「英語のリスニング力アップをしたいけど、何かいい勉強素材はない?」
「英検やTOEICのリスニング対策におすすめの多聴素材が知りたい」
「英語力アップと同時に、海外の時事ニュースを勉強したい」
もしもあなたがこうした悩みを持っているなら、今回はその悩みを解消するおすすめの教材を持ってきた。ズバリ、CNN English Expressを使って勉強してくれ。「おお、そうかテメエの紹介するものなら脳死状態で買うぜ」というそこのあなた。ちょっと待ってくれまだ買うな。確かにこの教材はおすすめなのは間違いない。けど、効果的な勉強法をミスって使ったり、あなたの英語力が足りない状態で勉強してもカスほど伸びることはないんだ。この動画ではCNN English Expressを使って最高に勉強のパフォーマンスを高める効果的な使い方を紹介するだけでなく、どのくらいの難易度でどの学習者におすすめするか?さらに多聴リスニングをする上での注意点なんかもてんこ盛りでお話をしていく。あなたの英語リスニングに関するお悩みをマッハで解決するので、ぜひ最後まで見ていってくれ。ちなみに黒坂自身も昔この雑誌を使ってリスニング素材に活用していた時期が短いながらもあったので、個人の体験からもおすすめしたい。
では早速始めよう。
目次
CNN English Expressってどんな英語雑誌?
この雑誌を効果的に使って勉強するには、まずは全体像からお話をしていこう。「オイオイ、そんなもんはどうでもいい早く勉強法教えろ」と思ったそこのあなた。焦るなって。全体像をちゃんと理解して始めないと、脳死状態で手だけ動いても全然英語力は伸びないんだ。さて、CNNとタイトルについていることから分かる通り、この雑誌は天下無敵のCNN Newsを収録している。もはや全世界を牛耳っているといっても過言ではない、国際ネットワークを持っていて200を超える国と地域で放送されている。もはや、地球全体で放送されているといっても過言ではないんだ。つまり、グローバル規模で見られることを想定したニュースなので、その内容はとにかく論理的かつわかりやすさに重点が置かれている。だから地方のニュース番組でよくある「イノシシの親子が道路を横断して渋滞が発生。警察官が交通整理をして無事にイノシシの親子は道路を渡ることができました」みたいなほのぼのニュースはない。国際政治、ビジネス、社会問題など世界を揺るがす問題について、毎月16本ほどの記事を元にアメリカのネイティブ英語で多聴&精聴リスニングを訓練しながら、国際時事ニュースも一緒に勉強できてしまうというスグレモノなんだ。ちなみに1つの雑誌の中でも3つのレベルわけがされていて、短くて簡単な素材を集めた基礎編、3分程度の少し長めの英語ニュースを集めた中級編、そして討論番組やインタビューなど難しい内容の上級編で構成されている。
Source:https://ee.asahipress.com/about/
でも個人的な意見をいうと、このレベル分けは正直イランと思う。なぜって初心者も上級者も満足できなくなるから。初心者は基礎編が分かっても上級編は難しすぎて手が出ないし、上級者がやるには基礎編に物足りなさを感じる。中途半端。どうせやるなら、思いっきり上級者向けに振り切って多聴リスニング雑誌として堂々と売ればいいと感じてしまった。それでもおすすめはしたい雑誌であることに変わりはないけどな。
だからこの雑誌のポイントは「グローバル時事ニュースをアメリカ英語で多聴リスニングできる素材」ということで理解してくれ。
CNN English Expressの効果的な使い方と勉強法は?
さてここからはいよいよ本題に入る。CNN English Expressを効果的に使う勉強法について解説をしよう。結論、この雑誌を使う時は「精聴と多聴」をするようにしてくれ。「精聴と多聴って何やねん?」という人にも分かりやすく解説する。
まずリスニング力をアップする上での大前提は、「聞いて意味が分かる」という状態が必須だと思ってくれ。「えー!自分の通っていたスクールの先生は”今はわからなくても頑張って聞いていればリスニングできるようになる”っていってるけど?」という人もいると思う。悪いなそれ騙されてるわ。オレが今からその洗脳を解いてしんぜよう。イメージしてもらうとマッハで理解できると思うけど、あなたは日本語と英語とアラビア語の歌を聞いて、どの歌の歌詞を一番に覚えられるだろうか?当然、日本語だよな?なぜって内容が理解できるから。その次はおそらく英語の歌詞だと思う。そしてアラビア語の歌に関しては100億回聞いても覚えられないはずだ。なぜなら何をいってるかサッパリ分からないから。もうわかったと思う。人間の脳は意味が分かるものを有意味情報として記憶の倉庫に保存するけど、意味がわからないものは雑音として倉庫に入れずに捨ててしまうんだ。この脳科学の絶対的真理を乗り越えて、あなたは意味がわからないままでも、努力して何度も聞けば自然に分かってくる自信があるだろうか?やめとけ。世の中には意味のある努力とない努力がある。内容がわからないものを頑張って聞き流しをすることは、意味のない努力に該当するだろう。今のリスニングの話を徹底的に解説した過去動画を用意しているので良かったらこちらもあわせて見ていってくれ。
さて話をCNN English Expressに戻そう。まずは精聴を頑張ってくれ。精聴というのは字の通り「精密に聴く」ってこと。リスニングしていて、分からない箇所に出くわしたらそこで聞き流すのではなく、単語の意味を調べたり英語のスクリプトを見てなんと言っているのかをしっかり確認しつつ理解しながら進めるってことだ。具体的には次の4ステップで取り組んでほしい。
1.何も見ずに耳だけで音声を何度も聞く。
2.これ以上聞いても分からないと感じる限界まで聞いたらスクリプトをチェック。
3.聞き取れていない箇所や、不明な英単語を調べる。
4.もう一度聞き直してわからない箇所を完全に潰す。
いきなりスクリプトを見てしまわないことで、自分が分かっていない箇所を明確にする。そしてわからないところを放置せず、きっちり調べる。ここまでやり込んで初めて精聴といえる。
そして次は多聴だ。多聴も原則としては、ワケわからない状態でキッチンで人参をトントンしながら聞き流しても効果はない。しっかり精聴を終えた部分についてのみ、何度も繰り返しリスニングをしよう。その際、慣れてきたらシャドウイングまでやるのがいい。なぜならシャドウイングをすることで、嫌でもリスニングに集中することになるし発音の練習にもなるからスピーキング力向上につながる。さらに色んな内容のニュースをたくさん聞くことで、時事ニュースに強くなる上に、英語の表現力やフレーズ、英単語力も手に入ってしまう。一体、一粒で何度おいしいねん!というくらいに価値が高い勉強法と言える。
でも繰り返しだけど、リスニング素材は内容を理解しながらやってくれ。脳みそ空っぽ状態でやってもマジで効果はないので、「精聴と多聴」を前提に取り組んでもらえるといいだろう。ちなみにこの動画ではCNN English Expressの素材だけど、NHKラジオ英会話でも似たような勉強ができる上に、会話調で日本人講師による解説もついてくるのでこっちも検討してみてほしい。詳細は過去動画で解説しているので概要欄から見ていってくれ。
CNN English Expressの難易度は?どんな人におすすめ?
「何それ英語だけでなく、世の中のお勉強もできるなら借金してでも買うしかないやんけ」と思った人は待ってくれ。実はこの雑誌は人を選ぶ。ある人には最高の素材でも、別の人には正直金の無駄になる可能性だってあるんだ。安心してくれ。ここからはどんな人に向いているのか?どのくらいの難易度なのか?ってことについて分かりやすく解説する。この間は公園に住んでるカブトムシに解説したら、しっかり納得してもらえたみたいなのでわかりやすさは保証しておく。
まずは難易度だ。正直いってこの雑誌はそこそこ、いやまあまあ難しい。だから「be動詞って何?」ってレベルの人が手を出すと金を溝に捨てることになるから注意してくれ。この雑誌を使って勉強して伸びるには最低の英語力が必要になる。イメージ、F1レースに出場するなら、フェラーリとかランボルギーニクラスの車で出場するべきで、三輪車や一輪車を引っ張り出して来て無理に出場しても勝負にならないというのと同じだ。
まずは「絶対にこのレベルはないと話にならない」ってのを必要スペックとして紹介する。これを見てくれ。
【必要スペック】
英検準1級以上
TOEIC700点以上
え?いきなり絶望したって?いやいや英語学習素材と言っても、いうてこれはホンマモンのアメリカ人が聞くニュース英語素材の雑誌なので、正直これのくらいのレベルがないと「雑誌を使って英語力を伸ばす」ということは無理ゲーなんだ。一部の英語教師の中には「英検準2級、TOEIC500点からでも続ければ伸びます」みたいなことを言う人いるけど、いやいやとツッコミを入れたい。そりゃ理屈の上では伸びるかどうかでいえばもちろん伸びるけど、1行ごとにわからない単語、分からない内容が延々と続く苦行の中で1つずつ調べたり英文法を学びながらやるんですか?といいたい。普通の一般人にそんなブッダクラスの精神力を求めるのは酷すぎるだろと言いたい。英語の勉強の挫折になる一番の理由は「このまま続けても伸びるとは思えない」という不安や迷いだから、勉強をする上でちゃんと理解しながら確かな成長が保証された道を通らないと無理だ。
一応、必要スペックを晒したが理想的にはもう少し上のレベルを目指す人が使ってもいいと思ってる。推奨スペックも紹介しておこう。
【推奨スペック】
英検1級
TOEIC900点以上
正直、ここまでのレベルがあるなら十分すぎるほどついていけるはず。たとえば「すでに英検1級、TOEIC900点を取れたけど英語学習用素材でお勉強は卒業したい。ホンマモンの英語素材を使ってネイティブ英語についていけるだけの修行をしたい」という人がこの素材を使うのはありだと思う。英語雑誌を使って英語力を伸ばしたい!と思うなら悪いことは言わない。まずは英検準1級合格、もしくはTOEIC700点以上取った上で始めるようにしてくれ。その前に無理に始めても非効率になってしまうだけだ。
CNN English Expressを使って伸びるリスニング以外の力
最後にCNN English Expressを使うことで、リスニング力は当然としてそれ以外に伸びる英語力について解説しよう。
まずは何と言っても語彙力が伸びる。これは間違いない。たとえばhonorable 名誉ある、pray for ~に祈る、domestically 国内で、といった英単語も活きた長文英語リスニングの中でドンドン拾える。毎日続ければ雪だるま式に語彙力が伸びていくだろう。それから英語のスクリプトも読むのでリスニングだけでなく、リーディングも一緒に勉強することになる。リーディングとリスニングはものすごく密接につながっているので、耳と目の両方で勉強になるんだ。それから自分の意見としての発信力もつく。英検1級受験者が分かるあるあるな苦労話として、英作文やスピーチ問題で自分の意見を発信するための勉強というのがあるんだ。国家の安全保障と税金の関係、みたいな話題を振られてても、ほとんどの人は「えー。争いはダメだよー。いやーんこわーい。戦争はんたーい」くらいしか自分の意見を言えない。でもこの雑誌は余すことなくそうした白黒つかないネタを提供してくれるので、リスニングの勉強をしながら「自分ならこの問題についてどういう意見を持てるだろうか?」と考えることで意見の発信力を持てる。これは英検1級の英作文やスピーチ問題以外でも、ビジネスマンとしては持っておくにこしたことはないだろう。最後にこの素材は正直、かなり難易度が高いので毎日必死に勉強して食らいついていけば、自然に英語力は高まるしそうすれば英検やTOEICのスコアアップにもつながるだろう。
今回は以上だ。自分が言えることはこれですべて話し尽くした。あなたにやってもらいたいのは、次の休みの日に書店に出かけてCNN English Expressを立ち読みすることだ。もしも気に入ったらそのまま買って試してみるといい。難しすぎると感じたら、まずは英検準1級かTOEIC700点取れる実力を付けてその後で改めて再会するというのがいいだろう。
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