「こんにちは!黒坂岳央(くろさか たけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
今回は前回のシャドーイングの記事をさらに深掘りします。
あなたはもう、前回の記事を読んで頂けたでしょうか?
↓
「発音上達したいなら、とりあえずシャドーイングやっておけ。繰り返しやればうまくなるからさ。じゃ」
…まあ本質的に私がお伝えしたいことは、これだけなんですよね。
英語の発音を上達させ、
「口で英語のフレーズを覚える」
という効果もあるシャドーイングは、
英会話の訓練をする段階にきたら必ずやってもらいたいと思っています。
今回は前回の記事をさらに掘り下げたお話をします。
「発音良くしたいお~! カッコよくなりたいお!」
って思う人はぜひ最後まで読んでおいてください。
目次
読者さんからの質問に回答する
さて、まずは読者さんからの質問に回答しましょう。
先日、コメント欄に次のような質問を頂きました。
私は、黒坂さんの著書に出会うまで色々なノウハウ本を読んできました。その中には、発音記号そのものを理解しないとネイティブの発音を聞き取れるようになれないと書いてあるものも多くありました。
そのため、今回の記事に書かれていたように、発音が上手になりたいという強い意志を持って、ひたすらCD音源をじっくり聞いて、シャドーウィングするというやり方には少し驚きました。
こちらについて解説をしましょう。
前回お伝えした通り、
私は発音記号をフルシカトして学習をしました。
「やる夫もいつもフルシカトされるお! どういうことだお!」
「つ、続けていいすか?w」
著書でお伝えした通り、まずは単語を頭に詰め込み、
その次に英文法やって、長文の多読を身に着け、
NHKラジオを使った英会話の訓練(これは著書では書いていなかったけど)をやりました。
「あぁん? 発音記号? んなもんあとあと! とにかく英語を読めるようにするんだ!」
って勢いでガツガツ勉強して、NHKラジオをシャドーイングしていたら…
「あれ? 別に発音記号なんてやらなくても、普通に英語の発音って出来るじゃん?」
という結論に行き着いたわけですw
この話にウソや偽りはありませんし、
シャドーイングをきっちりやれば本当に発音記号の勉強に
ガリガリ時間をかけなくてもいいと思っています
(っていうか自分は1秒もやったことないしな…)。
でもね、これだけ気をつけてもらいたいんですよ。
それは「発音が難しかったり、分からないものは自分でもキッチリ調べてほしい」ってこと。
私の場合はthとかrとlの発音の違いについて、
録音したNHKラジオの音声を何度も繰り返し繰り返し、
とにかく聞いて聞いて聞きまくり&発音しまくりました。
最後は自分の声を録音してチェックしたり、
家族に発音を聞いてもらってできているかチェックしてもらったり…。
そうした努力を重ねた結果、今ではthもlとrも発音ができるようになったわけです。
「シャドーイングだけで発音は間違いなく身につく。
ただ、頭空っぽで毎日機械的にやるだけじゃ身につかんぜ」
ってことは覚えておいた方がいいと思います!
私が提唱する学習法は、必須英単語はすべてCD音源を用いて
読む&聞くもこなしてもうらので、
発音もガッツリ耳から学べますよね?
ですので、そこに発音記号の出番はないよ、ってお話です。
てな感じかなw
…もしもこの解説でどうしても腑に落ちない場合は、
またコメント欄へ来てくださいませw
なんとしてでも、あなたが納得頂けるまで心ゆくまでサポートいたしまする!
ほな!また。
「くそー、やる夫にはない読者への愛情を感じるお…!」
シャドーイングのハマってはいけない落とし穴
シャドーイングの効果については、
前回の記事でしっかりとお伝えしましたよね
(まだ読んでいない人は必ず復習をしておいてください!)。
「よし!それじゃ今すぐやるお!今すぐにだお!!」
と思い立ったら即行動!なやる気満々な人へ一言。
「あ! シャドーイングをするのをちょっと待って!」
…すいません。
いきなりやる気満々のあなたにストップをかけてしまい、
申し訳ないのですが、
実はシャドーイングをする上で
ハマってはいけない落とし穴があります。
シャドーイングはただ闇雲にやれば、
効果が出るというものではないのです。
下手をするとただ疲れて体力を消耗し、時間を浪費してしまいます。
ですので、「やる以上はしっかりと効果が出るシャドーイングを実践しよう!」
って意識を持つようにしてください。
「反面教師」という言葉がありますよね?
人の振り見て我が振り直せ、とも言われますが
要するにダメダメなパターンをしっかりと理解し、
「自分はああなっちゃいけないな!」
と自戒することで、落とし穴を回避しようぜって考え方です。
「なんだお! やる夫にケンカ売ってるのかお!? やる夫を反面教師にするなんて失礼だお! プンスカだお! 激おこぷんぷん丸だお! ムカ着火ファイアーァァァ!!!」
(べ、別にやる夫を反面教師にするなんて一言も言ってないぞ…。)
(違うんだよ。構ってほしいんだよ)
(あ! そかそか…。)
はい、シャドーイングの話でしたねw
それでは早速落とし穴をご紹介しましょう。
1.上達意欲はマジで重要!
2.内容を理解しつつシャドーイングせよ
3.簡単すぎる内容もダメ。
4.長時間より、回数が大事。
5.映画やドラマを題材にするな。
1つずつ見ていきましょう。
上達意欲はマジで重要
これは結構落とし穴です。
シャドーイングの目的、それは当たり前過ぎますが英語力向上ですよね。
そして英語の発音を上達させるなら、
何と言ってもシャドーイングです。
じゃあシャドーイングを頭空っぽで、
ただただ機械的にやって身につくか?
っていうとそんな事はありません。
世の中には何かスキルを身につける時に、
毎日ただ機械的にやるだけで身につくものと、
集中して、本気で取り組まないと身につかないものに分けられますよね?
例えば前者は「簡単な料理」がそれに当たります。
カレーとかそうじゃないですか?
具材切って、水入れて、火をつけて、ルウ入れたら終わりですよね?
頭空っぽで機械的にやっても、5回作れば次はもうラクショーですよねw
カレーくらいなら考え事とか、おしゃべりしながら
集中なんてしなくても作れてしまいます。
あ、ちな自分はかなり料理を作る(いや、正確には作らされるだな…w)ので、
「こ、こいつ自分では料理なんてできず、奥さんに料理作らせているくせに料理を語っているお! エアプ料理人乙!」
って思わないでくださいね、それ悲Cから(笑)。
じゃあ後者の、「集中して上達意欲をもって取り組まないと上達しないぜ」
ってものには何があるでしょうか?
仕事がそうじゃないですか?
大卒の新人が同い年、同じレベルの大学卒、仕事知識0、スキル0で同日に入社して、
何年も経つと大きな差がついていったりしますよね?
一人は将来役員を目指してガリガリ仕事をして、毎日成長と信用を積み上げながら仕事をしているのに対して、
もう一人は
「あー、早く老後にならねえかなー。ひたすら食っちゃ寝して暮らしてえわー」
って思いながら鼻くそほじりながら、
家に帰った後、「どうやって遊ぼうか?」
をひたすら脳内シミュレーションしながら仕事をする…。
そりゃ差がついてあたりめえじゃないですか?
仕事に限らず、物事に取り組んでいるときの集中力と、
「どうやったら伸びるか?」
って意欲の高さが成長速度に直結しますよね?
シャドーイングでも同じです。
頭空っぽで毎日機械的に、
やらされ感満載で取り組んでも
全然上達しないよってことです。
「とにかく英語の発音をキレイにしたい!上達したい!」
という、強い意欲は集中力と創意工夫を生み出します。
上達したい気持ちがあるので、
耳をダンボに全力で耳に集中して聞き、
毎日ヘトヘトになるまで口を動かして発音を練習するわけです。
でもその内、壁にぶつかります。
「クソっ、どうしてもtheaterが発音できない…どうしたらいいんだ?」
という具合に、上達意欲があれば、そこから探求が始まります。
「あれ? theaterってもしかしたら「th(シ)」+「ア」+「ter(ター)」に分解して
一つずつ発音を練習すると出来るんじゃ? USA!USA!」
とか思うわけです。
でね。このtheaterって単語の発音練習をしっかり一つこなすだけで、
その後は「center」とか「through」って別の単語の発音も出来るようになります。
theaterの発音訓練をした時に、ter、thの発音が身についているわけですから。
分かりますか?
「発音うまくなりたいお!」
って強い意欲はマジで重要です。
逆にこれを持たずして、
ダラダラと、機械的に練習をしても効果はありませんので、
しっかりと理解しておいてください。
内容を理解しつつシャドーイングせよ
さて、その次は
「発音している英文を理解できないまま、
シャドーイングするなよ。マジでやばいから」
って話を次にします。
意味を理解しないままシャドーイングしても、
発音は上達するでしょうが、
それだけで効果を最大化することは出来ません。
シャドーイングの効果って
「発音が上手になるだけ」
じゃないんですよね。
英文を目で読んで理解することで、
そこで使われている単語とか英文法の理解が進むわけですが、
声に出して練習することで、
さらにしっかりと脳内に記憶として定着するようになります。
あなたは好きな歌がありますよね?
気に入った歌を見つけ、
自分でも口ずさんで歌っていたら一瞬で覚えてしまいます。
歌詞カード読むだけで歌詞を覚えるのってマジでキツいけど、
リズムにノッて、声に出して歌えばすぐ覚えられる…そういうことです。
せっかくなら英文を発音する過程で、
書かれている英文法や英単語、
そして英文をまるごと頭に入れてしまいましょう。
発音している英文が理解できないまま放置して、
ただ発音をキレイにする素材だけにするのは、
あまりにももったいないっすよ!
最初が一番辛いシャドーイング
シャドーイングって最初が一番辛いんですよ。正直、かなりキツい。
英語には日本語を話す時には使わない音とかもあり、
それを発音するためには
普段は動かずにサボってる筋肉を動かすことになります。
そうなると当然、疲れますよね。
さらに最初はなかなか上手に発音出来ません。
私もcomputerをなめらかに発音出来るまでに、
そりゃあむちゃくちゃ苦戦しました。
でも強い意欲を持ち、分からないところを探求し、
繰り返し練習をすれば誰でも必ず出来るようになります。
もしかしてキレイに英語の発音が出来るのは、
「才能」だと思ってません?
それ違いますからねw
英語力は高いのに、日本語訛りが強すぎる英語を話す人は
「発音?いいのいいの。英語は伝わりゃいいんだよ」
って感じで、はなから英語の発音を良くするつもりのない人です。
ですので、
「大人になってから英語を勉強しても発音は身につかない」
「独学じゃ発音は上達しない」
とか思わないでほしいんですよね。
実際、私は23歳で英語の勉強をスタートして、
1年後にはほぼほぼ今の発音が出来るようになりました。
留学して発音が上達したわけじゃありません。
英語の発音についても、自室で一人、NHKラジオの音声を使って
淡々とシャドーイングするだけで上達させることができました。
それができたのは繰り返しですが、
どうしても発音がうまくなりたかったので、
必死に、愚直にシャドーイングを練習したってだけです。
発音を上手に出来るようにしたければ
最初はとにかく辛いってことを理解しておきましょう。
英語に限らず、どんなことでも最初が一番辛いじゃないですか?
ダイエットもそうだし、ブログの更新もそう。
最初は慣れていないし、なかなか成果が出ないから
マジで辛い要素しかないんス!
だけどそこで逃げ出したら、
永遠にゴールになんてたどり着けない…。
だから…いえ、最初だからこそ…どうか気合と根性で頑張ってください。
逃げないでください。
逃げなかった者にだけ、成果は与えられます。
一定レベルに到達するまでシャドーイングはするな!
そして最後にすげー大事な話をします!
それはある程度のレベルに到達するまでは
「シャドーイングに時間を使いすぎるな」って話です。
英語学習って「効果の出る手順を踏む」
事がとてつもなく重要なんですよね。
つまりは学習する順番です。
多くの人が英語を勉強しても、結局ものにならず、
お金と時間をムダにする最大の理由、
それはいきなり英会話から入るからです。
順番がおかしいんですよね。「英会話は一番最後」にやるべきです。
英会話こそ、単語、英文法、読解などの
英語力の根幹をなすスキルを取得した後の
総仕上げで英会話をやるべきです
(そもそもスイスイ英語多読が出来るレベルになり、NHKラジオを使えば、
それだけでコミュニケーションに困らないくらいには話せるようになりますけどねw)
シャドーイングも同じです。
効果を最大化させたいなら、できれば英単語、英文法、英文読解の後にしてください。
発音うまくなりたい!って気持ちはマジで痛いほどよく分かるので、
まあ、リーディングに疲れたときの気分転換にやる、とかならいいと思います。
上述した通り、英文をしっかり理解しながら
シャドーイングすることで
英単語や英文法の理解がさらに深まります。
ですので、発音の練習とともに記憶も定着し、英語の総合力も高まります。
でも、それを実現するには、単語や文法の知識が必要ですよね?
と、なるとシャドーイングは英単語や英文法の勉強を一通り終えた後にやるのが
もっとも効果が高いと思うわけです。
って、気がついたらまたまた、
気合を入れすぎてものすごい長文になってしまった(笑)。
では、もしも質問があればコメント欄にオナシャス!
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