせる働き方が良しとされるけど、
ほとんどの日本の大企業では、まだそういう考え方は通用しない。
外資系と日本の大企業とで求められるふるまいが違うため、
外資に慣れてしまうと日系には戻れないって事情もある。
もう1つは日本の大企業は、新卒だと学歴が重視され、
転職だとハイキャリアであることが重視されるって事情がある。
「大企業が求めるキャリア」というものがあって、
「うちの社風に合うか?」「学歴、キャリアは?」といったフィルターを
通過できる人材でなければ、基本的には入れてもらえない。
よほどのハイキャリアや高学歴でない限りは、
外資系から大企業への転職は難易度は高くなる傾向にある。
「絶対に日本の大企業へ!」という人は、最初の新卒段階から狙う方が絶対にいいだろう。
2.自分でキャリアマネジメントをする必要がある
外資系で働く上では、あなたは自分のキャリアをマネジメントすることを求められるんだ。
これが日本の大企業だと状況はかなり違う。
会社があなたの適正や勤続年数、年齢などを考慮して、
会社が判断して部署異動などをしてくる。
けど、外資系に行くということは、次の転職も基本的に外資系になることが多いし、
スペシャリスト志向であることを求められる。
スペシャリスト志向というのは、あなたが自分の専門分野を持ち、
それを高めていく姿勢が求められるってこと。
逆にそうしないと昇給、昇進などが望めず、
ずっと同じ仕事を作業として続けるだけでは、
永遠にスペシャリストとして認めてもらえないんだ。
キャリア・マネジメントは結構大変な作業なんだ。
あなたは専門家として自分のスキルを高めていくことと同時に、
5年後、10年後に自分のスキルをどう伸ばして、どうPRし、どう転職して活用するか?
こういう舵取りを自分でやらないといけないことになる。
でも、嘆くなチャンスでもある。
オレはこれができる人材は強いと思うし、むしろそれができるような人材を目指してほしいかな。
今後は一生同じ会社にかじりついて生き残ることは難しいし、世の中の変化はどんどん早くなっている。
常に世の中の変化を意識して、その時々で有利になる身の振り方が必要なんだ。
外資系に入ると、否が応でもそこを意識することになる。
なのでデメリットでもあるけど、逆に自分の市場意識を高めるチャンスでもあると言っていいだろう。
3.人間関係はドライ、スピード感があり、安定性はない
熾烈な国際競争力のある外資系企業だと、
人間関係がドライで、スピード感が速く、安定性がないところもある。
外資系金融だと特にこの傾向が強く、過去にオレがいたところだと
「一気に10人採用して、2週間後の研修終了時に2人だけ残って後はクビ」
というのもあった。
ついてこられない人はイラネという厳しい感じだ。
また、変革のスピードがとても速い。
地方の支社で数十年まったり働いていたが、外資に吸収された後に
すぐ支社ごと消えたって事例もあったな。
そこで働いていた人たちがどこへいったのかはオレは知らないが。
定期的に仕事やプロジェクトもどんどん変わっていくので、
常に走りながら勉強してついていく、というバイタリティも必須の会社もある。
安定的でのんびり働きたい、という人にはあまり向かない世界だろう。
2章・英語力を活かせる就活で準備すること
さて、第2章からはいよいよ、就活準備に備える準備物について解説する。
昔から「備えあれば憂いなし」という言葉があるけど、
この言葉どおり必要な備えをすることはむちゃくちゃ大事だ。
場当たり的に動いても、こんなはずじゃなかったという仕事を掴んでしまう可能性があるからな。
じゃ、具体的に「何を備えるべきか?」について解説していくぜ。
とにかくTOEIC800点を取りなさい
まずはTOEIC800点を取ってくれ。
なぜか?TOEIC800点を持っている、持っていないとでは
就職や転職で大きな差がつくからなんだ。
オレ個人的には、TOEICは錯覚資産だと思っている。
「錯覚資産」というのは、砂漠の蜃気楼のようなもので
実際にその人の英語力が仕事で通用するかはわからないけど、
現実的に信用されているってこと。
高学歴だからといって仕事ができるとは限らないけど、
人事の採用担当者は、応募者が高学歴だと優遇するって話があるよな?それと同じ。
<参考>「錯覚資産としてのTOEIC」についてはこちらの過去記事で詳細を語った
↓
ぶっちゃけ、ほとんどの日本人は英語ができない。
それは人事面接官も同じで、彼らの多くが英語ができない。
だから、彼らは自分自身で応募者の英語力を正しく評価することが出来ないんだ。
たとえば髪の毛がフサフサの人は、カツラや植毛の知識がない。
「このカツラ、生え際自然でしょ?」と言われながらブツを見せられても、
イマイチよくわからないってのと同じだ。
だから彼らはTOEICスコアで判断せざるを得ない。
実際にはTOEICスコアだけ高くて、全然話せなくても信用されて面接に呼ばれる。
英語面接がある会社もあるけど、面接は簡単に対策できるのでスルスルっと入社出来てしまうんだ。
でも入社してしまえばこっちのもの。
仕事の英語なんて表現のバリエーションは決まっているし、
毎日使っていればすぐなれる。
よほどのポンコツっぷりを見せなければ、研修中に生き残ることは難しくない。
だからまずはTOEIC800点を取ろう。
…とはいっても待ってくれ。いきなり、TOEICの勉強をしないでくれ。
個人的にはまずは英検準1級の取得を推したい。
なぜなら、英検準1級に合格するような実力があれば、
TOEIC800点は簡単に取れるけどその逆はない。
いきなりTOEICを頑張るより、まずは英検対策を頑張る方が
英検もTOEICも仕事で使う英語力も身につけられてお得なんだ。
<参考>英検準1級の勉強法はこちらの記事を読んでくれ。
↓
「英語力を活かせる仕事」で検索するな
あなたが英語力を活かす仕事をしたいと思ったら、
「英語力を活かせる仕事」といったキーワードで検索しないでくれ。
なぜってそんなことをしても、あなたがやりたい仕事はまず出てこないから。
そうではなく、検索するべきは「スキルを高めていきたい専門分野」、こっちの方なんだ。
冷静に考えてくれ。英語というのはツールに過ぎない。たとえるなら、エクセルのスキルと同じだ。
あくまでツールでしかないのだから、本来は別のやりたいスキルや分野があって、
その仕事をする上で英語を使えるかどうかを模索するべきなんだ。
そもそも、英語という言語そのものを使う仕事はほとんどない。
正直、翻訳、通訳、英語教師くらいなものだろう。
…いや、厳密にいえばこれらの仕事だって「日本語」という母国語あっての仕事、という見方だってできる。
その証拠に、母国語の国語力レベルが低いとこれらの仕事はまったく務まらない。
「英語はツール」という考え方を理解してもらうための具体例で言えば、
たとえば外国人の来店する飲食店では、ホールスタッフという仕事をする上で英語力を活かすという感じだし、
国際弁護士の仕事は、日本国内で弁護士資格を取得した人が、
英語力を活かしてグローバルな案件に携わるという感じになる。
いずれも、英語そのものがメインではなく、ツールという位置づけだよな?
だから「英語力を活かす」といっても、
あくまでツールとして活用する方向性で考えていこう。
「英語力そのものを武器に!」と考えるなら、その時点であなたは英語圏の人間には100%勝てないからな。
自分に向いている専門分野の探し方
「英語力を活かせる専門分野を見つけなさい」と言われても
9割の人は「せやかてどれが自分に向いているかよくわからん」ってなると思う。
大丈夫、そんなことはとっくに想定済だ。
ここからはあなたにあった専門分野の見つけ方を語っていこう。
ざっくり流れは次のとおりだ
1.世の中にある仕事を把握する。
2.自分の特性を理解し、向いている仕事を選ぶ。
3.仕事の入門書や簡単な資格試験に挑戦してみる。
まずは世の中には、どんな仕事があるのかを探すところから始めてくれ。
結論、しっかりリサーチしてくれ。
マーケティング、法務、人事、会計などの仕事というざっくりしたものではなく、
マーケティングなら、Webマーケ、広告、ネットショップ等色々とある。
会計といっても、財務会計、管理会計など色々とある。
最終的に具体的な仕事内容をしっかり絞り込んでくれ。
また、旧来にはなかった
データサイエンティストや人工知能開発、ビッグデータ分析などの仕事も次々と登場している
(ちなみにオレの弟は新卒で東京のシンクタンクでデータサイエンティストに就職した)。
だから20代の若い人は、親からのアドバイスは古くなっている可能性が高いので、
今一度自分で最新の就活情報を調べることを怠らないでほしい。
「正直、あまり世の中の動向はしっかり追えていましぇーんw」
自信がないって人は、書籍で勉強をするところからスタートすればいい。
ざっくり世の中の仕事全体をイチから勉強したい人は、次の書籍がおすすめだ。
↓
これは学生向けの本なんだけど、内容はわかりやすい。
現実的な路線で仕事が紹介されている。
決してバカにできない本だと思う。
「自分は世の中の仕事について知識がないな」
という大人も手にとって読んでみてもらいたい。
無理して小難しい本を読む必要はない。まずは入門書で全体感を掴むところから始めよう。
また、自分が働いてみたい業界や職種が見えてきたら、必ず実際の仕事の求人情報を見てくれ。
その目的としては、ウワサレベルではなくリアルな想定年収や、
どんなふうに働くのか?どんなスキルをどのレベルまで求められているのか?などを把握することにあるんだ。
ぶっちゃけ、世の中で一番仕事の実態が反映されているのは、求人情報で間違いない。
えらそうに語る人事系のコンサルだって、求人情報を元に自分の意見を語っているに過ぎないんだ。
だから就活でもっとも正確でもっとも速い一次情報は、間違いなく求人情報なんだ。
よく分からないコンサルの話を鵜呑みにせず、必ず自分の目でチェックするようにしてくれ。
そして最後にある程度良さそうな分野が決まったら、
その分野の入門書を買って読んだり、簡単な資格試験に挑戦するのもいい。
その結果、面白いと感じたり、さらに強く興味関心が湧いたら本気でやればいい。
たとえば、会計の分野に興味が湧いたら、いきなり就職・転職活動をするのではなく
まずは簿記のテキストを買ったり、経理の入門書を読んで見るという感じだな。
自分は米国大学留学で会計学を専攻したけど、その前の段階で簿記2級を独学で取得することで、
「よし、この分野でいこう」と決めた経験がある。
キャリアパスのロードマップを作ろう
「この仕事でキャリアを追いかけたい!」ということが決まったら、
その次はキャリアプランのロードマップを作ってくれ。
…といっても何のことかわからないと思うので、解説する。
キャリアプランというのは、自分が仕事をする上での地図みたいなものだ。
サンプルとして、オレがやっていた会計職の分野のキャリアパスを使って解説しよう。
この図を見てくれ。これは公認会計士になった後のキャリアパスなんだ。
公認会計士試験に合格すると、ざっくりわけて2つの道がある。
1つ目は監査法人で働く、もう1つは事業会社(一般企業)で働くという選択肢だ。
実際に見てきた事例としては、US.CPAを取得して監査法人で会計監査に従事。
その後は、ベンチャー企業に転職をして経理部長になり、
再び転職をしてCFO(最高財務責任者)というキャリアを歩んでいった人がいた。
この人の場合は「ゆくゆくはCFOを目指していた。いきなり事業会社で経理をするより、
まずは監査法人経由で経理の課長か部長の管理職をステップにするのが現実的だと思った」ということだった。
「キャリアアップ」はキャリアを下から上へ移動することを意味するけど、
「キャリアチェンジ」はキャリアを横に移動するイメージだな。
この事例でも監査法人から事業会社へと横移動し、
計画通りに最後にはCFOの仕事に就くことができている。
このようにキャリアパスを意識しながら就職をすることで、
「こんなはずじゃなかった」というギャップが生まれるのを防ぐことができるんだ。
入社してしまった後では、簡単には修正がきかない。
あわててまた転職するとなると、キャリアに傷がついてしまう。
だからこれは絶対に就活の準備段階で済ませておくべきなんだ。
あなたも、面倒がらずに必ずこのキャリアパスを意識して取り組んでくれ。
3章・外資系の仕事で求められるリアルな英語力
さて、3章では外資系の仕事で求められる英語力について解説していこう。
「実際のビジネス現場で必要な英語力」については、
世の中はウソや間違った情報も溢れかえっている。
でも安心してくれ。この章では全部真相をお伝えする。
実際に複数の外資系で働き、今も海外企業の仕事をこなしたり、
オールイングリッシュで海外にYouTubeチャンネルを発信、
海外投資で生計を立てているオレ視点でウソなしのリアルな話だけを語っていきたい。
ビジネス英語は読み書きが9割
まず、理解してもらいたいのは「ビジネス英語で必要な英語は読み書きが9割」ということ。
もしかしたらあなたは
「ええっ!? ビジネス英語といえば流暢な英会話では?」
そう思うかもしれない。
確かに英会話力が必要な場面はなくはないけど、
比率は圧倒的に読み書きがほとんどだ。理想と現実は違う。
いくつかその根拠を示していこう。
1つ目は時差の問題だ。
特に海外とやり取りをすると、どうしても時差が発生する。
オレは月に何回か、マレーシアとシンガポールにある会社と国際電話やビデオ通話をやっている。
▲実際のマレーシアからのEメール
▲シンガポールからの国際電話
▲スリランカからの国際電話
けど、毎日というわけにはいかない。
オレは育児や家事が忙しいから、相手にはその時間に合わせてもらってる。
マレーシアやシンガポールは時差が1時間しかないので、オレの場合はそこまで問題にならないけど、
これがアメリカやヨーロッパだとかなりキツイ。
外資系で働いていた時は、アメリカにある本社の時間にあわせて夜中にビデオ通話に付き合ったこともあった。
だからどのオフィスでも海外とのリアルタイムのビデオや音声の通話は、あなたが思っているほどは出番がないのが現実なんだ。
もう1つは会話だと記録に残らないという問題がある。
特に取引先や支社、本社が海外だと「言った、言わない」が問題になったり、
外国語で細かいニュアンスを誤解してしまうリスクがある。
だから重要な内容ほど、会話ではなくしっかり書き言葉で記録を残すことが重要になるんだ。
年代別(20代、30代、40代)で求められる英語力の違い
次に年代別で求められる英語力は違う、という話をしていく。
厳密に話そうとするときりがないので、
あくまで傾向としての話になる点はご容赦頼むぜ。
20代に求められる英語力
まずは20代、若い世代に求められるのは
「指示された内容をきっちりこなす」という仕事だ。
上司から投げられた仕事に対して、「相手が何を求めているか?」を常に考え、
「ミスをしない」ということを意識してくれ。
そのために必要な英語力は、指示の内容を正確に理解できる英語力があれば合格。
書かれている内容からズレた理解をしないように、
慣れるまでは英単語や専門英語は、
常に確認するくらいでちょうどいいだろう。
また、英語力に限らず仕事術も鍛えていってくれ。
たとえば上司は「3日間で100%仕上げる」ということを期待しているなら、
1日目の終わりには30%くらい進めて「こんな感じで進めていますが、方向性は合っていますか?」
という確認をするクセを付けたいところだ。
万が一、間違っていても傷が浅いので、すぐに急げば納期に間に合わせることができるだろう。
30代に求められる英語力
次に30代。この年代だと部下が出来たり、派遣社員を取りまとめるリーダー的な立場になっていく。
30代の中堅社員は、上司や経営陣が何を求めているかを理解した上で、
正確に下に落としていくコミュニケーション能力が求められる。
自分が聞いたままをそのまま下に伝えても理解されないこともある。
その場合は自分が噛み砕いて説明する必要があるだろう。
たとえば上司から「あなたには3日後に英語でプレゼンをしてもらいたい」と言われるなら、
部下には「2日目にはプレゼン資料を完成させるので、1日目の終わりにはこうした素材やデータを集めてほしい」
といった具合だ。
ゴールから逆算して必要なタスクを言語化する感じだな。
その際に求められる英語力は「専門外の相手でも、何をすればよいかわかりやすいコミュ力」が必要だ。
長々と難しい指示が来たら、自分のところではシンプルな箇条書きに噛み砕いて部下に投げるという具合だ。
そのためには、まず難しいオーダーを受け止められるだけの英語力が求められるだろう。
40代に求められる英語力
最後に40代。これ以降の年代は、マネジメントスキルや経験が求められるのでその前提で話をする。
40代の役職持ちは、基本的にお客さんは本部長や役員などの経営層になる。
基本的に経営層と従業員は目線が全然違うことが普通なんだ。
たとえば、経営層は利益を出すために売上を上げたいと思っているけど、
現場では「新しい施策とか面倒だから、できればやりたくない。現状維持がいい」という具合だ。
部下に気持ちよく動いてもらうには、命令するのではなく、
相手の立場に立ってできるだけ納得感のあるコミュニケーション力が必須になる。
さらに40代は、部署や会社全体で効率的にビジネスを進める力が求められ、経営層とも距離が近くなる。
そうなると外資系では、外国人の上司に直接英語プレゼンや会議の機会が圧倒的に増える。
読み書きだけでなく、話す・聞くという英会話の能力も必要になる。
以上のようにあなたが就く仕事内容や、年代、役職によっても必要な英語力は違ってくるので
それぞれで必要になる英語力を意識しつつ、磨いていってくれ。
4章・英語の未経験者でも入社しやすい会社4つの選び方
さて、4章では英語の使用経験がない人でも、比較的入社しやすい会社の選び方をお伝えしたい。
といっても、「入社しやすければOK」ではダメだ。
それを認めると、ブラック企業や体育会系の会社は全部入りやすくなるからなw
この記事の趣旨はあくまで「ホワイト企業で英語力を活かす仕事」というものだから、
そこを踏まえて解説していく。
入社難易度が高い・低いにわかれる理由
まず、結論として「入社難易度」についてガッツリ理解してくれ。
入社難易度が高い会社の筆頭は、超有名企業などがこれにあたる。
具体的な名称を上げると、マイクロソフト、グーグルなどの米国系ITテックとか、
金融で言えばゴールドマン・サックス、コンサルだとPwC、ボストンコンサルティングといった感じ。
こうした企業への入社難易度は非常に高い。
まずもって、あなたが高学歴である必要があるし、
業種によっては英語力も非常に高いレベルを要求される。
ハイレベルな仕事の専門知識を求める企業もあるんだ。
でも高収入、高待遇、ハイステータスで転職希望者も山ほどいる。
採用する企業側もハイレベルな人材ばかりが応募してくるから、
その中からあなたが選ばれる理由がなければいけない。
結論的に、人気企業は競争が激しいから難しいってことだな。
じゃあ、ここからは比較的入社しやすい、いい会社の選び方をお伝えしていこう。
1.ベンチャー企業
まずはこれ。ベンチャー企業だ。
ベンチャー企業への応募の場合は、専門分野の知識や経験、
英語力が多少不足していても目をつむってもらえる事が多い。
「ベンチャー企業=ブラック企業」というイメージを持つ人もいるかもしれないが、それは勘違いだ。
そもそも、日本には300万社の企業があるんだけど、その中の99.7%以上が中小零細企業であり、
大企業は0.3%(2016年の経済センサス活動調査)もない。
労働人口の68.8%は中小零細企業に勤務しているんだ。
つまり、日本は中小零細企業の国と言っていい。
ベンチャー企業は、未上場で振興産業の中小企業という位置づけなので、
簡単にいえば「新しいビジネスの中小企業」という感じだな。
ベンチャー企業はマグロと同じで止まったら終わりなので、とにかくスピード感がある。
多くの場合は、社長がパワフルに会社を牽引して、勉強をしながら必死についていくイメージだな。
ベンチャー企業の悩みは知名度がなく、超優秀な人を集めることに苦労している。
また、超高額の年収を提示できるほど資金力がない傾向にあるので、
「多少不足していても、入社した後に成長してくれればいい」というスタンスの会社が多い。
「とにかく英語力を活かして、専門知識をつけたい!数年間修行をしてその後に大本命の会社に転職したい!」
という人には、ベンチャー企業は良い修行場になるだろう。
マニュアルも整備されていない事が多く、入社した直後は大変なことも多いけど
その分、自分でバンバン仕事をこなしていけば短期間でスピーディーに成長していける。
個人的に修行場として活用するといいと思う。
2.成長産業(IT・フィンテック・AIなど)
次は成長産業への転職だ。
具体的にはIT業界、仮想通貨業界、フィンテック業界、AIやビッグデータなどの業界がこれにあたる。
こうした新興産業はビジネス自体が新しく、スキルの高い人材は慢性的に不足している状態だ。
早くビジネスを拡大したいのに、それを担う人材が不足しているということは、
応募すれば入社しやすいということを意味する。
誤解のないようにしてもらいたいんだけど、「人材不足=ブラック企業」というわけではなくて、
時間があまり経過していないために、
新しい産業には専門家やベテランが少ないということなんだ。
多少専門知識や英語力が不足していても、こうした企業には入りやすい。
1のベンチャー企業とも内容が若干かぶるけど、
「新興産業×中小企業」を狙うことで、入社しやすくなるのは間違いないだろう。
3.地方にある外資系
そして意外なほど見過ごされがちなのが、「地方にある外資系」への入社なんだ。
地方と言っても、茨城県や埼玉県など、
関東地方内に会社があるケースもたくさんあるので安心してほしい。
オレは実際に、こうした会社に面接にいったことがある。
いずれも工業部品の製造や、食品の製造工場を持っているために地方にあるというだけで、
仕事内容はデスクワークで、英語もバリバリ使える内容だった。
本社のアメリカとの英語でのテレカンファレンスや、海外出張もあり、
なかなかやりがいがありそうな仕事だった。
だが、こうした会社は優秀な人材を集めるのに苦労する。
そら、優秀な人はみんな東京に集中するから、地方勤務というだけで敬遠されてしまうんだな。
でも冷静に考えてほしい。
会社が良くないから敬遠されているわけではなく、単に立地の問題ってだけなんだ。
そしてあなたは未経験者で、これからスキルを高めたいと思っているなら、
一時的には東京暮らしを捨ててでも仕事を優先する覚悟を持ってほしいんだ。
スキルや経験が付いた後に、改めて都心部の案件に勝負すればいい。
一時的には私生活が不便になっても、オレだったら地方暮らしを受け入れて仕事を優先するだろうな。
4.専門分野での勤務経験がある
最後はこれ。一番強力なのが「専門分野での勤務経験がある」ということなんだ。
これがあると、一気に入社が楽勝な無双状態になる。
過去に何度も言っていることだけど、大事なことなのであえてもう一度言う。
たとえばオレは「英語力×会計知識」を組み合わせて、
ホワイト企業の外資系に転職を成功させることが出来た。
サンプルとして、会計分野を例に上げる。
会計知識や経験がある人材は世の中に山ほどいる。
英語がある程度できる人も世の中にはそれなりにいる。
だけど、会計と英語がそこそこできる人になるとほとんどいなくなるんだ。
仮に会計できる人が1万人、英語できる人も1万人いるとすると、
両方できる人は100人以下になるというイメージ。
採用する企業の本音としては、両方できる人材が欲しくても
そんなにハイスペックな人は世の中に数多くいない。
「とりあえず専門分野での勤務経験があれば、英語力は多少足りなくてもOK」とせざるを得ない。
だからあなたがこれまでやってきた仕事の経験と知識をPRできる業界にいけば、
ライバルが減るので一気に入社しやすくなるって話なんだ。
もちろん、ライバルが減るということは、高待遇で採用せざるを得なくなるので有利な転職ができる。
英語力を活かして仕事をしたいなら、これまでの知識や経験を全力でPRできる会社にいこう。
<参考>過去に自分がやっていた仕事についての記事
↓
5章・募集要項、英語履歴書、英語面接攻略法
さて、ここからはいよいよ本格的に就職、転職に向けたノウハウをお伝えしていく。
今回紹介する話を理解しているかどうかで、あなたの転職就職の成功確率が全然違ってくるので
ここからは今まで以上に真剣に聞いてほしい。
「ブラック企業を引かない、募集要項(求人情報)の読み方」を教える。
これをミスるとすべてがダメになる一方で、しっかりと読むことができればハズレを引く可能性も減らせるんだ。
次の項目で順番に解説していくぜ。
・仕事内容が具体的に書かれているか?
・募集理由はどうか?
・必須スキル、歓迎スキルが書かれているか?
・求める人物像が明確か?
・「仕事の魅力」が具体的か?
・適切な面接回数か?
仕事内容が具体的に書かれているか?
重要なポイントとしては、就業後の仕事内容が明確に具体的に書かれているか?ということだ。
たとえば、会計職に応募する上で、
「会計事務全般」
などと曖昧に書いてある場合は、要注意だな。
この記事を読んでいるくらいだから、あなたは真剣にキャリアアップを考えて応募しているはず。
それなのに入社してみたら会計知識を全然使わず、
簡単なエクセルの計算とかコピペ作業ばかりだったら、確実に入社を後悔するだろう。
そういう会社に入って仕事をしても、何年働いてもキャリアにつながらない。
だからちゃんと働きながらスキルアップになりそうな会社を選ぼう。そのためには、
「具体的にあなたはどうキャリアアップをしたいのか?そのためにはどんな仕事内をしたいのか?」
をしっかり決めて、その上で募集要項を調べるようにしてくれ。
さっきの事例で言えば、
・月次、四半期、年次決算業務
・法人税法計算
・連結決算業務(親→小会社)
といった具合に、「入社後にどんな仕事ができるか?」をイメージできるものに応募してくれ。
考えるのが面倒くさいと、これをサボると「とにかく安く労働力を買い叩きたい」という会社で
キャリアにならない単純労働者になりかねない。慎重に行こう。
募集理由はどうか?
そして「募集理由はどうか?」という理由も確認して、納得がいくものかを見てくれ。
「前任者の出産に伴う欠員補充」
「事業拡大に伴う人員増加」
こうしたポジティブな理由なら問題ない。
そら次の人員を求めるのは自然なことだし、納得感があるだろう。
しかし、その逆に募集理由が不明確だと気をつけてくれ。
典型的なやべえ事例が、
「大量採用」
「積極採用」
と曖昧な書き方をしている場合だ。
もちろん、全部がクソだとは言わないが、一部の会社では人員が定着しないシグナルかもしれない。
注意してくれ。
必須スキル、歓迎スキルが書かれているか?
離職率が高いブラック企業ほど「求める人物像」が曖昧だ。
なぜならほとんどがやめてしまうからだ。
そういう会社だと、ぶっちゃけ誰が来てもどうでもいいと思っている。
どうせ捨て駒扱いなのだから、厳密にそんな人物像を設定するのが面倒くさいと思っているのだろう。
その一方で、定着率が高く長く働いてもらいたいと思う企業ほど、
「うちにはこういう人が来てほしい」という基準を明確にしている。
その1つにスキルが書かれていることなんだ。
英語力の使用経験で言えば、
「英文メールのやり取りができる方」
「独力で英語マニュアルを読んで、仕事を進められれば尚可」
などだ。
そしてもう1つポイントがある。
それは「必ずしも条件を満たしていなくてもOK」ってことだ。
企業側としては、「できればこういうスキルの持ち主が来てほしい」という願望はあるけど、
実際に応募者と面接した結果、「若いから入社後伸ばせばいい」という具合になるケースも少なくない。
オレが最後に応募した会社では、「MBAホルダー尚可」と書いてあった。
だけど応募したら書類選考通過して、面接に呼ばれた。その際に、
「君は若いから、MBAは入社後に取得してくれればいい」と言ってもらって採用されたんだ。
いずれにせよ、明確に必要なスキルを出している会社の方が、
曖昧に書いているよりまともな可能性が遥かに高い。
求める人物像が明確か?
「求めるスキル」とかぶる部分があるけど、
「求める人物像」もしっかり見てくれ。これが明確な会社に行ったほうがいいだろう。
「明るい方」
「体力に自信がある方」
こうしたテキトーで曖昧なフレーズは、ブラック企業フラグの可能性がある。
その一方で、
「課題を発見し、自主的に仕事を進めていく気概が求められます」
「知識や経験を積極的に文書化し、社内で共有する姿勢のある方」
といった具合に、「具体的にどんなことをしてほしいと思っているのか」が明確になっているといいだろう。
特に後者の書き方からは「社内でユーザー間で情報共有をする、便利なシステムを使う会社だろうな」と透けて見える。
オレの場合は実際に「社内Wikipedia」が用意されてあって、自分が得た知識はそこに書き込みをするようになっていた。
また、「求める人物像」をチェックしておくメリットはそれだけじゃない。
応募する際に、
「求める人物像にこのように書かれていましたが、自分は過去にこのような経験がありますのできっとお役に立てます」
とPRしやすくなる。
いや、有利に内定を得るためにも、あなたは機敏に拾い上げて積極PRするべきだだろう。
「仕事の魅力」が具体的か?
仕事をする魅力のPRが具体的である会社ほど、本当に魅力的な可能性が高い。
逆に「アットホームな職場」など、抽象的な書き方だとブラック企業の地雷だろう。
仕事が魅力的なPRのいち例としては、
「弊社の強みはやる気のある人には、年齢が若くても積極的に仕事を任せる点です。
20代で転職した社員の中には、責任ある経理システム導入プロジェクトのリーダーを任され、
海外出張までこなされている人もいます。
英語力も入社後に意欲次第でどんどん伸ばせます。
自分のキャリアを自分で舵取りができ、仕事を通じてスキルアップと経験を求める人には
チャンスのある職場です」
などはどうだろう。
過去の実績とともに書かれれば、すごく魅力的だし頑張ろうという気概のある人にはいいと思う。
適切な面接回数か?
面接回数はすごく重要だ。これは必ずチェックしてくれ。
ブラック企業などでは面接はたった1回で終わるところが多く、何回もやることは少ない。
1回の面接で人事、現場担当者、社長と全員総出で出てきたり、
下手するといきなり社長とマンツーマンで短期決戦で一発採用を狙うケースもある。
こうした会社はワンマン社長で、せっかく採用されても社長の一声でクビになったりすることもあるので
入社を控えた方がいいだろう。
その逆にきちんとした会社なら2-3回はするのが普通だ。
初回は人事採用担当者、2回目に現場担当者と上司、最後に役員や社長という感じだな。
面接回数がある程度ある会社は、手間をかけてもちゃんとした人材を採用したいという
長期的なキャリアを想定する場合が多く、すぐクビになったり人材の入れ替わりが激しいリスクを避けられる。
具体的には、面接対策のところで詳しく解説するぜ。
100%英語力を活かせる仕事を見分ける
それでは次に、しっかりと英語力を活かせる仕事の見分け方を語っていきたい。
世の中には「英語力活かせます!」と書いておきながら、
実際にはEメールのコピペのやり取りくらいしかなく、英語力を伸ばせない会社も普通に存在する。
そうした会社に入ってしまうと、
結局は自力で英語力を伸ばさざるを得ない。
なので注意をしてくれ。
「TOEIC700点以上」とか書いてある会社でも、
実際には全然英語使わない会社もあるので気をつけよう。
ここからは入社後、英語力を伸ばせる会社を紹介していく。
1.英語面接がある
まずはこれ。英語面接がある会社は例外なく、英語を活用できる会社だ。
英語ができない人ほど、TOEICスコアだけで相手の英語力を測ろうとするけど、
わざわざ英語面接をセッティングしてくるということは、
社内でも英語力を活用することを期待する会社だ。
大丈夫、「出たー!英語面接とか100%むりぽ」などと思わないでほしい。
面接官が日本人同士なら、それほど難しい英語面接にならない可能性も高い。
オレも数多く、転職時に英語面接はやってきたけど
手短に自己紹介をお願い出来ますか?
(Would you introduce yourself briefly?)
仕事でどんな困難に直面し、どう乗り越えましたか?
(What difficulties did you face at work and how did you overcome them?)
といったものが多いな。
面接で聞かれることは、9割はどの会社でも同じだ。
だったら、事前準備をして練習しておけば当日も堂々と話せるだろう。
面接は準備が9割、というのは日本語でも英語でも同じ。
2.募集要項が英語で書かれている
次に募集要項が英語で書かれている場合も当てはまる。
選考段階で「このくらいは読める人が来てほしい」という心の現れにほかならないから、
入社してもバリバリ英語の読み書きや、職種によっては英会話が期待されている会社の可能性が高いだろう。
3.募集要項に「英語力の使用シーン」が書かれている
そして募集要項に「英語力が必要となる具体的なシーン」が書かれていることをチェックしよう。
「日本語で作成された財務諸表を米国会計基準に変換した上で、本社に英語で報告」
「月1回外国人役員に提出する英文の資料作成」
など書かれていれば、間違いなく英語力を活用できることがわかるはずだ。
以上の3つのポイントを抑えることで、あなたの英語力を仕事で活用でき、
仕事をしながら英語力を高めることができる。
「絶対に英語力を活かしたい!」と思う人は、必ずチェックしておいてくれ。
英語面接を突破する4つの方法
英語面接を突破するためには、いくつかコツがある。
よく聞かれる質問については、書籍やブログ記事を探せばいくらでも出てくるけど、
一応、バイブル的な書籍を示しておく。英語面接には次の書籍がおすすめだ。
この書籍は本当によく聞かれる英語面接の実例をふんだんに盛り込まれており、
OKとNGの回答例とその理由もしっかり解説されている。
画像引用元:本書のAmazonサンプルページより引用 https://amzn.to/3thiWPG
正直、この一冊を買って部屋で一人、練習を重ねれば合格することができるだろう。
付属のCDは使用する必要はない。あなたのキャリアパスに当てはめて、回答例を考えて準備しておくだけでいい。
別にネイティブのような流暢な英語でなくても問題ナッシング。
とにかく話は中身が100億倍大事。
この記事では、あなたがどの会社に応募してもしっかり通用する最重要ポイントを3つに絞って伝えたい。
過去にオレ自身、やらかして落ちてしまったことが何度かある。
その場では指摘されなかったけど、後から転職エージェント経由で落ちた理由を知ることが出来た。
オレの失敗を踏み台にして、あなたは失敗しないようにしてくれると嬉しい。
1.論理的に話す
特に外資系の英語面接だと、「論理的にわかりやすく話す」というスキルが求められる。
なぜなら、入社した後に当然のように求められるスキルだからなんだ。
日本人同士で日本語でコミュニケーションをすると、曖昧に答えても分かってもらえる。
はっきり言わなくても、言いたいことを察してもらえるだろう。
だが、英語を使う外資系ではそうはいかない。
英語は言語の特性上そもそもがとても論理的な構造で、上手に言葉を使う能力も求められるからな。
アメリカの大学生は、就活に向けて「ビジネスライティング」という授業がある。
型にはまったわかりやすいビジネス文章術を授業で訓練するんだ。
英語圏のアメリカでも、就活に備えて論理的なコミュニケーションを訓練するんだ。
日本人であるあなたも、当然それが求められる。
「論理的に話す」とは、相手からの問いに対して最初にYES、NOなど結論を述べて
後からその根拠を話せるという意味なんだ。
話をする時に毎回時系列順で話す人は多いけど、それをそのまま英語に翻訳しても伝わらない。
具体例をあげよう。
(ダメな事例)
Q.今までの仕事の中で、一番苦労した事は何ですか?
A.プロジェクトを管理した時は、なかなかデータが集まらなかったことがありましたし、
営業では信用を作ることができず、なかなか売れずに苦労しました。
これはダメ。こういう話し方をする人は多いけど、ダラダラ断片的に体験談を話されても、
聞き手は「で、結局どうなの?」とイライラさせてしまう。
そして相手が何を聞きたいのか?を想像することが重要だ。
面接官が求めているのは、「苦労したエピソードをわかりやすく伝える能力はあるか?」
という点なのを忘れないでくれ。
しかも、苦労した事実だけ伝えられては、相手に
「この人は仕事を通じた成長ができな人では?」
とネガティブな印象を残してしまいかねない。
そこを踏まえて、良い事例を紹介しよう。
(良い事例)
Q.今までの仕事の中で、一番苦労した事は何ですか?
A.プロジェクト管理です。最初の頃「自分がリードしなければ」と張り切りすぎてしまい、
他の人の同意や理解を得ないまま進行してしまったこともありました。
しかし、その後はプロジェクト管理について真剣に学び、
周囲を引っ張るリードすることができるようになりました。
苦労はしましたが、成長を実感できた良い経験となりました。
こんな感じ。
とにかく最初に「YES、NO」か「一言で短く結論」を述べることが重要。
その後に、具体例を添えつつ、ポジティブに締めよう。
2.キャリアパスを1-2分間で答える準備をする
しっかりした人材を採用し、長期的に育成したいと思うまともな会社ほど、応募者のキャリアパスを見てくる。
だからあなたも、きっちりキャリアパスを持ってくれ。
これは面接に合格するため、というのもあるけど
あなた自身が後悔人生設計をする上でもめちゃめちゃ重要なんだ。
オレも過去の面接できちんとした会社ほど、例外なく「キャリアパスはどう考えていますか?」と聞かれた。
で、何回も失敗した。ここからはその話をしたい。
まず失敗した点としては、「キャリアパスの説明が根拠が弱かった」ということだな。
「経理担当者についた後はどうしたいですか?」と問われて、
「経理担当者の後はリーダーになって、課長や部長を経て最終的には責任者になりたい」
と言ってしまった。
この発言を聞いて面接官はオレを落とすことを決意したらしい。そらそうだな。
表面上だけやる気を見せているだけで、具体的になぜそのキャリアパスなのか?
この仕事を通じてどう実現させていくつもりなのか?ということをまったくPR出来ていなかったのだから。
あなたは将来的に仕事を通じてどのように活躍したいのか?という理想があると思う。
それを1-2分間くらいで簡潔に説明できるように準備をしておこう。
実際にはあなたが自分の頭で考え、相手の会社に刺さる内容を練ってくれ。
一応、サンプルを用意したので参考にするといい。
「経理担当者についた後はどうしたいですか?」への問いの事例としては、次のような回答例がいいかもしれない。
「入社した後はとにかく担当者として与えられた仕事を独力でこなし、他の人に負担をかけないようにしたいと思っています。
また、仕事をしながら気づいた課題や改善案を積極的に共有し、ゆくゆくはリーダーとして他者を牽引できるような人材を目指したいと思っています。
経理業務全般ができるようになり、30歳後半には部下を持つマネジメント力を高めて経理課長を目指す目標を持っています。
長期的な目標としては、CFOの立場で経営層に財務的な視点を持ち、彼らの意思決定の助言ができる立場になりたいと思っています。
自分の性格上、一番手の経営者より二番手として社長の右腕として活躍していきたいと思っていますので、
御社の募集要項には”幹部候補となる人材は外部からの採用ではなく、社内で育成を目指しています”とある点も惹かれました。
採用のご縁を頂いたら、このようなキャリアパスを実現できるように努力してまいります」
などだろう。
キャリアパスを持たない人材は、スペシャリストを求める外資系ではPRが弱いと感じられるので
ここはしっかりプッシュしていこう。
3.すべての回答に対して「強み」「ポジティブさ」をPRせよ
特に米国系企業はこれが顕著なんだけど、とにかくすべての回答であなたの強みとポジティブさをPRするんだ。
「過去の仕事で失敗した経験は?」
→「こういうことで失敗したけど、こういう学びを得てその後こういうことで成功した」という具合に、
ただ失敗事例を答えるだけではダメ。
「締切に間に合わなかった経験はありますか?」
→「こういう理由で間に合わなかった。原因はこう分析し、再発防止策を作った」という感じ。
外資系では「こんな失敗をしましたか?」と聞かれることが多く、
「その時、どう対応しましたか?」「原因はどこにあると考えますか?」とフォローアップクエスチョンから
あなたのビジネス力や人となりを探ろうとしてくる。
その時に半分愚痴のように言ってはいけない。必ず、ポジティブに締めることを忘れないでくれ。
書類で落ちる!外資系企業が嫌うのはこんな人材
次に外資系企業が特に嫌う人材をあげていく。
言っておくが「英語力が低い」じゃないからなw
1.離職中の人材
2.入社の意欲が感じられない
3.過去のキャリアに一貫性がない人
1.離職中の人材
まずはこれ。
あなたが書類落ちばかりで面接にたどり着けないなら、この可能性を疑ってくれ。
多くの人は「まずは今の会社を退職して、少し休んでからじっくり転職をしよう」というのが本音だろう。
ま、その気持ちはわかる。特に残業や休日出勤が多いなら、そもそも転職がやりづらいからな。
でも、これはまったく勧めない。ほとんどの場合、採用側の印象がとても悪くなる。
在職中に転職活動をすればいいのに、わざわざ離職したということは
「そうせざるを得ない事情があった」と取られてしまう。
人間関係が悪いとか、仕事や勤務態度が悪くてクビになったというネガティブなものだな。
離職することで間違っても印象が良くなることはない。
有利に転職をした場合は、在職中に頑張ろう。
2.入社の意欲が感じられない
入社の意欲が感じられないってのも、書類落ちする理由の筆頭なんだ。
問題はあなた自身は入社したいと思っていても、採用する側にそう思われたら終わりってこと。
ではどういう人が入社の意欲が感じられないかというと、いくつかあるけど
まずはキャリアパスがない人。
「経理やりたい!」という割には「5年後どうなっていたいか?」と聞かれても
表面的な回答ばかりで、具体性がない場合だな。
会社としてはこういう人を採用してしまうと、
指示待ちだったり仕事をやらせた後に「思っていたのと違いました」と早期退職されるリスクがある。
採用した人事は「なんであんなやつをとったんだ!」と現場や上司から怒られるので、敬遠するだろう。
後は「何でもやります!」という表面的なやる気PRは良くない。
それが通じるのは若い転職者だけだ。
やる気を見せるのは意欲があるように感じられるけど、
そういう人ほど、希望の仕事内容と違うとすぐ退職しがち。
また、やる気は見せるものではなく、あなたの経歴を見て相手が感じるものなんだ。
苦い経験を積んできた面接官は騙せない。
むしろ、「こういうキャリアパスを持っていて、御社でもこのキャリアで上を目指したい」という方が意欲を感じる。
お互いにマッチングすれば、長く働いてもらえると思うからな。
3.過去のキャリアに一貫性がない人
世の中には「海外は転職回数を気にしない」という話が出回っているが、これは完全に間違い。
むしろアメリカ系の企業ではキャリアに一貫性がなかったり、
頻繁に転職を繰り返す人はjob hopperと呼ばれて敬遠される。
特に外資系企業は専門分野を極めて行くような働き方が求められる、「スペシャリスト志向」。
「幅広い業務をなんでもやってきました」という「ゼネラリスト志向」ではないんだ。
自分のキャリアが汚れるような働き方は禁物だと考えてくれ。
日本企業でも、外資系企業でもキャリアは一貫していることが理想だし、
少なくともそう見せるようにPRするべきなんだ。
PR・転職エージェントを使え
最後に転職をする際には、必ず転職エージェントを使うことをおすすめしたい。
希望の会社に直接、採用応募をしても無理だ。
なぜなら、人事担当者は都度、必要な人材を流動的に募集している。
うまくそのタイミングで、他の応募者に混じってあなたが必要な人材だとPRするのは至難の業だ。
実はエージェントを使うのは、隠れたメリットがある。
過去に採用された先輩社員の事例から
「この会社の募集要項には書かれていないけど、実際はこういう傾向がある」
など生の声を拾うことができるんだ。
自分もこっそり「残業時間月10時間ってぶっちゃけ、どない?」と聞いて
「繁忙期だけはものすごく忙しいけど、それ以外の期間はほぼ定時で帰っていると過去の先輩社員がいってる」
と正確な内情をこっそりと聞くことができた。
後は採用時の年収交渉も上手にしてくれる。
エージェントはプロだし、「こいつはガメついやつだな」
とあなたが相手企業の心象を害するリスクもない。
ただし、転職エージェントの中には質の低いところも少なくない。
彼らは紹介料として、採用時の年収の3分の1を受け取るといったコミッション契約をしている。
なので、不誠実な人に捕まると、採用されなかったらムダになってしまうことを恐れ、
あなたが確実に入れそうな会社ばかりを紹介するところもある。
「あなたにはここがおすすめ」
とかいいながら、実際にはその人のキャリアとか進路を無視した会社を紹介されるのもザラ。
なので転職エージェントの質とか、本当に信用できるか?については最後はあなたが自分で舵取りをしてくれ。
…といっても未経験者ではそれをするのは難しいし、どのエージェントが信用できるかはわからないだろう。
これはあくまで参考程度に聞いてもらいたいんだけど、個人的にオススメしたいエージェントを紹介する。
JACリクルートメントだ。
このエージェントが信用できる理由としては、スキルや条件がマッチしない場合に
テキトーな会社を無理やり入れさせようとするのではなく、
「あなたにはスキルが足りないから無理」
とはっきり厳しいことを言ってくれるし、
面接の練習相手になってくれて、
「ここの部分は曖昧だから、もっと内容を練ったほうがいい」
とズバズバ指摘してくれる点がいい。
オレなんてシバかれ過ぎて、やや心の辛さを感じた瞬間もあったほどw
だけど、アドバイザーがいた方がモチベーションを維持しやすいし、何より無料だから使わない手はない。
紹介してくれる企業もハイレベルなものばかりで、英語力を活かして働きたい人にはうってつけだ。
このリンクから、あなたのスキルや市場価値を診断してもらえるようになってる。
この紹介リンク経由で無料面談(お金は一切かからない)をしてもらった人には、オレに紹介料が入るようになってる。
もしもそうしてくれたら、あなたにお礼をする。
↓
普段はやってないけど、オレからあなたのキャリア相談や、
エージェントの話がちゃんと信用できそうかをセカンドオピニオンをするぜ(2回までのメール回答を保証)。
無料面談の後にオレに連絡をくれ。
あなたの経歴や転職希望内容を聞かせてくれたら真面目にサポートをする。
とはいえ、転職間に合ってる人や、「作業が面倒くせえな」と感じた人は無理にやらなくていい。
あくまで黒坂の手を借りたい人だけ検討してくれればいい。
それからこのサービスは、オレの気分次第で予告なく削除する。
無料面談を煽るつもりは1ミリもないけど、なんせオレは気分屋だ。
リンクが消えた時点で終わり。そこのところはテキトーに察してくれ。
6章・最後に
ここまで読んでくれてアザス。
最後にあなたへのアドバイスとして、
「急ぎすぎるな。転職は慎重に」ということを話したい。
あちこちで言われていることだけど、あなたは本当にこの言葉の意味を理解できているだろうか?
世の中にはとにかくまずやってみてから考えればいいことと、
慎重に選ばないといけないことにわかれる。
慎重に選ぶべきことの筆頭は、結婚相手とか、転職が当てはまる。
転職は一度してしまうと、そうそう何度もやり直しはできない。
入社してみて「こんなはずじゃなかった」となり、すぐやめてしまうと経歴にめちゃめちゃでかい傷がつく。
世の中は信用社会なので、あなた自身に問題がなくても他の人から見てあなたに問題があるように見えるのはヤバい。
だから、入ってみてすぐにやめてしまうことのないよう、入社前は本当にしっかり選ぶほうがいいんだ。
一番ダメなのは今いる会社がつらすぎて、逃げるようにして転職するケースだな。
こうなると「早く今の環境から逃げ出したい」と思ってしまうあまり、
焦って変な会社に転職してしまいかねないんだ、それはよくない。
オレは転職活動に最大、半年間くらいかけた。
正直、早く次を決めたかったが焦らなくてよかったと思ってる。
人の出会いと仕事の出会いはぶっちゃけ運だ。
あなたがバットを振るタイミングは、
自分が最高に打ちやすい球が投げられた時だけにしよう。
これを忘れないだけでも大きな失敗は減らせるはずだ。頑張ってよい仕事を掴んでくれ。
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