今回は「If-thenプランニング」という、
英語学習を習慣化したいと思っている今のあなたに最も必要な話をしたい。
おい、突然聞くが、あなたは次のような失敗談がないか?
・「週末はしっかり勉強するぞ!」と思っていたのに、金曜日の夜にダラダラ過ごして土曜日の朝は寝坊でスタート。
・「勉強しなければ」とはわかっているけど、ついスマホでSNSや動画でダラダラ過ごしてしまう。
・「第一優先は英文法」と思っているけど、勉強をする時はつい手を付けやすい会話練習ばかりで一向に英文法は進まない。
・何度か勉強の習慣化に挑戦したけど、できるのは初日だけでことごとく三日坊主になる。
多分、どれか1つは「あるある」と当てはまったはず。
「自分なんてただのカス野郎だ。どうせ英語なんてできるようになりはしない」
思ったように行動できず、そんなふうに自信を失っているのなら喜んでくれ。
その悩みはこの記事で紹介する技術で完全に解消できる。
ソースはオレ、いっておくがオレは挫折することについてはエリート中のエリートといっていい。
何を隠そう、この上の失敗例は全部オレが昔やったことだからなんだw
この記事で紹介するIf-thenプランニングをキッチリ実践することで、あなたは
「英語力が高まる良習慣を作ることで、挫折ややる気任せの感情的な勉強スタイルから完全に卒業する技術」
これが手に入る。
If-thenプランニングを一言で言うと「英語力アップになる良習慣を作る技術」ということなんだ。
才能などではなく、あくまで技術なので、自転車に乗る練習や料理の練習などとまったく同じ話。
キッチリやれば誰でもできるようになる。もちろんあなたもだ。
具体的な実践方法だけでなく、失敗しないための注意点なども丁寧に解説するので、
飛ばし見すると誤解してしまいかねない。
だから時間を作って、必ず最後まで見てくれ。
目次
1章・If-thenプランニングとはなにか?
「If-thenプランニングって何それおいしいの?」
そんな人がほとんどだと思う。
なので、最初にどんなものかホイ卒でもわかるように優しく説明する。
If-thenプランニングというのは、
アメリカ・コロンビア大学のハイディ グラント ハルバーソン博士が提唱した技術のことなんだ。
気になるその内容は、バッタの思考回路くらいシンプル。
「【If】Aしたら【then】Bする」
この超がつくシンプルなルールを事前に作っておき、あなたは絶対にそのルールを守ろうぜって話。これだけ。
たとえば
【If】電車に乗ったら、【then】英単語帳を開いて暗記する。
【If】お風呂から出たら、【then】その日の学習進捗をチェック、明日の勉強準備。
こんな具合に、あなたは事前に決められたプログラム通り動くロボットになったつもりで行動してくれ。
ちなみにオレの場合、過去に
【If】電車に乗ったら、【then】英検1級の英単語を覚える。
というIf-thenプランニングを実践していたことで、英検1級の英単語のほぼすべて、電車の移動中の時間だけで覚えた。
電車の移動時間はぼーっとしたり、SNSや動画で時間つぶしをしている人が多い中、
あなたがIf-thenプランニングを極めればすごく大きなこともできる。
「は?そんなことで長年の習慣が変わるかバカかよ」
あなたは今、そう思ったかもしれない。
黒坂はできたかもしれないけど、自分にはできないと思ったかもしれない。
疑う気持ちはわかる。でも大丈夫だ。If-thenプランニングを舐めないでくれ。
この効果の凄まじさはガッツリ大学の研究で証明されているんだ。
コロンビア大学の研究で「運動を習慣化したい」というグループを2つにわけた。
AグループはIf-thenプランニング、Bグループは自主的に管理を任せた。
その結果、Aグループは91%が成功して失敗は9%。
その一方でBグループは31%が成功し、69%が失敗という大きな差ができたんだ。
それだけじゃない。ペンシルバニア大学の研究では、「夏休みに勉強しろ」というグループを2つにわけた。
AグループはIf-thenプランニングを取り入れ、
Bグループは「自主的に勉強を頑張って」と伝えた。
結果、Aグループは2倍の学習効果が出たという話だ。
さらにさらに、良習慣を作るIf-thenプランニングには「自信がつく」という副産物もあるんだ。
実践することで、あなたはひきこもりニートのように毎日同じ行動パターンになる。
そしてそのパターンは、あなたにとってもっとも理想的になるよう事前に設計されているので、当然良習慣といえる。
良習慣で毎日過ごすから、英語学習が継続できる。
効率のよい英語学習を続けるから、当然英語力も確実に高まる。
英語力が高まれば勉強をするのが楽しくなる。
勉強が楽しいからますます前向きに頑張れる、という好循環ができる。
思い通りにことが運ぶし、やろうと思ったことを実践して成果が出るから自分に自信がつく。
自信がつくから新しい挑戦もできる。最高じゃねえか。
あなたがIf-thenプランニングを取り入れれば、間違いなく鬼のような成果が出ることが証明されている。
だからもう何も考えず、とにかくやってみてくれ。それだけの価値はある。
2章・【本題】If-thenプランニングの具体的な実践方法
さて、ではいよいよ具体的にIf-thenプランニングの実践方法を教える。
ここからが本題中の本題になるので、これまで以上に真剣に聞いてくれ。
結論、次のステップで考えてくれ。
1.やるべきタスクを明確にして、リスト化。
2.優先順位を決める。
3.空き時間に配分する。
これでいこう。
1.やるべきタスクを明確にして、リスト化
まずは1.やるべきタスクを明確にしてくれ。すべてはここから始まる。
なぜ「明確に」とわざわざ言っているのか?それはほとんどの人はやるべきタスクが明確でないからなんだ。
多くの人は抽象的に「英語力アップしたい」「英語ペラペラになりたい」など抽象的な目的で考えてしまう。
でも、これでは抽象的過ぎてダメだ。
なぜなら「英語力アップ」というなら、英文法でも英単語でも英作文でも全部英語力アップになり、
「結局、今すぐやるべきタスクは何?」と決められないからな。
たとえば黒坂の過去動画では、
「英検2級から準1級に合格するためには、5冊のテキストを買ってやり込め」と紹介している。
どのテキストを用意して、どの順番でどのくらいやるか?ということをすべて公開しているけど、
この事例で言えば「必須テキスト5冊を買って揃える」が最初のタスクになる。
そしてさらにリスト化、つまり書き出してくれ。紙でもExcelでも何でもいい。
とにかくテキストに出力しろって話だ。
おそらく9割の人はこの話を聞いても「面倒くせ…」と動かないだろうが、
ここの行動力で差がつくと理解してくれ。
たとえば英検準1級なら、
・英単語の暗記
・英文法の総復習
・長文リーディング問題を解く
・リスニング対策をする
・英作文を練習
・二次試験のナレーション問題を練習
こんな感じでまずは大枠のやるべきことを書き出して、その上で詳細を付け加えるんだ。
・英単語の暗記
→文で覚える単熟語を7-8割暗記
→出る順パス単を7-8割暗記
→過去問を何度も解く
こんな感じでどんどん肉付けをしていき、やるべきことをすべて網羅するんだ。
2.優先順位を決める
2つ目は「優先順位を決める」ということだ。
優先順位というのはとても大事だ。
たとえばあなたが重要な書類を提出し忘れ、上司がブチ切れているのに
「これも仕事なんすよwww」って、上司の目の前で飲み会のマジックの余興の練習をしだすのは、
どう考えても優先順位が付けられない頭ヤベえヤツだとわかるはずだ。
英語学習についていえば、先ほどリスト化したものに順番をつけていくイメージだ。
先ほどのタスクで言えば、
1.英単語の暗記
2.英文法の総復習
3.長文リーディング問題を解く
4.リスニング対策をする
5.英作文を練習
6.二次試験のナレーション問題を練習
これが理想的な優先順位だろう。
ちなみに英単語の勉強を第一優先にした理由は、まさしく一番優先度が高いから。
英単語がリスニングでもリーディングでもナレーションでも、すべての問題で必要になる。
英単語力がない状態で、リスニングをしても1問の中に5つも6つも不明な英単語があったら手も足も出ない。
そんな状態で勉強しても全然伸びない。
そこを考えると、英単語の勉強からスタートするのが一番優先度が高いとわかるはず。
こんな感じで優先度を付けていってくれ。
3.空き時間に配分する
そして最後にこれらのタスクを空き時間に配分してもらいたいんだ。
そのためには、まずはあなたの一日の空き時間を確認してくれ。
朝5時から7時まで:机に向かってペンを持てるので、英単語テキストの開拓作業
出退勤の電車内:ひたすら英単語の暗記
職場の休憩時間:雑音を排除するため、テキストのリスニングを通じて英単語を覚える
こんな感じでどの時間帯、行動に何をするかを事前に決めておくことで、もっとも効率的に勉強できるだろう。
3章・If-thenプランニングので失敗しないための注意点
世の中どんなものでも、使い方をミスるとうまくいかないよな?
たとえば本来薄毛を隠すためのカツラだって、使い方をミスるとお笑いの道具に成り下がることもある。
それと同じで、万能に思えるIf-thenプランニングだけど、やってはいけない2つのことを解説していく。
まず1つ目、If-thenプランニングは良い習慣化のためのツールなんだけど、
thenの使い方をミスると悪習慣になる。たとえば、
【If】昼食後に、【then】甘いものを食べてリフレッシュ。
【If】スマホ通知が来たら、【then】勉強の手を止めてチェック。
これは良くない。勉強のじゃまをする悪習慣が身についてしまっているんだ。
もしもあなたが無意識的にこうなっているなら、thenの部分をより良いものに修正してくれ。
具体的にいうと、午後の勉強に差し支えたり居眠りするようなら甘いものは昼食後はやめる。
スマホは勉強部屋には持ち込まない、とかだな。
間違ったthenが設定されている場合は、良くない習慣化が強化されてしまう。
時々でいいから、幽体離脱して頭上3メートル上から自分の行動を見直し、
「then」の行動について必要な修正をしてくれ。
そしてもう1つの注意点は、If-thenプランニングはあまりにも強力なので、
自分の意思とは関係なしに習慣がジャマされると本気でムカついてしまうというデメリットもある。
つまり、ルーチンを崩されるとキレる体質になるってこと。
ライオンは狩りを終えて満腹になったら昼寝をするけど、
そのルーチンをジャマしたらブチ切れてたてがみアタックを食らうのと同じ。
そのため、思い通りにいかないケースを想定して、
できるだけ事前に複数のシナリオを持っておいてくれ。
たとえば、
【If】金曜日は定時終わりに、【then】自宅で夕食を取り、勉強する。
というプランニングを持っていたのに、アホな上司が何も考えずに
「これ月曜日までに仕上げてくれ」
と金曜日の夕方に資料作成を依頼してきくる可能性がある。
事前のシナリオ通りに進まなかった結果、残業終わりにストレス解消でヤケ酒に走ったり、
自宅でダラダラ夜更かしして翌朝の計画がバグることになりがち。
だからこの場合は2つのシナリオを持っておくのがいいだろう。
シナリオA:【If】金曜日は定時終わりに、【then】自宅で夕食を取り、勉強する。
シナリオB:【If】残業で帰宅が遅くなったら、【then】夕食は軽く済ませて早めに就寝。勉強は翌朝する。
こんな感じだな。
いざ上司がアホなことをしても、「お!別イベントが発生したか!?」
とFFやドラクエの主人公になったつもりで楽しめるはず(多分)。
4章・If-thenプランニングを実践すればガチで人生が変わる
最後にこの技術を極め倒せば、ガチで人生が変わるという話をしたい。
なぜって「人生は習慣が10割」だからなんだ。
つまり習慣がクソだと人生もクソになるし、その逆も然りだ。
当然、最高の人生を歩むためにも、If-thenプランニングを活用して良い習慣を作っていってくれ。
スティーブ・ジョブズ氏は30歳の誕生日パーティーの招待状に、
「人生の最初の30年で、人は自分の習慣をつくる。そして人生の残りの30年では、その習慣が人をつくり上げる」
と書いたという。彼のような大偉人が言っている話が聞く価値はあるはず。
あなたは今現在の人生に満足しているだろうか?
あなたの「今」は過去の習慣化の結果だ。
デブで悩んでいるなら、それはブタのようにメシを食い過ぎる習慣化の結果なんだ。
過去は変えられないが、未来は変えられる。
今すぐよい習慣を始めれば、未来のあなたは確実に大きく変わるだろう。
あなたが今まで買われなかったのは、単に良習慣の作り方を知らなかっただけなんだ。
長年の習慣を変えるのは難しい。
けど今回紹介したIf-thenプランニングならできる。
変われる。
だから「ええ話聞いたわー」で終わらせず、必ず実践するようにしてくれ。
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