社会人も英語をゼロから独学でやれ!超「超」勉強法 潜在力を引き出すプリンキピア 著:野口悠紀雄さん

「勉強しないといけないのは頭ではわかっているけど、どうしても気分に波があって安定的に取り組めない」

お待たせした。今回は日々、勉強のやる気が出たり消えたりフラフラ過ごすあなたの脳天に、全力で右ストレートをガツンとブチかます素晴らしい書籍を紹介したい。それが「超・超勉強法だ」。「ええ?何その超かめはめ波の更に上を行く超・超かめはめ波みたいな必殺技は?」と思った人もいると思う。実はこの本、オリジナルは1995年に「超勉強法」というタイトルで発売されている。そこから時が流れること28年、今やAIが全世界のホワイトカラーの90%の仕事を奪い取ろうという話が現実味を帯びるようになっって時代は大きく変化した。内容を2023年度版に大きくアップグレードしたのが本書なんだ。1995年度版の超勉強法は黒坂にとって我が人生史上、間違いなく最大の変化のきっかけを与えてくれたので、この動画も自然と気合が入った。この本は2023年3月31日発売日に買い、その日中に全部読んだ。やっぱり面白かった。28年経っても野口先生の勉強に対する熱い思いは1ミリも変わってないので、少しでもそのエッセンスをお伝えできるように取り上げたい。気になったらぜひ本書を買って読んでほしい。

この動画は英語の勉強に関係する部分を中心に取り上げるのはもちろん、「人間だけが勉強で運命を変えられる。人生を変えたければ勉強をしろ」という熱い話をしていく。あなたがこの動画を見るメリットだけど、黒坂とは違った視点で英語を独学で勉強するために必要な技術が分かるだけでなく、あなたのこれからの人生は文字通り、勉強をすることで完全に決まってしまうという話をしていく。生き残りたければ勉強しろ!そして間違いなくあなたのハートに火をつけて見せる「こりゃ勉強しないとダメだ」と心から思わせて見せるので、最後まで聞いてくれ。

 

今回は次の内容でお届けする。

結果を出す!「超」勉強法の3原則
 1.成果を出す

 2.重要な点に集中
 3.まず全体を見る
英語の「超」勉強法
AI時代の勉強法
人間だけが勉強で運命を変えられる

ではいく。

 

>>>書籍:超「超」勉強法 潜在力を引き出すプリンキピア(Amazonアソシエイト)

 

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結果を出す!「超」勉強法の3原則

では第1章から始めよう。第1章では「超」勉強法の3原則ということで、結果を出すために必要な原則を話したい。あなたに注目してもらいたいのは「原則」という言葉なんだ。原則というのはいつの時代でも絶対に変わらない最重要ポイントということ。今から100年前もこれからの100年後も、水の沸点はずっと100度だし、良い人間関係は「挨拶が重要」これ変わらないよな?勉強についても色んな技術やツールが世の中にあるけど、いつの時代でも、数学・国語・英語など、どんな教科でも共通する3つの原則があると野口先生はいっている。それはなにか?

1.成果を出す
2.重要な点に集中
3.まず全体を見る

この3つだ。もちろん、あなたが最も強い関心を持っている英語学習についても言えることなんだ。順番に1つずつ見ていこう。

まず成果を出すということについて、野口先生は「勉強は上達の実感が大事。成長を実感できれば成績が上がる→成績が上がれば勉強が楽しくなる→頑張るから更に伸びる、という好循環が生まれる」というんだ。これ、仕事でも同じようなことが言われるよな?「努力はゴミ、とにかく結果を出せ」と。たしかにそうかもしれない。「頑張ってる人は美しい。応援したい。努力もしっかり評価すべき」っていう人いるけどそんな人も現実では結果でしか評価してない。毎日4時間睡眠で朝早くから頑張ってるけど、激マズラーメン店があったらあなたはどうする?「当店のおすすめはゴディバ製のチョコレートラーメンでございます。だしは高級シャンパンのドンペリが隠し味!値段は1杯2000円」これ食べにいく?レンゲでスープ飲んだら喉の奥がシュワ~ってする感覚するやつ、次行く?無理よな?世の中は結果がすべて、それは仕事も勉強も同じなんだよ。でも、仕事と勉強には大きな違いがある。それは仕事は実力だけでは決まらないってこと。運もめちゃめちゃ影響する。ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、イーロン・マスク、世界的なビジネスマンがもしも戦国時代に生まれたら成功できた?多分、能力を活かせなかった可能性が高いよな?成功者へのインタビューで、「あなたの成功した秘訣はなんですか?」と聞くと、判をついたように「運が良かったから」と答えるよな。これデタラメじゃなくてマジでそうなんだ。仕事は運も大きい。黒坂はチームワークは壊滅的に苦手だけど、ソロプレイが好き。インターネットがない時代に生まれていたら、何の成果も出せずに土に帰る事になったと思う。そして、野口先生はこういう。「勉強は仕事と違って正しい努力をすれば、誰がやっても結果が出る」と。これは本当にそう思う。英検1級、TOEIC900点オーバー。ちゃんと正しい努力をすれば絶対誰でもできる。でもその逆もいえる。どれだけ生まれつき知能が高くても、成果が出ない間違った努力をしたら永遠に結果は出ない。だから勉強をする上では結果が出る方法でやる。これが大事。

次は重要な点に集中するということだ。勉強ができない人がやりがちな典型的ミスは「全部を同じレベル感でやる」ってこと。真面目な人ほど成績が悪い理由は、「1つでも取りこぼしがあったらダメ」と1つずつあまりに丁寧にやりすぎる。その勉強のやり方で安心感は得られるけど、実はその安心感は偽物で結果は伴わない。そして「一生懸命やったのに成果が出ない自分は頭が悪い」と自信を失って挫折する。この場合、頭が悪いのではなく、優先順位をつけるのが下手くそってこと。でも優先順位は技術なので改善できる。それが「どこが重要でどこが重要でないか?」を見極めること。明日本試験なのに、今日カーテンレールを掃除するのは間違いだよな?「英検1級を取りたい!」って人は優先順位の高いことからやらないといけない。それはなにかというと「過去問で合格点を取れるように勉強する」ってこと。過去問は実際に出題された問題が収録されているよな?ということは、次の試験も過去問に出てきたものと似通った、もしくは同じものが出る可能性が高い。まずやるべきは過去問で合格点を取れる状態を作ること。あなたが今やっている語彙、英作文、面接対策、リーディング、リスニング対策は、あなたが叶えたい最終目的を達成するために重要?「一応これも勉強しておこう」とむやみにあれこれ手を出してない?英語ができるようになるために重要なこと、重要でないことは最初から決まってる。たとえば英検、TOEIC、ビジネス英語を限られた時間で身につける上では、発音記号、ネイティブしか知らないフレーズを一生懸命やってはいけない。やるのがムダとは言わないけど、もっと優先順位が高い項目はたくさんある。あなたが薄毛を改善したければ、毛生え薬を構成する成分の化学的知識なんて要らない。それよりも毎日欠かさず毛生え薬を飲むほうが大事だよな?アクセルの踏み加減の方が重要。仕事でパソコンやスマホを操作する上では、半導体について知らなくてもいいが、エクセルとかビジネスチャットの使い方を知っておく必要がある。あなたは仕事でエクセルやワードを使っているが、全機能の内9割知らなくても1割知っていれば仕事で困ることはない。もしも残り9割の使いもしない技術を勉強するなら、それはムダでしかないってこと。勉強は何が重要かを見極め、最短距離のルートでじっくり焦らず努力を積み重ねることが重要。

そして最後にまず全体を見ること。教科書の1ページをマスターしないと、次の2ページにいってはいけないというのは間違い。まずはさっさと全ページを通読して、大体どこに何が書いてあって、どのくらいのボリュームがあるかを把握する。これは過去動画でも解説済だが、7回読み勉強法がおすすめ。

【2023年最新】英語学習に効果的な7回読み勉強法のやり方完全解説! どんな試験も一発合格する完全独学術!著:山口真由さん

たとえるとまず山頂に登ってしまい、そこから地上を見下ろすみたいなイメージ。そうすれば入り口から山頂までどのくらいの距離があるかも分かるし、危ない崖がどこにあるかもよく見える。英語の勉強で躓く人は「apple=りんご、strawberry=いちご」みたいに地獄の無味乾燥に英単語だけを暗記するとか、いきなり文法だけを学ぶとか、発音記号だけをやって「自分は初心者なのでイチからやります」と個別に勉強するから、退屈に感じて続かない。「えーこれいつまで続くの?」という精神修行になる。だから英語を勉強する時は英語の長文全体を反復リーディングしてまるごと頭に入れる、黒坂と同じ勉強法を提唱されている。野口先生も同じような勉強法で英語を身に着けられている。英語の勉強法については次の章で改めて解説する。まずは全体を理解する、というのは実は知らないうちにあなたも実践している。たとえばスマホの使い方。よさげなアプリを入れて使ってみたり、適当にいじるなかで使い方が上手になっていく。もしもスマホの使い方入門講座みたいな教室に全員通って「そもそも、スマホは抵抗膜方式(テイコウマクホウシキ)のタッチパネルに指でタッチすると、上下の電極膜が重なり通電して…」みたいな話ばかり聞かされても、絶対にクソつまらないw 実際にさらって動かさないと全然頭に入ってこないはず。

 

以上3つが超勉強法3つの大原則なんだ。では次の章からいよいよ英語の勉強に特化した、超勉強法を紹介する。ここからがこの動画で一番重要になるのでぜひ最後まで見てくれ。

 

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英語の「超」勉強法

第2章では英語の「超」勉強法ということで、英語に特化した勉強法について解説する。結論、野口先生がおすすめする英語の勉強法は「まず英文を丸暗記を目指して、全体を把握しろ。そのためには同じ英文を10回、20回繰り返して読め」といっている。あれ?これどこかで聞いたことがあるような…そう!黒坂の提唱する英語多読勉強法、山口真由さんの7回読み勉強法と同じなんだ。

単語を1つずつ単体で覚えるのではなく、英文文脈の中で丸暗記することが重要だという。そして英文を深く記憶するためには、できるだけ覚える内容を長くするべきで意味のある内容を覚えろといっているんだ。たとえば英語の略語、SDGs、IoT、NFTは覚えづらいよな?環境保護、SDGsと言われるけど、ついSGDsといってしまった人もいるはず、でもこれをSustainable Development Goals:SDGs(持続可能な開発目標)で理解すれば一発で頭に入る。そして人間の記憶は入れるのは実は簡単で、脳の記憶容量は一般的に思われているよりはるかに大きくたくさん入る。「私、アホなんでたくさんの知識が頭に入らないのー」というのは間違いで、記憶に自信がないというのは実は必要な時にサッと取り出せてないということ。そう、覚えられないのではなく、思い出せなかったのだ。だから、多読がいい。文脈、ストーリーがある英文をまるごと頭に入れれば、芋づる式に思い出せる。野口先生は中学生の頃、学校代表で英語弁論大会に出たという。その時に繰り返し英文を読んで覚えたのだが、最初を思い出せば、次は自動的に思い出せるし、途中を思い出せば、その直後もスルスルと思い出せる感覚があったという。この経験を活かして高校生からは英文を繰り返し読んで丸暗記。「暗記しなければ!」とは一切意気込まず、他の勉強の息抜き代わりに反復読みをした。20回くらい繰り返し読んでだいたい覚えられたという。今の聞いた?20回読む。そう、野口先生は東大→カリフォルニア大学で経済学修士→イェール大学経済学博士を経て、スタンフォード大学客員教授と活躍する超エリートだけど、そんな有能な人でも20回繰り返したといっているので、1-2回の反復で音を上げている人は努力の基準値をあげよう。歴史上の偉人も同じような勉強法で外国語を取得した。語学の天才シュリーマンは、丸暗記法で外国語の文献を覚えた。アメリカ大統領リンカーンも読んだ本を暗記して勉強した。人類史上最高の天才ハンガリー生まれのノイマンはアメリカで仕事をするため、英語が必要になったので英文丸暗記で突破した。昨今あちこちで言われる「楽して身につく」「たった1ヶ月でできる」みたいなだいたい詐欺のケッタイな勉強法とは違って、繰り返し読んで自然に英文を頭に入れろという黒坂の勉強法は、歴史上の偉人もやっていた地味だけど、確実に効果が期待できる勉強法なんだ。

次に「英語は書き言葉、つまりライティングにこだわれ。スピーキングよりライティングが重要」と野口先生はいう。今の話きいてあなたはどう思った?ほとんどの人は「ほーん」と鼻ほじして聞き流すか、「あっそ。でも自分はスピーキングをやりたいんだけどね!ライティングなんてどーでもええわいw」と思ったはず。でも正直、聞き流さないでほしい。ハナホジする手を止めて真剣に聞いてほしい。あなたは英語で成功したいか?「いや、英語はタダの趣味なんで好きなことだけしたい」という人は別にここから先の話は聞かなくていい。でも、「自分はやる以上は、英語を使って人生をひっくり返すつもりだぜ!」って場合は先入観、思い込みなしで今の言葉を素直にそのまま聞いてほしい。スピーキングよりライティングを優先しろというこの話をそのまま一旦、受け入れその後で判断してほしい。正直、この話は個人的にこの本を読んで一番うおおおお!と体温が高くなった。英語を教える講師は世の中に山ほどいるけど、野口先生のようにアカデミック、ビジネスの両方の世界で大成功し、今年82歳を超えてもずっと勉強を続け、専門分野の第一線で活躍し続けている人にしか絶対にいえない重い重い言葉だと思う。聞いてくれ。じゃあ話すけど、日本人に限らず英語圏の人間もそうだが、「相手の知力や力量は話し言葉ではなく、書き言葉で判断される」という。うわああ、ついに核爆弾級のドデカイことをいってしもうた野口先生!パンドラの箱を開けてしもうた野口先生!もうね、これは分かりすぎてヤバい。自分が人生でうっすら感じていたことを言語化したって感じだ。話し言葉はごまかせる。言葉の技術が足りなくても、声を大きく小さく話したり、ジェスチャーを使ったり、声色を工夫すればいいたいことは伝わる。正直、多少知力が足りない人でも、しゃべりが上手ければ詐欺師として荒稼ぎできる人は世の中にいる。だけど、書き言葉は違う。英語ならたった26文字だけで宇宙、森羅万象すべてを表現できる。いや、むしろ26文字ですべてを表現しなければならず、その人の持っている知力や知識、技術がモロに全面に出てしまう。だから詐欺師とか実力に自信がない人ほど、テキストコミュニケーションではなく、対面でのコミュニケーションを好む。口頭なら勢いとかでごまかせるからな。でも文語はそれができない。英語圏でも日本人ビジネスマンのつたないスピーキングでも、話す内容の質が高ければ講演会場は満席になり、講演終了後は質問攻めにあうということがある。でも書き言葉がショボければ「この人は知性が低い人間だ」と判断されてしまうことがある。「知性」は生まれつきの才能100%で決まるわけではなく、知識と技術を磨けば光る。そして社会的に上の階層にいる人ほど、書き言葉の非常に細かい部分まで見ており、自分の力量が驚くほど全部相手に伝わることを感覚的に知っている。文章というのは、その人の実力を示す履歴書フルオープン状態だと思ってくれ。英語、日本語に関わらずとにかく書き言葉を鍛えることは仕事をする上で非常に重要になる。

そしてこれは黒坂オリジナルの話だけど、よく「英語の勉強をする上でやる気を維持するため、自分へのご褒美は何がいいですか?」と聞かれる。だけど、これに対してその考えは改めた方がいいといいたい。勉強のご褒美、つまりインセンティブとは、甘いスイーツとか飲み会でゲラゲラ笑うとか、仲間内でちちくり合うとかそういうのを目指すべきじゃない。そうしないと勉強が続かないようでは、英語の勉強を長い間継続して成功することは難しいと思う。だってそういうご褒美がないとできません、ということは勉強は本来やりたくなくてつまらなくて苦痛しかないって意味だから。もちろん、たまに気晴らしは否定しないし、それでやる気が出るならいいと思う。だけどドーピングみたいにそれなしでは英語ができない、というのは絶対に間違い。英語の勉強の真のご褒美とは、英語の勉強の中にある。つまり、英語の勉強を努力して、成長を実感できたとか、これまで人生で何一つ継続することができなかった自分だけど人生で初めて一年努力を続けられたという進歩とか自信なんだ。できないことができた、わからなかったことがわかるようになった。こうした成長が楽しさになり、その楽しさが次の努力を作り、そして次の結果を運んでくれる。外的なやる気に頼るのではなく、勉強そのものから楽しさを拾い上げられる人が成功体質の持ち主だと思う。自分自身、このYouTube動画はビジネスのために始めた。最初は辛かった。だからスタートしてすぐ何ヶ月もお休みした。ブログ時代から見てくれている人は知っているよな?w 頑張っても思ったように伸びない。むしろ頑張れば頑張るほど、逆に再生数や最後まで動画視聴する割合が減っていく時期もあった。頑張っても思うような結果が出ない苦しさから逃げたくなる瞬間も正直何度もあった。だけど、途中から完全に意識を変えた。YouTubeはビジネスではなく、自分が知っていること勉強したことを発表する場にしよう、見てくれた人に話を聞いてもらって自己愛を満たす完全自分のためだけにやろうと思った。ベクトルは全部自分に向いた状態。だから再生数やチャンネル登録者はどうでもいいやと、あくまで「面白かった」と言ってもらえるようにトークの上達を意識したり、自分が勉強して面白かったことを淡々と発表し続けた。そうしたらYouTubeが楽しくなって無理せず続いた。そして最後まで視聴する再生維持率は昔は平均18%とか20%くらい、よくて30%前後から、最近は平均で45-50%くらいになった。その他のデータが劇的に向上した。最初の頃は苦痛だった動画更新が楽しくなった。挑戦を続けるにはいかに挑戦の中で楽しさを見つけるか?だと思うよ。

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AI時代の勉強法

最後はAI時代の勉強法について話をしよう。ChatGPTはじめ、AIの世界でも外国語についてのイノベーションが置きまくっていて、今後も自動翻訳が進展していく。最初にこの章の結論を言うと野口先生は「AI時代だからこそ、今後も英語をはじめ勉強の重要性はますます高くなる」といっているんだ。だから「AIがあるからもう英語は不要」というのはここで考えを改めよう。

AIがどれだけ進歩しても、人間同士の対面によるコミュニケーションの重要性は変わらない。いや、むしろほとんどオンラインで完結する時代は、これまで以上に対面コミュニケーションは価値が高まる。リモートワークが広がり始めた頃、「リモートワークで出社の必要性がなくなったら東京の不動産価格は暴落する。オワコンになる」といわれていたけど、結果は逆になった。アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは「Work-From-Home Era Ends for Millions of Americans リモートワーク時代が終わった米国」という記事を取り上げ、労働者がほぼ職場勤務をしている企業の割合はコロナ前に近い水準になった事実を公開した。対面コミュニケーションはなくならない。対面コミュニケーションの本質はAI翻訳機を使った会話ではなく、直接英語で話すこと。たとえば話者が間違えて話をする場合、人間同士ならすぐに言葉の間違いと気づくがAIは忠実に間違えたまま翻訳してしま、ビジネス上の大きなリスクになる。さらにAIの翻訳のタイムラグや、異文化や相手との関係性まで考慮した翻訳はできない。今後も英語コミュニケーションの必要性は絶対になくならない。

そしてAI時代に勉強が必要な理由を話していく。正直、ChatGPTは人類の歴史の大きな転換期になるほどの破壊力があると思う。2020年7月アメリカのニュースサイト、Hacker Newsに記事が投稿されアクセスランキング1位をとった。その記事は実はAIが書いたと後から分かった。ただ事実だけを並べるだけニュース記事なら、すでに人間よりAIの方が優れている。スポーツニュースなどはどんどんライターの代わりにAIが書くようになってる。でもビビる必要はない。AIの能力が向上しても、人間が文章を書く作業を全面的に代わることはできない。AIがやっているのは「様々なキーワードのあらゆる組み合わせを試み、そこから意味のある内容を引き出す」ということであり、人間が文章を書く強みは「問題提起」とか「その人独自の意見」ということ。これはAIにはできない。実際、自分はニュース記事を書いたり、インタビューに答えて記事になる立場なのでよく分かるけどいつも自分の意見を出すように意識してる。インタビューでは、「統計データ上ではこうなっているけど、あなたはこれをどう解釈しますか?どういった意見がありますか?」ということに答えており、これが人間の最大の強み。機械は意見を出せないし、人が聞きたいのは統計データではなく、その統計データをその人がどう解釈したのか?という部分だよな?この動画だって、ただ本に書かれていた内容を並べているのではない。90%以上はそれを読んだ黒坂の感想文みたいなもの。それでもここまで見てくれているという人は、本に書かれた情報ではなく黒坂の感想の部分に価値を感じて聞いてくれているはず。意見を持つためにはどうすればいい?それは頭の中に知識を入れておく事が必要になる。

今後、AIがどんどん進化する上では、「AIに良い質問を出せるか?」が決め手になる。正直、つまらない質問しかできなければ、AIもつまらない回答しか返せない。これを愚問愚答という。「この問題がわからない。教えて」ではただ思考をサボることになるから、AIを使えば使うほどどんどんバカになっていく。そうではなく、「この回答はAではなく、Bではないか?BでなくAを回答した根拠を教えて」という感じで質問をするなど、自分なりに仮説を持って聞くことが重要なんだ。そう、AIは質問にスラスラと答えるが、上手な質問の仕方は教えてくれないんだ。アメリカの大学で良い質問をすると「よい質問だ」と返ってくる。これは質問者が高い能力を持っていることの証拠だ。AIがあるから勉強をしなくていい、ではなく勉強がしやすくなったとか、楽しく学べるようになったと考えるべきだ。今、AIがヤバい!オレたちの職を奪う!と騒がれているけど、正しくいうとヤバいのはAIではなく、一部のAIを使いこなすのが上手な人が、1000人分の仕事を1一人でこなすようになり、1000人分の利益を一人で総取りするのがヤバいってことだ。AIを使いこなすとは、つまりAIに上手に質問をする力だ。「ググれば情報はいくらでも出てくるから知識はムダ」と言われたけど、今勉強はなくなっているだろうか?今はググるではなく、「ChatGPTに聞けば何でも答えが来るから知識は不要」って言われるけど、そんなバカげたでまかせを鵜呑みにせず、ますます勉強を頑張る人だけがAI全盛期を生き残れると思う。

 

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人間だけが勉強で運命を変えられる

最後に人間だけが勉強で運命を変えられる、って話をさせてくれ。人間は生まれた時の階級を勉強で超えることができる唯一の生物なんだ。動物は生まれた時の地位を一生変えられない。働き蜂は死ぬまで働き蜂だ。サラブレッドは生まれた時から一生サラブレッドで、駄馬は一生サラブレッドになれない。だけど、人間は貧しい環境で生まれても勉強で可能性を切り開ける。自分は底辺工業高校出身だった。卒業後はニートとフリーターで5年間働いたが、英語を独学して今がある。昔はこんな状態になるとは夢にも思わなかった。うちの4人兄弟の一番下の弟は、中卒から7年間もニートとフリーターをしたけど、独学で高卒認定を取って筑波大学に入り、今はAI開発やビッグデータ解析するデータサイエンティストをやって、社員の半分が博士号を持っている研究者に囲まれて仕事をしてる。

勉強をやめるな、勉強を続けよう。なぜなら世の中で重要なことは常に変化するから。ほんのすこし前まではいい学校へいき、大企業に就職ではなく就社すれば一生安泰だった。東京電力は常に人気就職ランキングトップクラスだった。今はどうだ?変化に対応できなければ、あなたは取り残される。取り残されるということは、社会から仕事の繋がりがなくなるということ。仕事で役に立てることがなれば自然とそうなるよな?そうならないための唯一の手段が勉強なんだ。経済学者の野口先生いわく、日本経済が弱体化した最大の理由は勉強を止めたからだと言っている。世界は勉強の重要性を気づいて、猛烈に勉強を頑張った。その一方で、勤勉、エコノミック・アニマルと恐れられた日本人は勉強をサボって今の弱体化がある。江戸時代、日本は世界トップクラスの識字率だった。来日したペリーは、日本の田舎にまでもたくさんの本屋があることや、宿のスタッフが休憩時間に小説を読んでいる姿に衝撃を受けた。日本人の勉強への熱を学べといった。今はどうか?日本人は勉強しない。社会人も学生も勉強しない。日本人はなんとなく、それを感じ取っている。「アメリカではこれが正しい」という指摘は、日本では強い説得力を持つ。これは潜在的に日本よりアメリカが進んでいると暗に認めているのと同じだ。残念だがそれは事実だ。特に最先端音分野では英語がわかれば差をつけられる。自分は最近、知識の差別化を図るために洋書をひたすら読んでいる。日米のビジネス書の数は100倍以上(2023年時点のAmazon販売実績より)、英語のWeb情報は日本語の10倍以上ある。あなたも今すぐ英語の勉強をしよう。あなたが生き残りたければ。ほなまた!

 

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